これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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05/19
2025

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健康志向なのに?! “背徳グルメ”が拡大する理由

ファミマの“背徳のコンビニ飯”は、
“本能にあらがえない、禁断のウマさ。”がテーマ。
そして先日ある新聞に紹介されていた
プリマハムの“ギルティソーセージガーリックバターチーズ”も
背徳感がコンセプトで、
なんと計画の1.3倍の売れ行きだという。

コロナ禍で健康志向が一気に高まった時代、
私たちは今も何かを我慢しながら日々を送っている…
なのに、なぜか心は“背徳”に惹かれてしまう――
(ダメだと分かっているのに…)

そんな現象が今、グルメシーンを席巻しているのだ。
高カロリーやジャンクフードの魅力を最大限に引き出した
“背徳グルメ”は、単なるトレンドを超え、
現代人の本能と裏側にある“ご褒美欲求”の象徴となっている。

まず、背徳感とは何か?
なにか道徳や常識に反する誘惑、
それが罪悪感と表裏一体で存在するのだ。
健康な食生活を心がけている人も、
夜中にラーメンをひとり楽しんだり、
ダイエット中にお菓子を食べてしまった経験は誰しもあるだろう。

その葛藤の中でも、やめられない理由が
“背徳グルメ”の持つ魔力。


【背徳感ブームの背景とマーケティング効果】

昨年の9月にファミリーマートが打ち出した
“背徳のコンビニ飯”は、背脂やバター、チーズといった
"罪の味"を集めた全8種類の極上ラインナップを展開。
これらは一見して“これはやめられない”と思わせる
パッケージで、SNS映えも抜群。
実際、SNSには“買った!” “作った!”といった投稿が殺到し、
背徳感を楽しむ人々の輪が広がっていたという。

同様に、韓国の進化系ガーリックパン・マヌルパンや、
ドーナッツの生地に肉を挟むルーサーバーガーも、
罪悪感を伴いながら絶品の味わいを追求している点が面白い。

あの山岡家の背脂ラーメンが若者に人気なのも同様だろう。
これらは、まるで“悪いこと”をしている感覚と同時に、
“おいしい!”という幸福感も提供している。

さらに、この背徳ブームの背景には、
単なる美味しさを超えた“自己表現”の側面も見える。
SNS映えを狙ったインスタ投稿や、
ちょっとした贅沢感を味わうための手軽なアイテムとして、
背徳グルメは“自分へのご褒美”“ストレス発散”の
ツールにもなっているのだ。


【“我慢と解放”は食だけでなく、さまざまなところに!】

今後は背徳感を楽しむ文化が定着しつつあり、
健康志向と背徳の両方をうまく取り入れる商品やサービスが
増えていくだろう。

私たちのビジネスでも、健康に気をつかいつつも、
魅力的な背徳グルメも楽しめる提案が大切になる。
また、会社のイベントやキャンペーンでも、
“我慢と楽しさ”のバランスを工夫して、
参加者が喜ぶ新しい体験を作ることが重要となるのだろう。

欲望と健康を上手に両立させることで、
より多くの人に喜ばれる商品やサービスが
生まれる未来となるはず。

そういえば、私が通う整骨院グループでも
院長?!(院の先生方)たちが鍛えた筋肉を競い合う
ボディメイクコンテストを開催しようとしていた。
(なぜか私も、特別参加メンバーに入っていたような…)

これも“我慢と楽しさ”の社内イベントなのだろう。
こうしたムーブメントは、
“我慢と解放”の狭間で揺れる現代人の心を直撃し、
“おいしさと罪悪感”を絶妙に融合させた、
新しい"快楽"の形を提示しているのかもしれない。

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背徳感を楽しむ文化とは

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目からウロコのおすすめ本

05/19
2025

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書店員がおすすめする『カフネ』と 本屋大賞の意味!

