これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

08/26
2024

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VUCA時代のリーダーシップ “Grab the Flow,Go with the Flow!”

このところの“時流観測所”で紹介された
時流のキーワードを紹介しよう。
このキーワードをあなたはいくつ説明できるだろうか?!

【1】石丸構文(石丸伸二という人を説明できればOK)
【2】親子留学
【3】JREバンク
【4】洗濯のアライさん
【5】ローリングストック
【6】ハラカド
【7】ラピダス
(→解説は後半に)

近年“VUCAの時代”という言葉を耳にすることが多くなった。
この言葉も時流のキーワードとして
紹介したことがあったと記憶するが…
その意味は、将来に対して予想が困難で不確実性が高く、
先が見通しづらい時代であることを語っている。
とはいえ、先が見通しづらいから何もしない人はまずいないはず。
何らかの動きはしなければならないわけだ。

そこでリーダーたるもの“Grab the Flow,Go with the Flow”。
「流れをつかみ、流れに乗れ!」
すなわち、時流をつかみ、時流に乗れ!ってこと。
いかにその“時流”をビジネスに反映させるかである。

ドラッカーも「すでに起こった未来」という表現で
“重大な変化は、価値観の変化、認識の変化、目的の変化など
予測不能なものの変化によってもたらされる”と。
(私は“すでに起こっている未来”と発信しているが…)


【“時流観測所”を参考にして、流れを察知しよう!】

“ビジネスの達人”webサイトトップページの右袖に
冒頭に紹介した“時代の流れを定点観測-時流観測所”がある。
2週に1回の更新で、毎回7個の時流のキーワードを紹介している。
これを参考にして“すでに起こっている未来”を
先取りしようではないか。

↓ “時流観測所”はこちらから
https://bt.q-b.co.jp/trendcheck/#/home

時代の流れを定点観測 時流観測所
ということで、冒頭に紹介した7つのキーワードの解説。

【1】石丸構文
→都知事選に出馬した元安芸高田市長の石丸伸二氏と
コメンテーターとの噛み合わないやり取りに注目
(20代30代の投票では石丸氏がトップだった)

【2】親子留学
→留学も海外体験・英語教育の定番の取り組みの一つだが、
子ども一人ではなく親子で一緒に海外へ行く展開が多い

【3】JREバンク
→申し込みが殺到して金融関係者をも驚かせたのが
JR東日本のデジタル金融サービス
(残念ながら、私は口座開設に失敗している)

【4】洗濯のアライさん
→ついに住友商事が洗濯代行サービス“洗濯のアライさん”を開始
前日にLINEで予約し洗濯物を玄関に置いておけば、
その日のうちに洗って畳んで返却されるという

【5】ローリングストック
→食の防災対策として、普段食べている消費期限が長めの食品を
多めに準備し、食べた分だけ買い足すという展開

【6】ハラカド
→原宿にオープンした“ハラカド”は、新たな文化発信拠点となれるのか?!

【7】ラピダス
→“日の丸半導体の復活”を掲げて、約1兆円の税金が投入され
2022年11月に設立された日本の半導体企業。
世界最先端となる“2ナノ”世代の半導体量産を目指す国策企業だ

この令和時代の私たちのビジネスにおいて大切なことは、
将来どんなイノベーションが起き、
どんな社会生活の“当たり前”が創り出されるのか…
という仮説(将来予測)に基づき、いま何をすべきか意思決定すること。

この仮説をより確かなものとするためには、
“すでに起こっている未来”を察知し、いかに“時流”を捉えるかである。
“Grab the Flow,Go with the Flow!”

そういえば…
私は「一流を目指すなら、5流を読み、そして“未流をつかめ!”」
まで発信していたことを思い出した!

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将来予測に基づき、いま何をすべきか意思決定することが大事

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ファインスピリッツキーワード

08/05
2024

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“モノを売る”会社から”コトを売る”会社へ。 そして“意味を売る”会社へ!

