これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

11/05
2013

trend (1)

“秋ない”では困る


秋の味覚といえば、さんまや松茸、秋ナス…戻り鰹もおいしいよねぇ~!
外へ出れば、少し涼しくなってきたさわやかな空気や
澄み渡った青い空が気持ちよく、公園のベンチで読書をするのにもぴったり。

…でも、ちょっと待ってほしい!
今年の10月には、新潟県の糸魚川市でなんと35度が観測された。
関東でも30度以上の日があり、Tシャツを着ている人が東京の街を闊歩していた。
しかし、10月も半ばを過ぎると急に寒くなり、気温は12~13度に。

つまり、10月だけを見ても20度を超す気温差なのだ。
おまけに連日発生した台風の影響で、
さわやかな秋晴れを楽しめたのは10月も終わりに近づいた頃。

昨年も少し感じていたが、このところ四季の区別が
曖昧になってきている気がする。やっと猛暑日が終わったと思ったら
突然寒くなり、“四季”から“三季”になりかけている気がしてならない
(日本の三季…では趣はどこかへ行ってしまう)。

3~5月は春だ。そして6~9月は夏と言ってしまってもいいだろう
(最近では6月に30度を超す日もあることだし…)。
しかし、10月は秋と言っていいのか?
11月現在、街ではコートを着ている人もよく見かけるし、11月~2月はもう冬だ。

ということは、春は3ヵ月、夏は4ヵ月、秋は1ヵ月、冬は4ヵ月!?

「女心と秋の空」(本来は男心と…だけどね~)と言うように、
もともとこの時期の空模様は移ろいやすいといえども、
たった1ヵ月の秋では季節の風情を感じる暇もない。

昔は、秋になると自分たちの畑でとれた収穫物や生産物をお互いに交換していた。
こうした物々交換が秋に行われることが由来となり、
「商う(秋なう)」という言葉ができたという説もある。
では、私たちの商い=ビジネスはどうだろう?

たとえばアパレル業界なら、もし秋がなくなってしまったら
当然オシャレな秋物はほとんど売れなくなる。
旅行業界も、秋の風情を楽しめる紅葉や味覚狩りを企画しても、
度々の台風に邪魔されてはビジネスが台無しとなる。

つまり、秋がなくなり三季になってしまっては、
日本ならではの商いが滞ってしまうのだ! “秋ない”では商いにならない。
日本ならではの美しい四季がきちんと訪れてこそ、
私たちも気持ちよくビジネスを展開できるということだろう。

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秋といったら、コレコレ!

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食欲の秋!

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忘れちゃいけない秋競馬!

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そして…カニのおいしい季節!

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10/21
2013

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六十の手習い・iOS7

先日のこと。iPadを使い始めて2年と数ヶ月になるが、
会社のスタッフに「アップデートしてみましょうよ!」
なんて言われ(そそのかされ?)、
ついついiOS7へのアップデートのボタンを押してしまった。
しかしそこから予想外の大変なことに…。

まず、アップデートが完了するまで時間がかかり、
しばらくiPadが使用できない状況に陥った。
仕事のメールの返信などやりたいことがまだあったのに、
手を付けられないまま長時間待たされたのだ。

そして、アップデートにより新機能がいろいろと追加された。
まず、フラットデザインが採用され、
トップ画面を開いた時の雰囲気が大きく変わったこと。

次に、カメラ機能がトップ画面から直接行けるようになったこと。
そして、撮影した写真は、日付や撮影場所ごとに分類できるようになり、
年別をタップすると撮影した国別・場所別に表示されるなど…。

と、一見すると便利な機能があれこれと増えたかに思える。
しかし、私にとっては新しく進化してしまったあらゆる機能を
もう一度初めから覚え直す、「六十の手習い」になってしまったのだ。

・ドロップボックスに撮った写真をアップするには?
・写真のスライドショーは?
・あ!またグーグルマップに戻ってる!
・送信メールはどこに?

このように、最近は便利がどんどん“更新”されていく。
新しいことを覚えることにまだまだ余裕のある若い人々には、
このアップデートという概念が受け入れられているのかもしれない。
しかし、60歳近い(あ~あ)私からすると、受け入れ難い部分もあるのだ。

昔の製品は、それ自体が持つ機能が進化することはまずなかった。
だから、使う側がそれらを駆使して自分なりの使い方を編み出していた。
そして、だんだんとその使い方の手練れとなっていくのだ。

ところが、この“アップデート”という仕組みが、
この“あたりまえ”を壊してしまった。
ようやく自分なりの使い方を見つけた頃に
「げっ、また覚え直し!?」「使い方の研究!?」な~んて事態も…。
お~、アップデート恐ろしや。

もしかしたら、“アップデートR50”とかになって、50歳以上の人は
無理して更新しなくても良いという制度があっても良いかも?

