これからの選ばれるビジネス!

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選ばれる仕事道

12/23
2024

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“丸亀うどーなつ”から学ぶ、 突破の秘訣は“挑戦”にあり!

「挑戦の先は“成功”か“学び”しかない」

こんな言葉を発信していた経営者がいたと記憶しているが…
もし成功に至らなくても、学びがあり
“突破”へとつながっていく。
まさにこのすべてが加速する令和の時代は、
挑戦しないことにはその先は見えてこない。
挑戦しないことは、“維持”ではなく“淘汰”側に。

ということで丸亀製麺が“丸亀うどーなつ”で突破する!

【“丸亀うどーなつ”は、2024年ヒット商品番付で上位に!】

袋の中に、味付けパウダーを入れて振る。
“コンポタ”味と“きび糖”味、そして“チョコ”味が…

ん〜何、この食感?!
ふわふわ!で、もちもち!!
まるでポンデリングみたいな食感?!

丸亀製麺が2024年6月に発売した
「丸亀うどーなつ」300円。
チョコ味は350円だった。
串に刺して食べるのもありという。
こうなったら、酒のつまみにもなりそう。

あの丸亀製麺、すなわち“うどん屋さん”が
ドーナッツを出したわけだ。
5個入り300円という手ごろな価格も支持され、
若い世代を中心に人気を集め、
2024年の11月末時点で900万食を突破したという。
そして毎年12月に発表される日経MJの
“2024年ヒット商品番付”で
前頭5枚目にランクされていたのだ。

まず、商品開発担当者によると…
コンセプトは“間食としても楽しめる甘味を作る”。
丸亀製麺はもちろん昼の来客がピークなのだが、
昼だけでなく間食に適した商品を提供することで
新規顧客の獲得を狙ったという。
なんと、構想を練り始めたのは約3年半前のことだと。
そのくらい試行錯誤を繰り返した先の
「丸亀うどーなつ」だったということ。

【“豚骨ラーメン店”も手掛けているトリドール!】

丸亀製麺は現在、店舗数・売上ともに
業界ぶっちぎりのナンバーワン。
丸亀製麺を運営する株式会社トリドールホールディングスの
2023年の売上は、2022年の1883億円からわずか1年で、
約436億円アップの2320億円になっている。 

とにかく“トリドール”は、現状に満足することなく
どんどんチャレンジしている。
うどんで大成功しているのにラーメン店も出している。
豚骨ラーメンを手掛ける「ずんどう屋」だ。
うどんは昼の売上に特化しているが、
ラーメンはランチ、ディナー、ミッドナイトと
1日3回ピークタイムがあり、小さな面積でも経営が成り立つという。

そしてさらに“トリドール”では、
丸亀製麺のほかにもうどん店を出店している。
目の前でうどんを切って天ぷらを揚げる、
ライブ感抜群の「天たま屋」。
こちらは安さがウリの丸亀製麺と打って変わって、
一杯1000円超えの高価格帯のうどんを提供する。

↓ ↓
“トリドール”の挑戦と突破が伝わっただろうか。
先日の“ガイアの夜明け”に粟田貴也社長が登場していて
世界と闘える“グローバルフードカンパニー”を目指すと
発信していた。
ということで冒頭の「挑戦の先は“成功”か“学び”しかない」
を理解していただけただろうか。

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丸亀製麺は今や業界№1の売上

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ファインスピリッツキーワード

12/16
2024

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“IOWN構想”って?! 100分の1のエネルギー効率を実現!

これまでの電気信号を光信号に置き換えることで…
→これまで以上のデジタルネットワークにおける
さまざまな機能を実現!

