これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれるビジネス

10/28
2013

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難(かた)きを先にし、獲(う)るを後にする

「難きを先にし 獲るを後にする」
により“仁”が得られるとし、
「事を先にし 得るを後にする」
ことで“徳”が高まる。

遡ること2500年前、孔子が語ったとされるこの言葉は、
難しい仕事を自ら進んで引き受け、
利益を得るのは後回しにするということ。

これは私がよく口にする「先義後利」
(拙著にも登場する言葉)の
元になっている言葉だとも言われている。

そして、私がパーソナリティを務める
『BUSINESS LAB.』に出演していただいた
起業家のみなさんが、まさにそれを体現しているのだ。

まず、サムライインキュベ―トの
CEOである、榊原健太郎氏。
70社のベンチャー企業を相手に、
ビジネスモデルのブラッシュアップの他に、
経営のノウハウや金銭面での支援まで行っている。
この支援はあくまで将来のための投資ということ。

次にユーグレナの出雲充社長。
これまで誰も成功しなかった、
ユーグレナ(ミドリムシ)に注目。
周りから「無理だ」と言われていたにも関わらず、
あきらめないで研究を続けた。
すべてを集中して覚悟を決めての
チャレンジが成功を引き寄せたともいえる。

そして、今週放送予定の、
アスカネットの福田幸雄社長。
専門知識のない葬儀会社のスタッフが、
専用機器に写真を置くだけで、
遺影づくりのオーダーに
対応できるシステムをつくり上げた。

しかし、この事業を発想してから
実際にビジネスとして展開できるまでには、
実に5年もの歳月がかかったという。

福田社長はさらにオリジナルフォトアルバム事業も、
5年の歳月と毎年1億円ほどの資金を投資した結果、
他の追随を許さないブランドを
しっかりつくりあげることができたのだ。

これらの人たちはまさに
「難きを先にし 獲るを後にする」を
実践してきた人たちと言えるだろう。

これからのビジネスは、これまで以上に
リスクの少ないビジネスなどないのだ。
覚悟してチャレンジするかどうかが、
そのビジネスをものにするかどうかの分かれ目だろう。

それにしてもアスカネットの福田社長は試行錯誤しながらも、
しっかり“高み”に上りつくところがスゴい。

実は福田社長、次なる新たなビジネスでも“高み”を目指しているという。
さて、どんなビジネスなのか。
この話の続きは、11/3と11/10放送の『BUSINESS LAB.』で聴いてもらいたい。


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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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次々と高みへ…福田社長

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先を見越しての投資!

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ミドリムシで世界を救う!

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選ばれるビジネス

09/30
2013

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サムライインキュベートのサムライ魂

「数億人、いや数十億人の人が、
本当に榊原さんのおかげで人生変わったし、
プラスになったと泣いてくれるような葬儀で、
人生を終わりたいと…」

IT系を中心に、
創業間もないベンチャー企業に元手となるお金を投資し、
事業のノウハウを提供したり、
事業を支援してくれる専門家の紹介をもする
株式会社サムライインキュベート。

代表取締役CEOを務めているのが、
冒頭のような葬儀を小学校の頃から思い描いている
榊原健太郎氏だ(まだ30代なのにね~)。

そんな榊原氏が、
なぜ今のようなビジネスに辿り着いたのだろうか。

その経緯はこうだ。
人々がよかったと思ってくれるには、
まず多くの人の“笑顔づくり”が重要。

また笑顔をつくるためには、
最低限の“お金”も必要。

すなわちお金を生み出す
“仕事”があるということだ。

つまり仕事(雇用)を最大限生み出せば、
数億人の人に泣いてもらえるかもしれない。

だったら自分が経営するだけでなく、
質の高いビジネスをする経営者を多く生み出せばいいと考えたのだ。

また、幼いころから琴や三味線をつくっている家で育った榊原氏は、
ただ日本のベンチャー企業を
インキュベートすることだけを考えているわけではない。

その先では、世界に向けて日本の職人が持つ
“サムライ魂”を発信したいと考えているのだ。

つまり、日本のその昔からの価値観“サムライ魂”は、
海外に発信するに値するものととらえているということ。
この考えは、私中島がビジ達で発信していることとまさにいっしょだ。

またこの価値観は、
サムライインキュベートが掲げる
「八つの行動規範(義・礼・勇・誉・仁・誠・忠・挑)」にも現れている。
すなわち日本の経営者もその価値観を大切にして、
企業展開してほしいと思っているということだ。

