これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

07/07
2014

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“量は質に転化する”の実践

「成功者たちの共通点は、
成功していない人たちの嫌がることを
実行に移す習慣を身につけているということである。
彼らにしてみても、
必ずしも好きでそれを行っているわけではないが、
自らの嫌だという感情をその目的意識の強さに
服従させているのだ(E・M・グレー)」

これは、『7つの習慣』という本の中にある、
E・M・グレーが書いた論文の一節。
その内容は「成功者の共通点」について書かれており、
私も共感する部分が多い。
というのは、嫌だ・大変だと思うことを、
私もあえて実践・継続している。
それは「量は質に転化する」という考えを尊重しており、
また、それによっての成長も実感(?)しているからだ。

もっというと“「量は質に転化する」と信じて継続することが、
更なる継続と成長を生む”のである。
継続が生む成長を信じて、
続けることで、更なる成長を促すのだ。

私の場合、以下のような継続の例がある。

・経営者の会「アルファクラブ」22年目
・ビジネスの達人579週目(年数だと12年目!)
・月刊CD「ビジネス・イノベーション」11年目
・インターFM「BUSINESS LAB.」3年目
・週2回のランニングやジムなどの
自己鍛錬30年以上(洗濯物が増えて大変なのだが…)

etc.

その他にもたくさんのことを始めてきたが、
ほとんどが(?)現在に至るまで継続し、
「量」となり蓄積されている。

では、「質」はどうだろうか。
コンサルティングや講演などは、
回数を重ねることで、その内容や話し方、
アプローチの仕方を磨くことができた。
また、22年目を迎えるアルファクラブでは、
様々な経営者との意見交換を行ったり、
自分と同じような経験をした
経営者のブレイクスルー談を聞いたりすることで、
多角的な視点で経営を見ることができるようになった。
それはもちろん、自分の経営を磨くことにも繋がった。
このように、少しずつ質は向上し、
会社も自身も成長しているのだ(本当に、感謝である)。

ここまで紹介してきたように、
ビジネスや自分を磨くための行動を実践し、
量をこなすことで、少しずつ成長していく。
このことを信じて継続を重ねることが、
未来のビジネスや自身の
更なる成長に貢献できるのだ。

すぐヒットやホームランを打つことを
期待したいところだが、
しっかりした基礎がない限り、
継続した成績は残せない。
まずは誰でもできる
“量”から実践していこうではないか。

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アルファクラブも22年目!

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経営者の声が次なるヒントに

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体験型セミナーも数多くの参加者が

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継続の成果は少しずつ表れている!

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大変な事こそ成功への布石!

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06/23
2014

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“糠釘(ぬかくぎ)の流儀”

なんの手応えも無く効き目が無く無駄な事を
“糠に釘”と言う。
この言葉は、通常あまり良いことに
使われないことが多いだろう。

ところが、そんな“糠に釘”な行為も
徹底的に続けると、新しい効果や発見を
生むことにつながることを確信した。

先週、リーダーズセミナーの
レポートの中で紹介したガードレール磨き。
そこでもいくらか語ったが、
ほとんどの人がガードレールは
掃除の対象ではないと思ってきた。

なにしろ、やってもやっても終わらない
作業に思えてならないのだから。
ところが…しっかり磨いてみると、
本当に白く綺麗になっていく。

確かにガードレールの量は、
日本だけでも地球数周分、
いや、数十周分あるかもしれないが、
その時磨いた50メートル程の
ガードレールは美しく復活した。

日本を美しくする会の鍵山相談役は、
50年前に1人で掃除を取り組んだ。
1人でできる掃除の量は知れたもので、
一見すると糠に釘のような行為ともいえる。

ところが、10年続けたところで、
1人2人と鍵山相談役を手伝う人たちが
現れはじめたという。

そして30年経った頃には、
経営者たちが集まり“掃除の会”
が立ち上がり、50年経った今では
支局を含め全国に
125ヵ所の会の規模となったのだ。

まさに“糠に釘”だった鍵山相談役の
取り組みは、今や日本中に拡大して
いったのだ(海外もだけど…)。

また、鍵山相談役がよく口にする
言葉に「1人の100歩より、100人の1歩」
というものがある。

1人の1歩は一見知れているが、
100人の1歩の方が相乗効果があると、
糠に釘であっても、
徹底的に掃除をするということは、
人の心を動かす相乗効果を生むのだ。

なぜなら、その姿は、
人に影響を与えることができるし、
その人自身にもいろいろと
意味ある変化がでてくる。

つまり、掃除をやり続けることは
いろいろな“浄化”作用が期待できる。
物理的な面はもちろんだが、
特に精神面の浄化の効果が大きい。

もしかしてこれが“良知の発現”!?
良知とは、何かをやり続けたことで
潜在的に持っていたものを引き出し、
新しい人間性を芽生えさせること、
つまり浄化の先にある状態のことだ。

私は、拙著でこの発現のことを
「石炭からダイヤモンド」と言っていた。
微底継続することで化学変化のような
ことが起き、同じ炭素であっても
価値あるものへと変化するのだ。

