これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

06/27
2022

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パーパス時代の“Visionの山” (WHOシナジーの実践とVISIONの山)

前回のビジ達で紹介した“WHOシナジーの実践”。
“どうやるか”ではなく、“誰とやるか”のシナジーが大切だと発信した。

開催するセミナーや講演会にて、
“すべてが加速する未来に備えよ!”
“ミレニアル世代、Z世代の価値観でありメディアリテラシーを知り
それらに対応したビジネスを!”
“パーパス経営のすすめ”
“DXはもちろん働き方改革の実践”
などについてデータを伴いながら明確に発信すると、
「そんなにあれもこれも至急取り組めって言われても…」
とよく言われる。
そこで、どうしたらいいのかわからない場合として
提案させてもらったのが、
“どうやるか”ではなく“誰とやるのか”を発想すれば
“コトは進む”という話だったわけだが・・・。

そしてそれをテーマにディスカッションを進めていくと…、
“誰と組むか”と言われた時にその対象企業は
本当に組んでくれるのか?
我が社を組む対象にしてくれるのか?
と様々なことが発生する。

自社が相手の会社にとって“組みたい”と思ってもらえるように
自社の整理が必要ということにつながった。
ビジネスを通してどのような山に登ろうとしているのか、
すなわちパーパスでありビジョンを明確にする
ことが大切ということ。

そこで、中島流の“VISIONの山”を創ってみた。
具体的には、

☆Why パーパスは?自分達の存在理由は?
☆Where どこを目指すのか?
☆What 何をテーマに実行するのか?
☆How どう実現するのか?
ということ。

もっと具体的に言えば…、
社会課題への貢献は?
何にこだわり、何を大切にする?
働くスタッフには何を求め、どんなヤリガイを!?
山の登り方については?
となる。
これらを明確にしてから、組みたい企業へアプローチしていく。

さて、どうしてこれらが必要かというと、
2015年に29カ国のミレニアル世代を対象に調査したデータ
がここにある。
◆その企業が事業を行なっている目的を重視する⇒60%
◆高い給料をもらうよりも人のためになる仕事をしたい⇒44%
◆勤務先が社会に貢献していると働く意欲が増す⇒36%

ミレニアル世代は、団塊の世代やX世代とは
価値観が明らかに違うのだ。
これらのミレニアル世代やZ世代が求める社会性があるかが
問われている。だから、
○自社のビジネスとして“登る山”を明確に
○対象企業において組みたい会社に
○相手(WHO)のメリットも考えられる会社に

これらを考え、“誰とやるか”となったその時に“誰か”と
組むためにも、ここで自社の“VISIONの山”を
改めて再構築しましょう!
採用のためにも今いる社員のためにもねぇ〜!

ara

ミレニアル世代は団塊の世代やX世代とは価値観が違う

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はなまるア・ラ・カルト

06/13
2022

ara

私も“サウナー”の仲間入り?!

ふっふっふっ…、ついに私も“サウナー”の仲間入り!
“サウナー”とは、全国のサウナの名店を巡礼する
熱狂的な愛好家のことをいう。
そういう意味では、もちろん、 まだまだ“サウナー”
というほどではないが、最近は
週に2~3度はフィットネスクラブでサウナを楽しんでいる。

以前通っていたフィットネスクラブは
コロナ禍により退会をしたのだが、
最近身体のことを考え、“東京ドームフィットネスクラブ”
に通うことにした。
そこはスタジオが二つあり、 トレーニング機器も多く
気に入っている。
(プールもあるが、 私が使うことはまずないだろう)
階下にラクーアがあるためか、お風呂はないが、
シャワールームとサウナと水風呂がある。
基本は仕事帰りに、筋トレをしてサウナに入るのだが、
最近は筋トレせずにサウナ目的で立ち寄ることも多くなってきた。

『人生を変えるサウナ術/なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』
という本がある。
サウナの価値を必然性を持って語っている本なのだが、
たまたま少し前に弊社QBの山田社長(自称サウナー)から
手渡された本だ。
“ととのえ親方”の愛称で呼ばれている松尾大氏が
執筆者の一人で、サウナの最大の効用は
“心と身体がリフレッシュされた調和のとれた理想的な状態”
になる、すなわち“ととのうこと”と書いてある。

この本では、サウナの効用について以下のように紹介されていた。
1、運動後の爽快感とリフレッシュ効果
 →サウナには軽いトレーニングと同程度の
  心臓や血管を鍛える効果が…
2、良質な睡眠が得られる
 →サウナに入れば睡眠薬は必要ないと言われるほど
  睡眠効果が高い
3、ご飯が驚くほど美味しくなる
 →サウナの後は体感的には2倍ほど美味しく感じられる
4、免疫力が高まり、 風邪をひきにくくなる
 →普段のコンディションの維持と免疫力のアップにも
5、心臓病やアルツハイマー病などの健康リスク低減
 →循環器系疾患(心筋梗塞や狭心症)になるリスクも半減

