これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

03/04
2019

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ウーマンズビジネスグランプリ2019 in 品川

日頃いろいろな経営者の方と接する機会はあるが、
親しくお話をできる方はだんだん固定化してくるもの。
特に女性経営者との付き合いとなるとさらに限られてくるわけで…

そんな中で、よく知る経営者が登場することもあり、
品川で行われた『ウーマンズビジネスグランプリ2019』
に行く機会をもらった。
会場に詰め掛けた聴衆はおよそ200人、
ずらりと並んだ審査員は5~6人だったか。
その前で、約70名の中から選ばれた
起業間もない7人のファイナリストが
8分の持ち時間内で自らのビジネスについて話をする展開。

ウーマンズ、と言うからには全て女性なのだが…
思った以上のプレゼン内容だったし、
女性ならではの発想があちこちに。
よく知る経営者の応援のつもりで出かけたのだが、
単なる応援を超えて、
様々な感慨をもたらしてくれる機会となった。

「このあたりの細かいニーズに気づくのはさすが!」
「それは男には無い目線かも!」など、
発表されたビジネスのアイデアには一つ一つ
感心させられたが、その中から少しだけご紹介を。

たとえば、「着物傘」の販売・レンタル。
現在、国内には大量の着物がタンスで眠っているわけだが、
そのほとんどは死蔵されている。
これを、職人の手で傘に加工して
販売・レンタルするというもの。
着物ならではの美しい柄が映えて、
非常に美しい傘ができあがる上、
死蔵されていた着物も役に立つ。
「アップサイクル」、という言葉を
体現したようなビジネスだった。

他にも、猫専用の首輪型ウェアラブルデバイス
(留守中でも、猫の動向が分かる!)や、
産後ヘルパーの派遣(核家族化した社会の中で、
産後うつ・産後クライシスに応えるため)など、
興味深いものばかり。

そんな中、グランプリを獲得したのは
「中高年女性のためのエイジレス・
バレエ・ストレッチのレッスンの提供」だった。

これはつまり、レイジレス=年齢を感じさせない
ためのバレエ・ストレッチ。
現在大阪でこの事業を展開している女性が、
このビジネスグランプリをきっかけに東京へも進出したい!
とのことで熱いプレゼンテーションをしていた。
健康寿命をより長くするという社会の要請に、
バレエで応えたところが評価され、見事グランプリを獲得!
そして、私が応援する経営者仲間の女性も
なんと“特別賞”を受賞できたのだ。
うんうん、ホントに良かった良かった・・・。

改めて振り返ってみると、ファイナリストの
プレゼンに共通しているのは「社会性」だ。
単なる金儲けだけでは人も話題もついてこない。
女性ならではの目線で社会の課題を発見し、
解決しようとすることで、社会全体の「幸せ感」も
上がってくるのではないだろうか。
女性の目線の新しさを、つくづく感じた
ビジネスイベントだった。

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受賞者の面々

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プレゼンの様子

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女性の目線の新しさを感じたイベントだった

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02/18
2019

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“新宿ダイアログ”オープンの意義

「SDGsとLGBTをテーマにした店に行ってきた!」
と言ったら、「げげっ、ややこしそうな…」
と思う方が多いかもしれないが…
大いに楽しんできたのだ!

そもそものきっかけは、J-WAVEの
レイチェル・チャンさんの番組だ。
新宿2丁目と3丁目の境にあるという、そのお店。
どんな店作りをしていて、どんなお客さんが集まっているのか?
仕事がてら興味を持って、先日訪問したというわけ。
それが、「対話」を意味する“ダイアログ”を
店名に取り入れた、
「カフェバー&イベントスペース 新宿ダイアログ」だ。

L・・・Lesbian(女性同性愛者)
G・・・Gay(男性同性愛者)
B・・・Bisexual(両性愛者)
T・・・Transgender(出生時に診断された性別と、性自認が不一致な人)
これらのいわゆる性的マイノリティーの人達と共に対話しながら、

S・・・Sustainable(持続可能な)
D・・・Development(開発の)
Gs・・・Goals(目標)
という、これからの地球にとっての
さまざまな課題について語り合おう、というのがお店のコンセプト。

SDGsは17の項目から成り立つ考え方なのだが、
さすがにすべては紹介しきれない。

1.貧困をなくそう から始まって、
2.飢餓をゼロに、そして5.ジェンダー平等を実現しよう、
10.人や国の不平等をなくそう…などなど。
この5.がこの店作りとの結びつきなのだろう。
どちらも私たちの未来の暮らし・ビジネスに
必ず関わってくるものだ。
そんな思いで訪れたのだが、思いがけず美味しく楽しんでしまった。