2025年4月に発表された本屋大賞は『カフネ』阿部暁子著。
いつもの大手町の丸善で手に取り読み始めた。
3日間で300ページ強を読んでしまった。
(私にしては早い読み終わり)

→法務局に勤める“野宮薫子”は、溺愛していた弟が急死して
悲嘆にくれていた。
弟が遺した遺言書から弟の元恋人“小野寺せつな”に会い、
やがて彼女が勤める家事代行サービス会社
「カフネ」の活動を手伝うことに。

弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。
食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく…
(出版社の紹介文より)という物語。

「カフネ」とはポルトガル語で
“愛する人の髪にそっと指を通す仕草(しぐさ)”のことだという。
そのタイトルは、ラストシーンに呼応するわけだが…
もっと物語にハラハラどきどきを期待してた感はあったのだが、
結果として面白く読ませてもらった。


【書店員の思いが込められた“本屋大賞”は、結構読んでいた!】

もちろんご存知だと思うが…
本屋大賞は、全国の新刊書書店で働く書店員が、
最も読者に薦めたい、または自分の店で売りたいと思う本に
投票して選ぶ文学賞。

読者に読んで欲しいという書店員の思いが込められている書籍。
あの半年に1回選ばれる“芥川賞”や“直木賞”とは
その選ばれるコンセプトが違うわけで…
だからつい手にとってみたくなるわけだ。

◆2019年の『バトンは渡された』瀬尾まいこ著
→読みながら涙したような…映画も観た。

◆2018年『かがみの孤城』辻村深月著
→これはフィクションなればこその展開が…

◆2016年『羊と鋼の森』宮下奈都著
→真面目なピアノの調律師の物語だったような…

◆2014年『村上海賊の娘』和田竜著
→史実に基づいた瀬戸内海の村上海賊の話だった。

◆2016年2位の『君の膵臓をたべたい』住野よる著
→映画も観た記憶が…略称は「キミスイ」である。

ああ2013年の『海賊とよばれた男』百田尚樹著も読んでいた。
鍵山相談役が勧めてくれたあの出光興産の創業者
出光佐三をモデルに描かれたノンフィクション歴史小説だ。
これは上巻、下巻があり結構読み甲斐もあったのだが
ノンフィクションなのに物語の揺さ振りも多く、
楽しく読んだ記憶がある。

これ以外にも手にした本屋大賞の書籍もあるのだが、
さまざまな理由でフィニッシュされずに本棚に並んでいるものも。


【書店員の推薦の本たちを、耳で楽しむ新しいスタイルも?!】

本屋大賞は、本に愛情を注ぐ書店員によって選ばれるため、
選ばれた作品には深い愛着と推薦の理由がある。
日々多くの書籍に触れる彼ら彼女らの視点は、
私たち読者にとって非常に貴重なもの。

本選びに迷うことが多い中、
この賞が示す基準は信頼できる指針であり、
私たちの読書体験を豊かにする大きな役割を果たしてくれている。
この賞を通じて、まだ知らない名作や新しい作家との
出会いが生まれ、読者はより広い世界を楽しむことができるのだ。

先のビジネスイノベーションのゲストに
あの“オーディオブック”の創業者、
株式会社オトバンク 上田 渉会長が出演してくれたこともあり、
もっとたくさんの本を楽しみながらも体験したい私としては、
そろそろ2倍速でも楽しめる
オーディオブックにしてみようかなぁ〜。

みなさん“本屋大賞”に選ばれた書籍、読んでますか?!

耳で聴く“オーディオブック”活用してますか?!

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“本屋大賞”の書籍、読んでますか?!

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シナジースペシャル

05/12
2025

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ソクラテスの質問の哲学と、中島流コンピテンシー・ディスカッション!

このところの私のセミナーでは、
あるテーマに絞りながらも質問を投げかけ
グループディスカッションしてもらうことが多い。
互いにその質問に関しての意見交換を重ねるわけだ。
これが中島流“コンピテンシー・ディスカッション”。
すなわち、成果に結びつくディスカッション
として位置付けている。

そこで、先日手にした『QUEST“質問”の哲学』
(エルケ・ビィス著)という書籍。
この本の“はじめに”には、
ソクラテスに学ぶ“質問の哲学”について書かれていて、
私たちは誰かと一緒に質問を通じて知恵を探ることで、
自分自身に対する理解を深め、
新たな視点を得ることができると…書かれていたのだ。
(うんうん、そういうことだよね)

そしてこの展開により、私たち人間は
互いに“つながりを求めている”のだとも。
個人の成長や社会的な発展において
人々との“有意義なつながり”は非常に重要な要素だという。

【質問を投げかけること、それがソクラテス流“真理の探求”!】

ソクラテスといえば、みなさんもご存知の
“私は何も知らないことを知っている”の哲学者である。
彼は、デルフォイの神託所で最も賢い者と評価されたものの、
自分自身を知識の所有者としてではなく、
常に学び続ける者として位置づけた。
ソクラテスが生きた2500年前頃、確固たる知識を持つことは
名誉であったが、彼はその知識が固定的であることを避け、
常に問いを続けたわけだ。
だから彼は、常にこの姿勢を持ち
誰を相手にしても質問を投げかけ真理を探求したという。

