これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

はなまるア・ラ・カルト

10/26
2020

ara1

満を持して、“#ワークマン女子”OPEN

“#ワークマン女子”がこの10月に
1号店がオープンした。
ブランドに#がついているのも、“今時の女子向け”ということ。

9月に“ワークマンプラス”をビジ達で紹介したばかり。
それから一月も立たずして、“#ワークマン女子”が
横浜桜木町“コレットマーレ”にオープンしたので、
早速行ってきた。
その日はオープンして2~3日目だったのだが、
残念ながらお店の中には入れなかった・・・。
“女子向け”だから私は入れてもらえないのか?と思ったら、
そうではなく、コロナ禍で密にならないために
予約制をとっていたのだった。
“予約制”にするほど、注目の的ということだ。

実は“ワークマンプラス”にも女性客が半分ほどいる。
だが、“女子”を意識するほどの品揃えではなく、
ディスプレイも“女子”を意識していない。
そういう意味で、“#ワークマン女子”は
女子が入りやすく、サイズ構成も女子に合わせた
店舗なのだ。

書籍『ワークマンがなぜ2倍売れたのか』を読み
ワークマンプラスの1号店に行ったのだが、
この本の中に、女性専門のお店の展開についても
触れられていた。
“満を持して”とタイトルに入れたのはそういう理由からだ。

ワークマンのこだわりは“とにかく競争したくない”そうだ。
アパレルの中でも、作業服に特化してきた40年間。
作業服は、どちらかというと低価格帯、普及価格帯ながらも
高機能、すなわち、雨風にも強く、毎日洗濯しても丈夫で、
様々な便利な機能を付加することを求められてきていた。
このような商品を提供しつづけたワークマンは、
今まで競争せずとも拡がっていったのだ。
この技術は他社では真似のできないもので、
40年間の蓄積されたノウハウを、今注目のアウトドア用品や
スポーツアパレルに応用しているというわけ。

“ユニクロ”、“ZARA”、“H&M”、“GAP”などは
デザイン重視のアパレルブランド。
アウトドアアパレルは、“スノーピーク”や“モンベル”。
そして、スポーツブランドもたくさんあるが
どちらかというと高価格帯だ。
作業服専門店から発したワークマンはこれらと
“競争せずに安くて高機能”な商品を展開していくということ。
(“とにかく競争したくない”を実践しているわけ)

市場の隙間をみつけて、競争せずに
徹底的に攻め込んでいく戦略・発想は面白い。
それでいて、前回紹介したようにデータドリブンを
取り入れているので欲しいときに欲しいものが
あるということ。
そして、“ワークマンシューズ”の店舗展開も
見据えているという。
これまで培ったノウハウが活かされる
ワークマンの今後の展開に注目していきたい。
そんなことで、思わず・・・株を買ってしまった!!


ara1

“#ワークマン女子” 1号店がオープン

ara2

早速行ってきたのだ

ara3

書籍『ワークマンがなぜ2倍売れたのか』

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

10/12
2020

ara1

ビッグイシューが“夜のパン屋さん”スタート!

先日、私の住む神楽坂の駅の近く、
かもめブックスという本屋さんの
前に行列ができていた・・・。しかも夜。
普段は行列でにぎわうことなど
ない場所なのに・・・?
と思いながら見たら、“ビッグイシュー”の
パン屋さんだったのだ。
通りかかったその日はいわゆる
プレオープンの日だったのだ。

ビジ達でも何度か紹介している“THE BIG ISSUE”は
ホームレスの人たちが販売する雑誌だ。

この雑誌はコロナ禍の影響で売上5割の減少だという。
リモートワークが多くなり、町に出る人々も
少なくなってきたからだ。
都内で雑誌販売に携わっている人は100人以上。
この人たちも売上減で大変なのだが、
生活に困窮した人たちからの新たな問い合わせも増加し、
ホームレスの人たちの自立支援が厳しくなってきていたわけだ。
そんなおり、ビッグイシューの共同代表である
料理研究家の方がパンを販売する“小商い”を
思いついたという。
私が見た時はお試し営業だったようだが、10月半ばから
本格的に始めるということだ。

通常パン屋さんでは閉店の時に残ったパンは廃棄することになる。
であれば売れ残りそうなパンを安く仕入れ、
ホームレス支援のために“夜のパン屋さん”
として展開しようということなのだ。

報道された効果もあり、結果的に行列ができたということで、
ホームレスの自立支援には使えるビジネスモデルとして
進んで行くことだろう。
現在は都内の有名なパン屋さん4店舗が
協力してくれているとのことだが、
今後はどのくらい協力してくれるかが課題となる。

日本人1億人が1日におにぎり約1個分の食料を
廃棄していると聞いた。
多くのパン屋さんがここに参画さえしてくれれば、
食品ロスの削減にも貢献できる。

“SDGs”の観点からも“ビッグイシュー”の雑誌販売と
“夜のパン屋さん”は意味がある。
“SDGs” 17の目標のうち、
1番目 貧困をなくそう
8番目 働きがいも経済成長も
12番目 つくる責任、つかう責任
この他含め4~5項目に貢献している。