例えば食事は全てオーガニック。
玄米ご飯、お味噌汁、お惣菜・・・
今では普通の家でも用意できないものが多い。
そして何と言ってもお店の人との会話が弾むのだ。

この店ではお酒類を購入するごとに、
その栓をSDGsの17の項目のうち、
自分が共感するもののコップに入れることになっていて、
それによって1つあたり50円寄付できる仕掛け。

店内の様々なお客さん・店員さん
(見た目はごく普通の方々だけど…)と
SDGsに関わることや、オーガニックの食材について
お互いに分かち合うために対話するという展開。

ところで、このお店の取り組みはLGBT・SDGsの啓蒙だけではない。
お店のHPによると、店の前に立つ
大きな3本のくすのきが、道路整備工事のため
伐採されようとしているのだという。

それ自体は仕方ないことだが…。
でも、新宿2丁目・3丁目を長い間見守ってきてくれた
クスノキだから、せめて伐採後は
みんなが座れるベンチにしてあげたい。
そしてベンチとして、今後も新宿を見守ってほしい。
こんな想いで活動しているのだ!

思わず「クスノキベンチの街づくり」と
(私が勝手に)命名してしまったこの運動。
LGBT・SDGs・そして樹木を中心にした街づくりと、
小さなお店から様々な思い・活動が
発信されていることにつくづく感心した。
リスク覚悟で動き出すことの大切さを改めて感じた次第。

北海道の小さなワインバレーを中心とした
街づくりを目指す私にとって、
実に共感でき、意義深いお店づくりだった。

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SDGsのラベルが並んだ

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“新宿ダイアログ”の目印だ

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仕事がてら興味を持って、先日訪問した

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もちろん食事もおいしかった!

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02/04
2019

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デュアルライフの波

1.旅行が好き
2.そもそも移動が好き
3.引越しが好き
4.同じ場所に住み続けて、日々がマンネリ化している
5.都会の生活にちょっと疲れ気味
6.移住を考えている

この中で一つでも当てはまるものがあれば、
あなたは「デュアラー」向きかもしれない。

デュアラーとは、デュアル(=2つの)ライフを送る人のこと。
都市と田舎を行き来して暮らすことを、
デュアルライフと言うのだ。
2019年注目のワードとしてWEB上の記事に
取り上げられており、この6つの項目も
そこからお借りしたのだが、出身地と勤務地を行き来する人など、
2つの場所を行き来すること
(すなわち、“2拠点生活”のことだが…)自体は
そう珍しいものではないはずだ。

しかし、なぜ今それが注目の暮らし方なのか??
実は、30歳前後のミレニアル世代と呼ばれる若い人達を中心に、
デュアルライフへの憧れが高まっているのだという。

彼らの多くは都市で育っているため、田舎への憧れが強い。
子育ての時期を迎え、深層心理の中に、
田舎での生活こそ人間らしい暮らしだ
という思いがあるのかもしれない。

さて、2017年の「里山と生きるフォーラム」で
ゲストとして登場してもらった
講演ゲストとして南房総リパブリックの
理事長・馬場未織さんはまさにデュアラー。

この方は都心で暮らしているのだが、
やはり田舎暮らしに憧れ、
探した末に南房総の地に落ち着いたという。

広い敷地と家屋を購入し、自分でリフォームしたという。
それがもうかれこれ12年前のことで、
平日は都心・週末は南房総という暮らしを満喫し、
3人のお子さんも自然が大好きな子供に育っているそうだ。
(このところ、長男は一緒に行ってくれないらしいが…)

考えてみれば日本の人口のうち、
地方都市まで含めれば半数以上が「都会暮らし」をしている。
これまでは仕事の都合上難しかった人たちも、
リモートワークなど働き方が多様化する現代では、
デュアルライフの流れは、自然な流れといえるのかもしれない。

そして、彼らが地方に拠点を持つことで、
地方創生にも大いに貢献できるはずだ。

と、こんなふうに中島流4流
「金・物・人・情(かなものにんじょう)」のうち
「人」がデュアルライフに新しい流れをつくるとき。
そして、人が流れればお金や物も動くわけで
この時流をつかんで、ビジネスにどう生かすか?!
デュアルライフの波にうまく乗る人が、次の時流に乗る人になるだろう。

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南房総リパブリックの馬場未織さん

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01/21
2019

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2019年ビジ達流時流予測!

さて、2019年が始まったわけだが…
今回は、これから予定されている
今年のイベントから、
2019年の時流を予測してみたいと思う。

そんなわけで、2019年中島的・注目イベントは次の通り!