そしてメンタル系効用として、
1、自律神経が鍛えられ、精神が安定する
2、幸福を感じやすくなる
3、デジタルデトックスとマインドフルネス

私自身これほどの効用があるとまでは感じられないが
ある程度は共鳴できる。
そういえば、ビジ達にも何度も登場している第19代林香寺の
川野泰周先生もサウナに週2~3回入り、マインドフルネスと
似た状態になると語っていた。
川野先生は精神科の先生でもあり、すでに10冊を超える
マインドフルネスの本を出版している。
“ととのうこと”とマインドフルネスは、
確かに似たような状態を表現しているのかもしれない。
そのうち本を出すとか…?

私が“サウナー”かどうかは別にして、サウナがマイブームであることは
間違いない。

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サウナの効用が紹介されている

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はなまるア・ラ・カルト

05/30
2022

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そのお店の“存在理由”が、贔屓客とお店との連携を創る!!

これまでもビジ達で何度も紹介している
“メルシー”と“龍朋”のお話。

さて、先日メルシーに行ったところ、
なんとラーメンが値上げされていた。
メルシーは値上げしても500円!
ほとんどのラーメン店の価格は1,000円近いので
値上げしても安いことに変わりはない。

ビジ達を調べてみると、2019年4月に“メルシー”を紹介していた。
この時のラーメンの価格は400円。
早稲田にあるメルシーは、学生の街ということもあり、
“安くて美味しいものを”との心意気で価格設定している。
今年で創業64年。
私が40年前に早稲田でQBを創業した当時は確か200円台だったか…?
今回、ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍もあり
値上げは仕方ない。
それでも多くの常連客が値上げを気にせず、
並んで美味しそうに食べていた。
メルシーはずっとこのまま、この味を継続して欲しいので、
値上げになってもかまわないというお客さまの
気持ちが垣間見えてくる。

もう一つの“龍朋”も幾度かこのビジ達で紹介している。
このお店は神楽坂の駅近くにあり、
創業してから45年以上…?
店のすぐ目の前にカフェがあり、私はそこでよく仕事しているのだが、
店の前にはいつも行列が出来ている。
先日もお友達と行ったのだが、
行列に並んでいても、回転率がすこぶるよいので
すぐ順番が来て入店できる。
価格は、チャーハンが770円、ラーメン600円。
このお店はチャーハンが人気で
注文の7割がチャーハンだという。

注文して目の前にアツアツのチャーハンが
テーブルに置かれるまでほんの数分の早さ。
なので、席について食べ終わるまで10分~15分程度で済む。
この店ではお酒を飲むお客様も少なく回転率に貢献してくれる。
ビールや紹興酒もあるにはあるが長居するお客様がいない。
お客様のほとんどは食事目的で来店している。
みんな“龍朋”という店を理解してくれているわけだ。

今回紹介したメルシーも龍朋もどちらのお客様も
その存在理由をわかってくれている。
だからお店が古びていても気にしない。
2店舗とも、店づくりのために余計なお金をかけないわけだ。

店もお客様もお互いにわかり合っているのだ。
すなわち、昨今の厳しい飲食店の経営環境でも
お店と贔屓客がその存在理由をわかっていることで、
連携できているということ。
この2店舗は、これからも間違いなく、存在し続けるお店なのだ!

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“メルシー”の価格表

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“龍朋”の価格表

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はなまるア・ラ・カルト

05/09
2022

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藻谷浩介氏が“里山資本主義”の活かし方を語る!

私が関わる“里山と生きる協会”とも深い関わりを持つ藻谷浩介氏。
2年に1回程度はお会いして話を
聞かせていただいているが、
今回は動画番組“Business Today”に登場してもらった。

藻谷浩介氏の著書『デフレの正体』から10年。
金銭的利益最優先の「マネー資本主義」のアンチテーゼとして、
「里山資本主義」を提唱してからも9年。
そして2020年には藻谷氏監修として
『進化する里山資本主義』が出版された。

この本は、里山資本主義を実践する人たちの活動が
地域活性化に繋がっている事例を取材し、
その成功要因を発信している。
里山資本主義の種がまかれ、お金に依存することなく、
人と人とのつながりによって地域活性化を目指す人たちが
あちこちに現れてきている現象を語っている。

今回のBusiness Todayでは・・・
社会課題を多く抱える現在の私たちの世界において、
この“里山資本主義”をどのように発展させていくのか
を語ってもらった。

