これからの選ばれるビジネス!

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選ばれるビジネス

10/14
2014

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“海外からビジネスを考える”ぱど

地域密着型フリーペーパー「ぱど」。
衣食住を中心とした生活情報誌で、
さまざまな地域の家庭や事務所に
無料で配布している
(自宅のポストに投函されているのを
見た人もいるだろう)。

そんな「ぱど」を発行する
株式会社ぱどの創業者であり、
代表取締役会長である
倉橋奏(くらはし・ひろし)氏
とお話しする機会があった。

その話の中で特に興味深かったのは、
起業のきっかけ。

なんと、それは
ロサンゼルスにあったという。
株式会社荏原製作所のエンジニアだった倉橋氏は、
30歳のときにロサンゼルスにある
技術提携先に単身赴任することになった。

現地で驚いたのが、
新聞の利用者がとても少ないということ。
日本では8割もの人が購入しているという新聞が、
当時の職場では2割しか利用者がいなかったのだ。

しかも、現地の所長曰く、
新聞についてくるクーポン券が欲しいので、
クーポン券が付いてくる
水曜日と日曜日の新聞しか買わないという。

つまり、ニュースのためではなく、
クーポン券のために
新聞を買っているというのだ。

この事実を知った倉橋氏は、
日本でもこの現象は必ず訪れると思い、
新聞という媒体が衰退したときの、
企業やお店のPRについて考えたという。

これが、エリア別に情報を刷り分けて配布する
情報誌「ぱど」を発行するきっかけになったそうだ。

このように、海外の社会状況を見ることが
ビジネスヒントになることは多い。

それは、日本との
ビジネス的な意味での“時差”だったり、
異なる価値観に触れることで、
刺激を受けることはもちろん、
何より、日本という存在を
客観視できるからだろう。
つまり、これからの日本に
必要なビジネスが見えてくるのだ。

現在「ぱど」は、
キャリアウーマン向け・高齢者向けなどの
さまざまなターゲットへの情報誌も
多数発行しているという。

当初、企業内起業として始めた
この情報誌ビジネスは、
いまやその配布部数1200万部以上。

ここに行き着くまでに
多くの苦難があったという。
それでも大きく成長できたのは、
倉橋氏の海外で得た気づきと
その後の行動力があってこそ
(倉橋氏はそう簡単に
あきらめる人ではないからねぇ~)。

私も、毎年多くの経営者と
海外の視察研修をしているが、
本当に学ぶことが多い。

今年のイギリス視察でも、
現地で訪れた農園で実践されているビジネスから、
日本の農業に求められる
ビジネスのヒントが見えてきたのだ。

日本を飛び出し、
実際に現場を見てきたからこそ
気づけたものだろう。
だからこそ、
私は海外視察を大切にしている。

倉橋氏のように、
日本国外で発見できる
未来のビジネスはまだまだある。
それらを、いかに自ら行動して発展させるかが、
これからの日本の社会の仕組みにも
大きく影響するだろう。

そんなビジネスヒントになる倉橋氏の
エピソードはまだまだたくさんある。
InterFMにて10月19日・26日(日)朝6時から放送の
『BUSINESS LAB.』をお楽しみに!

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海外で見つけたビジネスヒント!

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10/06
2014

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“赤福”の道のり

う、うま~~~~~~~~~い!!!

五十鈴川のせせらぎを聞きながら、
座敷で3切れのあんころ餅をほおばる。
さすがに御膝元での赤福餅はおいしい。
そう、三重県は伊勢市にある赤福本店に久々に立ち寄ったのだ。

その昔、弊社では金融機関の月刊情報誌を制作しており、
(1999年からスタートし、11年間継続した!)
発刊1年目に企業インタビューとして
赤福を取材させてもらったのだ。
はるばる伊勢へ赴き、あの時もこうやって
座敷で赤福餅をほおばった記憶が…。

赤福は老舗和菓子ブランドとして知れ渡っているが、
その長い歴史を振り返ってみると
さまざまな紆余曲折があったという。

赤福は創業300年以上
(創業の1707年にはなんと富士山が噴火!)。
たとえば戦中と戦後の約10年間は、
物資不足で小豆やもち米、砂糖が手に入らず、
やむなくのれんを下ろした。
しかし、いつ営業を再開できるか分からなくても、
従業員には給金を払っていたそうだ。