→さらに情報処理にかかる電力消費を100分の1に!
そして、今後の社会を低消費電力、
サステナビリティへと導く切り札になるという。

先日、いつもの大手町“丸善本店”を物色していると
『IOWNの正体(The true identity of IOWN)』
という書籍が、私に何かを発信していたのだ。
ちなみに“IOWN”は“アイオン”と読むようだ。


【持続可能な社会の実現には、欠かせない技術?!】

近年のデジタル化の進行で
世界の電力消費が急減に増えているという。
これまで様々な省電力化の取り組みがなされてきたものの
処理すべきデータ量が急増。

さらに大量の情報処理を必要とする“生成AI”の登場が
電力消費の増加に拍車を掛け、対応が追いついていない状態。
こうした状況の中でいかに省電力化を進めるかは、
いまや大きな社会課題なのだ。

この課題を解決しようとしている技術が
“IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)”。
2020年には、NTT、米インテル、ソニーグループと共同で
推進団体“IOWN Global Forum”を立ち上げたという。

↓ ↓ ↓

“光”の技術をベースとした、新たなネットワークと
コンピューティングのための技術基盤。
従来は電気信号を用いていた通信や演算処理を
光信号に置き換えていくことで、
これまでは不可能だった様々な機能を実現可能にする。
さらに、通信や演算など情報処理にかかる電力消費を、
将来的には現在の100分の1程度まで抑えることを可能にする。

そのカバー範囲は幅広く、
国と国をつなぐような長距離のネットワークから、
コンピュータ内部の数ナノといった配線まで
すべてが“IOWN”の対象領域。

こうした領域で電力消費を劇的に低減していくには、
従来型の電気信号を用いた半導体技術の延長線上では
工夫を続けても限界がある。

“IOWN”によってネットワークとコンピューティングの世界を
電気から光へと抜本的に置き換えていくことこそが、
今後の社会を低消費電力、サステナビリティへと導く
切り札になると考えたようだ。


【切り札となる“IOWN構想”の見通し】

◆地球規模での協力の必要性

世界のテクノロジープラットフォーマーや
通信事業者が協力することで、
IOWNの実現の可能性を高めることができる。
グローバルな標準化の動きや共同研究開発プロジェクトは、
IOWNの促進には必須の要素。


◆具体的な活動のタイミング

NTTが具体的な製品やサービスを市場に投入する
正確な時期はまだ明らかにはされてはいないが、
通常、大規模な通信技術の展開には数年の準備と実証実験が必要。
したがって2030年にかけて、
段階的な実用化により進行されると考えられる。


◆今後の可能性

IOWNは、IoTや5G以降の通信技術と連携することで、
次世代のデジタルインフラを支える基盤技術となる。
この技術革新は、さまざまな産業や日常生活に
影響を与えると予想できる。
IOWNのようなプロジェクトは、時間と共に進化していくため
定期的にアップデート情報を確認する必要がある。


2030年はすぐそこ。
私たちの地球を維持するためにも、
ビジネスをよりスマートなものにしていくためにも、
ここからは“IOWN”のアップデート情報を
能動的に仕入れていこう。

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“IOWN(アイオン)”は切り札となるか?!

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選ばれる仕事道

12/16
2024

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鍵山掃除道による “掃除の意義と効用”について

2024年12月1日の「鍵山秀三郎一日一話」は
“掃除の意義と効用”。

「掃除にはさまざまな意義と効用があります。
そのなかで、とくに私が感じるのは次の三つです」
とあり

(1)掃除は自己を確立することができる。

  目の前の問題を受け止め、自分で考えて行動するようになる。

(2)掃除は周囲の人に配慮して、

  いつも先のことを考えるようになる。

(3)掃除は人と時間・行動を共にするため、

  目標と価値観を共有できる。

(鍵山秀三郎著『凡事徹底』「一日一話」PHP研究所刊)


ここで鍵山相談役が語る“掃除”は、
「日本を美しくする会」であり
全国の“掃除に学ぶ会”などが実施する、
複数の掃除人が集まって行う掃除のこと。


【この12月の“関西ブロック大会in滋賀”に参加!】

12月7・8日と滋賀県大津市の三井寺にて
関西ブロックの掃除大会があったのだ。
コロナパンデミック以後、
関東以外の掃除イベントに参加したのは初めてかもしれない。

参加してみると、多くの掃除関係者であり知人に会え、
多くのコミュニケーションに出会えるのだ。

“掃除”というテーマであり
“鍵山掃除道”に集い関わるもの同士として
そこには共通の価値観が存在する。
この価値観によるコミュニケーションが
私たちが集う意味なのかも知れない。


