これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

03/15
2021

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いま注目の“識学”とは!?

先日ある経営者に紹介して頂き、次回の月間CDに
出演して頂く為に、“株式会社識学”の安藤広大社長にお会いしてきた。

識学の識は、意識の“識”であり、組織の“織”ではないとのこと。
安藤社長の最新本、『リーダーの仮面』は10万部売れていると!
『マネージメントで「いい人」になるのはやめなさい』
こんなサブタイトルがついている。
(げっ!?)

ここで、紹介したい安藤社長の著書は、『リーダーの仮面』ではなく、
『伸びる会社は「これ」をやらない』。
その中に、こんな小見出しが並んでいる。
1.明確なルールを持たずに組織運営することをやめる
2.社長が自ら現場に入って行くのをやめる
3.社員一人一人の声に耳を傾けることをやめる
4.社長がトップ営業マンであり続けることをやめる
5.社員に愛社精神を期待するのをやめる
6.経営理念を社員全員に理解させるのをやめる
7.社員のモチベーションに気を配るのをやめる
8.数字・事実で判断できない評価基準を伝えるのをやめる
9.がんばっている姿をほめるのをやめる
10.過程・プロセスを評価することをやめる
11.チャレンジする姿勢を評価することをやめる

ドキッ!とすることの羅列だ。
今までの自分はこれらをやっていたかも!?と思う人も多かったはず。
他にも、
→社長は部下と二次会に行ってはいけない。
→社長は部下から上司の評価を聞いてはいけない。
「エッ?それダメだったの?」と思えるこんな辛辣な
小見出しが並んでいる。
中小企業の経営者はやってしまっている人が多いだろう。

改めて“株式会社識学”についてだが、
この会社はコンサルティング会社だ。
2015年に設立し、なんと3年11ヵ月月でマザーズへ上場。
現在は2000社以上の顧客を指導し、
120数名いる社員の約半分がコンサルタントだ。
実績も数多くあるが、わかり易いところでは、
Bリーグの“西宮トークス”を営業改革により黒字化。
このところ、“福島ファイヤーボンズ”を買収し、グループ企業として
本格的スポーツビジネスへの挑戦を始めたという。

安藤社長の最新本が10万部ものベストセラーということは、
今までとは違うアプローチだからこそ、共感されているのだろう。
まさしく、これまでの経営コンサルとは
大きく違う“識学”の展開なのだ。

社長曰く、組織のゆがみ、すなわち、
“当事者意識”、“指揮系統”、“評価”、“育成”、“責任”、
それぞれのゆがみが組織の成長を阻害しているという。
そのゆがみをなくすことが大事で、そのために
リーダーがフォーカスすべき5つのポイントを言っている。
それは、
“ルール”、“位置”、“利益”、“結果”、“成長”を明確にすること。
これ以外のことは不要と言っているのだ。

思ったような数字を出すための“識学”。
これからちょっと注目していきたい。

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思ったような数字を出すための“識学”とは?

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安藤社長の最新本、『リーダーの仮面』

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はなまるア・ラ・カルト

02/22
2021

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宮田運輸の“こどもミュージアムプロジェクト”とは!?

子どもが一生懸命描いたものは、真っ直ぐに心に届く。
子どもたちのメッセージをポスターにして、
絵をトラックにラッピング。
なんとかして危険運転・交通事故をなくしたい。
こんなトラック運転手の願いから生まれたのがこの
“こどもミュージアムプロジェクト”。

先日Business Todayのゲストで登場してもらったのが
このプロジェクトを起ち上げた
株式会社宮田運輸の代表取締役社長宮田博文氏。
宮田社長は、子どもの頃から、トラック運転席の隣に
座るのが大好きだったという。

そんなトラック大好きな宮田社長の会社の
トラックがある日、死亡事故を起こしてしまった。
“大好きなドタックが人を不幸にした”と
絶望しながら、もがいていた宮田社長。
先輩の経営者が、
「おまえ、トラック好きなんやろ?
だったら、トラックを活かす道を考えろ」と言った。
その頃、売上を伸ばそうと必死になっていたが、
この一言で、数字に追われて見えなくなっていた自分に気がついたのだ。
「そうだ、トラックが大好きだったあの頃の
“子どもの心”で、会社をやってみよう」と思ったという。

そこで、ある運転手がダッシュボードに子どもからの
メッセージを入れて運転していたことからヒントを得て、
トラックのボディに子どもたちからのメッセージや絵を
ラッピングするプロジェクトに行きついたという。

宮田運輸がこの、こどもミュージアムプロジェクトを実施した結果、
危険運転・交通事故の圧縮、安全運転、社員の幸福、社会の幸福、
そして世界の幸福につながったという。
このプロジェクトは業界を超え、
中国へも広がり、宮田社長も中国へ招かれたという。
さらに、「宮田運輸ドキュメンタリー映画」までもできて
2019年11月に公開された。
テーマ曲は日本センチュリー交響楽団が協力。
映画制作に関して、多くの支援者が参画してくれた。

