これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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11/16
2015

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Japan Beautyの創造

“Japan Beauty”と聞いて何を想像するだろうか。

日本の美しい街並み?
掃除されていてゴミが落ちていない道?

いやいや、私にとってこの言葉は、
地方の色々な作物が作られている
田畑やその脇にあるあぜ道、
防風林や四季がめぐる農村…といった
日本の里山を想起させるものなのだ。

いま、少子高齢化による第一次産業の
担い手の減少が問題になっている。
これにより、耕作放棄地が増え、
山林は手入れされなくなり、
良い作物づくりも難しい…という
悪循環に陥っているといっていいだろう。

そんな今だからこそ、
「里山を活用し、地域活性につなげるビジネス」
が求められているのだ。
中島流に言えば
“里山をデザインする”ビジネスということだ。

ではどうやって里山をデザインするか。
そのヒントとなるいくつかの事例をご紹介しよう。

まずは、ビジ達でも何度かご紹介した
小林史麿(ふみまろ)会長が活躍する
「産直市場グリーンファーム」。

ここでは、その地域の農産物や
里山の幸を活かした産直の市場が大盛況だという。
この市場での交流は、
高齢化が進む地域全体の活性化につながっている。

さらに、この産直市場でイキイキとする高齢者を見て、
その家族が後継者になるなど、
地域にソリューションをももたらしている。

また玉村豊男氏が長野県東御市で展開する
「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」。
ここにはワインだけでなく、
その土地の産物を活かしたレストランなどもあり、
連日遠方から多くの観光客が足を運んでいるという。

また、玉村氏は千曲川ワインバレー構想を実践するべく、
千曲川の流域にたくさんのぶどう畑と
ワイナリーをつくることを計画している。
農業と自然の産物が持つ集客力を活かして、
地域の活力にするために奮闘しているのだ。

このように、今の時代だからこその
“里山のデザイン”を実践している
ビジネスはあちこちに存在する。
そのどれもが地域に相乗効果を生み出し、
活性化に貢献している。

まさに、美しい里山を守りながら
地域全体に良い循環を生む、
“Japan Beauty”の演出と言っていいだろう
(う~ん、いいフレーズだ!)。

そこで! このような
“Japan Beauty”の更なる創造につなげるため、
私はある応援部隊を発足しようと考えている。

その名も「日本の美しい里山応援協議会」だ。
“里山のデザイン”をテーマに
地域の活性化を手助けする団体だ。
これにより、日本本来の美しい里山を守ると共に
地域経済の活性化にも貢献することになるだろう。

日本が持つ美しい里山は、
活用することで現代の日本が持つ
様々な課題の解決につながる。
そのためには企業の協力による
“里山のデザイン”が大切なのだ。

“Japan Beauty”の創造は、
日本ならではの魅力の発信にもつながるのだ。

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“里山のデザイン”

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産直市場グリーンファーム

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玉村氏は千曲川ワインバレー構想

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10/19
2015

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“断捨離ズム”の実践

少し前にブームにもなった、「断捨離」という言葉。
大まかに言ってしまえば、「捨てる」ということなのだが、
実は断・捨・離それぞれの文字に意味があるのだとか!?

つまり、「断」とは、不要な物が入ってくるのを断つこと。
「捨」とは、使われずに眠っている不要な物を捨てること。
「離」とは、物への執着から離れることである。

私も最近、とあることがきっかけで断捨離を意識した。
というのも、先日、お気に入りのメガネを
紛失してしまったのだ…!

花粉避け兼、自転車に乗る際の
保護ゴーグルの役目を担っていたお気に入りのメガネ…。

しばらくは気落ちし、
どうして無くしたのかと憂いていたのだが、
ふと気づいたのだ。
いつまでも嘆いていてもしょうがない。

ここで気持ちを切り替え、逆転の発想だ。
早速メガネ屋に直行することに。
実は老眼が進んだこともあり、
そろそろ遠近両用にしなければと
思っていたところだったのだ。

この機会に花粉対策にもなるかっこいいメガネを選び、
遠近両用にすれば…。
無くしてしまったことはもちろん悲しかったが、
気持ちを切り替え、新しいものを注文したことで、
新品のメガネが届くまでが楽しくも思えたのである。
(なんて単純だ!)

また別の逆転の例を挙げると、
弊社のイベントでゲストにお招きした方の場合…。
この方は広告業界で激務に追われ、
プライベートでも離婚を経験し、
人生のどん底を味わったのだそうだ。

ところがそのどん底で、
なんと今までの意味のないプライドや執着を
きれいに振り払ってしまったのだという。

こうして気持ちを切り替えてからはめきめきと復活し、
前以上にいい仕事に恵まれ、再婚も果たしたそうだ。
その切り替えのお陰で社会性ある仕事も多くなり、
より高い評価を受けることになった。