2月 スターバックス・リザーブ・ロースタリーが
中目黒にオープン!
3月 ムーミンパークオープン(埼玉県飯能市⁉)
4月 夏空(朝ドラ)放映開始(北海道十勝が舞台)
MUJI HOTEL東京オープン
5月 新元号発進!
6月 G20が大阪で開催
9月 ラグビーW杯開幕、5Gプレサービス開始!
10月 消費税10%に引き上げ⁉(果たして…)
11月 新国立競技場完成(いろいろあったが、ようやく!)
秋ごろ 複合施設渋谷フクラスオープン

これは! というものをざっと挙げたわけだが、
その中でもとりわけ注目しているのが
2月のスターバックス・リザーブ・ロースタリーだ。
(イエローハットの本社があった目黒川沿いにできるという)

これはスターバックスの高級コンセプト店舗で、
世界にまだ4店舗しか存在せず、東京店は5店舗目。
焙煎工場を併設し、ローストしたてのコーヒー豆を
その場で楽しめる、サードウェーブコーヒーのスタバ版だ。

お次は4月のMUJI HOTEL東京。
中国の深圳で先行してスタートしていた無印良品が主導し運営するホテルが、ついに日本にやってくる。
「アンチゴージャス・アンチチープ」のコンセプトが面白い。

それから外せないのが9月の5Gプレサービス開始だ。
いまは誰もが一人に1台、スマートフォンという
超高性能な撮影端末を持ち、
動画を見るのも配信も気軽にできるようになった時代だ。
5Gが開始されたら、動画をめぐるコンテンツ展開や
ビジネスはさらに活発になるはず。
動画だけではない、IoT家電市場ももちろん大きな転換を迎えるだろう。

と、今回こうして2019年注目に値するイベントを
紹介したわけだが、これには歴とした理由があるのだ!

今はビジネス激動の時代。
ビジネスの大波に襲われ右往左往するのではなく、
次に何が来るかを予測し対策を立てておくことこそ、
この時代の時流に乗るポイントだと私は考えている。

だからこそ2019年中島的・注目イベント表を作り、
私なりに今年の“商流”を見通してみたというわけだ。

みなさんも、自分的・2019年のトレンド表で
今年のビジネスの流れを予測してみてはいかがだろうか⁉

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中島流トレンド予測2019

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どんな一年になるかな⁉

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01/15
2019

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日常のジョブもシェアリング時代

例えば草野球の試合を明日に控えて、
「どうしても一人足りない!」なんてことがある。
心当たりの知人に電話をしてもなかなか捕まらない。

実は野球経験もあり、
明日も時間があるにもかかわらず、
そこにつながらない人たちは
いっぱいいたりするのだ。

この事例は、特殊かもしれないが
日常のちょっとした場面で
「ちょっとでいいから、手を貸してほしい」
という需要はあるものだ。

それに応えようとしているのが『シェアジョブ』という
シェアリングエコノミーサービス。
短期人材派遣会社であるエントリーの
寺本潤社長と先日お話しているときに、
このサービスについて伺ったのだが、
ポイントは「日常の小さなジョブを解決する」ということだ。

日常の中で、高齢者の脚立作業や家具の組み立てなど、
誰かに手伝ってもらいたい小さなジョブが発生することがある。
時間がある学生や、離職中で今なら手が空く
という人に手伝ってもらえたら大変ありがたいわけだ。

このサービスでは、それらの人と、小さなジョブをマッチングする。
中島流「4流」で言えば、需要という
「情報の流れ」を生かしてマッチングし、
今なら仕事ができる!という「人の流れ」を受け止めて、
ジョブが成立するということ。

従来、知り合いに頼んでこうした
ジョブを解決してきた方もいるだろう。
しかし、その時に起こりがちなのがお金の揉め事だ。

シェアジョブではジョブごとに
だいたいの相場が設定されているので、
こうした揉め事も避けられる。
作業が終われば、1時間後にはセブンイレブンの
セブン銀行で報酬が受け取れるのだから、
ここでお小遣いを稼ぎたい人にとっても、
小さなジョブで困っていた人にとっても、
良いことづくめなのだ。

思えば「シェア」という概念が浸透しはじめてから
10年ほど経っただろうか。
カーシェア、民泊などのスペースのシェア、
フリマもある意味ではモノのシェアだし、
BOOK OFFも本のシェアといえるかも。

共通しているのは、限られたリソースを
有効に社会に還元していこうという姿勢だ。
その意味では、シェアジョブも社会の需要に応える重要な「シェア」。
これはやっぱり、‟先取りビジネストレンド“でしょう?!

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寺本社長にお話を伺った

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