この話を聴きながら、大きなトラブルや事故がきっかけで、
経営者が発憤して、その後の経営に反映される事例に思い当たった。
ビジ達でおなじみの大里綜合管理も数十年前に
作業中に事故をおこし、若者の命が奪われた。
この事故を機に野老社長が行き着いたのが
「経営理念の見直し」「地域、社会貢献」だ。
そして“ちょっとした小さな油断”をも起こさないために、
“徹底した掃除”へとつながった。
石坂産業も1999年のニュースステーションの思わぬ風評被害による
アゲインストな状況から、今の石坂産業に行き着いている。

宮田社長も、野老社長も石坂社長も、
何かとんでもないことが起きたことをきっかけに、
自分達の理念を見直し、“存在理由”を再確認したことが
その後に活かされているということ。
トラブルが起きた時、それをどう経営に
結びつけていくか・・・
あなたはその時、その危機を活かせるのか!?

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ビジネストゥデイのゲスト

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宮田運輸の代表取締役社長宮田博文氏

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はなまるア・ラ・カルト

02/08
2021

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今だからのPCR検査の意義

飯田橋駅から徒歩5分ほどの場所に
東亜産業が運営する「飯田橋PCR検査センター」がオープンした。

その日のうちにメールで検査結果を伝えられるということ、
税込み3000円で検査してくれるとのことで早速訪問してみた。

PCR検査をした背景は、定期的に開催している経営者会議
において、リアル参加者が半数ほどいること。
CDや動画収録は基本的にマスクをせずにしなければならないこと。
そこには、対談相手も関係するスタッフもいること。
関係する皆さんへ迷惑をかけたくはなく、
手頃な価格ということもあり検査してみた。

ここの検査は唾液を採取してその中に
新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)が
存在するかを検査する方式だった。
テレビでよく放映されている、鼻に長い綿棒らしきものをぐっと
差し込むタイプの検査とは違った。

予約せずに行き、受け付けにてスマホでQRコードを読み込み
その場にて予約を入れた。
すぐさま予約完了メールが届き、その番号を提示して
受け付けとなる。
そして、料金はカードで支払い、いくつかの活用キットを受け取った。
その後、唾液、すなわち献体採取となるのだ。

唾液は2cc採らねばならないという。
渡された試験管に2ccのラインが書いてあり、概ねそこまで
入れなければならないわけだ。
意外と2ccの唾液を採取するのはそんなに容易ではなかった。

思い通りに採取できずに、顔をあげると、
「これを見て唾液を出してください」と張り紙があり、
梅干し山盛りの写真が!
梅干しを見て、唾液分泌を誘引するのだ。
もう一枚の写真は、外国人の子どもがレモンを
食べたばかりの酸っぱそうな顔をしている写真。
それでも唾液はなかなか出せなかった。
私と一緒の時間に受け付けをした若者は、さっさと採取が
終わり帰っていった。
そして私たちよりも後から入った数人も、いつの間にか
いなくなっていた。
私自身は9時15分から受け付けをして、採取が終わったのが
9時35分なので20分かかっている。
ということは、唾液の採取だけで12~13分費やしたのだ。
(なんで、みんなはそんなに早い!?)

それはともかく、私は検査結果のメールがいつ来るのか
を気にかけていた。
案内には約3時間で結果報告と書いてあったのだが・・・、
私にメールが届いたのは18時14分。
すなわち8時間半以上経過してからだった。
(まぁ、その日のうちに結果が来ただけでもOK!)
結果としては、(SARS-CoV-2)は採取されず、
“低リスク”だとのこと。
(よかった。よかった・・・)

仕事柄、避けられない接触があるので、
自分がもしウィルス保有者だとしたら、それを人へ移したらいけない。
収録を滞らすこともできないし、
周囲の人達へ迷惑をかけてはいけない。
それを考えると、コロナ禍のうちは定期的に受けておく
ことも必要だと考えてのPCR検査だった。





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「飯田橋PCR検査センター」がオープン

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センター内はこんな感じ

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はなまるア・ラ・カルト

01/25
2021

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ミレニアル時代の新・DIY(ism)主義

DIYというとDo It Yourselfのことで
ホームセンターや日曜大工を思い浮かべるだろうが・・・、
私が今回、“新・DIY”としているのは
大工仕事の話ではない。

Doul(ダウル)という女性ミュージシャンが
2020年にデビューした。
17歳で、海外で暮らした経験はないのだが、流ちょうな英語で歌う。
創作する歌詞は全編英語。
Tik Tokやインスタグラム、SNSを中心に世界中の同世代から
人気を集めているといいう。
12歳で買ったギターがきっかけで、創作活動を始め、
参考にしたのはYouTubeやTik Tokで見聞きする
海外アーチストの路上ライブ。
彼女は、海外アーチストの歌を繰り返し聞くことで、
自分の制作する歌も英語になったという。

