これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

先取りビジネストレンド

01/25
2021

tre

“黒い吉野家”のニューノーマルへのチャレンジ

以前、都心を歩いていたらあの“吉野家”の看板が黒くなって
いるのを見て、ただ看板を変えただけかと思っていた。
ところが、“黒い吉野家”は、“オレンジ色の吉野家”とは
コンセプトが違うと知り、2017年にオープンしたという
1号店の恵比寿駅前店へ行ってみた。
(現時点で、“黒い吉野家”は全国30箇所以上という)

まず、“オレンジの吉野家”との違いは、
入り口のオーダーカウンターでオーダーすること。
(席に座りオーダーする“オレンジの吉野家”とは違う)
そして、メニュー数がとんでもなく多く、
今までの、「並」「卵」「つゆだく」というわけにはいかない。

そこで私が注文したのは、「タルタルあじフライ丼」。
(こんなメニューも“黒い吉野家”にはあるのだ!)
値段は508円。吉野家なので、「牛小鉢」も注文すると、
合計で税込み743円!
私の中では吉野家は500円以下のイメージだったが、
あっさりと超えててしまった。

あじフライを頼んだ理由は、私は“スーパーが繁盛する”
バロメーターとして“あじフライの質”を引き合いにしているからだ。
ビジ達では何度も“集客アジ理論”を発信しているので
覚えている人もいるだろう。
ということであじフライにはうるさいわけだ。
残念だがこのアジフライはそれほどでもなかった。。。

話は先に戻すと・・・、
さらに違いは、店内の“ファミレス化”、いや“カフェ化”だ。
壁には観葉植物、カウンターにはコンセントもあるので
パソコンと向き合っている人もいる。
“ドリンクバー”も“スイーツ”もあるのだ。
(その違いをイメージしてもらえただろうか!?)

“黒い吉野家”の店舗デザイナーは、“ダサかっこいいデザイン”を
コンセプトに居心地のよいスペースをデザインしたとのこと。

コロナ禍、自分の都合に合わせた居場所をつくるのが
“ニューノーマル”となった。
“黒い吉野家”は、既存の牛丼屋とは競争せず、
勉強しながら、仕事しながら、コーヒー飲みながら、
食事もできるスタイル。
新たなドメインを作り、吉野家の独自の新しい領域を開発して
“ニューノーマル”に対応しようとしているのだろう。

これからは、牛丼屋、ハンバーガー屋、カフェ、
ファミレスなどの境がなくなる
ボーダレスのサバイバル戦となっていくだろう。

ということで、より一層、アート思考、デザイン思考が
求められてくるだろう。
それは、おいしさプラス見た目、雰囲気、
居心地、こういう意味での
よりよいデザインでありクリエイティビティが
大切な時代となってきた。
“黒い吉野家”は吉野家オリジナルの新しい世界観をつくろうと
している。これは吉野家の挑戦なのだ。

tre

黒い吉野家!?

tre2

店内はカフェのよう

tre3

食事はこんな感じ

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

01/12
2021

tre

果して、TTG無人決済は拡大する?!

“TTG”とは”Touch to Go”の略で、無人決済システムのことだ。
以前ビジ達で高輪ゲートウェイ駅の売店のこのシステムを紹介した。
基本的に、“(店に)入る” “(商品を)手に取る” “(店から)出る”
だけでよく、店から出る時に“スイカ”で決済をする。

今回、TTGを導入した無人決済小型スーパーマーケット
“KINOKUNIYA Sutto”(キノクニヤ・スット)が
目白駅にオープンしたと聞き行ってきた。
写真は試しにせんべいと飴を買ってみたもの。
ここでも、商品をそのまま鞄に入れてもよいそうだ。
高輪ゲートウェイ駅との違いは店を出るときに、
カードやスイカなどのどの決済システムを利用するのかを
選択をする必要があった。
このTTGシステムはKINOKUNIYAを皮切りに
様々な場所で展開する予定で、
ファミリーマートとも提携したと聞く。

また“トライアル”というディスカントスーパーの千葉県長沼店で
導入されている“スマートショッピングカート”という
システムも注目されている。
自分でカートを押しながら、欲しい商品を手に取り、カートの
読み取り機にバーコードをかざせばいいのだ。
大きくて重たい商品に関しても、ハンドスキャナーで対応
可能となっているという。
レジは、“クイックゲート”を通る仕組みで、
そこで決済をすることになっている。
お客様の半数以上がこのシステムを利用するという。

この“トライアル”を経営する会社は、
創業期にはソフトウエア構築及びパソコン販売していていた。
流通向けのITシステム開発を手がけていたのだが、
自らスーパーマーケットを展開し、“スマートショッピングカート”を
開発・導入したという。

コロナ禍もあり、このような無人決済が拡大していくだろう。
当然、経営的には人件費削減の効果も見込んでのことだ。

ある意味では、アマゾンのネット販売も無人決済だ。
問題が発生したときだけ人が対応、介入するシステム。
店をもたず、人件費を抑制すると商品を安く売れるし、
効率もよくなっていく。
従いこのような無人化のためのシステムはこれからも
拡大していくだろう。

