これからの選ばれるビジネス!

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先取りビジネストレンド

07/04
2022

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もっとエシカル消費&エシカルトレードの実践

私がプロデュースを務めナビゲーターもさせていただいている
NBCの動画番組、“Beyond Business Channel”。
先日、ここにゲストで来ていただいたのが、
株式会社KOLテクノロジーズの池田社長。なんと30歳!
この方の発信内容が私にとってインパクトがあったので紹介する。

“テクノロジーの⼒で⼈々の好きと商品を結びつけ
地球上のあらゆる商品ロスを0 にする”
がKOLテクノロジーのパーパス。
それを実⾏するための第⼀歩として、
サステナブルファッションプラットフォーム“Beee”を開発した。
ファッション業界のロスを0 にするために、
A I による画像解析でインフルエンサーと余剰在庫を
マッチングするという。

インフルエンサーとのネットワークがそもそもあった
池田社長は、社会課題解決取り組みへの
賛同をしてもらう呼びかけをインフルエンサーにする。
そこで集まったインフルエンサーはすでに1000人以上にのぼる。
かたや、余剰在庫のファッションアイテムを
色・デザイン・生地を画像解析で分析をして
集まったインフルエンサーとマッチングをする。
それぞれの商品にふさわしいインフルエンサーに
商品についての発信をしてもらおうという仕組み。

池田社長がこのことをビジネスにしようと考えたきっかけは
前職で大量の余剰在庫の廃棄を目の当たりにしてからという。
自分達のもっているノウハウを駆使し、
ビジネスで解決をしていくという。
私もこの発想をすばらしいと感じたし、
実際に多くの投資家の方々もこのビジネスに興味を持っているとのこと。

前回も紹介したが、2015年に
世界29カ国のミレニアル世代を対象に調査したデータでは、
◆その企業が事業を行なっている目的を重視する⇒60%
◆高い給料をもらうよりも人のためになる仕事をしたい⇒44%
◆勤務先が社会に貢献していると働く意欲が増す⇒36%
このようにミレニアル世代は未来に対して責任を持つ意識が高く
社会課題の解決に取り組にも積極的だ。

さて話はタイトルに戻るが、
経営者も、サラリーマンも、主婦も、子供も
すべての人は消費者だ。
日々の暮らしの中の買い物を通じて、
世界が抱えている問題解決に一端を担うことが可能。
どのお店で買うか、どこの商品(ブランド)を買うかの選択次第で
世界の抱えている問題を解決へと導けることもある。

もっと言えば、企業間の取引(B to B)においても
“エシカル”すなわち“道徳観・倫理観”のある取引を
優先していくと、もっと大きな課題解決に
つながるのではないだろうか。
このことを“エシカルトレード”と中島流で名づけてみた。
私たちのクライアントだとしても、企業として
エシカルトレードを実践しているのか。
さまざまな取引先もコスト重視だけでなく、
その辺を理解して企業運営しているのか。
これからは企業も“エシカルトレード”優先の時代です。
ぜひ、そんなエシカルトレードを実践していきたいものだ。

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個人も企業もエシカルトレードの時代!

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先取りビジネストレンド

06/10
2022

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“すべてが加速する世界”のこれからのビジネスへ Beyond 2030 その②

前回に続いての話で、“その②”としてみた。
“すべてが加速する未来へ備えよ”
“指数関数的に加速する世界へ備えよ”
このようなタイトルの本が出版されていることもあり、
この事がいろいろなところでまことしやかに語られている。

“弱いAI”から“強いAI”に変化していくというが…
“弱いAI” とは、
→ 用途ごとや部分に特化したもので、
例えば将棋や碁などその分野でしか対応できないAI。
人間の脳のような汎用性のある対応は不可能で、
自らの意思により判断するのは無理。

“強いAI”とは、
→ 人間の脳と同等の仕組みで
人間が判断できる以上の汎用的な思考を持ち、
自らの判断で、行動が可能という。

“シンギュラリティ”とはAIが人間を超えるという意味だが、
“強いAI”がシンギュラリティとイコールとはいえないが、
2029年には“強いAI”が完成すると言われている。
この“強いAI”はどのような可能性があるのか?
例えば、クラウドコンピューターに“強いAI”が実装されると、
クラウドの中に“人の思考・記憶”が保存されることとなり、
個人の脳の外部に個人の記憶・思考を
保存し検索可能になるという。
人と話すときも、ナノボットが人に替わって
コミュニケーションするとも…?