まだまだ世の中には“無駄”が多いのが現状だ。
これからは、さまざまなIT技術を駆使して、
無駄を省き課題解決型の
新ビジネス(?)が多く発生するだろう。

ビッグイシューが始めた“夜のパン屋さん”は
・もの余り
・格差拡大
の課題解決のためにも、今の時代に必要なプロジェクト
に違いないのだ。

今注目の“食品ロス”という課題を解決し
いい仕事にめぐりあわない人も
ビッグイシューで“いいチャンス”に巡り会えるかもしれない。
私たちに“できる支援”がここにあるということでもある。
さて、明日は飯田橋のあのオジさんから
“THE BIG ISSUE”を買うことにしよ~っと。

ara1

夜のパン屋さん

ara2

ぜひ行かなければ!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

09/28
2020

ara1

「niko and…」に見る、リアル店の葛藤!

若い世代なら知っている”niko and…”というブランド。
(私は知らなかった・・・)
これは“アダストリア”というカジュアル衣料の
大手企業のブランドの一つ。
原宿の近く、明治通り沿いの店舗は、
“ライフスタイル”を大型店で発信することで人気だと新聞記事にあり
足を向けてみた。

1階にはアパレルがセンスよく展示されていて、
おしゃれなカフェもあり、ファッショナブルな若い人たちが
お茶をしていた。
アパレル中心だと思いながらも2階にあがると、
ファッションやアパレルのお店ではなかったのだ!
テントや椅子などのアウトドア用品、観葉植物。アロマ、
家具、インテリアグッズ、食器が展示されている。
商品の7-8割がアパレル以外のもので、
半分以上がniko and...のオリジナルだという。
(仕事柄スタッフに声をかけて聞いてみた。)
すなわち、そこにはライフスタイルを提案する生活雑貨が
展示されていた。
(なるほど・・・)
これからはアパレルだけでは楽しむショッピングを演出できないので
ライフスタイルも提案し、結果として服も買ってもらう戦略なのだと!

そしてネット通販では出会えない、ワクワク感の提供をし、
商品を選ぶ楽しさをリアル店舗で味わってもらう“しかけ”なのだ。
それゆえに大型店にしたということ。
同時にECサイトも充実させていて、
その場で購入しなくても、ECサイトへと促すような
動線作りをしているのだろう。

私も結果的にデザインがいい“物入れ”を買ってしまったわけ。
私でさえあれこれ見ているうちに
自分の家にそのインテリア小物があることを想像し、
ついつい購入に至ったわけだ。
これは、ネット通販では体験できないリアル店舗ならではの
演出効果ということ。

私が訪ねた時には、バスキアという20代でなくなったアーティスト
とのコラボで新しいカルチャーづくりの発信もしていた。
バスキアの商品、Tシャツ、ブランケット、バンダナ等も
たくさん販売されていた。
これも他のECサイトでは買えないもの。
このように、“Nico and…”を選んでもらうための
工夫や戦略があちこちに。

繰り返し発信しているが、プロダクツを店舗展開するだけでは、
カテゴリーキラーのD2CブランドやECサイト、
たとえばZOZOに負けてしまう。

日本中のリアル店舗がどうやってオンラインに対向しようかと
試行錯誤しているわけだ。
最終的にはオンラインに対向するためには
それなりのリアルな店舗ならではのアイデアで
対向していかねばならないのだろう。

ネット通販に負けないワクワク感を提供し
結果的にそこで買ってもらうのみならず、
ECサイトへ誘導し、オンラインでも買ってもらう展開を
している“Nico and…”。
そこにオンラインにシフトする時代のリアル店の葛藤が
見て取れた。

ara1

”niko and…”というブランド

ara2

1階にはおしゃれなカフェも

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

09/14
2020

ara

鍵山流“慣性の法則”と名付けよう

いつものように勝手に私が“鍵山流慣性の法則”と
名付けてみた。
“慣性の法則”は小学校で習いましたよね?
「現在の速度を保ったままの運動を
続けようとする性質」のこと。
静止している物体は、そのまま静止し続けるという性質のこと。
地球上のほとんどのものがこの“慣性の法則”に従って
存在している。

この理論の応用として、先日のビジ達で紹介した
「チーズはどこへ消えた」。
ヘムとホーがいて、ヘムはチーズが消えても、
いつか戻ってくると信じ、動かなかった。
この“動かないこと”になじんでしまったのも
“慣性の法則”なのかもしれない。

さて、慣性の法則に“鍵山流”と冠をつけた訳は・・・、

鍵山秀三郎「一日一話」の中に、
『習慣が人格を形成する』というのがある。
「自分の人生を急によくしようとしても
よくなるものではありません。
一つひとつ、よい習慣を身につける以外に
方法がないと思います。
よい習慣に裏うちされたその人の行動が
全人格として表れます。
商売をしている人はお店の雰囲気に表れます。
物を作っている人は物づくりに表れます。
習慣が人格を形成します」とある。