さらに例を挙げれば、ビジ達でも何度かご紹介している
酒の蔵元である寺田本家23代目当主の寺田啓佐氏は、
病気を患ったことをきっかけに酒造りの方針を大転換。

現在の寺田家は自然の摂理に従った、
まさに“百薬の長”と評されるような
日本酒造りを行っているという。

そのお陰で以前よりも売上は伸び、
地元をはじめとした多くの方々から
賞賛される酒造になったという。

このような逆転の発想となる“捨てる勇気”のことを、
中島流に断捨離+イズム、略して“断捨離ズム”と呼んでいる。
何かを捨てなければ入ってこないことも多い。

いつまでも過去の成功事例に囚われず、
自分の執着をばっさりと切り捨てることも大切なのだ。

私の場合であれば、32年間の社長業を
次の代に譲り渡す決断は大きかったなあ…。

この決断をしたお陰で、次なる計画
“北海道のワイナリー構想”が生まれたからである。
何かから離れたり捨てたりすれば、
そこに新たなチャンスが巡ってくるのだ!

ビジネスにおいても人生においても、
次なる一歩を踏み出すには“断捨離ズム”が重要。
“断捨離ズム”を実践できることがいい仕事、
いい人生を送るコツになるのではないだろうか?

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おニューのメガネだ

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寺田本家の当主、寺田啓佐氏

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10/05
2015

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タテにデザインする

“タテの経営”に、“タテの発想”。
近頃のビジ達にタテを多用していること…
皆様気付かれただろうか?

この場合のタテというのは、
過去や未来、今などの時間軸を基本に、
哲理哲学や理念を長い目で見据えることだ。

この“タテ”という概念の
重要性について考えていたところ、
とある人物を思い出したのでご紹介したいと思う。
宮大工の西岡常一棟梁である。

西岡棟梁は法隆寺の昭和の大修理に参加され、
薬師寺の大伽藍の復元工事に一生を捧げた方だ。
職人としての技術だけに留まらず、
人間性も含めて多くの人たちから認められている。

私の記憶だと、あのNHKのドキュメンタリー番組、
『プロジェクトX』にも早くに登場していたと思う。

これほど偉大な功績を持つ西岡棟梁なら、
数多くの仕事が舞い込むと思うものだが…。
実は、代々法隆寺の宮大工を務める西岡家では、
大工の仕事だけでなく稲作や畑作も行っているという。

神社仏閣では何百年に一度の修復や災害による破損があるものの、
そう頻繁に宮大工が手をいれる機会は少ない。
そこで宮大工としての仕事が無い時は畑や田んぼを耕していたそうだ。

超一流の腕がありながらも、西岡家では
神社仏閣以外の建築物を手がけることはなかったという。
その理由は、ずばり「手が荒れる」から。

つまり、一度楽なものを造ると
腕が鈍ってしまう…ということのようだ。

ビスや釘を用いた簡便な工法に慣れてしまうと、
それまでの釘を一本も使わない、
千年ももつような木を組む技が廃れてしまう。

したがって西岡家の宮大工たちは民家などを造らず、
その技術を保ってきたというわけだ。

これはまさに“タテの発想”。
この発想を貫くからこそ、
その技が次の世代に継ぐことができる。

すなわち西岡棟梁は“タテの発想”で
自らの人生をデザインしてきたのだ。

以前ビジ達でご紹介した「吉田カバン」の創業者、
吉田吉蔵氏も“タテの発想”だと言えるだろう。

国内での職人育成を重視し、
コストの安い海外での生産を行わなかったお陰で、
現在まで国内での鞄作りの技術が受け継がれているのである。

吉田氏もタテの発想をし、
タテの生き方を意識したのではないだろうか。

他にも老舗と言われる企業は
“タテの発想”が基礎にあることが多い。
例えば高級フルーツ店の千疋屋総本店には家訓があり、
不変の価値観をつなぐことを徹底している。

それは「勿奢、勿焦、勿欲張」だ。
この価値観だからこそ、代々続いて来れたとも言えるのだ。

石川酒造も代々の当主が記した日記により、
過去の先達たちを想い、自らの役割を考え、
“タテの生き方”を実践しているのだ。

拡大ではなく継続を目指したことが、
長く続く企業の秘訣なのだろう。

このようなタテの発想の生き方やビジネスに反映させることを、
私は“タテにデザインする”と表現したい。
私の肩書き“経営デザイナー”にもあるように、
ビジネスや生き方を“デザインする”という発想はとても重要。

ここで改めて自分の生き方が、そしてビジネスが
“タテ”になっているかどうか考察してみてはいかがだろう?
そしてタテに再デザインしてみよう!

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西岡棟梁の著書

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09/07
2015

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ヨコの相乗効果とタテの相乗効果

ビジ達では何度も取り上げている、
“相乗効果”という言葉。
これは、複数の要素が合わさることで、
単体よりも大きな結果を得られるということだ。

日常で使われている“相乗効果”の例を出してみよう。
例えば、ある植物と違う植物を一緒に植えると
よく育つという効果が見られることがある。

また、同業界で強みの違う企業が提携することで、
弱みを補完し、より強みを伸ばすこともよくある。
これらの事例は中島流に言うと、“ヨコの相乗効果”だ。

さて、これをヨコと言うなら、
“タテの相乗効果”とは
どういうことを言うのだろうか?

