これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

はなまるア・ラ・カルト

03/14
2022

ara1

ロボット“ベラちゃん”によるRPAの現場!?

私の隣の席にベラちゃんは現れた。
その猫表情のロボットは“お待たせいたしました、
注文の料理です”といい、
お客さまも慣れているかのように、
料理をロボットの背中側より取り出している。

そして取り出し終わるとお客さまが終了らしきボタンを押している。
(押さなくても、帰っては行くようだが…)
すると踵を返して戻る時には“お食事を楽しんでください”だって!
ベラちゃんの表情は状況に応じて変わる仕掛けだ。
子どもたちにも人気だとよくわかる

このお店は100席ほどあるお店なのだが、
この“ベラちゃん”が結構頻繁に活躍している。
もちろん私は取材も兼ねてここ来ているわけだから
写真も撮るが動画も撮ろうと用意万端。

さて私のランチもそろそろロボットが運んでくる頃かなぁと
スマホを準備して待っていたわけだが…

すると…少し大柄のおネエさんが私のテーブルの横に立ち、
“お待ちどうさま、ご注文の日替わりランチです”だって。
私も正直に“え〜ロボットじゃないの⁈ ”というと。
そのおネエさんは“ロボットが出払ってまして、私が…”というのだ。
“え〜私だけ何で⁈ ”とは言えなかったが、心の中で叫んでいた。
ということで、おネエさんの許可を得て動き回るベラちゃんを
撮らせてもらうことに。

この“ベラちゃん”とは、すかいらーくグループのファミレスにいる
ロボットのことだ。
今やパソコンやスマホのアプリによりDX化がどんどん進んでいる。
そして、ロボットにAIをプラスした
RPA (Robotic Process Automationの略)化が
身近なところに押し寄せてきていることを体験しに、
調布にある“ガスト”へ行ってきた。

実はこの“ベラちゃん”は感染症対策にも効果があり、
人件費高騰の余波もあり大活躍だ。
配膳・下げ膳などの単純作業を任せることで、
オーダー促進、メニューの説明、会計などの接客業務に
スタッフが集中できると聞いた。

実際に、知人が“ガスト”で働いているので聞いてみると、
この“ベラちゃん”のおかげでかなりラクになっていると。
ロボット供給会社の説明では、
1ヶ月の人件費は、最低賃金930円で 
12時間労働×30日×930円=334,800円。
“ベラちゃん”のコストは月額利用料が44,300円の
5年リース(保守サポート費込み)なので
なんと毎月290,500円もお得という計算をしている。
(少し乱暴な計算過ぎるが・・・)

人間1人の役割までもしてくれるかどうかはともかく
働いている人にとっては助けになっていることは確かなようだ。

さて、これからビジネスでも生活でも、RPA化がどんどん
私たちの周りにやってくると予測できる。
会計の仕事や弁護士事務所の過去の判例を探すことや・・・。
私たちの広告業界でも、これまでの似た多くの事例から
案を提案することも訳ないことかも知れないのだ・・・。
(プロの居場所がなくなる可能性も)
そうこうするうちに・・・、
その貴方の仕事もロボットに奪われるかもしれない?!


ara2

大活躍の“ベラちゃん”

ara3

都営地下鉄大江戸線、新宿西口にある案内ロボット

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

02/14
2022

ara1

Think Global & Think Long-rangeで社会課題の解決へ

Think Global, Act Local
(グローバルに考えて、今ここから何をしたらいいのか考えましょう)
はよく言われるが、中島流では、追加して
Think Long-range, Act tomorrow
(ロングレンジで考えて行動は明日から具体的に何をしていくか)
と発信している。
私たちが何を基軸に方向性や次なるアクションを
すべきか・・・。
この概念を図にしたのが、2年前に創った
“超マクロ思考マトリックス”。

世界の多くの企業が経済効率性を追い求め、
もっと多くの利益追求に猛進した結果、
発生した環境問題であり格差の問題が多くある。
これらも含めた社会課題の解決を国連がSDGsとして掲げ
17の目標を設定し地球規模で解決を図ろうとしている。

改めて、SDGsの目標の中でとりあげたいのが以下の
8項目だ。
3.すべての人に健康と福祉を
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任、つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊も守ろう
16.平和と公正をすべての人に

これらの項目は格差問題、環境問題だ。
そして、これらの問題は、経済合理性追求や
利益の追求の結果発生していると言っていいだろう。
私たちは、今一度立ち止まり、
100年先、すなわち、
“Think Long-range”に重きをおいて
“Act tomorrow”をしていかねばならないということ。

