これからの選ばれるビジネス!

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先取りビジネストレンド

04/15
2013

trend (3)

新パラダイムシフト15(いちごー)

「時代の価値観は75年周期で大きく変わる」。
私はこの法則を “パラダイムシフト75” と名付け、
これまでのビジ達でも何度もお話させていただいた。

さて、そんな“パラダイムシフト75”だが、さらに細かく15年周期で
切り分けてみると、経済動向における時代の転換期を割り出すことができる。
それが“新パラダイムシフト15(いちごー)”だ。

できれば、図表をご覧いただきたいのだが…。
(Webマガジン『ビジネスの達人』にて公開中!)
75年周期としても、15年周期としても、今まさに新たな時代への
転換期を迎えようとしていることをお分りいただけるだろう。

では、これからどんな時代に突入していくのだろうか。
私は次の15年を、“ヒューマン経済・良知の発現時代” と名付けている。

今までは、即物的なお金やモノを優先し、安さや利便性、
効率性を重視する経済が主流の時代だった。

しかしこれからは、人と人との結びつき(絆)を重視する経済、
“心の満足度”が価値を持つ、より人間的な経済へと
移り変わっていくだろうと思うのだ。

つまり、「あの人だから買いたい!」、
「あの店だから買いたい!」というように、
生活者が“絆”や、その“信頼感”を基に
商品を選ぶ時代になるということだ。

そんな時代の兆候は、少し前にビジ達でもご紹介した
『Mart』という主婦向けの生活情報誌からも垣間見ることができる。
『Mart』は、「心の豊かさ」という観点から
商品に新たな価値を見出す、今注目の情報誌だ。

これまでは、お金をかけた派手な装飾、量の多さ、低価格化、
あるいは利便性の追求、といった商品の訴求方法が一般的だった。

しかし『Mart』では、「もっと生活を遊んじゃおう!」と題して、
料理、メイク、ファッション、インテリアなど、
日常で接する生活物にちょっとしたアイディアや専門性を加えることで、
生活者の心の満足を演出しているのだ。

あまりお金をかけずに時間と手間をかけ、
アイディアをもって新たな価値を生み出すといったスタイルは、
まさに私が考えるこれからの経済の在り方である。

紙媒体が衰退の一途を辿る現代において、20万部以上を発行し、
読者を獲得し続けている『Mart』。
より生活者に近い“読者会員”を様々なかたちで活かした誌面展開も、
多くの読者の共感を呼ぶ理由なのだろう。

人と人の絆や、心の満足度が価値を持つ時代が、もうすでにやってきている。
当然、今後のビジネスの在り方も、
その価値観の変化に合わせて変えていかなければならない。

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75年周期の大転換

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心の豊さを育てる今注目の情報誌

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これぞ、新パラダイムシフト15(イチゴ)だ!

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04/01
2013

trend

なぜ、KITTEは自然素材?

「フンフン、ま~た丸の内にショッピングモールを
 作っちゃったんだ~」なんて思っていたのだが…。

3月21日に東京・丸の内にオープンしたKITTE(キッテ)は、
日本郵便が初めて手掛ける商業施設。

都心部には六本木ヒルズやミッドタウン、表参道ヒルズなど
すでにたくさんのショッピングモールがある。
そして、この度KITTEがオープンした
丸の内エリアにもすでに点在している。

レストランがあって物販店舗が軒を並べて…と
私には正直どの商業施設も大差なく感じられてしまうので、
例に洩れず、ここも同じだろうとあまり期待はしていなかった。

ところが、KITTEに訪れると「あれ? なんだか居心地がいい」。

それもそのはず、フロアによって材質は違うものの
床はすべて木製なのだ。
物販店舗内のインテリアも木の持ち味を生かしたものが多い。

ガラス張りの天井からは陽光が降りそそぎ、
やわらかい雰囲気の照明と相まって
非常に心地いい空間がつくりあげられている。

これまでの“ピカピカ”なショッピングモールとはどこか違う!

そんなぬくもりある内装をデザインしたのは
建築家の隈 研吾(くま けんご)氏。

日本各地の自然素材を用いて、
「光の空間」「線の空間」「記憶を紡ぐ空間」を
コンセプトにデザインしたという。

以前から日本の文化や素材を大切にする建築家と伺っていたが、
まさにその通り!