時代の変化として、
「モノからコトへ、コトから意味へ!」と
このビジ達でも発信してきた。
(もちろん覚えていますよね〜)
その時は“モノの消費”から“コトの消費”へ。
そして“意味の消費”へという話。

今回は“モノを売る”時代から、“コトを売る”時代へ。
そして「意味を売る」時代へと移ろうとしていると言いたい。

◆ビジネスは“モノの消費”から“意味の消費”へ
https://youtu.be/msfdJIJ9G44?si=6OI-mXteJ-Y__rVa

◆ モノからコトへ、コトから意味へ。
令和は“意味の消費”ビジネスに注目!
https://youtu.be/_mJQvQHL5Wk?si=Nltg2oMCafbKaw44

ということで、今回は“意味の消費”ではなく
”意味を売るビジネス”がテーマ。
すなわち、今後は“意味あるビジネス”であり、
“文化資本経営”を実践する会社が選ばれるということ。

【石坂産業は“意味を売る会社”にシフトした?!】

7月のリーダーズセミナーは恒例の
“石坂産業”視察訪問だったのだが…
石坂典子社長は私とのトークセッションの中で
「私たち石坂産業は、モノを売る会社からコトを売る会社に
なろうとしている」と語っていた。
すなわち廃棄物処理の会社から、98%のリサイクル率実践の
テクノロジーでありノウハウを売る会社へ。
そして“サスティナブル”であり“リジェネラティブ”をテーマに
地域社会への貢献も含めた“企業デザイン”を発信する会社へ
移行しつつあると言いたかったのだろう?!

確かに“廃棄物処理”を事業とする会社というだけではなく、
その企業戦略であり事業展開は、さまざまな意味で
今後の“企業の在り方”が見えてくる会社なのかもしれない。
中島流の表現では“文化資本経営”の実践の会社であり、
多くの企業が学ぶことの多い会社であることは間違いない。

その時の石坂社長の話では、海外からの採用の応募だけでも
500人を超えるほどになったという。
(なんと!?)
ということから中島流の表現では、
石坂産業は、モノからコトを売る会社になりつつあるというより
「意味を売る会社」になったということ。

【“意味を売る会社”とは…未来に存在価値を発揮する会社】

それまでの石坂産業は、あくまで廃棄物を受け取り処理する会社。
ところが2002年以降は、地域における“石坂産業”の存在理由を考え、
もがきながらもその在り方と技術力も磨き、
どう貢献していけば“意味ある会社”になれるかを追求した。

そして地域のことも考え、地球のことも考え、
日本の今後のことも考え、廃棄物処理の視点から考えられる
新たな企業の在り方を追求する会社へ。
結果としてさまざまな企業を対象に
“モノを売る(処理する)”会社から、
これまでのノウハウを活かし“コトを売る”会社となり、
結果として“意味を売る”会社になろうとしているのだ。

モノでもなく、コトでもなく、
「意味を売るビジネス」が伝わっただろうか。
“文化資本経営”を突き詰めると、「意味を売るビジネス」に
いつの間にか移行するのかも知れない。

もしかしたら中島流の“経営コンサルティング”という仕事も
“意味を売っている”のかもしれないが…

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“石坂産業”視察訪問

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07/16
2024

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新消費・新社会をつくる!? ミレニアル世代、Z世代、α世代。

今ここで、これからのビジネスを予測するには、
“ビジ達”が語ってきた“すでに起こっている未来”の察知も、
Z世代、α世代の特徴をどう捉えるかも重要なポイント。
そしてそれらを踏まえての“バックキャスティング思考”を
どう実践するかである。

◆カフェに行くとオンライン会議をしている人たちが多くいる。
まさに“働き方改革”がどんどん進んでいる
◆DX化の波により、中小企業もかなりデジタル化
オンライン化が進み、日常の業務内容も大きく変わろうとしている
◆私たちもECサイトで買う率は上がったし、街に出かけても
現金を使うこともかなり少なくなってきた…キャッシュレス化
◆さまざまなサービスは、仕事でもプライベートでも
オンラインで契約して“サブスク”で支払っている
◆このところ会社を訪問するとかなりの率で
外国の方々と出会うようになった…ダイバーシティ
◆会議ではパソコンに向かって語っている人も多いし、
携帯からモニターに繋げてプレゼンする人も増えている

というようにコロナ・パンデミック後の私たちの日常は、
多くの“ニューノーマル”に囲まれているのは間違いないだろう。
そこで私たちのビジネスであり日常は、ここからどう進んでいくのか。
私たちはどう手を打てばいいのか。

