これからの選ばれるビジネス!

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選ばれるビジネス

07/13
2020

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カスタマーエクスペリエンスがブランドをつくる

先日、私は“アマゾン”からこのようなメールを受け取った。

「このたびは、ご注文の不具合について
ご迷惑をおかけしておりますことをお詫びいたします。
お問い合わせいただいたと同時に出品者に連絡いたしましたが、
いまだに返信が来ません。つきましては、お客様の利益を
お守りするために、こちらより出品者の替わりに
返金対応させていただきます。
お手元の商品につきまして、お手数ですが
御破棄いただいて、よろしくお願いいたします。
6月1日付けでクレジットカードに○○○円を
返金いたしております。」

私がアマゾンにて注文をしてモノが届いたのが5月27日、
私は、スマホやiPadでも使えると思って購入したものだが
届いてみる、とその両方で使えない商品だと判明した。
(アダプターが合わないわけだ)
商品説明に書いてあったらしいのだが、最後の方に小さ目にだった。
私が返品しようと連絡したのが5月30日。
つまり、わずか2日間で返金にまで至ったということ!
これぞアマゾンの“カスタマーエクスペリエンス“!!

このところあったもうひとつの体験は“アップル”。
私がiPad proを手に入れたのが2015年。
5年経過すると、アプリはバージョンアップされるので
問題ないのだが、バッテリーの劣化が起きてくる。
私はこのiPadでの仕事が多いため、バッテリーの持ち時間は深刻だ。
そこで新宿のアップルストアに出向き相談した。
すぐさま対応してくれ、私のiPad pro をチェックし、
確かにバッテリーが劣化していると診断された。

するとだ!アップルでは基本的にバッテリー交換は
していないという。
そして、同じ型の新品iPad pro と交換してくれたのだ。
費用はバッテリー交換分だけでいいという。
解決までに半日を覚悟していたのだが、なんと1時間も
かからずに新しいiPad Proを手に入れることができた。
その応対含め、かなり気持ちいい交換劇だったのだ。(すばらしい!)
ただし、その後、新しいiPadへの移行に半日かかったので
予定していた時間は同じなのだが・・・。

今回のこの2社の、カスタマーエクスペリエンス、
ユーザーエクスペリエンスへのこだわりには
正直驚いた。
アマゾンの“顧客の経験価値を高める”という価値観。
アップルの“製品やサービスが良いだけではなく、
価値があると思ってもらえることこそが重要“という理念。
これらを2週間の間に実体験したわけだ。

両社とも“顧客の体験価値”を重視した展開であり、
結果的にその体験がその後の期待につながり、
ブランディングに貢献するということ。
すなわち、カスタマーエクスペリエンス、
ユーザーエクスペリエンスを重要視する
“アメリカの会社ならではのブランディングがここにあり!“なのだ。
地球規模でビジネスを展開しているからこその
ブランディングと言っていいだろう。

日本企業では対面での“おもてなし”を重視する。
ただ、このコロナ禍により、
リアルの接点が次第に少なくなってきているいま、
この“ユーザー体験”を重視したアプローチは重要になって来ていると
言えるだろう。
やはり、「体・験・価・値」の時代になったのだと思う。

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アップルの顧客対応はすばらしい!

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06/01
2020

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オンラインセミナー“Challenge&動中の工夫”が選ばれる

先日、東京NBCの委員会の企画でZOOMによる
オンラインセミナーを開催した。
テーマは「革新企業はどんなしくじりをしてきたのか?」
パン・アキモトの秋元義彦社長とアイワ広告の小山雅明社長の
お二人がゲスト。
私がモデレーターをさせていただいた。

セミナー参加者は50数名で、東京NBCから半分、
残りの半分は全国のNBCから参加してくれた。
オンラインセミナーは開催時間に通信機器さえあれば、
全世界、どこにいても参加できる。
これからは、顔をあわせてのオフラインセミナーだけではなく
このようなオンラインセミナーがニューノーマルとなっていく
のは間違いないだろう。

ゲストのお二人とも社長歴30年以上。
ベンチャー企業ではあるが、ベテラン社長だ。
セミナーでは、
長年の経営の中であった“しくじり”から学ぶべきことを
具体的に掘り下げる予定だったのだが・・・。
結果的に、チャレンジと“しくじり”を繰り返すことで今につながっている
ことがわかったセミナーとなった。

パン・アキモトさんは備蓄用の美味しいパンの缶詰を
世界の飢餓地域に送るビジネスモデルで有名だ。
災害が発生すると、被災地に行き支援をする。
このコロナ禍でも、地元の病院に無償でパンを届け、
それがメディアにも取り上げられ、一層注目されている。
本当に有事の時に強い会社だ。