ついつい自分の功績を自慢げに話す経営者に
ときどき出会う。
一部上場企業にしたこと。
株価を上げ、社員のボーナスも上げた
ことなどを語るわけだ。

私は“日本を美しくする会”で鍵山さんの近くに
いさせてもらったわけだが、
鍵山さんが自分の功績について
“自慢げに話したこと”を聞いたことがない。
話の内容は主に、
「自分が厳しい立場にあった時に、どう思考し
どんな葛藤があり、どう決断したか」だ。
私たちが学べる話に終始しているのも、“鍵山流の習慣”なのだ。

鍵山相談役が“徹底した掃除”をするようになったのも
自分にできることは“掃除”だとし、それを習慣づける
ことで周りの人が少づつ変化し、環境が変わっていったのだ。

習慣づいた行動はやがて、“慣性の法則”で継続されていく。
するとその行いが人格となって表れるということ。
“良き習慣”が継続していくことで“良き人格形成”につながる
ということは間違いないようだ。
ということで鍵山流“慣性の法則”と名付けたわけ。

さて、私の習慣は、週1本のビジ達7,結果YouTube配信は
既に30コンテンツを超えた。
週3本の“ビジネスの達人”も今号が888回目で18年目に突入。
月刊CD“ビジネスイノベーション”は先日200号で17年目。
そして毎週の腕立て伏せとランニングを継続し体重60キロをキープ。
体脂肪率は17%。
(ふっふっふっ・・・)
実は、・・・街の街頭清掃はコロナと暑さでさぼっていたのだ。
今後復活するけど、・・・果たして私の人格形成は!?
まだよい結果につながってないのかもしれない。
精進しなければ・・・


ara

“鍵山流慣性の法則”とは?

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

08/31
2020

ara1

このコロナ禍で“チーズはどこへ消えた?”

『チーズはどこへ消えた?(Who moved my cheese?)』
これは2019年時点で2800万部も販売されている本。
多くの人に読まれた本なので既に手に取った方も多いだろう。
私も10数年前に読んだのだが、
このコロナ禍で“変化を余儀なくされている”
今、また注目をあびている本。私も改めて読み返してみた。

登場するのは2匹のねずみ、スニッフとスカリー、
そして小人のヘムとホー。
この2匹と2人は長いこと“自分たちの特別なチーズ”を見つけようと
迷路を探し回った。
試行錯誤を繰り返しているうちに、
“チーズステーションC”へたどりつき、
2匹と2人は大量のチーズを前に
「これだけあればずっと大丈夫!」と
満ち足りた日々を過ごしていた。
ところが、ある日突然チーズはなくなっていた!!
(だいたい“変化”は突然来るからねえ~)

スニッフとスカリーは最初はもちろん驚いたが、
気を取り直して新しいチーズを探しに出掛けた。
小人のヘムは、
「なんてことだ!チーズがないじゃないか!」
「チーズはどこへ消えた?」と声をあげ、
「こんなことがあっていいわけがない!」と言い、
腰を降ろしたまま、
「いずれチーズは戻ってくるはず」と動かなかった。
ホーもしばらくは、ショックで凍りついたが、ある時、腰を上げ、
次なるチーズを見つけるために迷路へと入っていった。
結果的に、ホーはあれこれ苦労しながらも、
またチーズにたどりついたのだ。
(ホーはヘムがまだステーションCにいるのだろうかと
思いを馳せた!)
→物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で素早く動くこと。
→変化に早く適応すること。
→遅れれば、適応できなくなるかもしれない。
→最大の障害は自分自身の中にある。
→自分が変わらなければ好転しない。
→私たちの新しいチーズ(可能性)は変化の先にある。
→自分の人生は自分しか変えられない。
これがこの本のテーマだ。

さて、このコロナ禍。
私たちはまさかこんなことが起こるとは誰も思っていなかった。
約束されたチーズはたっぷりあり、いつも通りの日々が
来るのだと思っていた。
まさに、「チーズはどこへ消えた?」と叫びたくなるのだが
よく考えたら、変化はこれまでも常にあったし、
今回の禍により来るべきものが
たまたま早まっただけなのだ。

ビジ達で繰り返し紹介している鍵山相談役の言葉、
(元は白隠禅師のもの)
「動中の工夫は、静中の工夫に勝ること幾千億倍」
にも通じる。
躊躇してそこに留まっていろいろなことを考えるよりも
まず一歩踏み出すことで次なるチャンスも見えてくるということ。

ビジネスの世界では変化は常につきもの。
変化は来るべくして来ているのだから、
私たちは一歩を踏み出すべき。
一歩踏み出すからこそ、気づくこともある
一歩踏み出すことで生みだされることもたくさんある。
まずはこの2800万部も売れたこの本を手に取り、
ホーのように一歩を踏み出そうではないか!
(こんなに売れるということは・・・
みんな難しく考え、つい躊躇しちゃうんだ!?)

ara1

チーズはどこへ消えた?

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