【鍵山相談役の語る“掃除の意義と効用”について】

そこで、この関西ブロック大会で体験した
久々のやり甲斐ある“小便器の清掃”も含め
鍵山相談役の語る“掃除の意義と効用”について考えてみたい。


その1◆
目の前の問題を受け止め、
自分で考えて行動するようになる。

→その目の前の尿石であり水垢をどう取り除くか?!
そのための手段として、ときにはマイナスドライバーや
スクレパーを使い、またナイロンタワシだけでなく
金属メッシュをも使い、
研磨剤入りの“カネヨン”で汚れを落とす。
(すべての道具がすでに揃っているところがスゴい!)

その2 ◆
掃除は周囲の人に配慮して、
いつも先のことを考えるようになる。

→掃除の大会には、老若男女、ベテランから初心者まで
さまざまな人たちが参加する。
ということから、それぞれのチームには
リーダーとサブリーダーが存在する。
この人たちが必要と予想される道具をシート上に揃え、
その使い方であり手順をも指導してくれるのだ。
(リーダー、サブリーダーは、
すでにリーダー研修を受けている掃除人)

その3◆
掃除は人と時間・行動を共にするため、
目標と価値観を共有できる。

→掃除大会の冒頭では、主催者がそのテーマを語り
その背景や趣旨も共有する。
そしてそれぞれのチームに分かれてからも、
それぞれの参加の意味を共有してから始まり、
体験後のコメントも共有する。

鍵山相談役の言う“掃除の意義と効用“を
理解していただけただろうか。

2023年に“掃除に学ぶ会”は30周年を迎えたわけだが、
この30年の間、より意義あるものとするために
試行錯誤しながらも、そのシステムとルールが
出来上がってきたのだ。

実は、私は“日本を美しくする会”の広報担当理事ということもあり、
これを発信しているのかも知れないのだが…

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自分で考えて行動する手段としての道具

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やり甲斐ある清掃活動

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はなまるア・ラ・カルト

12/09
2024

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令和時代のリーダーを創る。 17年目の“リーダーズセミナー”

2024年度リーダーズセミナーが
恒例のフィナーレを迎えた。
この先週末の金曜日に、その“V&Tプレゼンテーション”は
リーダーズメンバーはもちろん
多くの経営者たちを迎えて開催された。
会場は今年も(株)フォーカスシステムズのセミナールーム。
(いつもご協力、ありがとうございます)

そしてリーダーズの“V&Tプレゼンテーション”のレベルが
毎年上がっているのは間違いない。
それを継続して見てくれている経営者の人たちも
それを語ってくれていた。
また、参加者同士の関係もより親密になっているようだ。

その後にその関係が続いてくれることを祈っている。

【このセミナーのポリシーは“体験とディスカッション”】

改めてこのセミナーが、いい結果に結びついている理由について
振り返ってみたいのだが。
なんといっても、“参加者みんなが主役”として捉え
互いに切磋琢磨できる環境をつくっているということだろう。

もう17年目を迎えた“リーダーズセミナー”なわけだが
実は、毎年進化している。
その進化を支えるポリシーは“体験とディスカッション”。
1年間で計9回の丸1日セミナーが受講でき、
その訪問先のユニークさと体験の面白さがポイント。
そしてみんなで繰り返すディスカッションに意味があるのだ。

これまでもこの“ビジ達”では紹介してきた体験だが…
◆石坂産業の視察と石坂典子社長の話を聴いて
1)何に注目したか
2)気づきは何か
3)どう日々に活かせるか

◆靖國神社境内のトイレを掃除して
1)何に注目したか
2)気づきは何か
3)どう日々に活かせるか

◆林香寺での坐禅と19代目和尚 川野泰周先生の
マインドフルネスセミナーを聴いて
1)何に注目したか
↓ ↓
◆日本でナンバーワンの道化師“クラウンK”の
パフォーマンスを観て体験して
1)何に注目したか
↓ ↓
そして「コーチング体験」や
「高尾山登頂体験」等も用意されている。