この探求的な姿勢は、私たちが既成の答えにとらわれず、
自らのアイデアを見つけ出す手助けとなる。
良い質問は、単に情報を引き出すだけではなく、
相手との本物のつながりを築く。
相手の意見や経験を尊重し、
対話を通じてお互いの違いや共通点を理解することが、
つながりを生み出すことになるという。
このようなプロセスは、私たちが自分自身をより深く理解し、
他者と有意義な関係を築くための礎となるのだと。

【有意義なつながりをつくる“問答法”?!】

私たちは仲間との“有意義なつながり”を感じたいと願い、
これが私たちの生きる力の源となっている。
特に現代社会では、デジタルコミュニケーションの普及により、
一見つながっているように見える一方で、
本質的なつながりが希薄になりがち。
そのため、意識的に深いつながりを求めることが重要。

ソクラテスの問答法は、
こうした“有意義なつながり”を促進する有効な手段。
彼の対話スタイルは、相手の言葉を尊重しつつ、
深い考察を促すもの。
このアプローチをビジネスや日常生活に応用することで、
チーム内での情報共有や問題解決が
より創造的で本質的に行われるようになるのだ。

例えば、定期的なフィードバックセッションや
ディスカッションを通じて、社員同士の信頼関係を築き、
相互理解を深めることができる。
最終的に、今この世界が必要としているのは
“有意義なつながり”ということ。
これにより、私たちは個々の成長だけでなく、
組織やコミュニティの発展も促すことができるのだ。

うんうん、私の考案した“コンピテンシー・ディスカッション”は
的を射たディスカッションということ。
(自画自賛になってしまった?!)

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ソクラテスに学ぶ

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選ばれるビジネス

05/12
2025

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“物価高騰”に対抗する 中小企業の“高付加価値化戦略”!

ある調査によると…
2025年2月時点の“おうちカレーライス”1食分は407円。
(→ゲゲッ!おうちカレーが400円超!?)
2024年2月から約3割も上昇したという。
過去10年間を遡ると、15年から21年頃までは
240~300円の間で推移していたが、
2022年5月に初めて300円を超えて上昇傾向に入った。
ここ数カ月もいろいろ上がっていることを加味すると
もしかしたらすでに450円かも?!

24年には天候不順による野菜価格の急騰や円安の影響で
輸入牛肉の値段が上がったことから、急に上昇。
カレーの費用を構成する内訳を見ると…
⇒このところの高騰によりコメは169円で、
前年同月の92円から77円(84%)増加。
⇒肉や野菜などの具材は209円で、
前年同月の198円から11円(6%)の上昇。

何と言っても肉や野菜に加え、米の価格上昇が響いた。
生活になじみ深い“国民食”の値上げは
家計に大きな痛手となりそうだ。

この状況は飲食業界において、原材料価格の高騰が
価格設定やメニュー構成を再考させるものとなる。
特に中小企業やチェーン店での価格転嫁が避けられず、
業務の効率化やメニューの見直しが急務となる。

私たちのビジネスにも当然押し寄せて来るテーマ。
ただ“物価高騰により価格を上げたいのですが…”は、
未来に期待できない経営者のアプローチ。
今後“どう付加価値をつけて価格アップを図るか”である。
ということで、ここからは中小企業における
“ビジ達流”の高付加価値化提案!

【価格アップを図るための高付加価値化⁈】

この状況において、中小企業が価格を引き上げるためには
顧客にとっての“明確な付加価値の提供”が重要となる。
そのためには、まず
“商品・サービスの品質向上”に取り組むこと。

◆差別化であり、サービスの向上!
例えば、地元の有機農産物を利用した飲食店では、
食材の鮮度や味にこだわり、新メニューづくりも含め
他店との差別化を図る。
その結果、顧客からの支持を得るだけでなく、
プレミアム価格での販売が実現できることとなる。
次に、サービスの向上も付加価値の重要な部分。
カスタマーサービスの質を高め、
迅速に顧客のニーズに応えることで
長期的な信頼関係を築くことが可能になる。