【“すでに起こっている未来”を捉え、バックキャスティング思考へ】

そこでビジ達流“バックキャスティング思考“!
今回の“変化の予測”では、10年後のミレニアル世代、Z世代、
α世代も含めた各世代の特徴を捉え予測してみたい。
その中にあっても、α世代の今後を予測することが
その先の社会やビジネスの予測には最重要なのかもしれない。

→2024年の今は、α世代はまだ小学生くらいが中心で
人格が形成される幼少期にあり、
Z世代は社会を経験し始め、いろいろな人との出会いも多くあり
性格が少しずつ定まる青春期にある。
この時期にさまざま商品やサービスを含め
企業と深い関わりを持つことで、
将来的にブランドロイヤリティの高い顧客となる可能性が。

→そして10年後の2034年には…
生産年齢人口は約6,400万人と予測され、
現状から約1,000万人減少する。
この減少が市場経済に与える影響は大きく、
特にミレニアル世代とZ世代が市場の中核となる
購買力を持つと予測できる。
そして成人したα世代が新たな市場経済の主力として登場し、
そのプレゼンスを強めていくことになるだろう。

【α世代が2030年代のニューノーマルを創っていく!?】

α世代は、親世代であるミレニアル世代が
スマートフォンやタブレット端末などのデジタルデバイスを
暮らしの中に積極的に取り入れ、SNSを通じて
家族や友人と当たり前につながっている頃に生まれ育っている。
こうした親の影響で、幼い頃から家の中にあるデジタルデバイスを
自然に使いこなすリテラシーをも身につけている。
そしてα世代のスマホでありタブレットの使用開始年齢は
Z世代に比べて5年以上早いという。
SNSやAI、DXが進捗する中で育ち、
その感性と行動規範は、2030年代の新しいスタンダードを
築いていくことになるということ。

すなわち、テクノロジーは未来を創る原動力だが、
私たちの社会でありビジネスのニューノーマルを創っていくのは、
それを使いこなす新世代の価値観であることは間違いない。

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10年後を見据えて

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06/24
2024

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「益はなくとも、意味がある」 久しぶりの260人による“トイレ掃除大会”

先日“東京都立駒場高等学校”に260人の掃除人が集合し
久々にトイレ掃除に臨んだ。

「やっぱり、掃除の後はスッキリしますね!」
「みんなでやるトイレ掃除が楽しい!」
「久々に掃除人のみんなにお会いできてよかったです」
「いろいろな段取りがしっかりされているところが
“掃除に学ぶ会”らしくていい」

掃除に参加した人たちの声がいろいろと聞こえてくる。
たまたま私の16班にはこの駒場高等学校の生徒会長も
参加してくれていて、一緒に中央玄関を掃除したわけだが
「毎日使っている玄関がこんなに汚れていたとは?!
お陰さまで清々しい空気の玄関となりました」
というコメントを発表してくれた。

今回は“関東ブロック大会”ということで、
関東の人たちが中心だったのだが、北は岩手県からも
西は福岡県からも参加してくれていた。
もちろん、みなさん手弁当で集まってくれているのだ。
(素晴らしい!)

まさに鍵山秀三郎相談役が度々口にする
「益はなくても、意味がある」ということを
みなさんしっかり理解して参加してくれているということ。

実は2020年のコロナウィルスによるパンデミックから、
多くの人たちが集合し掃除に取り組むことも、
学校のトイレをその会場として借りることも難しく、
この4年間は大きな大会は開催されていなかったわけだ。
ということもあり、260人が全国から集まっての
久々の“トイレ掃除大会”となった。

2023年“日本を美しくする会”は、30周年を迎え、
450人余の記念イベントは開催できたが、
“トイレ掃除大会”を開催することはできていなかったということ。

【「益はなくとも、意味がある」ことの重要性!】

ここで改めて「益はなくとも、意味がある」に注目。
我らが鍵山秀三郎相談役が度々口にする言葉。

紀元前500年くらいに中国の春秋時代・斉の宰相
“晏嬰(あんえい)”が活躍する頃の話。
私は鍵山相談役から薦められた宮城谷昌光著の『晏子』で
その言葉の意味を確認した。

