これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれるビジネス

01/06
2014

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“新幹線、7分間のワザ”

「新幹線のスピード(300キロ!)ではなく、
車内清掃のスピードに驚いた!」

日本の新幹線に乗った海外の人たちが、
感嘆の声を上げるという車内清掃。

行っているのは、ビジ達でもたびたび紹介している、
株式会社JR東日本テクノハートTESSEIだ。

本来、見下される(?)ことが多い、清掃の仕事。
そんな中、TESSEIの掃除は
「新幹線お掃除の天使たち」と呼ばれ、
多くのお客さまを感動させているのだ。

その仕掛け人となったのは、
TESSEIの“おもてなし創造部長”である矢部輝夫氏。

定年まであと数年という57歳で、
JR東日本からTESSEIに赴任。
静かに定年を待ちたいと思う人が多い中、
矢部氏は違った。

「これまでの40年の鉄道マンとしての
人生がパアになってしまう…。
自分の誇りや想いを持ち続けながら
人生を全うしたい!」と奮起し、
TESSEI内部の大改革をはじめたのだ。

まず矢部氏が行ったのは
「自分の仕事に誇りを持たせる」こと。

新幹線が各駅に停車する時間は12分。
そこから降車時間(2分)と乗車時間(3分)を引いた、
残り7分間(実質的には4分間!)で、
完璧に掃除しなくてはいけない。

どうすればそうできるかを試行錯誤し、
検査官による厳しいチェックもはさむことで
「見せる掃除」を実現。それによって
1人1人に自信と誇りを持たせることができた。

次に「スモールミーティングの実施」。
社員が数百人いる中、各チームごとに
1日1回1分以上のショートタイムミーティングを必ず行い、
意見やアイデアを提案し合った。

社員それぞれに考えさせることで、
中島流にいう組織の血流力
(組織に血を通わせること)をアップさせたのだ。

そして、「JR東日本グループの一員であるという意識づくり」。
駅長と食事をする機会を設けたり、
新幹線の運行をコントロールする
指令室を見学したりすることで、
JR東日本グループの一員であるという誇りを定着させた。

さらに、清掃員の制服も清掃員と感じさせない
洗練されたものに変えたのだ。

こうした小さな改革施策の積み重ねによって、
海外からも視察団がくるような組織へと
成長することができたのだ。

やはり、待っているだけでは何も変わらない。
しっかりした改革の意識を持って
自分から仕掛けていくことが何より大切。
矢部氏の8年に渡る地道な実践が、
大きな改革につながったのだ。

TESSEIに大きな革命をもたらした矢部氏の
詳しいお話が聴けるのは、1/12と1/19の「BUSINESS LAB.」。
2年目を迎え、さらにパワーアップした
「BUSINESS LAB.」をぜひチェックしてもらいたい。

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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改革の意識を持ってチャレンジ!

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「見せる掃除」を徹底!

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この働きぶりは素晴らしい!