これは、ビジネスにおいても同様だ。
“糠に釘”のようなことも、
微底継続することで何かが起きるのだ。
そうすることで、1人、また1人と
自分のビジネスに賛同、
協力してくれる人が出てくるに違いない。

そして、最終的には協力者との相乗効果で、
より良いビジネスへと
展開していくことができるだろう。

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リーダーズセミナーでの掃除

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決められたガードレールを徹底的に磨く

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限られた道具と水で綺麗に磨く

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50年間掃除をし続ける鍵山相談役

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やり続ける大切さを説く鍵山相談役

nukakugi

糠釘の流儀

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05/26
2014

trend (2)

金流も“先義後利”

私の目の前にちょこんと座っているのは、
座高30cmほどの小さな中島セイジ…いや、Mr.セイージ!?

いやいや、これは今後のビジネスに活用する予定の、
私にそ~っくりの分身のようなぬいぐるみのこと。

これを創ってくれたのは、
ビジ達でお馴染みのプレジャー企画の
似顔絵師と、ぬいぐるみ作家の2名。
期待通り、実に素晴らしい作品に仕上げていただいた。

さて、今回注目したいのは、
このMr.セイージがいかに私に似ているかではなく
(実際、そっくりなのだが)、
Mr.セイ~ジを通して見えるお金の流れ、
則ち「金流(きんりゅう)」が、
いかに意味ある投資になるかだ。

この「金流」とは、中島流にいえば、
ビジネスの4つの流れ(人、物、情報、金)の中の1つ。

売上げのお金は、毎月の経費はもちろん、
社員に支払われる報酬と、
コストと呼ばれる
外部協力会社に支払われるお金がある。
その中でも、この外部スタッフに支払われるお金に着目したい。

さて、冒頭で紹介した
Mr.セイージのために支払われるお金は、
2人の作家への報酬も含め、
プレジャー企画へ支払われる。

重要なのは、このお金が
どう流れて使われて行くかだ。

プレジャー企画は、ご存知のように
ホスピタルクラウンでもある大棟氏が、
経営者としてさまざまな社会的支援もしつつ
専業展開する会社。
間違いなく、このお金の有効な使い方を
予測できるだろう。

そして、二人の作家にとっては、
次なるいい創造物のための
資本として活かしてくれるだろう。

このように、この金流は
目先のやりとりを超えた先にある
未来への投資といえる。

金流を意味ある投資にすることで、
社会全体の流れを
良い未来へと向けることができるのだ。

例えば、パンの缶詰で有名なパン・アキモト。
カンブリア宮殿で番組史上
最高の視聴率をたたき出し、
パンの缶詰の注文が殺到したという。

それにより得たお金で、
さらに社会貢献の手助けができるよう、
新たな工場やお店づくりも
視野に入れて展開しているそうだ。

また、このビジネスが成功したことで、
以前から行っていた東北支援にも
ますます力を入れることができるだろう。

これぞ、「意味ある金流」がもたらした
「意味あるビジネス」といえるだろう。

両企業のビジネスに共通するのは、
ビジ達でも何度も登場している“先義後利”。
つまり、お金の使い方にも
“先義後利”が重要なのだ。

このお金の流れこそが、
良いクリエイターを育て、
良い仕事を生み、良い社会をつくるだろう。

すなわち、お金の支払う先も、
高い安いだけでなく、
どんな金流がその先にあるのかを
考えて選びたいということ。

やはり、金流にも“先義後利”!

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Mr.セイ~ジから生まれる金流とは…

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05/19
2014

key (2)

三尺三寸箸の理念

死してなお欲深い、
餓鬼たちがうごめく地獄。
大きなテーブルには、
豪勢な料理が並んでいる。
しかし、用意された箸の長さは
なんと三尺三寸(約1メートル)!

地獄の人々は皆、目の前の料理を
食べようと必死に箸を使うが、
そんなに長い箸で自分の口に
食べ物を運べるはずもなく…。

一方、天国でも同じく
テーブルに豪勢な料理が並び、
三尺三寸の箸が用意されていた。

ところが天国の人々は、
「あなたは唐揚げが好きでしたね」
「そういえばレンコンが好きでしたね」
と言いながら、三尺三寸の箸を使って
お互い料理を食べさせている。

一見地獄と状況は同じだが、
天国では相手を思いやることで
全員の口に料理が入ってくる。
つまり、いかに他の人のために
自分の箸を使えるかが問われるのだ。

この三尺三寸箸の理念は、
仏教の教えのひとつ
(柿安の“三尺三寸箸”という店名は、
 そこから来ているらしい)。
生活面はもちろん、ビジネスなど
あらゆる場面で応用することができる!

