これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

07/29
2019

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“アートアクアリウム”というデジタルアートビジネス

ピンク・青・紫…と色を変える巨大な水槽。
その中に、無数の金魚たちが尾びれをひらめかせて泳いでいる。
金魚が向きを変えるたびに光も色を変え、実に幻想的で美しい。

これはつい先日、日本橋で行われている
『アートアクアリウム』という催しでの体験。
アートアクアリウムアーテイストの木村英智氏が
プランニングした新しいアートで、
空間デザイン・光の演出・水槽の中の生態系の融合が楽しめる。

金魚という自然の生物に、最先端のテクノロジーを
活かした演出が施されているわけで、なるほど新感覚アートなのだ。
ただ、私がアートアクアリウムを見て
思い起こしていたのは、「チーム・ラボ」の『プラネッツ豊洲』だった。

チーム・ラボと言えばご存知の通り、
日本が誇るデジタルアート集団だ。
アーティスト・エンジニア・CGアニメーター・数学者など
様々な分野のスペシャリストから構成され、
光と音の体験型デジタルアート作品を展開し、
国内外の舞台ではもちろん、プラネッツ豊洲のような
単独のアートプログラムも大成功させている。

チーム・ラボの成功にならいい、
当地の自然や登録文化財とデジタルアートを組み合わせ
観光の目玉としている地方自治体もあらわれ始めている。

世界に目を向けても、ラスベガスのショービジネス界では
デジタルアートを舞台に活かすプログラムが増えているし、
話題のアニメーションなど集客効果の高いコンテンツには
先端技術が使われていると聞く。

ムム、ここに新しいビジネスの潮流あり…!

これまで「アート」というと、
見る側にその捉え方を含めて任されていた状態だった。
すなわち、見る側の見識によりその価値観は
大きく違っていたということ。

しかし、デジタルアートはより五感に訴え、
誰もがその体験を気軽に楽しむことができる。
アートの世界に様々なデジタル技術を取り込むことで
新しいエンターテインメントが
創り上げられようとしているのだ。

今後、多くの生活者が、与えられた余暇や時間を
どう有効活用しようかと、旅に、アウトドアに、
アミューズメント施設に出向こうとしているわけで…
すなわち、このデジタルアートの世界観が
新たなアートの分野での
エンターテイメントをつくることは間違いないだろう!

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ピンク・青・紫…と色を変える巨大な水槽。

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日本橋で行われている 『アートアクアリウム』

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デジタルアートはより五感に訴えてくる

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07/16
2019

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令和ランチェスター戦略

先週、『小が大に勝つ“さいち戦略”』の
コラムをアップしたばかりだけれど、
令和を生きる経営者のために、この話まだまだし足りない!
そんなわけで今週も、“さいち戦略”
すなわち令和時代のランチェスター戦略について。

今でこそ経営戦略として有名だが、
ランチェスター戦略はもともと、第一次世界大戦の頃に
軍事理論としてつくられたもの。

私が今再びランチェスター戦略を取り上げるのは、
令和という変化の時代が関係している。
急激な少子化(=買い手減少)であり、
人口減を迎える日本では、
これまでの大量仕入れ・大量出店・
大量販売が頭打ちになるということ。

しかし、動きに時間がかかり、
過去の成功にとらわれてしまう大手企業では
急激な戦略変更はできないだろう。

そこで中小企業に勝機あり!!
たくさんの人に安く売るという手法を捨て、
価値あるものを正当な価格で買ってもらう。
すなわち、買ってくれる人は少なくてもよいのだ。
なぜなら、その価値をきちんと理解し、
継続して購入してくれるお客様になるから。
私がこれまでビジ達で紹介してきたビジネスも、
そういう戦略をとっている企業のものばかりだ。

しばらく前にビジ逹で紹介した
長崎ちゃんぽんのチェーン店「リンガーハット」。
リンガーハットでは、それまで
野菜入りちゃんぽんを390円で提供していた。

しかし、「野菜はもちろん、小麦も国産に!」
とということで突然590円(?)に値上げ!