◆体験型のワークショップが生む付加価値化!
実店舗における体験型のセールスプロモーションも効果的。
例えば、ホームセンターでは、DIYワークショップを
開催することにより、顧客に自らの手で制作する楽しみを提供し、
店舗への再訪を促すことが可能となる。
これにより、商品購入の際にも少し高めの価格に対して
心理的に受け入れやすくなるという。

◆SDGsへの取り組み!
さらに、環境や社会課題への取り組みも、
現代の生活者にとって重要な付加価値化。
例えば、エコバッグや再利用可能なパッケージを導入することで、
環境意識の高い顧客の支持を受けることが可能に。
このような取り組みを通じて、ブランドの価値が向上し、
高価格でも購買されやすくなるという。

↓ ↓ ↓

これらのアプローチを通じて、中小企業は単なる価格上昇ではなく、
顧客に対する明確な価値提案を実施するとで、
持続的な成長を目指すことができることに。
競争が激化する中で、どのように付加価値を創出し
顧客との関係をどう構築するかが、今後の成功の鍵となるだろう。
ちなみに、例の"文化資本経営”も高付加価値化の一つ!

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一杯のおうちカレーから見えるのは…

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はなまるア・ラ・カルト

04/28
2025

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集中力を高める時間術。 改めて“ポモドーロ・テクニック”に注目!

「忙しい人には時間がある。暇な人には時間がない―」
あるテレビのゲストを招いて紹介する番組で、
あの鶴瓶師匠から教えてもらったと…
うんうん、どこかで聞いたことある言葉。

忙しい人ほど時間管理能力が高く、
効率的に時間を使いこなせるという意味。
一方、暇な人は時間を浪費しがちで、
結局時間がない状態に陥る可能性が高いという。

このすべてが加速する令和時代のビジネスにおいては、
時間管理の巧拙が、日々の生産性を左右する。
限られた時間をいかに有効活用するかが成功の鍵。

企業の管理職が実践するのは、
優先順位の高いタスクを毎朝一番にこなすこと。
これにより、重大な仕事を後回しにすることなく、
一日の充実度を高めているという。

私の時間管理の基本も“前倒し”。
一日の中でも、最重要作業は先に設定し、早めに取り掛かる。
この毎週の“ビジ達”も、余裕を持って準備するようにしている。
思いもせず多くのイベントやセミナーが立て込み、
資料づくりやコラムに
時間を割くことができないときがあるからだ…

アポイントも3つの選択肢があれば、
より近い日程を前倒し設定している。
つまり、ビジネスの重要な瞬間において、
“チャンスを逃さない”ためでもあるのだ。


【注目したい“ポモドーロ・テクニック”】

そこで“ポモドーロ・テクニック”と名づけられた時間管理術。
これは集中する時間と休憩時間を交互に設けることで、
持続可能な作業リズムを生み出す時間管理のこと。

起業家であり作家のフランチェスコ・シリロ氏が提唱した
“ポモドーロ”(イタリア語)、すなわち“トマトテクニック”。
シリロ氏がトマト型のキッチンタイマーを
用いていたことに由来しているという。

その手法は…
タイマーを25分にセットしたら作業を開始し、
タイマーが鳴ったら3~5分の休憩を挟む。
そして、4~5サイクルごとに、
15~30分の長い休憩を取るというもの。

これにより、曖昧なタスクとルーティンワークの
両立に苦しむ状況から脱却できることに。
具体的には、曖昧なタスクが気にかかり進まなくなると、

精神的ストレスを引き起こし、
さらに生産性を下げるという悪循環に陥りがち。
“ポモドーロ・テクニック”は、これを細分化し、
“今から25分間はこれだけに集中する”とタスクを絞ることで、
余計な心配を払拭し、ストレスが軽減されるという。

これにより心の負担が減り、
生産性が向上するという好循環が生まれるのだ。

無理をせずに集中力を長く持続させることで、
仕事と健康のバランスを保ちつつ
高い成果を挙げられるこの手法は、
シンプルだからこそ実践しやすく、効果も得やすいという。

↓ ↓ ↓

さまざまなアプリやChatGPTを活用することで
その作業効率は上がってはいるが、
その分の任される仕事が増えてもいるはず。
“忙しい人には時間がある”という言葉が示すように、
効果的な時間管理は、ビジネスにおける成功には不可欠。

ビジネス環境は常に変化しており、求められる成果も多様。
各自が自身の時間を尊重し、有効に活用することが、
長期的な成長と成功につながるということ。

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持続可能な作業リズムを生み出す

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