ある本に、“強いAI”が実装されることで変わる12の産業分野が
紹介されていた。
1. コンピューター・ネットワーク(IoT・ARとVRとMR含む)
2. ビッグデータ(ディープラーニング含む)
3. ロボティクス(家庭用ロボット・自動運転車・空飛ぶドローン自動運転車)
4. ナノテクノロジーと材料科学(原子レベル操作とグラフェン等)
5. 3Dプリンティング(ナノテクノロジーとロボットとの融合)
6. 医学と神経科学(遺伝子操作による治療・新食品製造)
7. エネルギーと環境システム(太陽光発電・汚水処理・水耕栽培)
8. 教育イノベーション(遠隔教育システム)
9. 余暇と娯楽(ビデオゲーム・eスポーツ)
10. 金融システム(スマホ決済機能・ブロックチェーン)
11. 安全とセキュリティ(GPS・画像解析・グリッド)
12. 宇宙開発(宇宙旅行・低空人工衛星)

これらの代表的な12個の産業分野だけでなく、
その他でもさまざまなテクノロジーが融合することで、
エクスポネンシャル(指数関数的)な加速が始まり、
その加速のスピードはさらに加速していくという。

となると、社会生活はどんどん便利に進化していく。
同時に私たちのビジネスも私たちが創る商品やサービスも
それら先端技術や価値観をしっかり組み込まない限りは
選ばれないということに。
ゆえにこの変化にどのように対応していくかが、
2030年以降のビジネスシーンにおいて私たちの会社が
活躍できるかにかかってくる。
さぁ、皆さんもBeyond2030を目指し、
新たなチャレンジをどんどんしていきましょう!

※ビジ達7チャンネルでも解説している。ぜひ参照いただきたい。
〈ビジ達7 vol.121〉2030年どうなる?「全てが加速するこれからのビジネスへBeyond2030 vol.02」

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ビジ達7にて動画で詳しく解説している

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05/30
2022

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“すべてが加速する世界”のこれからのビジネスへ Beyond 2030 その①

“すべてが加速する世界へ備えよ”
“指数関数的に加速する未来へ備えよ”

このようなタイトルの本が出版されていることもあり、
これらフレーズをよく聴くようになった。
2030年からは私たちの社会生活もビジネスも
加速すると言われている。

2030年以降の社会生活はどのように変わるのか?
・毎日の買い物はドローンがやってくれるのか?
・お出かけする時は家の前まで自動運転のタクシーが迎えにくるのか?
・アレクサに指示すると3Dプリンターで料理をしてくれるのか?
・人間の脳と同等の仕組みを持つ強いAIができあがっているのか?
・私たちの脳とクラウドコンピューターがつながって交信できるのか?
こんな可能性がまことしやかに語られている。

例えば、2029年にはできあがると言われている
“強いAI”がクラウドコンピューターに実装される?
そうなったら、人間の脳と直接交信が実現し、
2030年にはパソコンやスマホはもう不要なのか?
自動運転車は、すでにアメリカのアリゾナなどで実際に
走っているという。
アップルやグーグルも開発していて
そのうち無人タクシーの時代に?
IBMのワトソンが白血病患者の治療をすでに実行している。
ドローンが人を乗せて空を飛び、
無人のロボットが空を飛ぶ可能性も…?

日本では法律面からもいろいろ後手になっているが、
さまざまなロボットが家にもお店にも出現している。
ファミレスやカフェで稼働しているロボットも
よく見るようになった。
変なホテルではフロントでの顧客対応をロボットが…。
介護現場や病院において、人の力の助けとなるロボットも。
ペッパーも教育現場で活躍しているという。
AR・VR・MR(仮想現実・拡張現実・複合現実)
ももっと発展しリモート会議やゲームの中で
展開されていくだろう。

これらの実現に向け、世界の様々な企業が競争しながら、
技術革新をしている。

これほど多くの破壊的テクノロジーが指数関数的に癒合すると
中島流でいうと、今後“エキスポネンシャル(指数関数)なシナジー”
が生まれてくることに。

ということは社会生活の変化だけでなく、
私たちのビジネスもこれらのテクノロジーに伴って
大きく変化していくことも間違いないだろう。
そうなると、商品のつくり方も売り方も
使い方や伝え方も変化していくことだろう。

これらイノベーションの変化に合わせて
私たちのビジネスもシフトしていかねば
選ばれるビジネスであり企業にはなれない。

2030年までのこれからの7年~8年は
そのプロローグとして、あれこれシュミレーションしながら
準備をしていくことが重要になっていくということ。
覚悟して取り組んでいかねばなるまい。

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2030年からは社会生活もビジネスも加速する

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05/09
2022

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“ボードゲーム”でSDGsを学ぼう!! SDGsボードゲーム“体験”!

SDGsを楽しく学べる“SDGsボードゲーム”を
東京NBCの勉強会で体験させてもらってきた。

これは、“未来技術推進協会”に所属のエンジニアたちが開発した
オリジナルのボードゲーム。
SDGsをベースにした、社会課題を自分ゴト化する体験型ゲームだ。
参加者にSDGsの本質を理解してもらい、
具体的な行動を促すことを狙いとしている。
年齢を問わず楽しみながら、SDGs達成に向けた
事例を理解することができる仕組みになっている。

基本のゲームは日本地図があり、日本全国で行われている
SDGsの取り組み事例をベースに作られているというが
私が体験したのは神奈川県に特化した“神奈川版”。
その時は、1チーム4人で、それぞれが大企業、中小企業、
諸団体の人として参加した。