YouTube“ビジ達 7”(Business Todayからの抜粋版)
https://www.youtube.com/watch?v=3uhZ5H7aLSQ

世界114カ国を訪問した藻谷氏曰く、
“日本はその土地柄に恵まれている”という。
日本と同じ北緯35度線の国々の土地は乾燥した状態が多く
恵まれた状態ではない。
もちろん反対側の南緯35度付近のオーストラリアも同様だ。
日本は海に囲まれていることで、
さまざまな侵略にも守られてきたし、
土地柄も肥沃でグーグルアースでは日本が濃い緑で
覆われているのがよくわかる。
 
多くの海外の人が“日本は素晴らしい”という理由も、
気候も含めその自然の豊かさからくる
日本国民の優しさなのかもしれない。
日本に住んでいる海外の方々も、
いつの間にかこの土地柄に触れることで
日本的な価値観になっていくという。

豊かな里山とそこで育まれた人と人のつながりも
豊かさのひとつだとというのが
藻谷氏流の発想だ。

私自身は北海道の十勝育ちで豊かな自然や畑作を体験している。
そのお陰で、この里山なくして日本の未来はないと
いつの間にか理解している。
①自然の豊かさ、②経済的豊かさ、③抱えている社会課題
この3つのバランスをどう取るかが
今求められているということ。
恵まれた気候を活かし、里山とそこにいる人と人のつながり
をも利用し、経済性もほどほどに3つのバランスをうまくとり
未来にツケをまわさずに展開していきたいものだ。

里山をもっと活かした社会システムを構築し、
私たちのライフスタイルに反映させることが、
結果としてSDGsの実践となり、里山の維持にもつながり、
孫子の代にこの里山という恵まれた環境を渡せる
ことにもつながると思うのだが・・・いかが!?

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“里山資本主義”を発展させていく方法とは!?

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はなまるア・ラ・カルト

04/11
2022

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“フェスタリアホールディングス”の貞松社長の“パーパス-ism”

また、パーパス経営を実践している経営者と出会った!
第219回目の“ビジネスイノベーション”
ゲストとして登場して頂いたのが
“フェスタリアホールディングス株式会社”の
代表取締役社長、貞松隆弥氏。
この会社は、1920年に長崎県で“サダマツ時計店”として創業。
とういことは、今年で102年目だ。
先代の時代から元船井総研会長の小山政彦氏のコンサル先で
小山氏からのアドバイスもあり、宝飾品の製造販売へシフトするわけだ。
その後、全国展開し上場も果たし、
2018年に社名を“フェスタリアホールディングス”とした。

貞松社長は経営を任されるようになってから、
さまざまな機会をつくりたくさんの人に会ったという。
その1人がガブリエル・トロフスキー氏。
氏曰く、
「人類が誕生する前からダイヤモンドはあった。
そして今後数億年後に人類が滅んだとしても
ダイヤモンドは輝き続けているだろう。
ヨーロッパでは、bijou de famille(ビジュドファミーユ/家族の宝石)
と言って、祖母から母や娘や花嫁へと宝石を
受け継ぐ習慣がある。
人間の命には限りがあるが、宝石は唯一永遠のものだから
人は大切な人への思いを石に託す」と。

貞松氏は、この話を聞き、
自分達は“永遠なるもの”として宝石を介し、
家族としての絆を受け継いで
もらう仕事をしているのだと認識したという。
これぞ、“パーパス-ism”(※)ということだ。

宝石に精神的価値を付加して
家族の絆を深める役割を担うものとして
お客様にご案内する。
すると、宝石を扱う会社としての存在意義が見えてくる。
そして社員の役割であり存在理由も見えてくるわけだ。

その結果もあり、日本ジュエリー協会、ジュエリーコディネーター
接客コンテストで2年連続優勝を果たしている。
社員が“bijou de famille”の価値観にてお客様と
接していることがこの結果につながっているということ。

さらに会社説明会においても、この概念は多くの
共感を呼び、ただ宝飾品を売るだけの企業ではないと
理解してくれる人材が集まってくれているという。 

前回のビジ達でも紹介した、パーパス経営。
フェスタリアホールディングスのサダマツ社長も
パーパス-ismを実践している!
2週連続になるが、
ここで改めて、どのお店もどの会社も、自分達の“パーパス”を
見つめ直すことをおすすめする。

※組織側と個人側の存在意義をオーバーラップすることで、
個人と会社の目指す成果にもつながる。
このような発想から、明確な軸(パーパス)をつくることを
中島流で“パーパス-ism”とした。

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フェスタリアホールディングス株式会社の貞松氏

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