私が好んで食べていた“陳建一の麻婆豆腐”の素は
近所のあるスーパーにしか置いていなかったのだが、
突然取り扱いがなくなり、今ではアマゾンで取り寄せしている。
アマゾンは商品数が多いので、かなりの確率で欲しい商品が
手に入るというわけ。
また、マスクも手に入りやすくなったとはいえ、お気に入りのマスクには
なかなか出会えない。
そこで、マスクもアマゾンで買ったりもしている。
私ですら、このようにオンライン購入が多くなっているわけだ。

欲しいものをネットで注文をし、無人レジの
スーパーで買い物をするというのが“ニューノーマル”となっていく。
まだ無人決済システムの店はほんの一部ではあるが、
これからは無人決済がもっと進化し
それが当たり前になっていくだろう。

tre

“KINOKUNIYA Sutto”(キノクニヤ・スット)

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

12/21
2020

tre

2021年ミレニアルトランスフォーメーション “すで起、未来” part II

“既に起こった未来”。
この言葉は“ピーター・ドラッガー”から学んだのだが、
私の場合は、“すでに起こっている未来”としている。

千年に一度のパラダイムシフトが起きるという意味で
“ミレニアルパラダイムシフト”と名付けたことを
皆さん、覚えているだろうか。
これにあやかり、“ミレニアルトランスフォーメーション”とした。
これは千年に一度ほどの大きな変革が求められているということ。
このような時勢のまっただ中にいる今、
“既に、どんな未来が起こっている”のかを紹介していこう。

ただその前に、マクロ的視点で今の時代背景を
押さえておかねばならない
それは、メガプラットフォーマーの活躍だ。
グーグル・・・検索サービス
アマゾン・・・Eコマース
フェイスブック・・・SNS
アップル・・・iPhone&アプリ
マイクロソフト・・・ソフトウエアサービス
これら各社は自分達のプラットフォームを更に様々な
角度から拡大していく戦略だ。
投資額も非常に大きいことから、
今後、5年、10年とさらに拡大していくだろう。
(ここに一応示した事業ドメインはもっと拡大され、
すでに各社の間にボーダーはないと言っていい)

この巨大“プラットフォーマー”が存在している中、
次なるプラットフォーマーが台頭し始めている。
ショッピファイ ・・・ EC構築のプロットフォーム
ZOOM・・・オンライン会議システム 
ネットフリックス・・・動画配信サービス
テスラモーターズ・・・電気自動車から移動のプラットフォームへ 

これらがマクロ的背景だが、ここで、
“すでに起こっている未来”をいくつか紹介する。

▶ショッピファイがWBSにて紹介
→簡単に作れるのが特徴で、中小企業はこれを
使用したサイトが多く出店していくだろう。
▶D2Cの台頭 
→丸井SHIBUYABACEはD2Cブランドのショールーム
として場所貸し。
実店舗は“ショールーム”としての機能となり、モノの購買は
オンラインからになる。
▶トヨタ2021年から裾野市に“ウーブン・シティ”開発へ
→未来都市の開発。トヨタは自動車生産から、未来都市開発へと?!
▶CX(カスタマーエクスペリエンス)、
UX(ユーザー・エクスペリエンス)
UI(ユーザー・インターフェイス)というキーワード
→オンラインが主流となり、お客様が気持ちよくそのやり取りを
体験してもらうかがポイントとなってくる。
▶靴のオンライン販売、“ザッポス”への注目
→データを駆使しながらも人の心に響く
コミュニュケーションをオンライン上で実現していく。

ということで“ミレニアルトランスフォーメーション”では
既に起こっている未来の“部分、部分”を捉え、その全体を
予測して、“どう次なる一歩”を踏み出していくかなのだ。
私たちのビジネスにおいて“どのような変革”を起こすべきか考え、
より可能性の高いビジネスへと転換していきましょう。


tre

“どのような変革”を起こすべきか

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

11/30
2020

tre1

六十の手習い“DX”もまんざらでもない

3ヶ月前にオンライン会議をよりスムーズに行うために
“ミーティングオールプロ”を購入した。
これはカメラとマイクとスピーカーを兼ね備えている
オンライン会議ツールなのだ。

これがけっこう活躍してくれる。
私が主宰している「三尺三寸箸会議」を始め、
経営者10人程の構成の会議がトータルで6~7個ある。

以前は全員が集まり、会議室にて開催していたのだが、
コロナ禍で、遠方の経営者が東京への移動が難しくなった。
また東京近郊の人でも事情によりオンライン参加となる場合もでてきた。
そのような訳で、今ではリモートとリアルの両方を
取り入れた会議となり、参加者は概ねそれぞれ半々の割合だ。