あ~あ。こんなことを思ってしまうのも、
六十の手習いを実感しているからなのかもしれない。
もうすこし、頑張ってついて行こう!

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アップデートをしてしまったせいで…

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見た目も様変わり!

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10/07
2013

trend (1)

“呼び戻し”時流

毎週火曜日は“時流度チェック”配信の日!
もちろん、ときどきチェックしてくれていると思うのだが…。

まさに時代の流れといえる現象、モノの考え方、最先端アイテムまで、
今知っておくべき情報が満載である。

と、ここ2、3週間の時流キーワードを眺めていると、
私の頭にある一つのキーワードが浮かんできた。それは、

『呼び戻し』である(相撲の決まり手ではございません)。

まずは、最近配信した時流ワードをいくつかご紹介しよう。


「ゲーム会社連合」
 無料でダウンロードするソーシャルゲームが台頭しているゲーム市場だが、
 そのコンテンツは、従来のゲームソフト会社のコンテンツを
 焼き直したようなものばかり。

 そんなグリーやディー・エヌ・エーに対抗しようと、
 ゲーム会社同士が協力して、スマホ向けの共通の販売サイトを運営し、
 体制を構築した組織のこと。

「プア充」
 年収300万円を目安に、少ないお金(プア=poor)だからこそ、
 充実し、幸せに生きていけるという考え方。

 平均以上の収入でも無理な残業で体を壊しては元も子もない。
 また、高収入を求めない代わりに、心の余裕が生まれたり、
 お金への執着がなくなるメリットがあるのだとか。

「健康寿命」
 世界有数の長寿国である日本。なんと2012年の調査では、
 女性の平均寿命が86.41歳で世界1位だそうだ。
 そこで新たに登場したのが、
 平均寿命から、介護が必要な期間を引いた「健康寿命」というもの。
 つまり、元気に過ごすことのできる寿命のことである。

 ただ“長く生きる”のではなく、“質の良い人生を長く生きる”
 ということが注目されているということだ。


他にも「クールシェア」「ホット炭酸」「パンダの穴」「iPhone5s・5c」などが、
上記キーワードと同様に配信された。

そして、紹介したいくつかの時流キーワードを見てわかる通り、
2000年位からひたすら前へ、前へ進んできたビジネスシーンにも
“ある変化”が起こっている。

「本当にこのままでいいのか」「もっと違う発想がないのか」。

所謂、この価値観を“呼び戻し現象”と言うのだ
(もちろん私が名付けた現象ではあるが、
この現象はある価値観でしばらく進んでくると、
必然的にやってくるということ)。

つまり、これからの時代はただ前に進むだけではなく、
“ちょっと待った”と視点を変えたり、
様々な角度から物事を捉えなければいけない。

そこに時代を生きるヒントが隠されているということだ。

いつも私が語っているように今が75年周期
(パラダイムシフト75)の転換期でもあり、
さまざまなものが見直される時期。

さぁ、そのヒントが欲しい人は、
是非弊社の時流度チェックのページへ。
今まで配信したバックナンバーも要チェックだ!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
週刊 時流度チェック!!
http://www.q-b.co.jp/trendcheck/
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trend (1)

毎週火曜日は時流度チェックの日!

trend (2)

時流に含まれた“呼び戻し現象”とは…

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09/30
2013

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「半沢直樹」に一喜一憂

「やられたらやり返す…倍返しだ!」
という決め台詞でおなじみの超人気ドラマ『半沢直樹』。

見ていた方も多いと思うが、
バブル期入行世代の葛藤と苦悩に満ちた戦いが描かれているドラマだ。

先日最終回を迎えたのだが、驚くはその視聴率。
関東地区では42.2%、関西地区では45.5%をたたき出したという。

これは『家政婦のミタ(最終回の視聴率40.0%)』を抜いて、
平成の民放ドラマ史上最高の数字だ。

さて、どうしてこんなにも『半沢直樹』が大ヒットとなったのか。
そこで中島流に3つの理由が考えてみた。

1.舞台が銀行
これまであまり知られていなかった銀行の内部のしくみが見える。
そこで繰り広げられている、ドロドロとした人間関係までも
リアリティある展開で描かれたということ。

