これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

09/25
2018

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Amazonプライム会員の脅威

このところ私が注目し研究しているAmazon.com。
地球規模でビジネスを行い、
これからのビジネスのカギを握っている存在だ。
今やAmazonがどう動くかによって、
世界のビジネスや社会の仕組みにまで
影響を及ぼしかねないのである。

そこで今回注目したいのは、
“Amazonプライム会員”。
日本では、年間3900円(税込み)で
様々な特典を受けることができる。
商品の迅速な配送だけでなく、プライムビデオ、
ミュージック、フォトが見放題聴き放題など…。
(他にもたくさんの特典が!)

会員にさえなっていれば、会員明利に尽きるサービスが!
そう考えると、3,900円はかなり安い値段である(^-^;
2018年4月の時点で、世界の
“Amazonプライム会員”登録者数が
1億人を突破しているのも頷ける。
しかし、アメリカでは会員費が12,000円にも関わらず、
8500万人の登録者がいるという。
(なんと、アメリカ国民の4人にひとりの割合!)

これは、Amazonが“ロイヤリティ”の高い顧客の
獲得に成功しているためだろう。
アメリカで7割強のシェアを誇る“Amazon Echo”も
その理由のひとつだ。
AIアシスタントのアレクサに呼びかけると、
音声だけで家電の起動や、商品の購入ができる。

「アレクサ、照明を明るくして」
「アレクサ、エアコンの設定温度を2度上げて」
「アレクサ、トイレットペーパーを注文して」
…話しかけるだけで操作できるなんて、
利用者は増えるはずである。
(先日、日本で利用している人に聞くと
 反応が悪いと不評だったが…)

このように、細やかなサービスで顧客の
ライフスタイルに入り込み、
そこで得た情報をもとに顧客ごとの
マーケティングを行っていこうとしているのだ。

すなわち、マーケッターの経験知からではなく、
過去の実績に裏付けされたアプローチをしようと
目論んでいるということ。
(うんうん、理系のべゾスらしい戦略!)

プライム会員の脅威とは言ったものの、
この緻密な戦略を真似したい企業は多いのでは…!?
私たちも、Amazonのようにロイヤリティの高い
顧客を生み出すシステムに学ぶべきことは多いのかもしれない。

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引き続き、Amazonを研究していくぞ!

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この本はオススメ!

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先取りビジネストレンド

07/30
2018

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「さよなら、おっさん。」の実践

「さよなら、おっさん。」…挑発的ともいえるこのコピー。
ソーシャル社会ニュースを発信するNewsPicksというメディアが
日経新聞に出した広告なのだが…
(一瞬、どきっとするよねぇ~)

ここでいう“おっさん”とは、
だれか個人の話でも、年齢や性別の話でもなく、
日本にまん延した凝り固まった価値観やルールのこと。
「さよなら、おっさん。」とは、
この価値観・ルールに別れを告げようというコピーなのだ。

凝り固まった価値観の最たるものともいえる
「日本型タテ社会の構造」は、
記憶に新しい日大アメフト部事件に象徴されるように
とりわけ近年において社会問題の原因となっている。

そして、そのさらに根幹を辿ると、そこには
既得権益を守ろうと権力を握り、意思決定層に居座る
“おっさん”がいるというわけだ。

こうした「日本型タテ社会」の価値観と“おっさん”の存在は、
地球規模で見た時、実に社会の発展を妨げ、
ビジネスに致命的な遅れを発生させる。
いま日本全体を覆う閉塞感は“おっさん”のせい、
といってもいいのではないか…ふむふむ。

ここまで言うと、この際すべて“おっさん”のせいに
してしまおうとしているわけだが、
とにかく変革が必要な時といえる。

そこで…先日、クラウド型会計ソフトを取り扱う
freee株式会社代表の佐々木大輔氏にお話を伺う機会があった。
このfreee株式会社、設立から6年にして
社員は400人以上、80万以上のユーザーを抱える
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの会社なのだが、
代表である佐々木氏は若干38歳。
取締役の平均年齢も30代と、非常に若い、
まさに“おっさん”がいない会社なのだ。