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12/16
2013

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DAZZLEの存在理由

上質な大人の夜にふさわしい、
憧れの街・銀座
(もちろん私にも似合うのだが…)。

多くの高級レストランが立ち並ぶここ銀座に、
注目の高級(?)イタリアン『DAZZLE』がある。

独創的な店舗デザインに加え、
エントランスで目に飛び込む
オープンキッチンやバーも実にユニークで印象的。

まずはここで一杯のドリンクを楽しみ、
ひとつ上のフロアに昇る。
するとそこには、開放的な空間が広がり、
天井までそびえたつワインセラーが目に飛び込んでくる。

そのワインセラーに見下ろされつつテーブルに着くと、
当然料理への期待も高まるもの。

そして初っぱなの前菜。

…出てきたのは、なんと四角いバットに盛られた(?)
土付きラディッシュだった…。

え、え!? 土が付いたまま皿に盛るわけ?
もちろんそんなはずもなく、
実はその土はパン粉で作られており、
しっかりと味もついているのだ。

そんなDAZZLE流の粋な演出から始まった料理は、
パスタやメインディッシュ、
そしてワインもどれも大変美味しかった
(まぁ、ラディッシュが印象深かったなぁ)。

何より私が感じたことは、
そこで働いているスタッフたちが実にイキイキと働いていて、
細かい気配りやサービスを徹底していたということだ。

ここDAZZLEの生みの親であり、
グループのトップである新川義弘氏。
6年ほど前には、
私どものセミナーに協力してもらったこともある。

今思うと新川社長は、
いつも「オペレーション力」の大切さを語っていた。

インテリアやラディッシュのようなサプライズも
もちろん重要なのだが、
それ以上にお客さまの状況に合致した応対であり、
コミュニケーションなのである。

これを実践できる力がオペレーション力であり、
結果的にその地域に長い間存在できる理由となるのだ。

新川氏曰く、そのオペレーション力を養うために、
従業員たちは営業時間外を使って、
ロールプレイングを実施しているという。

このことが、その地域で長く選ばれる存在理由となり、
結果的にスタッフ一人ひとりが仕事に対して
誇りを持つことにつながるのだ。

『DAZZLE』はこの銀座の地にオープンしてもう8年目だという。
まさに、オペレーション力が
選ばれ続けることにつながることを証明してくれている。
そして、街の人にオペレーション力を認めてもらうことで、
その地に長く存在することができるのだ。

やはり、選ばれ続けるには、
しっかりとした理念やこだわりを持って店を展開すること。
そこにはきちんと存在する“意味”があるのだ。

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DAZZLE流のお・も・て・な・し

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11/25
2013

biji (2)

『挑めばチャンス、逃げればピンチを実践』

日本の通信ビジネスに革命を起こしたと
言っても過言ではない、株式会社フォーバル。

その創業者である大久保秀夫会長のその当時の
“ブレイクスルー”の話を改めて聴いてきた。

いまや社員数は1,000人を超えるフォーバル。
実は大久保氏と私は、同年代(57~58歳)。
まさに同じ時代に生まれ、
同じ社会を体験してきた。

そして、創業も大久保氏が25歳、私が27歳と近い。
それなのにどこで差がついたのか、
という話は置いて…。

フォーバルがどんな展開により、
ここまでの規模となったのか。
そこには、数々のチャレンジがあった。

まず電話機の自由化にチャレンジ。
国際通話料金の値下げにチャレンジ。

次に市外通話料金の値下げにチャレンジ。
NCC・BOX(いわゆるiラインの自動選択機)を
現・ソフトバンクの孫社長と開発し、
ユーザーに無料で配布したのだ。

そして国際通話料金の値下げにもチャレンジ
(よく次から次へとチャレンジするね~)。

それらのチャレンジでは
当時のDDIの会長だった稲盛和夫氏相手に、
12時間にも及ぶ泥沼交渉を体験したという。

これはまさに、日本のため、
生活者のため、業界のためという
「大義」あるチャレンジだと言えるだろう。

そんな大久保氏の話を聞いていたら、
出光興産の創業者である
出光佐三氏の話を思い出した。

自社が厳しい環境に置かれたとしても
日本のために大義を優先させたという価値観は、
その後も多くの人たちに大きな影響を与えたのだ。

やっぱり大きな、そして大義あるチャレンジは
経営には追い風をつくることに
つながるということだろう。

まさに「挑めばチャンス、逃げればピンチ」
(アサヒビールを再建した
樋口廣太郎氏が語っていた言葉)である。

そして大久保氏率いるフォーバルは、
まさにそれを実践してきたと言えるのだろう。

逃げないで試行錯誤した結果、
新たな発想が生まれ、ノウハウが構築でき、
それによって次なるチャレンジが生まれる。
さらにそこには、関係者同士の信頼関係も生まれるのだ。

多くの人たちの協力を得、
社員たちも自分たちの仕事に誇りを持ったことで、
フォーバルというブランドがより確かなものに
カタチづくられたのではないだろうか。

これからは、儲けるためだけではない。
大義があるかどうか。
「挑めばチャンス、逃げればピンチ」を
実践できるかが大切なのだ。

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大義あるビジネスを!

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逃げずに立ち向かうことでチャンスを得る!