当然、離れたお客様もいただろうが、
安心安全を優先する新たなお客様も増えた。
この大きな決断で、リンガーハットは他社との差別化ができ、
その後も選ばれるお店となったのだ。

これにより他の外食チェーンの食材は、
国産ではないこともバレてしまったというわけ。

実はリンガーハットは、外食チェーンとしてはさほど
大規模なお店ではないこともあり、
まさに“小が大に勝つための”ランチェスター戦略
といえるのだ。

すなわち“小”が“大”にはできない局地戦、
接近戦により、差別化戦略でビジネス展開するということ。
この令和の次代は、今まで以上に大手のできない展開に
持っていかないとダメ。

もちろん地域性も活かし、その店(会社)ならではの
アプローチが重要なのだ。
これが令和ならではのランチェスター戦略と言える。

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令和を生き延びるためには!?

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リンガーハットもランチェスター戦略

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06/17
2019

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「Think GIobal ,Act Local」実践のとき!

エストニア、そしてフィンランドが、
なぜ電子国家とか、IT産業大国とか呼ばれ
ICT先進国として世界から注目を集めているのか⁈

エストニアは130万人。
そしてフィンランドでも550万人だという。
この数はエストニアの首都タリンの人口でも、
首都ヘルシンキの人口でもなく、
どちらも国のトータルの人口なのだ。
フィンランドでも日本の4.5%でしかないということ。

なのにICT先進国として、
世界から多くのイノベーターであり企業家たちが注目し、
その実態を観ようと訪問しているという。

その先進の技術はどこまで行っているのか⁈
どうしたらそこまでの技術集約ができたのか⁈
その技術は今後どう活かされるのか⁈

ほらほら、知りたくなったでしょう⁈
ということで、はるばる10数時間かけて訪問したわけで…

☆エストニアは行政サービスのなんと99%がオンラインで対処可能
☆電子IDカードは15歳から
☆会社づくりは18分あれば設立可能
(へぇ〜)
フィンランドのオウルは北欧のシリコンヴァレーと呼ばれるわけで
☆スタートアップを応援する体制も万全
☆IT関連企業が1,000社以上集積
☆次世代通信規格“5G”はもちろん“6G”にも取組を始めている
☆ヘルシンキではMaaSも実践
(うんうん、素晴らしいね。
詳しくは、今後の“ビジ達”に注目!)

確かにエストニアもフィンランドも
先新の取り組みをいろいろとしているわけだが…
どれも目に見えないモノだけに、
ICT先進国として“実感した”ところまでは至らなかったのだ。

まぁ、人口の少ない国だからこそ、
未来技術に能動的にチャレンジして
世界にその存在理由を発信しようとしている姿は
垣間見ることができた。

さて、1億人を超す人口を持つ日本は
今後、さまざまな技術やノウハウをどう集約し、
世界にどんなカタチで存在理由を発揮すればいいのか⁈

今こそ、地球規模で捉え“選択と集中?”により、
「日本」を発信していかなければ!
まさに“Think GIobal ,Act Local”実践のとき。

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エストニアやフィンランドがなぜIT産業大国と呼ばれているのか!?

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“Think GIobal ,Act Local”実践のとき

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IDカードは子供のときから!

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05/13
2019

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軒先シェアリングの妙

たとえばここに、夜間のみ営業のレストランがある。
レストランのオーナーは
店を閉めている日中をもったいないと思いつつも、
人手が足りずに昼間の営業をためらっている。

その一方でこのレストランの前を、一人の若者が
「こんな店をいつか持ちたいなぁ」と思いながら通り掛かる。
若者は、とある飲食店で腕を磨いている料理人。
いずれ独立したいと思いつつも、
元手や採算が立つ見通しが立たずに気持ちばかりが急いていく…