ここまで語れば、榊原氏が多くの人に選ばれ、
ITのスタートアップに頼られる理由が、
おのずと見えてくるだろう。

「儲けたい」、「会社を大きくしたい」。
こんな目先のことに囚われ、
自分自身のことしか考えない経営者に魅力はない。

榊原氏のようなエナジーであり、
サムライ魂へのこだわりが多くの起業家、
また起業家を支援してくれる方々を引きつけるのだ。

自分ができること、
自分だからできることをフルに発信することで
その価値観に多くの人が引きつけられる。
まさに“サムライ”。

そんな榊原氏がついに10月6日・13日放送の
InterFM『BUSINESS LAB.』に登場!
そのみなぎるエネルギーを、
是非ともラジオの前で感じとってほしい!


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  InterFM『BUSINESS LAB.』
  東京76.1MHz・横浜76.5MHz
  毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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09/24
2013

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ソースを売るなら、まず用途を売れ!

お好み焼きというと、生地にキャベツやいろいろな具を入れ、
かき混ぜて…というのを想像していたが、これはあくまで関東風。
広島風は全然違うのだ!

広島にあるオタフクソース株式会社へ企業訪問した際に、
併設されている「Wood Egg お好み焼館」を訪れた。

ランドマークにもなる釣鐘型のその施設では、
お好み焼きの歴史や文化に関する展示や、
広島風お好み焼きづくりをも体験できる。

私がこの度、体験し美味しく食してきた、
広島風お好み焼きのつくり方はこちら!

1.生地をおたまで1杯すくい、クレープのように薄く広げる。
2.千切りにしたキャベツをどっさりのせる(本当にどっさり!)。
3.天かすとネギ、3枚の豚肉を上にのせる。
4.火が通ってきたところで、ひっくり返す!
 たっぷりのキャベツが蒸し焼きになって、おいしそ~。
5.鉄板の空いた部分で焼きそばを焼く。
 少し焼けてきたところで、(4)を上にのせる。
6.卵を割ったら黄身をつぶしながら焼き、
 その上に(5)ごと全体をのせる。
 上の屋根は薄い生地。次はキャベツ、焼きそば、
 そして卵焼きの下地という順。
7.そして、この(6)をうまくひっくり返す。
 形を整えたらオタフクソースをたっぷりつけて、
 アツアツの広島風お好み焼きのできあがり!

お好み焼館の役割は、「広島風お好み焼きとはどういうものなのか?」
ということを、歴史やつくり方の手順などを含めて人々に伝え、
お好み焼きに親しむ場をつくること
(お好み焼きのプロを育成する場でもあるようだが…)。

ソースを売るのであれば、まずはお好み焼きという
食べ物の認知度を高め、正しいつくり方を伝えて
家庭でもつくれる人気メニューにしよう!
というのがオタフクソースの発想。

そうして初めて、ソースを売ることに繋がるのだ。
さらに、広島風お好み焼き店をあちこちに
つくることにも努力しているという。

目先の利益を求めると、ついソースを直接宣伝したくなるもの。
しかし大事なのは、“急がば回れ”精神。

すぐに結果を出そうと目先ばかりを見るのではなく、
相乗効果を考えたうえで発想していけば、
広く長く選ばれるビジネスを展開できるということ!

ロングレンジで捉えるならば、
“ソースを売るなら、まず用途を売れ!”ということだ。

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釣鐘型の「Wood Egg お好み焼館」

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中ではオタフクソースについて学べる!

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まずはクレープ風の生地を焼くんだよね~

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それを上にをのせて、と…

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お次は焼いた卵をのせて、と…

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できた~~~!!!!

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広島風お好み焼きを学んできた面々

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選ばれるビジネス

09/17
2013

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諦めない“仕事道”

困難にぶつかった時、あなたならどうするだろうか?
ビジネスの手本とすべき企業の経営者たちが選んだ答えは
「諦めないこと」。

困難にぶつかってもそれを突破できない企業が
継続できることはまずない。

先日、経営者仲間と共に広島を視察に訪れた時のこと。
企業訪問先として株式会社アスカネットにお邪魔し、
代表取締役社長である福田幸雄氏に
興味深いお話をたくさん聞かせていただいた!