そして、2007年の消費期限および製造日、原材料表示偽装事件は
記憶に新しい方も多いだろう。
また、このところ社長交代でも一悶着あったとか…。

私個人の意見ではあるが、長く続けば企業は
一度や二度は寄り道をしてしまうものだろう
(私も30数年間経営に携わる中で、
 つい目先を追ったビジネスに寄っていったこともある…)。
重要なのは、壁にぶつかっても立ち直り、
本来のその企業らしい商売をしていくことではないだろうか。

たとえ自分たちで蒔いた種で
大変な状況に追いやられたとしても、
赤福は復活を遂げようと努力しているところがいい
(時間は必要だろうが…)。
中には、一度壁にぶつかったら
そのまま傾いてしまう企業もたくさんあるのだから。

こうした老舗企業が紆余曲折を経ながらも
今日まで継続してきたのは、
やはり“先義後利”がキーワードとなるのではないだろうか。

目先の利益よりも、人としてあるべき道を優先する
“先義後利”を徹底することで、
多くのお客さまから長く愛され、
大変な時には周りの人が支えてくれるということ。

おいしそうに赤福餅をほおばる
たくさんのお客さまの姿を見ると、
そんなことを実感するのだ。


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多くの人で賑わう赤福本店

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Mr.セイージもご満悦!

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09/29
2014

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11時40分に満席の店

また一軒、神楽坂で良い店を見つけてしまった。

ランチに1000円の和食膳を出す店なのだが、11時40分には満席!
18、9席の小さな店が、ランチ終了時間までいつもいっぱいだ。
1000円で新鮮な刺身や焼き魚の定食が味わえ、
そこについてくる煮物やポテトサラダ、
茶わん蒸しなどの小鉢料理も実に美味しい。

決して安い!という価格設定ではないけれど、
品数の多さや手間のかかった料理が楽しめること、
そして店内に立ち込める焼き魚のいい匂いなど、
人を引き寄せる魅力にあふれているのだ。

ここで思い出して欲しいのが、“選ばルール7”。

1.本物にこだわる
2.手間をかける
3.とことん追求する
4.大胆で潔い
5.必要以上のコミュニケーション
6.積小為大
7.徹底の二乗

この7つの項目のうち、
“5.必要以上のコミュニケーション”以外は
ほとんど全てを満たしたお店だと言えるだろう。

そのおかげか、短いランチ時間でも
途切れることなくお客さんが回転している。
大体、3~4回転はしているだろうか。

それを見ていて改めて実感したのだが、
繁盛店には不思議と行列ができない。
それは、本当に行きたい人は
お店に時間を合わせて行くからだろう。

11時半だろうが、14時だろうが、
比較的お店の空いている時間に
自分の時間を合わせてやってくる。

だから、行列のできない繁盛店、というわけだ。

何度かビジ達でご紹介した三州屋にも
同じことが言える。

価格設定も同じくらいだし、
途切れることないお客の入り、
そして“選ばルール”を満たしていることも同じ。
神楽坂に数ある料理店の中から選ばれるには、
選ばれるだけの理由が存在するのだ。

ちなみに、私が時々行く中華屋さん(?)で、
夜11時には閉店してしまうにも関わらず、
夜10時30分に満席の店、というのもあるのだけど…
(半数以上の人は、お酒も飲まないにも関わらず!)。

こちらもやはり“選ばルール”を満たす繁盛店。
ビジネスでもお店でも、
必ずそこには選ばれる理由が存在するのだ。

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見よ、この美味しそうな和食御膳!

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店内には焼き魚の香ばしい香りが…

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お店の人の働く姿も気持ちいい!

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09/08
2014

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“魚千ランド”を演出

北海道帯広市にある居酒屋の繁盛店「魚千(うおせん)」。
私も故郷に帰ると度々顔を出しているが、
地元はもちろん本州にもファンが多い。
店で飲食していると、次から次へとお客さまが来店し、
満員で入れずに帰っていく様子もよく目にする。
さて、人気の理由とは一体何だろうか?

じゃがバターを注文すると、
大きな皿に大ぶりのじゃがいもが山盛り!
その上に、粗く切ったバターが豪快にのせられている。
テーブルに運ばれたときには、
湯気が出るほどほくほくのじゃがいもと、
とろ~りと溶け始めたバターが絡み合い、
思わず生唾をゴクリ!