ゲームは、すごろくのような形式で進み、
①参加者がサイコロを振り、その出た目に合わせてマップ上を進む
②行き着いた地点のマークのミッションカードを1枚引く
→そのミッションカード内容を皆の前で読み上げる
(例えば、とある地域のゴミ処理方法がその地域の
ゴミ分別に役だっている)
③その内容を踏まえチームのメンバーと協力しながら
ミッションカードと同じ内容を、
チーム内で実施するかしないかを決める
④実施内容に合わせ、17項目のうちのどの項目のレベルが
上がったか、場合によっては下がったことを
ボードに評価していく

実際のSDGsの取り組みをゲームをしながら学べ、
最終的に17項目のボードの点数を上げていくことで、
SDGs取り組みの証となる仮体験ができるゲームだ。

このゲームの特徴は、
・SDGsに関するさまざまな事業の取り組み方を学べる
・他のプレイヤーと協業することで実行でき、協力の大切さを学べる
・ゲームを通して、楽しくSDGsを理解できる

ゲームを体験することで神奈川でも
いろいろな市区町村や企業が
SDGsに取り組んでいる事例を知ることができた。

私は、『儲けないがいい』という著書があることもあり、
さまざまな社会課題との取り組みをしている会社との
付き合いが多い。
ということで、私の講演会やセミナーでは、
実際の身近な社会課題解決の取り組みをしている企業について紹介し、
その企業がどのような価値観からそれらを実践しているかをも
お話させてもらっている。
まさか、それらの取り組みがここまで注目される時代がくるとは・・・。
より多くの人たちの意識がSDGsに向かうよう、
このようなボードゲームでの仮体験も必要なのかもしれない!?

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ゲームを通して楽しくSDGsを理解できる

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SDGs関連事業の取り組み方を学べる

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04/11
2022

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ドイツとスウェーデン視察研修のテーマは、 エコでありサスティナブル?!

私が企画している海外視察研修ツアーでは、
2002年、“エコでありサスティナブル”を
テーマにしてドイツのベルリンへ。
もう20年前のことだが、当時から環境への意識が
ヨーロッパと比べて日本は遅れていて、
今後の展開を視察する目的で出かけた。
ベルリンのとある小学校では、その校庭にビオトープ(※)があり、
草や花が自然のままに伸びていた。
そして、なぜかロダンの銅像が斜めになり
草花に埋もれていた記憶が…。
(日本の二宮金次郎の銅像を思い浮かべていた)
また、BMWのリサイクル工場も視察させてもらった。
(※ビオトープ : 動物や植物が恒常的に生活できるように
造成または復元された小規模な生息空間。公園の造成・
河川の整備などに取り入れられる)

その後、4年後の2006年にはスウェーデン、デンマークへ。
スウェーデンではストックホルム郊外の“エコヴィレッジ”を訪問。
このエコヴィレッジは、1980年には造られていたと聞く。
50戸ほどの集合住宅があり、住人同士で子ども服や本などの
物々交換が日常的に行われており、
互いにリユースし合っていた(食品以外のものだが…)。
そして極めつけは、50戸のエネルギーをペレットボイラーで
賄っていたこと。
これは、間伐材などの不要な木材や製材品を細かくして圧縮し、
粒状(ペレット)にしたものを燃料として酸素と一緒に燃やすボイラー。
通常の薪より熱効率が良く、化石燃料に頼らないで、
暖房や給湯をまかなえるのが特徴だ。

これからの私たちの生活はこのように自然に優しく、
環境破壊の少ないエネルギーを活用した
暮らしができることが重要になってくる。

エコヴィレッジそのものも林に囲まれていて、
ビオトープ的だった。
建物や塗料は自然素材で高気密、高断熱。
建物は集中システムに。
生ゴミのコンポストも整備されていた。

また、コペンハーゲンの空港に着陸しようと
飛行機が高度を下げ始めた時、コペンハーゲン沖に
20基の洋上風力発電用風車が既にあった。
(2001年に設置されたという)

北ヨーロッパの国々は1980年代には
すでに“エコでありサスティナブル”に取り組んでいた。
そんな時、日本はまだバブルの真っ最中。
無駄な支出をし、環境破壊の片棒をかついでいた。
バブルがはじけた後も、その後処理に四苦八苦し
“エコ”どころではなかったということ。

先のビジ達で、
「Fine Choice, Fine Change, Fine Challengeの実践」、
3つのFineなChを実践しましょう!と提案した。
また、「二宮尊徳の積小為大と推譲」では、
“未来の人のことを考えよう”と発信させてもらった。

私がツアーを企画した20年前から、北ヨーロッパとの
差が縮まらないのが日本。
そこでこれからは、最低限の衣食住で生活を満たすように心がけ、
ミニマリスト的な価値観へと生活をシフトしていくことをおすすめする。
これが二宮尊徳流の積小為大であり推譲の発想。

ビジ達「二宮尊徳の積小為大と推譲」は こちらから↓
https://bt.q-b.co.jp/date/2022/03/page/2/

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ヨーロッパは以前からサスティナブルに取り組んでいた

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