このビジ達でも取り上げている、
大里綜合管理、石坂産業、TBM(ライメックス)、
ユーグレナ、ココ・ファーム・ワイナリー、
プレジャー企画などの会社は、
あたりまえのように以前から長い目で社会を見ている。
社会課題の解決を企業として取り組んでいて、
結果的にそれぞれの事業はSDGsの目標達成に
貢献している。

ところがまだまだ多くの企業は、社会課題の
解決に取り組めていないのが現状だ。
そこで、私からの提案は・・・、
このところ、DXはどうにか取り組まれているが、
それと同時に、PX(フィロソフィー・トランスフォーメーション)
すなわち、哲学・理念の変革をして、
自分達の会社の“存在理由の再構築”をして
いかねばならないということ。

目の前のこれらの社会課題を解決するために
企業としての存在意義をもう一度再構築すべきときではないか。
そして、
Think Global, Act Local
Think Long-range, Act tomorrow
を実践していきましょう。
さぁ、企業の存在意義の再構築を!

ara

DXと並行してPXの実践を!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

01/31
2022

ara_0131

『儲けないがいい』“3人の仕事”の行方

拙著『儲けないがいい』のプロローグにある“3人の仕事”。
これが今後どこに進んでいくのかが今回のテーマ。

この本は、10年以上前に書いたのだが、
SDGsの流れをくんでなのか、
時代がこの価値観を求めているのかもしれないが、
最近けっこう反応がある。
この物語“3人の仕事”を紹介しよう。

ある小さな島に3人の人が住んでいました。
狩りが上手で獣や鳥をたくさん獲れるA。
畑を耕すのが得意で、立派な野菜をつくるB。
そして、狩も畑づくりも苦手だけど、料理が上手いC。

あるとき、Bが言いました。
「Aさんはとても狩りが上手いですね。
僕は畑づくりには自信があるけど、狩りは上手くないんです。
できれば僕の分も獲ってきてくれませんか。
そしたら、Aさんに僕がつくった野菜を分けてあげましょう」

その話を聞いていたCが言いました。
「私は狩も野菜づくりも上手くありません。
だけど美味しい料理をつくる自信はあります…
と続き、この3人が協力して生活することになる。
3人はそれぞれ得意な分野で協力し合うことで
より効率よくヤリガイも感じながら
生活を営むことができるようになった。
この3人の社会の生産性も上がった。
それぞれのモチベーションも上がることに。
すなわちこれが中島流の“仕事の概念”だ。

1.得意分野だから効率がいい
2.みんなが喜んでくれるから、モチベーションも上がる
3.それぞれの存在理由も明確
4.結果としての生活レベルの向上も

ただし、期待されるので、そこに責任も出てくるというわけ。

ただ、この話もここでは終わらず、
3人で分業して、楽しく暮らしていたところに漂流者Dが流れ着く。

特に得意分野を持たないDは3人の間を取り持つ中継所の役割を担い、
それぞれの生産に対して引換券を発行することに。
そして、この得意分野を持たないDが
いつのまにかイニシアチブを持つことになり、
ひいてはほとんど何もしないDが島の王様になってしまう。

ABCだけの時は、本来の仕事の意味が見えていて、
社会課題の解決にもなっていた。
このDは金融機関の役割にも見えるし、
メガプラットフォーマーのGAFAのようにも見える。
(私たちの仕事の多くがそうなのかも・・・!?)
そしてDの役割は“経済効率性の追求”となっていく。
その結果、取り残された社会課題と、
新たな社会課題が発生してきた。
これが今の地球上の私たち。

産業革命から250年経ち、すでに成熟しつつあるにも関わらず、
まだ同じ資本主義をかかげ、経済効率を追っている。
それが、新たな社会課題、すなわち格差と環境問題に
つながっていく。
これからは、今までの資本主義とは違う発想や、主義を
取り入れていかない限り、現状の課題解決は難しいだろう。

資本主義の問題点が露呈した昨今、皆さんはこの4人目の
Dの存在をどう解釈し、どう対応するのか!?

ara_0131(1)

『儲けないがいい』の物語から社会課題を考えよう

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

01/17
2022

ara

2022年破壊的イノベーションは続く!

今振り返ると・・・、
2020年、1月1日のビジネスの達人に、
“今年は破壊的イノベーション元年”と銘打って発信した。
『2020年は誰もが東京五輪と言うでしょうが、
実は2020年から2030年に向けて
さまざまな技術革新によって破壊的テクノロジーが本格的に活躍し、
結果的に“破壊的イノベーション”へと進むので
今から準備しましょう!』と。

結果的に2020年の2月から新型コロナウィルスによる
パンデミックが加わり、よりスピードアップしての、
もっと大きなイノベーションとなり、
私が思っている以上の“破壊的イノベーション元年”
となってしまったのだ。
まさか、私もそこまで読めたわけではないが・・・。