…と、こんな両者を結び付けるビジネスで
近年大きな注目を集めているのが、
西浦明子さんが代表取締役を務める『軒先株式会社』だ。
『軒先株式会社』は
「軒先から始めよう、最初の1歩」をモットーに、
スペースを余らせている人とビジネスを始めたい人を結び付ける
「軒先ビジネス」で数々の賞を受賞している会社なのだ。

ちょっと間借りすることを表現して「軒先を借りる」というけれど、
まさに「ちょっと余らせたスペース」を有効活用するこのビジネス。
需要と供給が完全に一致し、
win-winの関係で新しいビジネスを始めることができるのだ。

ふと考えてみれば、これは「メルカリ」の仕組みにも似ている。
ある人にとっては要らないもの(たとえばお菓子の空き箱)が、
別の誰かにとってはどうしても必要なもの(子どもの工作用に必要!)になる。
メルカリがあっという間に普及したのは、
シェアリングのニーズに、手軽な操作でぴったりと応えるからだろう。

こうした「シェアビジネス」は、近頃目覚ましく伸びている。
オフィスシェアリング・カーシェアリング・
ルームシェアリングなどは平成の間に
すっかり一般化したと言えるだろう。

タイムシェアリング、ゲームシェアリング、
ワークシェアリング…などなど、
これからさらに普及していくものもたくさんある。
それというのも、インターネットとスマホの普及によって、
「欲しいその時に」「どこでも」シェアしたいものを探し、
見つける「マッチング」が容易になったから。
シェアリングエコノミーの妙は、マッチングの妙なのだ。

この西浦社長が展開する“軒先シェアリング”は
もっともっと拡大していく予感が…


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『軒先株式会社』の西浦社長

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05/07
2019

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入場料のある本屋「文喫」

「文喫」と書いて、「ぶんきつ」。
文化を喫する(味わう)、
という意味の名前を持った本屋(?)に先日行ってきた!

青山ブックセンターが閉店した後、同じフロアにオープンしたこの文喫。
昨年12月のオープン時に、「1500円の入場料を取る本屋」
と話題になったので、ご存知の方もいるかもしれない。

私が行ったときには、店内に設けられた
90もの座席は20-30代の若い人達でいっぱいだった。
ただし、本を選んだり、読んだりしていた人は半分弱。
残りの人たちは持参のPCを開いて何らかの作業をしていたし、
静かに流れるBGMに耳を傾けつつコーヒーを飲む人も…。

「アレ?本屋で作業?コーヒー?」と思った方は大正解!
この文喫は、正確に言えば本屋ではない。
入場料1500円を払って入場バッヂを受け取ったあとは、
座席で作業をするもよし、もちろん本を選び読むもよし。
コーヒー・煎茶はフリードリンクだし、
小腹が空いたらフードメニューもある。

「本屋に入るだけで1500円とられる」というよりは、
1500円払えば本をテーマにした文化的空間で、
自分の好きなように時間を使える、というのが正しいかも。

以前、カフェスペースを兼ねたユニークな書店
「天狼院書店」をご紹介したことがあるが、
書店で飲食、という点では似たところがある。

また、空間を利用するにあたってお金を払うというところは、
今はやりのサブスクリプションカフェにも似たシステム。
こちらは定額制カフェ、とも言われるが、
そのコーヒーショップを利用するための費用さえ払えば、
何杯コーヒーを飲んでもOK。
また、PC作業をする人が多いところは
コワーキングスペースも思わせる。

と、まあ「読む」「知的作業をする」「飲食する」
という要素が混ざった空間はこれまでにもあった。
ただ、それがすべてくっついて、
書店を空間として提供するサービスはちょっと目新しい。
とはいえ、上手く存在理由を発揮して行けるだろうか!?

出版不況・書店不況と言われる現代において、
本を売るだけではもう存在理由にならない時代なのだ。
さまざまな業種業態のボーダーが取り払われようとしている現代。
試行錯誤による提案はもっともっと登場してくるだろう。

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文喫に行ってきたのだ

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内装も凝っていた

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