アイワ広告は、看板に特化した広告会社だったのだが・・・
最近、2店舗目となる食パン専門店、「マチダベッカリー」を
開店し行列のできる繁盛店として、
「嵐にしやがれ」にも紹介された。
さすがに看板屋さんだけあって、
「パン以上、ケーキ未満。」という大きな店頭看板の
効果は大きいようだ。
パン屋を開店するきっかけは、
社員の食事事情を知った小山社長が、社員の健康を考え、
社員食堂を設けたことから。
すると社員の実家から様々な食材が手に入り、たまたま自社ビルの
1階店舗が開いたのを機にパン屋を開店することにしたという。
思い切ってやってみたことでいい結果につながっているのだ。

今回、ゲストでお招きしたお二人は
たまたま“パン”という共通項があったのだが、
いろいろ話を聴いてみると、一番の共通項は
“どんどんチャレンジする”ことだった。
壁にあたりながら、動中の工夫をしながら、
チャレンジを繰り返しすることで、
世界へパンが届く会社へ、そして行列のできるパン屋さんに、
なっていったということ。

“しくじり”も当然たくさん繰り返されるわけだが、
あきらめなければ、
“動中の工夫は静中の工夫に勝ること幾千億倍”なのであろう。
選ばれるビジネスには必ず理由があるということですよね。


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“動中の工夫は静中の工夫に勝る”

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05/18
2020

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大里綜合管理は”3.0“へ

3月末に大里綜合管理の第46期、経営計画発表会へ参加してきた。
いつもなら多くのゲストをお招きし、開催されるのだが、
新型コロナウィルスの影響もあり、
残念ながら社員プラスαの人たちの発表会となった。

野老真理子氏のお母さんで熊木さんという方が
大里綜合管理の創業者。。
ご存知のように、二代目社長の野老真理子氏は
メディアへの出演も多く、
国の“おもてなし経営企業選”にも選ばれ、
地域に貢献する企業として注目をあび、
会社の存在感は大きくなっていった。

野老真理子社長は還暦を迎え、
ついにご子息の33才の野老憲一氏に社長の座を
バトンタッチをした。(5年計画だったという)
ゆえに憲一氏は三代目であり、タイトルに「3.0へ」と記した。
今回は新社長として初めての経営計画発表会だった。

新社長はこの経営計画発表会において二代目が開拓をした
学童保育や地域貢献活動を踏襲しながらも、
いくつかの特徴をもった新たな展開についての発表があった。
それは、
・居住支援事業に力を入れる(多様性を活かした地域貢献)
 元受刑者や高齢者、障害のある人たちに家賃債務保証をし
入居してもらう計画。
・会社の消費電力を100%自然エネルギーで賄う
 東日本大震災や昨年の台風で電力供給の必要性を感じてのこと。
 有事の際には電気自動車の電気供給だけでは賄えないと
 判断しての決断。

誰もが口にする「不易流行」という言葉がある。
これは「変えるべきものと、変えてはいけないもの」
という意味だが・・・。
大里綜合管理の今までの地域への貢献を踏襲することが
「不易」の部分であり、新計画は「流行」部分だ。
そしてこれに加えて、“デジタルシフト“と、
大網白里地区の“Wants”、つまり新しい時代の価値観を
経営戦略に盛り込み、ビジネスを展開していってほしい。
すなわち、デジタルを駆使して、地域における
新しい大里綜合管理としての存在理由に向けて
チャレンジすることを望む。

今回の新社長誕生を機に、野老真理子氏と同年代の60才前後の社員の
方々が同時に5人退職し、マネージャーも若い世代へと変わり
新組織へと移行した。

まさにパラダイム(ある時代におけるものの見方や捉え方)が
大きく変わる今、企業経営は新しい価値観を備えている
ミレニアル世代への“リーダーシフト”の時代となっている。
そういう意味で、実にいいタイミングでの世代交代だと感じた。

私は憲一社長を10才のころから知っていることもあり
どんな発表会となりか心配してたわけだが・・・、
毅然としたプレゼンだったことに安堵したわけだ。
新社長のもと、バージョンアップした
次なる大里綜合管理に期待したい。

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ついにバトンタッチ!

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次なる大里綜合管理に期待したい

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03/23
2020

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マイクロドローン動画と“令和ビジネス”

今の時代に則った“令和の価値観・枠組み”を
私は“令和Bizパラダイム”と名付け、先日も
“昭和ビジネス”から“令和ビジネス”へ
移行していると発信した。

今回紹介するのはその“令和Biz”の一例である、
今、私が注力している“マイクロドローン動画”。
これまでの動画ビジネスではなく、あくまでも
マイクロドローンを駆使した動画が“令和ビジネス”ということ。

