これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

07/17
2018

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“イノベーター”への挑戦

「ヌエバ・コッシーナ」。
この言葉を聞いたのは、先のスペイン海外研修ツアーでのこと。

1970年代のフランスで起こった
「ヌーベルキュイジーヌ(新しい料理)」と出会った
アルサックという若いシェフが、
これを故郷のバスク地方サン・セバスチャンでも展開しようと試み、
地元の伝統料理に軽さとカジュアルさを取り入れたという。

その独創性に地域の若手シェフが呼応し、その流れがやがて
「ヌエバ・コシーナ(バスク地方の新しい料理)」
という大きなうねりに。
アルサックという一人のイノベーターのチャレンジが
太平洋に面する小都市サン・セバスチャンを
世界一の美食の町にしたのだ。

一方、地中海側に面するカタルーニャ地方には
世界一予約が取れない「エル・ブジ」があった
(2011年閉店)。
フェラン・アドリアという天才シェフが
半年営業して残りの半年間は新しいメニューの開発という
独自スタイルで、世界一のレストランに5度も選ばれた。
(私は残念ながら行ったことがないのだが…)

スペイン北部には、このほかにも人気店が点在している。
例えばバルセロナの北50キロ
カタルーニャ海岸にある「サン・パウ」。
伝統料理に独特の感性を加えた料理が評判を呼び、
2014年ミシュラン最上位の格付けを獲得した。
このサン・パウには2度も訪れ、
女性シェフのカルメ・ルスカイエダさんにも
取材をさせていただいた(はっはっはっはっ…)。

私がここで言いたいのは、
スペイン北部には三ツ星レストランが多いという話ではなく、
これら新しい流れのはじまりには
ひとりのイノベーターが必ず存在するということ。

前代未聞に挑戦するイノベーターたちは
当然はじめは異端児であり少数派。
周囲からものすごい反発や妨害を受けることとなる。
だがそれに負けず継続することで、
やがてそれに呼応する存在が増えてゆき、
業界に大きな影響を及ぼすほどの力をもつようになるのだ。

ビジネスはより着実で安全、過去に例があることを求めがちだが、
今のような激動の時代、そんなビジネスなんて存在しない。
過去のデータよりも自分を信じ、まずは挑戦することだ。
(もちろん、ある程度の裏付けは必要なのだが…)

私がいま展開しているワインヴァレー構想も、
新しいチャレンジも多く障害も多いが、
この試みがこれからのまちづくりの新たな流れを
つくっていくと思い挑戦を重ねている。

やはりこの時代、どの業界においても必要なのはイノベーターだ。
そしてひとりのイノベーターに依存せず
各々がイノベーターになっていく意識こそが重要なのである!

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忘れられない料理の数々

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また味わいたいものだ

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小都市サン・セバスチャンが美食の町に!

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05/14
2018

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マンスリー“自分アップデート”

iPhoneやiPadを使っていると、毎週のように
「アップデートしますか」という通知がくる。
アップデートとは、バージョンを次のものへと
ステップアップすることである。

今回の“自分アップデート”は、
いかにバージョンアップされた次の自分を作っていくかという話だ。
iPhoneやiPadのようにどんどん“自分アップデート”
していかないと、世の中の動きでありこれからのビジネスから
遅れをとってしまうということ。

以前ビジ達でもご紹介したが、この4つのサイクルを回すことが、
“自分アップデート”につながるのだ。

1.いろんな分野のキーパーソンに会う
2.飛耳長目、国内外の情報に耳を傾け目を向ける
3.小さなことでもチャレンジをしてフィードバックを得る
4.得たものを自分なりに要約し発信する

振り返ると、私がこれまで築いてきた“7つの習慣”は、
無意識でありながら、
このアップデート方法に適っていたのである。
(あくまで、私の“7つの習慣”なのだが…)

1.毎月の経営者が集まる会議で、様々な分野の今の情報を得る
2.自分が関わる経営者セミナーで、新たな知見を得る
3.地方でのセミナーやリトリートで、その地域にしかないリアルな情報を得る
4.月に3〜5冊の読書で、体系的に知識を得る
5.ビジ達の執筆を週3本×4週=12本、毎月行う
6.時流会議を月4回行い、タイムリーなビジネスワードを掴む
7.月刊CDを月に3種類分収録し、その月に得た知識を整理して発信する
この7つの習慣は、いわば、新たな価値観を手に入れ、
次なる視点を持つことである。

これらを粘り強く繰り返し、
常に“自分アップデート”をしているからこそ、
次なる視点でのフィードバックを得ることができるのだ。

逆に言うと時代の流れを掴むためには、
意識的に“自分アップデート”のスピードを
高めていく必要があるだろう。

さあ、“Grab The Flow,Go With The Flow”を合言葉に、
マンスリー“自分アップデート”を
積極的に進めていこう!