そしてじゃがバターを食べていると、
女将に「少し残しといてね」と声をかけられる。
何かというと、残ったじゃがバターに片栗粉を加えて、
最後に“すいとん”をつくってくれるのだ!
このじゃがバターすいとん汁がま~絶品
(ちなみに、じゃがバター以外にも
 おまけメニューとして焼き魚の後に
 魚の骨や皮でだしをとったラーメンも選べる)。

お客さまのためにあえて大きなじゃがバターを用意し、
すいとんまで食べてもらう。
1つの注文で二度おいしい、
魚千のサービス精神がふんだんに詰まった発想だ。

そして日本酒は千歳鶴や男山など北海道産を推しており
(もちろん北海道産以外の銘柄もある)、
注文すると必ずおちょこを持ってきてくれる。
しかも、お盆にいっぱいのおちょこが運ばれ、
好きなものを選べるのだ。

また、トイレに行くと壁にお客さまが
メッセージを書いた箸袋がたくさん飾られている。
自分たちが過去に書いたものを発見すると、
思わずうれしくなってしまう。

素材は大ぶりで料理ももちろんおいしい。
アレンジメニューや選べるおちょこなど、
サービス精神も旺盛だ! おまけにトイレにも仕掛け。
どこをとっても楽しさや意外性がある。
それはまるでテーマパークのようだ。

経営を学んだうえで店づくりをやっているというよりも、
魚千ならではのサービスやサプライズを念頭に置いている。
そう、まさに“魚千ランド”とでも言うべき演出だ。
訪れたお客さまが楽しめる意外性のある居酒屋だからこそ、
客足は途切れないのだろう。

おいしい飲食店は他にもたくさんある。
でも、そこに何か心温まる
プラスアルファがあるからこそ、
日本中のお客さまから選ばれるのだろう。

あなたも北海道の十勝を訪れる機会ができたら、
ぜひ“魚千ランド”を体験してみては!?

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ここが魚千だ!!

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店内はいつも賑わっている

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今日のおすすめは「私」!?

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ボリューム満点のじゃがバター

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これがうま~~いすいとんに!

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女性限定のりんごシャーベット

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女将とパチリ!

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09/01
2014

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マイファームのソーシャルビジネス性

近頃、世間では農業ブーム(?)のようで、
農業体験希望者数はかなり増えているという。
たとえば、都会で働いていたものの、
癒しを求めて田舎に移り、農業を始める人。
また、退職後の第2の人生として農業を選び、
関わりを持っていく人など。

農業を通して自然と接したいという意識が、
非常に高まっているというのだ。

一方、農林水産省によると、日本の耕作放棄地は
約40万ヘクタールにもわたるそうだ。
後継者がいなかったり、
農業だけでは生計が立てられなかったり…という事情で、
作物のつくられていない耕作放棄地が増えているという。

そんな耕作放棄地を活かした
ビジネスで注目されているのが、
西辻一真氏が社長を務める(なんと32歳の若さ!)
株式会社マイファーム。

まずは、農業体験希望者と
耕作放棄地のマッチング。
耕作放棄地を有効活用し、
農業体験の場を提供しているのだ。
また、農業教育や地域活性化に役立つ
リーダーの育成にも力を入れている。
もちろん、自社農場での生産や流通・販売も!

マイファームの理念は“自産自消”。
これは、「自分でつくり、自分で食べる」という意味だ。
スーパーやコンビニに行けば手に入る野菜も、
自分でつくってみなければわからないことがたくさんある。

マイファームでは、自分で畑を耕し、
種を植え、収獲した野菜を食べるという
プロセスを体験してもらうことで、
多くの人に気づきを与えることを目的としている。

しかし、あくまで農業体験は過程の1つ。
“自産自消”をすることで、人は精神的にも物理的にも、
豊かな暮らしとは何かに気づくことができる。

“自産自消”による気づきが多くの人たちに広がれば、
もっと日本の農業や暮らしの在り方も変わってくるだろう。

ご存じのように私は、
北海道の農業がすぐ傍にある環境で育ったため、
自然との関わりがいかに人に影響をもたらすかが
よ~~くわかるのだ。

環境や社会問題への働きかけを意識した消費活動
“エシカル消費”なる言葉が注目される今の時代。
ビジネスを成長させるためには「ソーシャル性」が
キーワードになってくる!

多くの人々、ひいては社会全体に
いい影響を与えるビジネスを展開することで、
企業として、1人の人間としての成熟につながるのだ。

9/7、9/14のInterFM『BUSINESS LAB.』では、
“自産自消”に秘められた可能性について、
西辻氏にお話を伺う。
ぜひお聴きあれ!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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マイファームの西辻社長と!(お若い!)

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