12/11
2017
バンコクでも“デフレの正体”が見える
「日本のデフレーションの原因は、
人口の減少にある」と発信したのは、
藻谷浩介氏の著書・『デフレの正体』だ。
つい先日、私はタイ・バンコクを体験し、
そこで藻谷氏が語るデフレの正体を
思い起こすことになった。
私がタイ・バンコクでお話を伺ったのが、
160~170人が働く工場をマネジメントしている
日本人の「Mr.小林」だ。
彼は30代からタイ・バンコクに身を置き、
ビジネスを展開してきたという
(もう60代だという小林氏)。
そんな小林氏からみて、
タイの今後の可能性を伺ったところ、
予想だにしない答えが返ってきたのだ…。
「タイに未来はない!」
私は今年4月カンボジアにも行き、
途上国ではあるが将来的な可能性を感じた。
またベトナムに行った時も、
関係者の話やその街の雰囲気から可能性を感じたのだ。
それではどうして「タイに未来はない」のだろうか?
カンボジアやベトナムは国民の平均年齢が低いのに対し、
タイの平均年齢は世界よりも10歳くらい高いという
(とはいえ日本のほうがさらに高いのだが…)。
さらに、労働人口が減ったことで、
ミャンマーやラオスなど他国からの
低賃金の働き手が増えてきている。
そのためタイの人たち自身が働く機会が
少なくなってきているというのだ。
私はここで、ハッと思い出した。
まさに、これが藻谷氏のいうところの
“デフレの正体”なのではないか…!?
もちろん、藻谷氏は日本のデフレ状況に対して
発信した考え方だったのだが、
いまその現象は世界のあちらこちらで
起ころうとしている。
労働もせず、少子・高齢化が進めば
経済活動が衰退し、需要不足になり、
結果的にデフレをひきおこしてしまうのだ。
ということはやはり、タイ・バンコクでも
デフレが始まろうとしている…!?
私は今回、実際に海外に行って体験し、
話を聞くことがいかに重要であるかを
改めて感じたのである。
まさに“Think Global , Act Local.”
地球規模で見て、行動していかない限り
自分たちの次なる一手は見えてこない。
ぜひみなさんも
“世界がどう動き、
その国にどのような可能性があるのか”を
実際にその国に行って確かめてみてほしい!
(☆ちなみに、2018年の海外研修ツアーは
5月末からバルセロナ&サンセバスチャンを予定!
興味のある方は、早目のお申し込みを!)