さて、先日、アップルが時価総額3兆ドルを
超えたとの報道があった。
日本円で350兆円弱。ちなみにトヨタの時価総額は約37兆円で
アップルはその約10倍になったということ。
GAFAの4社の時価総額の合計が5.84兆ドル。
この金額は、日本の上場企業の時価総額合計を超している。

これほどIT、AI技術を中心とした
メガプラットフォーマーが活躍する時代になってしまった。
投資金額も大きく、それだけの人材も抱えることで
さらに発展していくのが、資本主義の構造なので
良い悪いは別にして、この傾向はますます強まっていくだろう。
地球規模でのディファクトスタンダード化(事実上の標準)が
どんどん進んでいることを証明している。

まさに破壊的イノベーションが2020年頃から始まり、
コロナ禍でさらに進んだ。
このイノベーションの勢いは3年後の2025年まで
続いていくだろうと私は予測している。

そしてこのメガプラットフォームを使ったアプリ、
それを利用したサービスは次々と展開されていく。
今はまだミレニアル世代が活躍しているが、
デジタルネイティブ第二世代の
Z世代がイニシアチブをとる時代はすぐそこに来ている。
Z世代がつくりだす新しいビジネス、新しいサービスは
結果的に全ての世代で使われることになる。

すなわち今後は、Z世代が、
破壊的イノベーションが起こった結果の
新しい技術やしくみ、サービスを活用して
新しいビジネスを拡げていくのだ。
昭和の旧態依然としたビジネスは淘汰されていくことは歴然。

先に書いた2025年までフルスピードで続く
“破壊的イノベーション”を念頭に置き、
Z世代との関わりの中で、
私たちのこのビジネスをどう
“トランスフォーメーション(変革)”
していくかがポイントとなるだろう。
破壊的イノベーションはまだまだ続く!
だから、リーダーの活躍の場もまだまだ続く!

ara

2020年当時の予測以上に破壊的イノベーションが!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

12/13
2021

ara_1213-1

カワセミが“ここ東京が奏でる夢ワイン”を語る

ついに“カワセミのハーモニー”というワインが仕上がった。
これは、私もお世話になっている“ヴィンヤード多摩”の
新しいワイン。
今回、このブレンドワインのネーミング含めラベルのデザインを
お手伝いさせていただいた。

写真をご覧いただきたい。
美しいラベルに仕上がったでしょう・・・!
今回、“ヴィンヤード多摩”が造る3種類のブレンドワインの名前を
“カワセミのハーモニー”として、
ラベルには、“野鳥の中の宝石”と言われている
美しいカワセミをアイコンとして取り入れてみた。

今回作った3種類は、長野・山梨・栃木・そして東京でできたブドウとの
ブレンドなので、“ハーモニー”と名付けた。
本当は、東京のワイナリーが作ったワインなので、
“東京ハーモニー”としたかったのだが、
“原産地呼称”の規定(原産地産の比率の割合が決められていて
一定程度ないと地名は商品名につけられないとのこと)
により使用不可となった。

そこで、以前“多磨霊園”のポスターを作らせてもらった時
ビジュアルにカワセミを使ったことを思い出した。
“ヴィンヤード多摩”のブドウ畑と醸造所は多摩川に近い。
東京湾にそそぐ多摩川も、
多摩地区のあたりは清流と小魚が多いこともあり
カワセミが喜び集まる環境。
そこから生まれた“カワセミ”のイメージなのだ。

東京と名前は入れてはいないが、“カワセミ”を用い、
ワインづくりに相応しい清々しい風土イメージを
演出したというわけ。

その代わり、タグラインには、
“ここ東京が奏でる夢ワイン”とラベルに入れさせてもらった。

この3種類のワインを作るにあたり、
“多摩自慢”の石川酒造の石川彌八郎社長
ワインインポーターであるミリオン商事の本間社長
ヴィンヤード多摩の経営者二人と私の
総勢5人でブレンドワインのテイストづくりをした。
テースティングには自信がある人たち5人が
作ったワインなのだ。
味には自信があるワインに仕上がった。

企業が継続的に活躍するのには、ブランディングが重要。
特にBto Cのビジネスには、どうブランディング
していくかにかかってくる。
人の記憶は、名前よりも、“見た目の記憶に残る何か”なので、
カワセミのビジュアルがキーとなり、
皆さんに覚えてもらえ、リピーターとなってくれることだろう。
ということで、今後、“ヴィンヤード多摩”が
作るワインには、なるべくカワセミを入れることに
なった。

“ヴィンヤード多摩”のブランディングに
野鳥の中の宝石、カワセミが活躍してくれることだろう。
今後のカワセミの活躍にこうご期待!

ara_1213-2

ラベルにはカワセミをアイコンに

ara_1213-3

3種類のブレンドワインが奏でるハーモニーを是非!

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