2.出演者の演技力
間違ったことがあれば、役職や人物に関係なく態度を曲げない
主人公・半沢直樹を演じるのは、堺雅人氏。
そして、半沢の敵である大和田常務は香川照之氏が演じた。
この2人を中心に展開されていく「勧善懲悪」な痛快ストーリー。
ハラハラドキドキの展開が視聴者の心をグッとつかんだのだろう。

3.世間の人々のストレスが溜まっていた
人間性が優れていなくても、実績や数字を上げた人は昇進する。
すなわち、上司には“自分だけ・今だけ・お金だけ”的な人も
いるということ(むしろ多い!)。

もうみんなそんな美しくないドロドロの社会に
うんざりしていたところにこのドラマが出現し、
そんな社会への不満や反動が半沢直樹支持に向いたのではないだろうか。

実はこの3つ目で話した「昇進するのは実績や数字を持つ人」だということは、
何も銀行に限ったことではない。

一般企業でも昇進させるにあたって重要視しているのは、
実績や数字。人間性は二の次とされてしまう。

しかし、人間性が伴わない人物は昇進すればするほど、
自分の昇進ばかりを考え、相手を蹴落とそうとするだろう。
企業の社会性など二の次にされてしまうのだ。

それではその人ばかりか、企業組織全体が歪んでしまう。
それがお客様から選ばれない企業の原因にもつながり、
ひいては企業の衰退を呼び込むこととなるのだ。

『半沢直樹』は実績や数字だけではない、
人間性の大切さ“仁”や“義”を教えてくれていたのではないだろうか。

それにしても、あの香川氏扮する大和田常務の土下座には
時間がかかったねぇ~…さすが歌舞伎役者!?

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池井戸潤氏のヒット作!

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荒んだ世の中に倍返しだ!

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09/09
2013

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島耕作の“不易流行”

(銀座のクラブにて…)
島 「山室主任…この店高そうですけど大丈夫ですか?
   僕、ほとんどお金持ってないんですけど」
山室「バカかおまえは、自分の金で
   銀座のクラブに来る奴がいると思ってるのか?」
島 「え? じゃ誰が払うんですか?」

「お待たせしました!! スミマセーン」
と、調子よく現れたのが
私そっくりのK企画デザインの小山社長だ!

漫画『島耕作』シリーズ。
普段、漫画を読まない方でも、
知っている人は多いだろう。

大手電器メーカー「初芝電器産業」に勤める
サラリーマン主人公・島耕作が、世界経済の変化とともに、
人間として、また会社員として成長していくという、
いわば働く男の感動ストーリーの金字塔だ。

冒頭に紹介したように、なぜか私そっくりの人物が
広告会社K企画デザインの経営者として
登場している(『ヤング島耕作』にて)のだが、
そんな『島耕作』シリーズもついに、連載開始30周年を迎えた
(まぁ、弘兼氏は私をこんな風な俗っぽい
広告会社の社長ととらえていたのだろう…)。

その人気の秘訣は、何といっても他の漫画と違い、
現実世界の時代背景がリアルに表現されているところだろう。

例えばバブル崩壊やリーマンショックなんかも
きちんとストーリーに反映されている。

まさに、『島耕作』シリーズは、
現実の経済と共に歩んできた漫画といっていいだろう。

そして何よりこの『島耕作』シリーズが長い間愛されているのは、
主人公・島耕作の人間としての誠実さ、
どんなビジネス環境においても
しっかりと人を見て行動するところにある
(私に顔がそっくりな俗っぽい経営者の中にいても、
島耕作はしっかりと道理を通していたな…)。

まさに、現実同様目まぐるしく変わる
企業環境や時代の流れに対して、
島耕作のように変わらない人間性や
決断の仕方、価値観を持った人もいる。

これこそが“島耕作の不易流行”であり、
選ばれ続ける最大の理由なのだ。

「不易」と「流行」、「変わらないもの」と「変わるもの」。
このことをうまく物語の中に取り入れていることが、
結果的に累計4000万部を突破し、
連載が30年も続いたことにつながったのだろう。

「一介のサラリーマンでしかなかった島耕作は
いかにして社長にまで上り詰めたのか?
組織に埋もれることなく、
自分らしく働くための“知恵”がここにある!」

連載開始から30年を迎えた『島耕作』シリーズ。
島耕作から発信される“不易流行”から
今後も目が離せそうにない!

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島耕作、ついに会長へ…

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