これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

03/10
2014

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“ヒューマンリユース”の時代

先日、あるテレビの
ビジネス番組を見ていた時のこと。
そこでは68歳にして
バリバリ現役で活躍している、
某大手メーカーの経営者が紹介されていた。

いや~すごい!
次から次へとさまざまな新商品を開発し、
30年以上増収増益を
“継続”してきたことにまずは感心。

しかしそれと同時に、
私の頭にはある疑問がよぎったのだ…。

“こんなに活躍していては、
次世代の人が育たないのでは?”

つまり、いつまでもその組織のトップが
中心となって決断していては、
その後継者たる人材が育たないということ。
次のステージへ進むためには、
先を見通す考え方が必要なのだ。

そこで今回重要なキーワードとなるのが、
“リユース(再利用)”という概念。

例えば、このビジ達でもお馴染みの
「株式会社パン・アキモト」。
賞味期限3年のパンの缶詰を企業などが購入し、
2年間非常食として備蓄する。
そして、使用しなかった場合は、
パン・アキモトがそれらを引き取り
義援物資として被災地や飢餓地域に
届けるというシステムを構築した。

これこそ“食品のリユース”。

また、中古農機具の買取販売を行う、
「株式会社旺方トレーディング」。
農家で使われなくなった
トラクターなどの農機具を買い取り、
中古品として国内や海外に向けて販売している。

これももちろん
“リユース”のビジネスだろう。

まさに、サスティナブル(継続的)に
ビジネスを展開するためには、
“リユース”というキーワードが、
これからは欠かすことができない
重要な価値観なのだ。

同時に私たちは、これから訪れる
『2025年問題』も視野に入れなければいけない。

1947年から1949年における
第一次ベビーブームに生まれた
団塊の世代が75歳になり、
急激に医療、介護、福祉サービスの双方に
負担が増えることが予測される。

今までのような
「若い人が働き、高齢者は余生を…」
そんな時代は訪れないのだ。

そこで、やはり“リユース”の概念。

すなわち、これからは人のリユース、
中島流“ヒューマンリユース”が、
大きな役割を持つということだ。

トップのまま活躍することは、
その会社にとってリスクとなることを
しっかりと理解する。
且つ、継続して頭を使い、体を使い、
程よい緊張感を感じること。

そして、今まで学んだ知識、スキル、
ノウハウを活かしていくこと。
それこそが労働者の人口減に悩む、
日本のビジネスを支えることになるだろう。

冒頭で語った68歳の経営者のように、
いろいろな経験を活かした決断ができ、
現場で働ける方は
貴重な人材であることは間違いない。

“ヒューマンリユース”こそ、
個人とビジネス、双方において
セカンドライフをより充実させるために
有効に機能するだろう。

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これからはリユースの時代!

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02/24
2014

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“魂を入れる”仕事道

ある著名人がテレビで紹介していた本、
『日本力』(松岡正剛/エバレット・ブラウン著)。
「日本の素晴らしさを再確認する」
ということをテーマに、
松岡氏と日本に25年以上住んでいるというエバレット氏が
対談形式で語っていく、という内容だ。

江戸時代のデザイン(ものづくり)文化は、
焼物屋や金属細工師など、
とても多様かつ多彩、そして多技。

そのレベルの高さは、
当時日本に来た海外の人たちを
圧倒させるほどのものだった。

ところが明治時代に入り徐々にグローバル化が進み、
大量生産・大量販売のために、
ものづくりの基準が生産側の
“つくりやすさ”に変化してしまった。
そのため独自のものづくり精神が、
少しずつ薄れていったのだという。

明治時代にものづくりの精神が
薄れていってしまったが、
今でも日本人の根底には
その精神が存在している。

そのよい例がケータイ電話だそうだ。
他人と差別化するために
ストラップなどを付けることは、
“もの”を自分好みにアレンジするということであり、
日本人ならではなのだという。

この本におけるお2人のやり取りには、
共鳴する部分がかなり多かったのだが、
今回着目したのは、
日本人は“魂を入れている”というところ。

私にもその価値観が深く根付いているようだ。
長年愛用している吉田カバンのバッグは、
なんと気づけば5代目。

自分なりに物の入れ方や、
使い方の工夫をした結果、
いつの間にか“魂を入れていた”のだろう。

これまで全国チェーンで展開する
ビジネスを問題視してきたが、
それは彼らが語るマスプロダクツであり、マスセールス。
効率を追い、利益を追求していくところに終始してしまう。
これでは、日本の本来の価値観が
失われてしまうのではないだろうか。