飲食店フロアでは「柔らかい木の空間」をテーマに
福岡県久留米市のナラ材やクリ材を使用したり、
隈氏の素材選びのセンスが光る。

単に木材のぬくもりがあるだけでなく明確なコンセプトに基づいているから、
この心地よさと安心感が演出されているのだ。

隈氏はイバッた建築や自己主張の強い建築が大嫌いで、
ずっとアンチテーゼを唱えてきたそうだ。

目新しさだけを求めて自己主張するのではなく、
多くの人たちが気持ちよく安らげる空間であれば、
長きに渡り選ばれ続けていくだろう!

私も、そろそろ自己主張を抑えていかなければ…。

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この桜の絵は絵ハガキとして配られるそう

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昼寝したくなっちゃうね~

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木材が生み出す安らぎの空間

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オープンしたてのKITTEに振袖姿がまぶしい

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03/11
2013

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時流度チェックの時流

あなたの時流度は?
このビジ達と同様に毎週弊社から発信されている “時流度チェック”。
もちろん、ときどきチェックしてくれていると思うのだが…。

ここで紹介された最新トレンドキーワードをチェックすれば、
時代の流れ、モノの考え方、最先端アイテムまで、
今知っておくべき情報を網羅することができるのだ!

もちろんそこには、
次なる時代に選ばれるためのヒントも隠れている。

今回は、ここ最近取り上げた最新時流キーワードを、
紹介しつつ、どんなヒントが隠されているのかを読み解いてみよう。

「100円商店街」
 全国のローカル地域を中心に設立された、100円の商品を扱う商店街。
 この事業展開によって、お客さまの滞在時間とリピーター率が
 飛躍的にアップ。

 今や全国各地で95ヶ所にのぼる
 大規模な取り組みとなっている。
 100円商品で地域の活性化につなげるとはね〜。

「静岡コーラ」
 若者にもっと日本茶の素晴らしさを感じてもらいたい、
 という思いから開発された静岡限定の新感覚飲料。

 成分はとことん静岡産にこだわり、
 なんとモンドセレクションで3度も最高金賞を受賞。
 会社にもあったのだが、残念ながら味見させてもらえなかった…。

「第6次産業化」
 生産・収穫(第1次産業)、加工(第2次産業)、
 販売・流通(第3次産業)までの流れを、一貫して手掛ける産業形態。

 この手法は、全国各地で広まりつつあり、
 商工業の事業者との連携にも繋がるとして改めて注目されている。
 全国の農家の方々も頑張っているのだ。

と、まぁまだまだ紹介したい時流ワードは、た〜くさんあるのだが、
今回はここまで。(気になる方は弊社HPの「時流度チェック」へ!)

このたった3個の時流ワードからも、しっかりと時流が読み取れる。

まず、「地域」の活性化を念頭においた動き。

また、大企業ではなく「中小企業」が
あれこれとチャレンジしているということ。

そして、「ジリ貧業界」といわれる業界にあっても、
諦めずに踏ん張っているということ。

まさにここに時流があるのだ。

地域から、中小企業から、そして厳しい業界から
さまざまなチャレンジがくり返されることによって、
それが多くの生活者の目にとまり、新たな時流をカタチづくっていくのだ。

つまり、選ばれ続けるためには、
やはり“チャレンジ”し続けることが重要だということ。
チャレンジなくして、これから来る過渡期の時代を
生き抜くことは難しいのだ。

さて私も負けてられない!
2013年は「Challenge& Challenge& Challenge!」だ!

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あなたの時流度はいかがなものか…

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バックナンバーも見れるよ!

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03/04
2013

trend1

手亡豆(てぼうまめ)から、日本の農業の革新へ

「これ、“手亡豆”の餡が入ったどら
焼きなんですよ~!おいしいですよ~!」

“手亡豆”。
この言葉を聞いたのは20年、いや30年ぶりだろうか。

私の出身地である北海道芽室町を
含む十勝地方は、
大豆や小豆など、豆類を生産する
農業が盛んに行われている(いた、かな?)。

私も小さい頃はよく豆刈りを
お手伝いさせてもらった(手伝わされた…?)ので、
“手亡豆”はとてもなじみ深い作物なのだ。

“手亡豆”は蔓があり、収穫するには
とても手間がかかる。
そのため出荷数が少なく、
あまり知られていないのが現実だ。
しかし手亡豆はクセがなく、
白餡にすると非常に美味しい。
(どら焼きもすごく美味しかった!)