たとえば、私がαクラブ会員の
経営者たちと定期的に開催している、
αボスフォーラムという会議がある。

この会議には1チーム10人ほどの経営者が集まり、
1人がプレゼンターとして相談事を投げかけて、
他の9人がアドバイスするというものだ
(他にもいろいろとあるのだが、
 中心アジェンダはこれ)。

自分以外の経営者の悩みは、
自分のこれまでの悩みや
これからの悩みにオーバーラップするのだ。
だから、そこから自社の悩みを
解決するヒントを発見することができる。

つまり、相手のことを考え、
親身にアドバイスしたときに、
巡り巡って自分のところへも
リターンが来るということ。

また、会社を経営するうえで大切な、
CS(顧客満足)、ES(従業員満足)、
PS(協力会社満足)。

先ほどの例に当てはめると、
テーブルの向かい側には
お客さまや従業員、
そして、パートナーとして
協力してくれる人々が座っていると
考えると理解しやすいだろう。

利益を求めて我田引水になるのではなく、
まずは目の前にいるお客さまや従業員、
協力会社のことを考えて、
箸を使っておいしい料理を運ばないと
結果的に自分もおいしい料理を
味わうことはできないということ。

自分の利益だけを追求するのではなく、
周囲の人たちのことも考え、
思いやりの心を持つことこそが、
結果的に自分に返ってくる。

自分の在りよう次第で、
そこは天国にも地獄にも
なるのだから…!?
う~ん、三尺三寸箸の理念って、
とっても奥深い。

そうだ、今度からαボスフォーラムを
“三尺三寸会議”と呼ぼうかな!?


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αボスフォーラムの様子

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いかに自分事としてとらえられるか

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05/12
2014

key (4)

勝機は登り坂にあり

先日、セブン&アイ・ホールディングスのCEO、
鈴木敏文会長がテレビ番組でお話されているのを視聴した。
実は私も以前、情報誌の取材で1時間ほど
お話させてもらったことがあるのだ。
その時から感じていた
(そしてテレビ番組の視聴で改めて感じた!)
ことなのだが、鈴木会長はマーケッターとして、
実に優れたセンスの持ち主である(経営者としては…??)。

なぜかというと、
多くの人が選びやすい道を選ばず、
常に大変なほうの「登り坂」で勝負してきた人だからだ。

選びやすい道=「下り坂」というのは価格競争のこと。
例えばだが、私が勝手に「おにぎり事件」
と呼んでいる事件がある。

当時コンビニエンスストア各社では
“おにぎり”に注目が集まり(競合状態)、
セブンイレブンとしても
他社にどう差をつけるかの会議が開かれた。
中心価格帯が100円だった時のことだ。

その時のプレゼンターであるスタッフは
“90円”の提案を打ち出した。
それに対して鈴木会長は即座に却下したという。

「だったらウチは130円、
150円のおにぎりを作ればいい。
安さの競争に勝者はいない」と。

実に明確にして正当な理由ではないか。

その昔にも鈴木会長は
「チャーハン販売休止事件」を起こしていた。
当時のチャーハン弁当は、
チャーハンとは名ばかりの
炊き込みチャーハンだったという。
ある時それを口にした鈴木会長が
「こんなものはチャーハンではない!」
と販売中止を命じ、
その後一年半もの間改善に取り組んだという
(実は、かなり売れていた商品だったのにだ)。
こうして試行錯誤の末にできあがった
チャーハン弁当は大ヒット商品となった。
それまでも売れ筋商品だったが、
それを捨てて本物を追求することで大ヒットにつなげたわけだ。

昨今話題の「金の食パン」にも同様のことが言える。
コンビニで買う食パンとしては高価だが、
材料、製法にこだわりぬいたおかげでヒット商品となった
(実は先のテレビ番組はそれのおにぎり版、
“金のおむすび”発売をきっかけとした番組だったのだが…)。

つまり、
鈴木会長は常に商品そのものと
付加価値で勝負してきたのだ。
価格での競争は、一見楽ではあるが、
そこには未来がないのだ。その考え方は、私も一緒だ。

私たちのビジネスでも、
○○さんは同じ仕事をもっと安くやってくれましたよ…
とほのめかされることもある。
でも、私は毅然として
「だってウチは質が違いますから」と言い放ってきた。

安さで勝負してしまえば、
もっと安く仕事をするところは必ず現れる。
そんな価格での土俵で勝負してしまうと、
その選択肢はなくなり、悪循環に陥ってしまう。
価格を下げるという安易な方法=“下り坂”
で勝負するのは一見楽なようでいて、
自分の首を絞めることにつながるのだのだ。

それなのになんと多くの事業主が
安易に価格で勝負を挑むことか!

価格で選ぶ人はもちろんいる。
でも、価格で選ばない人もいる。
その価格で選ばない人に照準を合わせるべきなのだ。
価格だけで選ばない人は、
今後少しずつ少しずつ多くなっていく。
その人たちに向けて、
私たちは常に“登り坂”での勝負をしなければならない。
何といっても本当の勝機は“登り坂”にしかないのだから!

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セブンイレブン店舗の前で

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これが金のおむすび!

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充実の品ぞろえ

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手のひらに載せてこの存在感

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