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11/11
2013

biji

社会性はモチベーションに通ず


「あんたが嫌いやから、辞める!」
当時、証券会社のやり手社員だったにも関わらず、
そんな捨て台詞と共に、大手証券会社を辞めた
(一見、そんな台詞を言うようには見えないんだけど…)。

そして驚くことに、そこから一部上場企業となった
株式会社JPホールディングスの代表取締役まで
登りつめたという、山口洋(ひろみ)氏。

まずは法人を相手にした、
オフィスコーヒーのビジネスに
可能性を感じビジネスを展開。
パチンコ店でのコーヒーサービスなど
新たな施策があたり、上場するほどの企業となったという。

このビジネスに対する鋭い読みもスゴいわけだが、
特筆すべきはこれだけではない。

オフィスコーヒービジネスは
広がりをみせていったが、
女性社員が多いこともあり、
出産をきっかけに辞めていく社員も多くいたそうだ。

それをどうにか解決するため、
パチンコ店の近くに保育施設を設置。
これが保育ビジネス参入のきっかけだという。

そこで上場していたにもかかわらず、
オフィスコーヒービジネスよりも、
より社会性のある保育ビジネスへと移行させていったのだ
(上場後にここまでのビジネス転換は、他に例がないという)。

しかし、もちろんすぐにビジネスが軌道にのるわけもない。
試行錯誤の末、よりよい保育ビジネスを展開するために、
なんと40代にして大学院に通い修士論文を提出するまで
学んできたという…この追求心、スゴイねェ~。

そんな山口氏はこんな言葉を口にしていた。
「社会性のあるビジネスは社員にとってモチベーションとなる」。

少し前のビジ達でも話していたように、
社会性のあるビジネスの取り組みは社会からの注目により、
いずれ社員の誇りとなるのだ。

誇りを持ち、モチベーションが高ければ、
その追求心も大きくなる。それが社員の成長、
ひいては会社全体の成長を促し、ブランディングにつながるのだ。

ところで、あなたは自分のビジネスに誇りを持っているだろうか。

社会性あるビジネスの意義を語ってくれる、
山口代表の話が聞けるのは、
私がパーソナリティを務める『BUSINESS LAB.』。
11/17・24の放送は必聴です!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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止まらない追求心がスゴい山口代表!

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11/05
2013

biji (4)

50人の「仕事道」を発信


「仕事道」を歩み、「経営道」に行き着く。

2012年1月からスタートしたInterFM『BUSINESS LAB.』。
実は、放送が始まってもうすぐ丸2年が経とうとしている。

この間、番組に登場してくれたゲストの方々は実に50人。
しかも、そのほとんどが今を輝く経営者の方々なのだ。

幅広い年齢層の経営者の方たちに、
まさに“意味のある話”を毎回語っていただいているのだが、
ふとその方々を思い浮かべると、
私の頭にある共通点が浮かんできた。

それは、それぞれではあるが“仕事道”を歩んでいるということ。
ビジネスの追及の仕方、働くスタッフへの考え方、社会貢献への意識。
どの経営者の方も道に辿り着き、道を歩んでいるということだ。

若い経営者の代表で言うと、
『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』で
有名な株式会社ユーグレナ出雲充社長。

弱冠33歳にして、すでに浮き沈みの激しい、
厳しい経験をしている経営者のうちのひとり。
まさに“ジェットコースターのような日々”を乗り越えてきたのである。

年輩の経営者で言えばやはりBOOK OFFの創業者であり、
俺の株式会社の坂本孝社長だ。

「2勝10敗」と本人が語る通り、多くの“失敗”も経験してきたという。
しかし、どんな困難や試練の中にあっても、
次なるチャンスを待ちながら
新たなステージへと進んで行くところがスゴイ。

彼らをはじめ、ゲストで登場してくれた経営者の方々は、
ただ儲けたい、会社を大きくしたい、名声が欲しい
などといった発想で経営している人はまずいない。

いろいろと大変な思いをしながらも社員のことを考え、
“継続”を意識し、仕事を通して社会貢献を考える
といった価値観を持っているのだ。

それこそ私中島がずっと語ってきた「仕事道」。
いや、もっと言えばその先にある「経営道」なのである。

「いい仕事のできる会社にしようとすること」
「きちんとした組織をつくろうとすること」
「社会に役立つ会社にしようとすること」
「継続できる会社にしようとすること」

やはりビジネスは“道”として考えなければいい経営はできないし、
継続も難しいということ。

ビジネスを展開しながらも「仕事道」を突き詰めていくと、
いずれ「経営道」に行き着く。
そんな選ばれるビジネスを
これからもゲストと共に発信し続けようと思うのだ。

次回の放送もお聴き逃しなく!

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  InterFM『BUSINESS LAB.』
  東京76.1MHz・横浜76.5MHz
  毎週日曜6時から好評放送中!
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俺の株式会社 坂本社長

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株式会社ユーグレナ 出雲社長

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さまざまなゲストの方が登場してくれた…

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「仕事道」は「経営道」へと行き着く

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