簡単に言うと、常に複数の関係であり、
並列的関係の“ヨコ”に対し、
単独で作り上げるものを
“タテ”と呼んでいるのだ。

突然だが、1972年の
ミュンヘンオリンピックを思い浮かべてみてほしい。
(まだ生まれていない…という人もいるだろうが…。)

バレーボールの森田淳悟選手が考案した
“一人時間差攻撃”は、
一度目のジャンプで相手を惑わし、
二度目のジャンプで
しっかりアタックを決めるという一人技だ。
(まさにタテの時間差攻撃!)

バレーボールはチーム戦ではあるものの、
個人の能力も高めてきたからこそ、
この攻撃が実現できた訳である。

ビジネスでの例を挙げると、
ベストセラーとなった『磯野家の相続』を著した
長谷川裕雅氏が分かりやすいだろうか。

長谷川氏は弁護士ではあるが、
税理士の資格も持っているので
承継や相続問題に明るい。

この2つの専門知識が相乗効果を発揮し、
「相続トラブルは長谷川弁護士に相談すれば間違いない」と
言われているとか…。
そして、多くの承継や相続案件を扱うことが、
より多くのノウハウの構築につながることになったのだ。

このように、自分一人の時間をフルに活用し、
ノウハウ、人脈、知識などを蓄積することで、
様々な相乗効果を生み出す素となっていく。

そしてその相乗効果は、
タテが充実していることで、
ヨコもより多く生み出せるのだ。

私自身、ラジオのパーソナリティや経営者、
コンサルタントをやりながらも
いくつかの会合のメンバーとして活動することで、
“タテの相乗効果”の可能性をより高めている。

これらの活動により、その経験、知識は
人との出会いを生み出し、
結果的に“ヨコの相乗効果”にも繋がるのだ。

会合で出会った人々と協力関係を持って
仕事を行うこともあるし、
蓄積した知識が人々との会話を
深いものにしてくれることもある。

このように、“タテの相乗効果”の材料は
“ヨコの相乗効果”をも大きくする可能性を秘めている。
ということは、
その材料を能動的に作り出せば、
相乗効果の可能性を高められるのである。

自然発生的なものを受身で待つのではなく、
どうすればより良い相乗効果を生み出し、
ビジネスに活かせるかを、
私たちは意識しなければならないのだ。

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私のタテヨコはこのように広がっている

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これが『磯野家の相続』

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ヨコの相乗効果はこんなものも生み出す!

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08/10
2015

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「金のなる木」見つけたり!

「金のなる木」というものをご存知だろうか?
これは、徳川家康の教えとして
有名なエピソードのひとつだ。

あるとき、家康は家臣たちに
「金のなる木というものを知っているか?」
と尋ねたが、家臣たちから返答はなかった。

そこで家康は絵を描き、
幹の部分に「よろづほどよ木(よろづ程良き)」、
「慈悲ふか木(慈悲深き)」、
「しやうち木(正直)」という3つの言葉を書いた。

すると、側近である細川幽斎が左右の枝に
「あさお木(朝起き)」、「いさきよ木(潔き)」、
「しんはうつよ木(辛抱強き)」、「ゆたんな木(油断なき)」、
「かせ木(稼ぎ)」、「ついえのな木(費えのなき)」、
「やうしやうよ木(養生良き)」、
「かないむつまし木(家内睦まじき)」
と書き加えたそうだ。

つまり、誰もが心がけるべき11の“気”を
“木”になぞって表現したのだ。

石田梅岩の教えにならって開講している
石門心学・実践講座の特別講師としてお呼びした、
山岡正義氏が「金のなる木」に関する映像を紹介してくださった
(このとき、木の存在を初めて知った!)。

この「金のなる木」は、
江戸時代、そして明治以降も
さまざまな企業の広告やPRで活用されているそうだ。

徳川家康が残した名言には
「人生は重荷を背負うて坂道を行くが如し」
という言葉がある。
これは、辛抱強くそのときを待った
家康らしい人生観をあらわしている。
「金のなる木」もこの言葉に基づいていることが見てとれる。

「金のなる木」は約400年前に考えられたものだが、
イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏も
「平凡なことを非凡なまでに努める」と仰っていた。
この言葉の意味も、家康が語ったような
物事を徹底することの大切さを語っている。

今回「金のなる木」を知ったきっかけは石門心学だったが、
梅岩といえば正直・勤勉・倹約!
これもまた「金のなる木」に書かれた、
11の言葉と関連付けられる言葉だ。

そこで中島流に解釈をしてみよう。
「金のなる木」では木の幹や枝先にキーワードが書かれていたが、
大切なのは“根”ではないだろうか。
日々の中の根っこの部分に、徹底することがあってこそ、
花咲く結果が見えてくるということだろう。

一見地味で平凡なことを徹底して続けていくことの大切さは、
数百年の時代を越えても変わりはないのだろう。

よし! 地味に徹底して生きていこう。
結果、“果実”が実るはずだ!

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「金のなる木」とはこんなイメージ!

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