だから今こそビジネスにも
“魂を入れる”という、
日本人本来の精神を
取り戻すべきなのである。

私が提唱している“仕事道”。
まずはゼネラリストであり、
加えてスペシャルな技術やノウハウを持つ、
スペシャリストとしても通用する人づくり。
そして、血の通った組織づくり。

その仕事が社会に貢献することは当たり前、
ということを語ってきた。
そこに、今回注目した
“魂を入れたビジネス”をぜひ加えたいのだ。

“魂を入れたものづくりをする”。
これこそが、日本人本来の価値観に
立ち戻ることになり、
ひいてはグローバル化が進むビジネスにおいて
“差別化”となりえるのではないだろうか。

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今回注目した『日本力』

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わが家の植物たちにも“魂”を。

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カバンにも“魂”が!

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02/10
2014

key (1)

“経営をデザインする”

「こんにちは!
経営コンサルタントの中島セイジです!」

これまで私は幸いなことに、
多くの経営者の方と出会い、
時には取材、時にはアドバイスを
させてもらってきた
(その数ざっと1,000人以上だろか…)。

そんな方々とお会いする際に、
いつも名乗っていたのが
“経営コンサルタント”という肩書き。

しかし、親しい経営者からは
「コンサルタントってなんか怪しいよ…」
「あんまり信用できる印象は受けないな…」
なんて(時々)言われることもあった。

確かに自分の中でも
“コンサルタント”という言葉に、
少し違和感を感じてきたことも事実。

そんな中、最近私がパーソナリティを務めている
ラジオ番組のInterFM『BUSINESS LAB.』や、
BRT(Business Round Table)という
10人くらいの経営者同士のアドバイス会議を通して、
私はあることに気づいたのだ。

それは、その経営者の性格、やりたいこと、
好きなこと、特技、思考の仕方など、
経営のやり方はまさに人それぞれだということ。

そして、その会社の規模、社歴、
もちろん業種業態によっても、
要求される経営方針はバラバラ。
同じケースなどないのだ。

つまり、経営は「百人百様」。
そして、「百社百様」ということだ。

各経営者がどのような経営手段をとるかは、
違って当たり前。
そもそも、ある決まったパターンに
落とし込もうとすること自体が難しいのだ。

そこで私は、
これから自分をこう呼ぶことにした。

「経営デザイナー」

文字通り経営をデザインするということ。
今までのように、
コンサルティングするというよりは、
それぞれの会社、経営者に合わせて、
経営を“デザイン”していこうと考えているのだ。

すなわち、組織づくり、
人づくり、お客さまづくり。
そして、事業戦略やブランディングをも
デザインするということ。

複雑化する経営には、
いろいろな要素が絡み合ってくる。

しかし、それぞれの企業には、
必ずその時に合致した経営の仕方がある。
経営はバランスであり、
ある意味ではセンスなのだ。

あらゆる角度から経営を考え、
経営者が自分や会社としっかり向き合って
“経営をデザイン”することを手助けする。

さて、これからは“経営デザイナー”として、
あらゆるところで発信していくぞ!

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今までは経営コンサルタント…

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これからは“経営デザイナー”だ

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01/27
2014

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ビジネス間ッピング

「野田岩」の五代目や「駒形どぜう」の六代目など、
このところ老舗飲食店の当主と
お話する機会をいただいた。

彼らは馴染みのお客さまがやってくると、
挨拶の意味も込めて親しげに会話をする。
とはいえ、必要以上に踏み込んでいくことはしない。

そして、また来てもらえるような
心使いも忘れないのだ。
つまり、“間合い”を
わかっているということ。

日本人は、黒とも白とも言えない
曖昧な領域を持っている。
それは誰に教わるでもない
“暗黙知”と言えるだろう。

ビジネスにおいても、
“間(間合い)”をとりながら
お客さまとコミュニケーションを
とることは大切だ。

打合せやプレゼンテーションの場では、
ある程度の近しさがあった方が
一緒に仕事をしやすいが、
近づきすぎても逆にいやらしい。

それに、近しい距離感でありつつ
ある程度の緊張感を保っていた方が、
ものづくりには効果的だ。

また、ビジネスでは、
「御社はいいタイミングで企画を持ってくるねえ。
丁度その予算をとろうとしていたんだよ」
など、クライアントから言われることがある。
これも“間”であり、すなわち頃合いだ。