すると、会議室での参加者は自分のPCから参加ということは難しく、
大きなモニターに投影された画面で
リモート参加者を観る。
リモート参加者はipadの一つのカメラで捉えた、
リアル参加の会議室の様子を観るわけだ。
(発言者にカメラがフォーカスされない)
従い、リモートとリアルの参加者同士の
コミュニュケーションが難しかった。
そこでこの“ミーティングオールプロ”が活躍してくれている。
このポイント型ツールは360°方向で声や動きを認識し、
発言者を自動でフォーカスする。

最近開催された、“掃除の会”の本部世話人会議は、
全国にいる世話人が参加した会議で、総参加者が20名弱。
会議室に10名強集まり、他はリモートで参加。
講演会もあり講演者がパワーポイントを使う講演風景を
ビデオカメラで撮影。
ZOOMと“ミーティングオールプロ”とビデオカメラを駆使し、
スピーディで速やかな会議であり講演会を進行することができたのだ。

掃除の会の世話人会議は60才~70才代中心の構成だ。
以前はなかなかデジタルに踏み切れなかったが、
コロナ禍により必要に迫られてZOOMを使うようになった。
そこに“ミーティングオールプロ”のような
便利な機械も開発され、シニア層でもこれまでと変わらない
会議を開催できるようになったのだ。
いや、これまで以上の参加率にもなっている。
まさしく、六十の手習いのお陰だ!

経営者の集まりである東京NBCでもリアルとオンラインでの
セミナーを開催。リアル参加が10数名に対して、
リモート参加者は100名近くも集まる。
東京NBCだけではなく、全国のNBCの人も参加し、
結果として全体の参加者が増えている。

コロナにより想定外のことが起こったが
デジタルを使うことで、超えられなかったことが
できるようになった。
“ミーティングオールプロ”カメラ映りには不満はあるが、
“六十の手習い”のようなDXにより
“禍を転じて・・・”ということだろうか。
さぁ、あなたはこのDXとどう取り組む?

tre1

“ミーティングオールプロ”を購入

tre2

オンライン会議をよりスムーズに

tre3

カメラ映りには不満はあるが…

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

11/02
2020

tre1

“サクラマス降海理論”の実践

2ヶ月前に“サクラマス降海理論”として、
“陸封型ビジネスから降海型ビジネスへ”
“LocalビジネスからGlobalビジネスへ“
と発信した。

私のふるさと“美生川”にいる15センチほどの
“ヤマメ”たちの一部は海へ行き、
戻ってくる時は30センチから60センチの
“サクラマス”になる。
“陸封型”とは、海に行かず淡水で一生を終えるヤマメたち。
“降海型”は海に降り、大海原を1~2年泳ぎ、
大きく成長しサクラマスとなり戻ってくる魚たち、
と捉えてほしい。
このことに準え、“陸封型ビジネスから降海型ビジネスへ”
としたわけだ。

さて、“サクラマス降海理論”をビジネスにどう活かすかだが
ここで“降海型”の企業を紹介する。
今回、ビジネスイノベーションに登場していただいたのが、
株式会社モンスター・ラボ、代表取締役CEOの
鮄川 宏樹(いながわ ひろき)氏。
“モンスター・ラボ”は、デジタルコンサルティング事業・
企画設計から開発・運用までを請負い、
RPA(ロボティスク・プロセス・オートメーション)ツール開発も
しているという。

すなわち、メガプラットフォーマーや次なるプラットフォーマー達
(ZOOM、ショピファイ、ドキュサイン等)や
さまざまなIT技術を活用し、それぞれの地域それぞれの
ビジネスにあわせたデジタル化、オンライン化を進めていく
事業をしているのだ。

現在、世界15カ国、26都市の拠点で展開しているという。
アジア・太平洋地域、ヨーロッパ全域から中東を対象とし、
北米においてもニューヨークに本社を置く会社と
提携し事業を展開しているという。
とにかくグローバル企業である。

“モンスター・ラボ”のような会社が、
世界のエンジニアやクリエイターを採用し、
地球規模でデジタル化・オンライン化を進めていくことは、
まさに地球規模で“事実上の標準”と言われる
ビジネスが推し進められているということ。
言い換えれば、世界的“ディファクトスタンダート”の進展なのだ。
そしてこのディファクトスタンダード化は
コロナ禍によりスピードが早まったわけ。

さて、ヤマメの話に戻るが、
ヤマメが淡水から海水へ適用する期間を
“銀毛化→スモルト化”という。
この時代においては、“モンスター・ラボ”のような会社が現れ、
地球規模で“スモルト化”をお手伝いしているわけだ。
ということで、私たちのビジネスを大きく成長させるためにも、
新しい時代のビジネスに適応するためにも、
“スモルト化”をどんどん進めて
いかねばならない時期ということ。

AI技術も取り入れプラットフォームも活かし、
日々の働き方から、商品やサービスも
デジタル化オンライン化を進めていく時期ということ。
さて…今まさに“スモルト化”の時で、
これを“今”どんどん進めていかないと、
やがてくる“ディファクトスタンダード”に
適応できなくなりますよ。


tre1

“サクラマス降海理論”

tre2

株式会社モンスター・ラボの 鮄川氏

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