こんなに美味しい手亡豆を食べることが出来るのも、
日本の農業の質が高いからだと言えるだろう。
そんな日本の農業においても、今注目を集めているのが“TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)”
加入の問題。

これにより、農家の人たちは大打撃を
受けると危惧されていて、
今まさに私たちの語るビジネスだけでなく、
農業も過渡期を迎えていると言っていいだろう。

私の地元、十勝の農家を見ても、
ここ20~30年で農業が変わってきて
いるように感じる。

40~50年くらい前は、豆類やじゃがいもを中心に
作っていたのだが(酪農もあったけど…)、
近年は、長芋やキャベツ、
アスパラやゴボウ、ユリ根など
幅広く作物を作っている。

変わったのは「何を作るか」だけではない。

中には、あの奇跡のりんごで知られる木村秋則さんの無農薬・無肥料を学び、取り入れている農家も出てきた。

さらに、育てた野菜を加工してから流通させるという
“第6次産業化”を視野に入れた農家も出てきている。

それぞれの農家が、作るものを考え、
質を高め、第6次産業化を進める。
生産から流通まで考えて展開することができれば、
TPPはそれほど恐いものではないと思われる。

日本の農作物は他の国に比べて、非常に質が高い。
他国には真似のできない“質”で勝負をしていけば十分に対応できるだろう。

アサヒビール再建の立役者・樋口廣太郎氏の言葉
「挑めばチャンス、逃げればピンチ」にもある通り、
日本の農業はまさに“新しい農業のあり方”を
見据えた、革新を進めていくべき岐路に立っているのだ。

ところで、今、手亡豆は十勝のどの辺の農家が
どんな生産の仕方をしているのだろう。
きっともう、あの頃の手間のかかる“豆刈り”はしていないはず。

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ビジネスも農業も変化の時!

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何十年ぶりかの手亡豆との再会

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上品な甘さがたまらない…!

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02/18
2013

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イントレプレナーの時代

現在、日本企業が抱える雇用問題。
海外ビジネスに対して、日本のビジネスは衰退が進む傾向にあり、産業空洞化が加速することで雇用消失への懸念は高まり続けている。

そんな問題を改善すべく“雇用創出”をテーマにビジネスを立ち上げたのが、
国内企業の支援ビジネスを展開する
インターウォーズ株式会社の吉井信隆社長だ。

吉井氏は、その事業内容を先日の『BUSINESS LAB.』の収録で詳しく語ってくれた。

インターウォーズ株式会社は、
「イントレプレナー」の専門企業。
新たな企業を1から創り出す
アントレプレナー(起業家)に対し、
イントレプレナーとは、企業内で新しい事業を創出する“企業内起業家”のことだ。

1からの起業は様々な準備が必要となり、
成功までには多くのリスクを伴うこととなる。

一方、企業内起業はすでに経営資源がある程度用意されていて、経営のノウハウもあるのでリスクはかなり少なく展開できる。
いい条件で新しい事業にチャレンジできるというわけだ。

吉井氏は、企業内起業の支援を通じて新しい事業を次々と創出。
現存する企業を底上げし、新たな雇用に結び付けることで雇用問題を改善しようと考えているのだ。

私がこの話を聞いて着目したのは、
既存のビジネスモデルから、今求められつつある
これからのビジネスモデルへと
シフトチェンジしていかなくてはならない時代である、という点だ。

例えば不動産業界では、
今や営業所に足を運ぶなど時代遅れ。
ネット上で情報を仕入れるのが主流となっている。

また、シェアハウスのみしか扱わないサービスなど、
1つの分野に特化したサイトも展開され、
顧客ニーズに合わせた事業の革新で
多くのユーザーを獲得している等々……。

現在、グルメ情報サイトとして
躍進を続ける「ぐるなび」が、
ある広告会社の企業内起業から発足したように、
時代の変化に合わせてビジネスのベクトルを変えてチャレンジすることで、
新たなニーズを掘り起こした例も多くある。

このような事例から察するに、ITをうまく取り入れて研究開発、業種開拓していくことは、当然の対策と言えるだろう。

大手であっても中小企業であっても、
イントレプレナーのようにビジネスを革新する意識を持ち、各社の業種業態に合わせて
移り変わる時代に対応していかなければならないのだ。

今回、吉井氏からは新たなビジネスに対する多くのヒントをいただいた。
詳しくは、是非2/24、3/3に放送される
『BUSINESS LAB.』から学んでいただきたい。

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜23時から好評放送中!
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trend

『BUSINESS LAB.』収録にて

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