アスカネットでは大きな軸となる2つの事業を展開している。
1つは冠婚葬祭市場向けに「遺影」をテーマにした事業。
もう1つはオリジナルフォトアルバムに関するサービス事業だ。

今では2つの事業も軌道に乗り、
会社は上場を果たすまでに成長したというが、
過去には大きな失敗も多くあったという。

福田社長は、「新しいビジネスを発想しても、
ある程度のカタチになるまで5年は必要」と語る。

たとえどんなによいビジネスモデルを構想しても、必ず困難は訪れる。
その困難の壁をどうやってブレイクスルーしていくかが肝心であり
解決するまでにはある程度の時間が必要なのだという。

最新技術が解決へと導いてくれる場合もあれば、
新たな発想が求められる場合もある。

困難が訪れたからといってその解決に焦ったり、
すぐに解決しようとしたり諦めてしまうのではなく、
根気よくより良い方法を追求していくことが大切ということ。

私が所属しているNBC(東京ニュービジネス協議会)は、その名の通り
ニュービジネス振興のために経営者たちが集まる協議会だ。

やはりニュービジネスをうまく展開している創業者たちは、
いくつかの壁を突破して現在に至っているし、
たとえ困難にぶつかっても決して諦めなかったと語っている。

BUSINESS LAB.に登場していただいた注目の経営者の方々も、
決して諦めない忍耐強さと、自社の存在価値を
追求することの必要性を語っていた。

経営は百人百様。しかし、どんな業界やビジネスモデルであっても、
経営者は諦めてはならない。追求を続けることで、
他の追随を許さないポジションまでたどり着けるのだ。

私もかなりしつこいし、諦めないタイプ。
諦めなければ、その人には成功しか訪れないということだ。
経営者として、起業家として、存在価値のあるビジネスを
展開していくためには、諦めないことも“仕事道”!


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福田幸雄社長

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ビジネスが実を結ぶまで5年は必要!

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09/09
2013

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桃栗3年 TESSEI 8年

新幹線の清掃を手がける、
株式会社JR東日本テクノハートTESSEI。
同社を改革するべく、“おもてなし創造部長”矢部輝夫氏が
JR東日本から転属され8年が経つ。

先日、公式に矢部氏とTESSEIを取材させていただく
機会があったのだが、やはり実際に現場などを見せていただくと、
8年かけて少しずつ少しずつ培われてきたものを感じることができた。
矢部氏は、8年かけてやってきたからここまで来れたのだとも。

本社からやって来た当時は、清掃員の女性たちから
「矢部さんはホラ吹きね」と言われていたという。

しかし、矢部氏(当時は部長ではなかったが…)曰く
“ホラは言い換えればビジョン。
その気で実践しようとするかどうかだ”。

「ただ掃除をするだけでなくお客さまに喜んでもらい、
 お客さまの笑顔をつくろう」
と、掃除の範疇を超えたビジョンを提案していくうち、
矢部氏をホラ吹きと揶揄した女性たちも
ついてきてくれるようになったという。

今ではそれぞれのチームリーダーが、
800人を超す現場の人たちを引っ張ってくれているのだ。

現場では、あらゆる場面で清掃員の方たちの
活き活きとした表情を見ることができた。
その理由の1つは、
TESSEIが一人ひとりのアイデアを大切にする点だろう。

場合によってはコストがかかることもある。
しかし実際に経験させることで責任感が芽生えるし、
うまくいこうがいくまいが、次なるチャレンジに活かされる。 

TESSEIの取り組みを通して、リーダーとして組織をまとめるうえで
大切な4つのポイントについて中島流に考えてみた。

1.リーダーは率先垂範する
2.リーダーは見届ける
3.リーダーはリーダーを育む
4.リーダーは風土や文化をつくる

リーダーとして率先して組織を
引っ張っていくのであれば、決断力が必要だ。

組織の一人ひとりが自分たちでアイデアを考えて行動しているのなら
たとえ成功しようが失敗しようが見届ける。
そうして成長を促すことで、次なるリーダーを育むのだ。

さらに大切なのは、リーダーとして
組織の風土や文化づくりを意識すること。
一朝一夕では、決して風土はつくれない!

矢部氏は8年という時間をかけて、少しずつ人を変え、
考え方やシステムを変え、今のTESSEIを形づくってきた。
3年では、今のTESSEIは実現できなかったと矢部氏は語る。
まさに、桃栗3年 TESSEI 8年だ。

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“おもてなし創造部長”矢部輝夫氏

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清掃後は整列!

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一人ひとりがプロフェッショナルだ。

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舞台裏を見せていただく機会も…

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