その特徴は、
1.最新技術によるマイクロドローンによりFPV(First Person View)撮影
  FPVとは一人称視点での撮影。
  VR(ゴーグルのようなもの)をつけてマイクロドローンを操縦する。
2.搭載カメラが高性能
  今は4Kカメラ搭載。
3.高度なFPV操縦技術を持つドローンドライバー
4.上記を活かした“今風”センスのいい編集技術
  ドローン動画は動画編集のセンスがあってこそ活かされる。
  最新編集機器、最新道具を使い“魅力的な動画”となる。

この4つのポイントがあって、先端技術を活かした
動画ビジネスであり“令和ビジネス”となるのだ。

動画ネットワーク環境も進歩している。
このところ、山手線は勿論、地下鉄にも動画広告があり
駅の柱という柱にはデジタルサイネージで動画が流されている。
さらに5Gになればもっとシームレスな負荷のかからない
動画視聴環境となる。
そして、スマホの普及が、YouTube視聴であり、
動画サイト視聴をあたりまえにしている。

ここ1年でマイクロドローン動画を5本ほど制作させてもらい、
その最新作が東京・福生にある“石川酒造”の動画だ。この完成度が高い。

動画は2バージョンあり、長めの6分バージョンは、
石川酒造内にあるレストラン、町の野外モニターや
関係レストランでも紹介される。
YouTube版は2分45秒と短いのだが、“Visual Story Telling”
を意識して編集されており、酒蔵としての物語りが
伝わる仕上げを心掛けている。
そして何より、動画を見て、そこを訪れたくなるのがポイントだ。
https://www.youtube.com/watch?v=elUkleAyBOc 
これが短いバージョンの動画)

これはあくまで“令和ビジネス”時代の一事例として紹介したのだが、
このような新しい“令和ビジネス”はどの業界でも起きようとしているはず。
最先端技術を駆使し、新しい流通により新しいサービス、
新しい商品が展開されているということ。

これからの時代、まさに“令和ビジネス”と言える
ビジネスを実践しない限り、次なるステージに
行くことはできない。
さて、あなたの業界における“令和ビジネス”とはどんなビジネスなのか。
日々の仕事に追われて過ごしていると、あなたの会社のその先は
なくなるかも!?

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便利なマイクロドローン

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これからの時代に必須だ

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世は動画時代!

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03/09
2020

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不易流行のRyukoの行方

1980年にはチェーン店での売上高は首位で
「外食王」だった小僧寿し。
先日の新聞にその小僧寿しが「再建の道険し」と出ていた。

実は私は1985年頃、小僧寿しの折り込みチラシ制作の仕事を
お手伝いしていた。
寿しメニューの撮影から企画、デザインをし、
印刷会社に入稿する手前までの工程をだ。

ところが、ある時校正ミスにより価格を間違えるという
命取りにもなりかねないミスをしてしまった。
既にチラシは全国のお店に発送済み。
その時、小僧寿しの社長は「印刷ミス キャンペーン」と銘打ち、
各お店にポスターを貼り“特別大奉仕!?”として
価格は間違えた安い設定のまま(20円安い)とする
大英断をしてくれたのだ。
もちろん大特急でポスター作りに協力させてもらっただけで、
私達に大きなお咎めがなかった。
こんな訳で大変お世話になった小僧寿しだったわけ。

それから30~40年。時代は大きく変わった。
小僧寿しが厳しくなった背景として、ピザ含めさまざまな競合と
ウーバーイーツ、出前館などの配達代行サービスが出現し、
お客様が選ぶ選択肢が多岐に渡ったことがあげられる。

こんなことを考えていると、
時代が大きく変化したことと伴に・・・
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」
という平家物語の一節がアタマに浮かんできた。
そして、松尾芭蕉の“不易流行”である。
いつの世も“変わらないもの”と“変わるもの”があるのだが、
“変わっていく”流れにのらないと“盛者必衰”となるということ。

まさに今、変化が激しい時、
「最も強い者でもなく、最も賢い者でもなく
変化できる者」こそがその先に生き残るというわけ。
まさにパラダイムシフトの変わり目は、あからさまに
表に見えてくる。

そして、新しい時代には新しい価値観がそこに必ずある。
その新しい価値観を作るのは決まって若い人達だ。
時代を担う人たちが次の主役であって、そこにバトンを
渡していかない限り、たとえ、どんなに大きな会社であったとしても
“盛者必衰”となっていく。

以前ビジ達でも紹介したが、「上下のリーダーシップ」から
「前後のリーダーシップ」へと組織を変革する時なのだ。

すなわち、会社は、若い人、つまりミレニアム世代へバトンを渡し、
新しい価値観で経営をし、マネージメントをしてもらうことで
“Ryuko”を作っていくことにつながる。
松尾芭蕉が言っているとおり、“変わらないもの”の中に、
“変わるもの”を取り入れていくことが「不易」の本質ということ。
これこそ会社が生き残るためのこれからの時代のキーとなっていく!

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“変わらないもの”の中に、 “変わるもの”を取り入れていく

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まさに今、変化が激しい時

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