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自分アップデート、してる?

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経営者セミナーで知見を得たり…

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月刊CDを収録したり…

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04/02
2018

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「SOLUTION of the JAPAN」課題に向き合えばソリューションが生まれる

「SOLUTION of the JAPAN = SOLUTION of the WORLD」

これは
「日本の課題解決は、そのまま世界の課題解決になる!」ということ。
人口減少や少子高齢化、里山保全や環境問題…。
これらに向き合うことは、世界の課題を先駆けて解決することである。

先日のビジ達でご紹介した、アマルティア・セン教授の
「世界に日本という国があってよかった」
という話の中で、日本が活躍する時代は再び始まるとお伝えした。
そして、あの落合陽一氏も、
著書『日本再構戦略』の中で私と同じことを語っていた。
(私の頭の中を覗いて本にしたのでは…?!)

今、日本が抱えている人口減少と少子高齢化問題。
2050年には団塊の世代が100歳となり、
その高齢者を少ない若者が支えていくことになる。
この労働力と購買力減少による経済悪化は、
日本だけでなく世界も後に続く課題である。

そこに対し、
落合氏は業務のロボット化に課題解決のヒントがあると示している。
身体機能が低下していても
自力歩行ができるロボットスーツHALのように、
日本だからこそできる精巧で細やかな技術があれば、
介護や労働問題へもアプローチができる。

人とロボットの上手な連携により労働力不足は解消され、
外国人労働者を無理に雇わずとも十分にGDPを維持できる、いやアップできる可能性すらある。

他にも、駅の改札を顔認証にしたり、
コンビニをAmazon Goのような無人化にしたり…と、
さまざまな分野での機械化でありロボット化は日本の労働問題解決の鍵となるのだ。

このように、
起きてしまった社会課題を
どうにか解決しようと悪戦苦闘する中でこそ、
新しい技術が生まれ、次のステージへ進めるのだ。
先日のビジ達で紹介した、
福島原発での放射能問題への対処で現れたEM菌なども、その事例の一つだろう。
課題と真摯に向き合えば、時間こそかかれソリューションは生まれてくるということ。


日本は今、環境問題、人口減少、少子高齢化…と、
世界に先駆けて様々な社会課題を抱えている。
それらに向き合う中で生まれる
新たなソリューションは、日本だけに留まらず、
世界中で求められる技術でありノウハウとなるだろう!

だから、
「SOLUTION of the JAPAN = SOLUTION of the WORLD」となるのだ。

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日本の課題解決は世界につながっていくのだ!

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落合氏の考えは納得の連続である。

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03/19
2018

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「Japan as Number3」

「ジャパンアズナンバーワン」、
この言葉を聞いたことがある人も多いだろう。

これは、1979年に社会学者の
エズラ・ヴォーゲル氏が書いた書籍で、
70万部を超えるベストセラーとなった。
当時、テレビや新聞でも注目され、日本全体がとても誇り高い気持ちとなっていた。

私は、ジャパンアズナンバーワンを
「世界で1番と称される日本」と、あえて表現したい。
なぜこの頃には、
日本がナンバーワンと称されていたのか。
ヴォーゲル氏は書籍の中で、日本人の価値観や集団、
組織の力に注目していた。

そこで私の頭に浮かんだのは、
ビジ達でも取り上げたファスナーの生産で世界的に有名なYKKである。
まさにYKKはジャパンアズナンバーワンへの代表的事例ではないだろうか。

創業者の吉田忠雄氏は、1945年に富山県魚津市へ工場を移し、事業再建を始めた。
1950年にはアメリカから4台のファスナー自動製造機を輸入。
機械による製品生産だけはなく、どうすればその自動製造機を作れるのかを研究したのだ。
その結果、アメリカ製より精密で良質な製造機を開発し、
今では世界シェア45%という偉業を成し遂げるまでとなった。