という“体験とディスカッション”が、
相乗効果も手伝って、
参加するリーダーズたちを成長させてくれているということ。
その1…コミュニケーション力が高くなる
その2…自分で考え行動するようになる
その3…プレゼンテーション力がつく
その4…ビジョンを語りその実現に向け行動できるようになる
その5…部下のことチームのことを考えれるようになる
そしてその6として、
多くのかけがえのない仲間ができるのだ。

すなわち、このセミナーの真価は、
体験を通して得られる実践的な成果と、
リーダーズ同士の濃密なディスカッションによる気づきにある。
令和時代を担うリーダーに必要な
知恵と人間力をも育んでいるということ。

ということで…
◆2025年度リーダーズセミナー参加メンバーを募集します!
経営者のみなさん、よろしくお願いします。

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リーダーズセミナー2024年度のフィナーレ

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選ばれるビジネス

12/09
2024

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成長を続ける『ハルメク』から学ぶ、 リアルマーケティングの極意

えっ?!『ハルメク』のお店が伊勢丹に?!

先日、京都を訪れた際に駅ビルの伊勢丹を物色していると
『ハルメク』の売り場に行き着いたのだ。
みなさんご存知だろうか『ハルメク』という女性誌を。
シニアを対象とした女性誌なわけだが、
女性誌としてナンバーワンの毎月47万部の発行部数。

実は私も、その人気ぶりから
ある時期はその理由を探ろうと定期購読していた。
そして先日もその右肩上がりが注目され、
“カンブリア宮殿”にも取り上げられていたほど。

【『ハルメク』の事業展開は、まさにSPIRAL Synergy!】

この雑誌としてのコンテンツビジネスと
その関係商品の販売という二刀流の事業で展開している。
ということで、今や全国の有名百貨店にも
お店を出しているのだという。
もちろん私の住む神楽坂にその販売の本店があるので
『ハルメク』が商品を販売していることは知っていたのだが、
まさか物販だけでも100億円を超す売り上げだとは
知らなかったのだ。

そして2023年3月には、東京証券取引所グロース市場に
新規上場を果たしている。
この“ハルメクHD(ホールディングス)”の事業展開は、
先日紹介したシナジーを効率的に活かした
“SPIRAL Synergy”の代表的事例と言っていいだろう。

【オウンドメディアが、それぞれの事業を支援する】

『ハルメク』のオウンドメディア“ハルメク365”では、
なんと“キョンキョン”の連載がスタートしたという。
小泉今日子氏ももう58歳というから、
まさにこの雑誌のターゲットの年齢に入ってきたということ。
シニア世代の読者たちは、いろいろ試行錯誤しながらも、
誰もが“キョンキョン”になれる可能性は捨てないはず。
(多分…)

ということもあり、『ハルメク』では
「心をつかむ、シニアに特化した一体型のメディア戦略」
として“オウンドメディア制作運用の支援サービス”も
展開しているという。

その1
雑誌や通販のヒット企画やクリエイティブの成果を活かし、
常に心を動かすコンテンツを企画制作
→毎月雑誌や通販商品を利用したお客様から届くハガキや、
お客様センターに直接いただくお客様の声を反映

その2
オフラインもデジタルも、クリエイティブと
マーケティング・リサーチが一体となり、
成果(反響・売上)を共有し、成果の最大化を目指す

その3
シニア特有の“使いこなせていない”気持ちや
“できない・読めない”に対するいら立ちに配慮した
DXやUIの設計を実践し、シニア向け施策効果を最大化する

↓ ↓ ↓
『ハルメク』の事業展開には、特定のターゲット層に
焦点を当てる戦略の強さがそこにある。
シニア女性を中心に、彼女たちのライフスタイルやニーズに
寄り添うコンテンツを提供することで、
市場で独自の地位を築いているということ。
お店があることで直接的な接点が増え、
顧客ロイヤルティを高め、物販売上をも伸ばしているのだ。

この成功要因には、単なる雑誌情報で終わらず、
モノやコトも提供し、
これからの不安なライフスタイル全般をサポートしながら、
生きる“意味”をも提供しているということなのかもしれない。

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雑誌『ハルメク』の実店舗

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