できる人は、クライアントの状況を事前に調べて、
“間”を考えて話を持って行くのだ。

もう1つ、ビジネスにおいて“間”が
重要視されるのがプレゼンテーション。
企画書を淡々と読む
プレゼンテーションでは、
内容や魅力がうまく伝わりにくい。

私はセミナーや講演会で話をする機会が多いが、
最初の頃はなかなか適度な“間”をとれず、
機関銃のように喋り続けていたような…。

自分の話を魅力的かつ印象的に
人に伝えるためには、
抑揚をつけるための“間”を
生み出すことがポイントなのだ
(余興の意味も込めて、
あえて腕立て伏せを
していたこともあったっけ…)。

いい仕事をするためには、
お客さまとの適度な距離感を持ち、
頃合いをはかることが必要だ。

そして、いい“間”をつくって
空気を変えることができてこそ、
意味のある仕事ができるということ。

ビジネスにおいて、“間”を活かす。
すなわち“間”を意識的に
マッピングすることが、
私が提案する“ビジネス間ッピング”なのだ。

“間”を制する者はビジネスを制する!?

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野田岩・五代目

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駒形どぜう・六代目

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12/27
2013

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経済日本から、経世済民(けいせいさいみん)、日本へ!

あけましておめでとうございま~す!
2014年のはじまり、はじまり~。

今年も変わらずにビジネスの達人をごひいきに…
私もこの1月で何と59歳。こんなに若くても59歳。
こんなにバリバリでも59歳。まだまだ若造の59歳。
この辺が人生の折り返し地点かなっと!?

さて、新年のプロローグはこのくらいにして、
今年も、2014年のビジ達流キーワードを発信させていただきます。

そのキーワードとはズバリ、
「経済日本から、経世済民(けいせいさいみん)、日本へ!」。

ぴんと来ない方のためにご説明すると、
もともと“経済”という言葉は、“経世済民”からきている。
“世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと”という意味の
中国の古典に登場する言葉だったのだ。

それなのに、いまの“経済活動”と言われるものは、
社会を蝕み、歪め、人々を疲弊させているように思えてならない。
すなわち、本来の“経世済民”の意味であり役割は、
どこかに行ってしまったのだ。

以前より私が提唱している、時代の価値観が75年周期で
大きく変わることを表す、“パラダイムシフト75”。
そしてそれをさらに15年周期に細分化した
“新パラダイムシフト15(いちご)”。
このどちらをみても分かる通り、2014~2015年はまさに、
時代の価値観の転換期といえるだろう。

では、次なる時代の価値観とは…。

先日、『永遠のゼロ』、『海賊と呼ばれた男』の世界観をテーマに
百田尚樹氏のお話を直に聴いてきた。

百田氏は話の中でこう語っていた。
「大正生まれの人たちはスゴかった。
日本のために戦い、そして日本の復興と再建のために、
そのエナジーを投資してくれた。それによって
ここまで復活した日本を私たちが食いつぶしていいのか!」と。

また『海賊と呼ばれた男』の主人公である
出光佐三(国岡鐵造)氏が発信した「日本人にかえれ」のメッセージ。
「日本人が古くから大切にしてきた和の精神や互譲互助の精神。
自分たちの利益ばかりを追求するのではなく、
世のため人のためにことを成す」という価値観。

私たちは時代の転換期である今、
日本が古くから大切にしてきた和の精神や
互譲互助の精神を改めて見直し、
次の代に伝承すると共に、世界へ向け日本の価値観を
発信しなければならない時にきていると思うのだ。
いかにこのところの経済活動が、本来あるべき姿から
大きく逸脱してしまっているのか。
いま、この転換期こそ、未来の経済活動に向け発信する時なのだ。

以前、ビジ達で紹介した“儲けるビジネスから必要とされるビジネスへ”
“ただ存在するビジネスから期待されるビジネスへ”。
そして、“人を育む”ビジネスへ転換していこう。
これぞ本来の「経世済民」!
すなわち、中島流では、“仕事道の実践”ということに尽きる。

“経世済民”の本来の意味である
“世の中をよく治めて、人々を育み助け合っていく”。
これを2014年の柱として意味あるビジ達を発信していくぞ~!

今年もビジ達・そして中島セイジをよろしくお願いします!

そして、InterFM『BUSINESS LAB.』も聴いてね。

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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kei (3)

75周期でみても、今なのだ!

kei (2)

15年周期でみても…

kei (1)

儲けないがいいのだ!

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