さて、この書籍発売から40年弱が経った今はどうだろう。
GDP(国内総生産)で見ると
アメリカ、中国、日本、と私たちは世界の3番目に位置している。

(私は、3番目ではダメでNo.1にと思っているわけではないが…)

現在、世界の1番を務めているアメリカは、
GoogleやAmazon、facebookなどをはじめ、
新しいビジネスを作り出すイノベーターの多い国だ。
今の時代のように、
フィンテックだ、インターネットビジネスだ、と次々と新しいものが生まれる過渡期には、
従来の流れを覆すような発想でビジネスを進めていける国が強いのだろう。

しかし日本は、一つのパラダイムが定まってからの、
徹底した質の追求は得意である。
中島流“パラダイムシフト75”で考えると、
戦争終結頃から始まったパラダイムに、
日本はその技術力や組織力を活かしてどんどん急成長して行った。
そして、ナンバーワンと称された1970~80年頃はまさに、そのピークの時代だったといえよう。

私の考えでは、
日本が次に活躍する時は2030年を過ぎた頃から。
再び日本人特有の価値観であり哲理哲学をもって、
ものごとの質を追求し、
「ジャパンアズナンバーワン」として…

もうー回言うが、
私はNo.1をそれほど望んでいるわけではないが、
日本という国の存在意義が発信できることはうれしいし、望んでいる。

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日本が再び活躍する時代は、もう少し先なのか…?!

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03/05
2018

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「デス・バイ・アマゾン」のその先は?

今回は、ファインスピリッツというよりも
注目のキーワードと言った方がいいかもしれない。

「デス・バイ・アマゾン」、
直訳するとアマゾンによる死となるわけだが…。
これは、アマゾンの業務拡大によって
経営悪化が見込まれるアメリカ企業で構成された
「アマゾン恐怖銘柄指数」の別名である。

海外研修でよく視察するウォルマート、メイシーズ、
JCペニー、コストコなどの大手企業も、
アマゾンの一挙手一投足によって右往左往しているのだ。
そのきっかけとなったのが、
オーガニック食品を中心にした大型スーパーマーケット、ホールフーズの買収である。

ホールフーズは、昨年のサンフランシスコ海外研修で、
リアル店舗のビジネス戦略を視察した企業。
しかし、帰国後すぐアマゾンがホールフーズ買収”の見出しがWeb上をかけ回っていたのだ。
これは、リアル店舗を持つ企業にとって、大きな影響を及ぼす出来事となった。

さてリアル店舗と言えば、
皆さんもご存知のアップルストアにも最近大きな変化があった。

日本では、銀座や表参道に出店しているが、
なんといつの間にか「ストア」ではなくなっていた。
「Apple銀座」であり「Apple表参道」になっていたのだ。
アップルは新しいリアル店舗のあり方をいち早く模索しているってこと。


昨年、シリコンバレーへ視察にいったときに、
アップルストア(?)に立ち寄ったが、
この時には既にレジはなかった。
表向きはアップルストアなのだが、
ショールームのように設計されており、
販売店のイメージはほとんどなかったのだ。
その潮流が、ついに日本にも到来したということ。

(家電量販店内にあるのは、アップルストアと言うのかもしれないが…。)

このようなアップルの変化に始まり、
突き詰めると「デス・バイ・アマゾン」によって、
リアル店舗の存在理由は確かに変わり始めていると言える。

店舗では商品を触り、
その商品の持つイメージを体感する。
そして、購入はインターネットを通して行うという流れができている。
クラウドファンディングで投資をする事例もあれば、
アマゾンプライムのように月額課金でサービスが使い放題というビジネスモデルも台頭してきた。
リアル店舗を持つ企業は、
各々新たな存在理由を追求し始めなければならないときが来ていると言ってもいいだろう。


中島流の考えで言えば、
リアル店舗の存在理由は、時間を楽しむ、
空間を楽しむなど「体験する」ことが中心になっていくのではないか。
売り場という発想は徐々に変わっていくことだろう。

時代とともに、自分たちのビジネスモデルだけでなく、
その存在理由も確かに変わってくるのだ。
しっかりとその先を予測し、対応していこうではないか!

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次々業務領域を拡大するアマゾン!

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海外研修ではシリコンバレーにも。

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洗練されたショールームのようだ!

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