やはり “おっさん”の不在が、
組織の風通しを良くし、
ここまでの急成長を遂げさせたのではないだろうか。

中島流でも、従来のトップダウン型“タテのリーダーシップ”から
社員一人一人に自覚を持たせけん引する
“ヨコのリーダーシップ”へのシフトの
重要性は度々触れてきたことだ。

NewsPicksの発信したコピーは
漠然とはしているものの、まさに日本社会の現状を
直感で感じ取り、それをキャッチコピーとして
表現したといえるだろう。

日本社会を硬直させ、閉塞感を与えている
“おっさん”に、今こそ別れを告げる時なのだ!
もしかしたら、私も“おっさん”のひとりなのか!?

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ドキッとするねぇ…

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先取りビジネストレンド

06/25
2018

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オンラインを基点としてオフラインに!

先日『世界最先端のマーケティング』の著者、
奥谷孝司氏のお話を伺う機会があったので、書籍も読んでみたのだが…
私はこの内容に少々ショックを受けたのだ。

衝撃を受けたのは、トピックの1つとして扱われていた、
“オンラインを基点としてオフラインに”というもの。
そのほとんどの購入を“オフライン”でしてきた私にとっては、
“オンラインを基点として”はなかなかできない考え方。

確かに、もう多くの若者たち(?)は
オンラインが当たり前になっているわけで…。
このよい例として挙げられるのが、
ビジ達でも何度か取り上げているAmazonだ。

今までオンラインで圧倒的な地位を築いてきたAmazonだが、
近年オフライン空間にも勢力的に進出している。
たとえばAmazon Goは、リアル店舗でレジを通らず
オンライン決済で買い物をすることができる。
さらには全米で人気の高級スーパー“ホールフーズ”も
買収してしまったのだから驚きだ。

Amazonは、“オンラインを基点としてオフラインに”
という戦略を実行することによって、
顧客とのリアルな接点をも創り出し、
マーケティング要素を変革しようとしているのである!

しかしネットでの購入が当たり前の若い人たちは、
“オフライン”すなわち、
リアル店舗に求めるものは何なのだろうか?

そこで奥谷氏が面白いフレーズを発信していた。
「ネットにおける素晴らしい買い物体験を実店舗でも…」というもの。

Amazon以外の様々なブランドも、
いかにオンラインとオフラインを上手く使いこなすかを考えているのだ。

たとえば、インテリアを販売しているニトリ。
ここでは、リアル店舗がショールームとしての役割を担っている。
店舗でリアルな手触りやサイズ感などを確かめて、
オンラインで購入してもらうという流れだ。
(ニトリの“手ぶらdeショッピング”というサービスがよい例である)

つまり、リアルな店舗で展開していたブランドも
オンラインをあれこれ取り込み、顧客が
オンラインとオフラインを行き来できるような
ビジネスモデルを試行錯誤しているということ。

オンライン・オフラインにこだわらず、
それぞれのよさを上手く融合させていくことが
これからのビジネスを成功させる鍵なのだ!
これを奥谷氏は“マルチチャネル化”と言っていた。

それにしても、オンラインを基点としないことには
リアル店舗のあり方が見えてこないのは確かかも…。
私も、まずはオンラインでいろいろ購入してみよう(^^)

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奥谷孝司著・『世界最先端のマーケティング』

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オンラインからオフラインへ

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06/04
2018

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詰め放題の効力

詰め放題…、皆さんは体験したことはあるだろうか。

先日、ある集まりで「こんにゃくパーク」を訪れた。
そこには、こんにゃくを活用したあらゆる種類の、
無料試食が用意されていたのだが…

しかし、それよりも盛り上がっているエリアがあったのだ。
それが、“500円”で行える詰め放題。
小さなビニールをめいっぱい押し広げて、
こんにゃくやデザートなどを一つでも多く入れようと、
皆が試行錯誤していた。
私も試しにと思い、挑戦してみたが確かにこれは面白い!