強国“晋”を中心に大小いくつもの国が乱立した古代中国春秋期。
このままでは大国に飲み込まれてしまう状況下、
ある戦いにおいて小国は先頭に立ち戦いを挑む。
すると大国たちは、その怯むことのない戦い方に触れ、
その小国の存在を認めたという。

無益なことは、必ずしも無意味ではない。
虚しいと思われることに、真剣に取り組むことによって
かえってその人の純粋さが伝わることがある。
すなわち「益はなくとも、意味がある」ことの重要性を
私たちに教えてくれている。

↓ ↓ ↓

近ごろは、見返りが保証されないことは
チャレンジしないという価値観の人たちが多くなったような…
益がなければ取り組む意味はないという発想である。

実は私たちのビジネスにおいては
「益はなくとも、意味がある」ことは多くある。
このところ語っている“人と文化の資本経営”も
直接的に会社の収益にはつながらないが、
長い目で見ると“企業文化づくり”であり“人づくり”に貢献し、
ひいては自社だけではなく地域社会の発展にも貢献するということ。

もしかしたら、これからの令和の時代こそ
“意味がある”ことが重要なのかもしれない。

とにかく、公共の掃除に関わることは、
その場が綺麗になるだけでなく、自分を磨くためにも、
人との連体感をつくるためにも“意味あること”なのだろう。

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都立駒場高等学校での“関東ブロック大会”

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05/07
2024

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令和のビジネスは、急加速する。 だからバックキャスティング思考!?

令和のビジネスは、とにかくその変化が早い。
働き方も変化するが、さまざまなビジネスモデル自体も変化する。
私たちはどうすれば、この変化のスピードに対応できるのか?!

古代ギリシャの自然哲学者であるヘラクレイトスの名言で有名なのが、
“There is nothing permanent except change”
“変化以外に永続的なものはない”
分かりやすく言えば、“万物は流転する”ということ。

「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし…」

これは、1212年に記された鴨長明の『方丈記』冒頭のお話し。
(当然、知っている人も多いと思うわけだが…)
そして先のヘラクレイトスは、紀元前のソクラテス以前の哲学者。
まぁ鴨長明がヘラクレイトスのこの言葉を知っていて『方丈記』の
冒頭をつくったとは思えないが、
とにかく、古今東西の感性持った人々は、私たちの人間社会はもちろん
自然も含め、この世のものは常に変化していること、
“無常”であることに気づいていたということ。

私たち原生人類ホモ・サピエンス出現の25〜40万年前から
私たちはず〜っと変化し続けてきたわけだが、
ヘラクレイトスの頃の紀元前5世紀ごろからその変化のスピードが
少しずつ上がり始め(…??)、18世紀の産業革命により
そのスピードは次なる段階に入ったということ。
そしてこの21世紀に入った頃から始まった第四次産業革命であり、
パンデミック体験の2020年以降は、
間違いなくもう一つ上のスピードギアに入ったと言っていいだろう。
これを“超流転”の時代と言ってもいいのかもしれない。

【すべてが加速する今だから、バックキャスティング思考】

私は「すべてが加速する時代のビジネス」という表現を
度々するわけだが、この加速度を伴っての変化への対応は
とにかく難しく大変であることは間違いない。
多くの人たちは、メディア情報や業界の動きを見て始動するわけだから、
後手にまわるケースがほとんど。
すなわち、現在の延長線上で未来を予測する
“フォアキャスティング思考”ではこのスピードに対応できないのが実際。

すなわち、令和のビジネスは“急加速”するということで、
私が提案するのは“未来ビジネスの先取り”であり、
“バックキャスティング思考”を推薦する。
目標とする自分たちの“未来の姿”を描き、
そこに向かって“いま何をすべきなのか”を考える思考法のこと。

このビジ達でも、少し前に“バックキャスティング思考”を
紹介したことがあったと記憶しているが…
私たちの未来ビジョンを描き、
そのビジョンに到達するための道筋を逆算する展開。
具体的には、まず未来の理想像を明確にし、次にその理想像が
実現されるときには、どのような状況や条件が必要かを考える。
そして、その条件を実現するためには、
いま何をすべきかを検討し、行動計画を策定するという流れ。

ご理解いただけただろうか。
急加速する令和のビジネスに対応して、その存在をキープするには
我々中小企業は、“バックキャスティング思考”しかないのかもしれない。

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未来を先取りする考えを持とう

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