さて、この“詰め放題”、
全国のスーパーや道の駅でも展開されているようだ。
そこで、どんな“詰め放題”があるのか少し調べてみたのだが…

にんじん、ジャガイモなど、
やはり野菜の詰め放題が主流だが、他にも、
ウィンナー、信玄餅、パン、クッキー、牡蠣、
ソフトクリームの盛り放題、大福、鮮魚、狭山茶の詰め放題…

など、あらゆる種類が日本中で展開されていた。
それだけ詰め放題というのは、集客力があると言えるのだろう。
定期的に開催しているお店も少なくない。

例えば、2ヶ月に1回、
新聞折り込みに詰め放題の袋を入れてプロモーションをしているドラッグストアがある。
すると、
お客さまが定期的に店舗に足を運ぶ機会ができる。
2ヶ月に1回とはいえ、
続けているうちにより高頻度の顧客になってくれるのだという。
詰め放題には、
長期的な顧客育成になる側面もあるのだ。

また、楽天ランキングの詰め放題一位は、なんとクリーニングだという。
これは、7,296円という高単価であるものの、
袋のファスナーを壊さない限り、何を詰めて送っても良いそうだ。
普通なら特別料金になるような素材でも大丈夫だという。

すると、
「せっかくだから…」と押入れに眠っていた衣類もクリーニングに出してくれる。
一見安売りをしているように見える詰め放題だが、
それが結果的に売上アップに繋がるのだ。

このような事例を見ると、
“詰め放題”というのは今の時代のトレンドだと言える。
食べ物だけでなく、
あらゆる業界で詰め放題は集客力のきっかけとなっている。
詰め放題が、次の固定客を育成し売上に繋がっているのだ。

“詰め放題”が盛り上がってきたのは、この3年ほどのこと。
もし、詰め放題をやってみようかなと考えているお店の方がいれば、
そのタイミングはまさに“今”なのかもしれない。

(もう少し時間が経つと、飽きられてしまっているかも…)

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創意工夫が試されるのだ…!

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とにかく人、人、人!詰め放題の驚くべき集客力。

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ある程度のルールがあるから面白いのかも?

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先取りビジネストレンド

05/01
2018

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五木寛之的、70代黄金期の迎え方

先日、五木寛之氏の『百歳人生を生きるヒント』を読んだ。

現在85歳の五木氏は、
『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞した著名な作家である。(うんうん、若い頃読んだ!)

過去にビジ達でも紹介した
日刊ゲンダイの「流されゆく日々」というコラムを、
43年間、なんと約10400回も執筆を続けている。
(写真は10399回のだけど…)

このような誰にも真似できない功績をお持ちの五木氏でさえ、百歳人生への戸惑いをこう記している。


長い間、「人生50年」という言葉に馴染んだ身にとっては、
85歳でもおまけの人生という気持ちが強いのに、
さらに15年延長されたらどう考えたらいいのか…。
野球で言えば、9回まで全力で戦って、
もうすぐ終了だと思った時に、あと2回延長する言われた気分だ。


なるほど…。
確かに、70歳は「古希」といわれ
「古来、稀にみる年齢」と表現されていたくらいである。
現在60代の私とは20歳くらいの差だが、百歳人生の捉え方は大きく違うのだろう。


そこで五木氏は百歳人生を、
50代は「事始め」、60代は「再起動」70代は「人生の黄金期」、80代は「自分ファースト」、90代は「妄想のとき」と表現している。

中島流の考えで言えば、
50代からは次の挑戦を見据えて、
知識や人的ネットワークを整えたり、仕入れをしたりと準備をしておくべきである。
そして60代ではいよいよ挑戦を始め、70代を黄金期として過ごす、というのが良いのだろう。

そして60代頃からチャレンジする次なる登山は、
それまでの“稼ぎ”をテーマにしたものとは違い、
「利他」をテーマに。

すなわち、お金よりも社会貢献を優先して考えたい。
それこそが、私たちの世代の、“存在理由”になっていくのだ。


以前のビジ達では、『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本を通して「増えた時間をどう使うのか」という話をした。

43年も連載を続けてきた五木氏でさえも、
70代を「もう一つの挑戦の山場」として考えるというのだ。

私たちも、過去の挑戦で得た経験を活かし、
70代の黄金期に向けて次の挑戦をしていこうではないか。

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この量のコラムを、43年間も続けていたなんて!

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70代は「もう一つの挑戦の山場」

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