そして、15歳で初路上ライブデビュー。
自分の歌を涙を流して聞いている人をみて
「この世界で生きる!」と決めたと。
自分のスキルは観客の反応をみながらストリートで
磨いていったという。

もうひとりのアーチストSASUKEも
2003年生まれの17歳。
父親のパソコンに入っていた、作曲専用のソフトを勝手に使い、
遊びながら作曲の練習。
YouTubeでソフトの使い方や機械の操作方法を独学で勉強。
DJやダンスもこなし、10歳でアポロシアターの大会で優勝した。
誰からも習わず、YouTubeやTik TokなどのSNSで学び
結果的にSNSがデビューするきっかけとなった。

すなわち、DoulもSASUKEもSNSで学び、
それを活かして、創作活動を展開。
そのパフォーマンスをSNSで
アップしたものが、多くの人たちの支持を受け、結果として
可能性を感じた業界の人から声がかかるという流れだ。
そして、メジャーデビューに至ったということだ。

さほどの費用をかけず、大人達に頭を下げることもなく、
業界のルールに従うこともなく、誰からも習わずに、
デビューを果たしたということ。

そして狭い日本だけではなく、世界を相手に活躍している。
これらを全て自分だけでやってのけているので
DIY(Do It Yourself)ということ。

新しいこのミレニアル時代のDIYは、SNSを駆使することで、
これまでの業界のあたりまえを一挙に凌駕することができるのだ。
自分の興味あることを、自分で学び、自分で楽しみ、
自分で発信する。そして自分でチャレンジし、開拓もする。
するとプロの道も拓けてくる。
今回の二人は17歳でメジャデビューとなり、
その可能性はすでに世界へと拡がっているのだ。

これを考えると、時代は大きく変わったと感じる。
“ニューDIY主義”の意味はそこだ。
新しいものづくり、新しいプロへの道もすべてSNSの活用から・・・。
そんな時代になったということなのだ。

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はなまるア・ラ・カルト

12/28
2020

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記録と記憶の2020年、JRAのD2C

JRAはコロナ禍、無観客開催が続いたにも関わらず、
(正式発表はまだだが)2019年よりも売上はアップしたという。
売上アップの要因を二つあげると・・・。

その一つは、
“デアリングタクト”、“コントレイル”、“アーモンドアイ”
この3頭の活躍だ。
デアリングタクトは“無敗三冠”達成した牝馬で
コントレイルは“無敗三冠”達成した牡馬だ。。
三冠達成だけでも快挙だが、同じ年に牡馬も牝馬も無敗達成とは、
まさに記録と記憶に残る年となった。
そしてアーモンドアイは2018年に牝馬の三冠達成した後、
2019年にジャパンカップ、ドバイターフ、天皇賞(秋)
そして今年はヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)を勝ち、GI8勝で
ジャパンカップに臨んだのだ。
勝てば、日本馬史上GI最多の9勝となり、それだけでも
話題になるのだが、このジャパンカップに前述の二頭の
“無敗三冠馬”も参戦し、大きく注目されるレースとなった。

結果は、1着 アーモンドアイ、2着 コントレイル
3着 デアリングタクト だった。
(まるでフィクションのようなストーリー)
競馬ファンにとっては、記憶に残る2020年となったということ。
そこに加えて、この12月には、“白馬”によるGI
初制覇も注目された。
(白馬とは“白毛馬”のことで、この色の馬はGIで
今まで優勝したことがないのだ)
このように今年のJRAは記録ずくめで記憶に残る年となった。

そしてもう一つの売上げアップの要因は、
JRAが“コロナ禍に負けない競馬界づくり”をしたこと。
他のスポーツイベントが開催でききない中、
JRAは世の中の人達の娯楽であり趣味に、
貢献していったのだ。

それは、オンラインを利用した投票が広まったことによる。
実は私自身も“即PAT”という、JRA提携の銀行口座
を持っている人が利用できるJRA投票サービスを始めた。
これはPC,スマホやタブレットから馬券を買えるシステム。
他にも、“A-PAT”(JRA指定の銀行に口座開設を新規に開設して
投票権を購入するシステム)やその他のシステムもあり、
オンラインで馬券を買えるシステムをつくってきた。
これらの普及により、競馬場が無観客で、
競馬場や場外馬券場での馬券売上がなくても、
売上増となったということ。
競馬ファンにとっても“密”を避けて購入できる利点も大きかった。

これこそまさに、今注目の“D2C”なのだ。
ダイレクト・ツー・コンシューマ。
すなわち、レースはグリーンチャンネルやラジオ、Radikoで
楽しんでもらい、投票はオンラインでダイレクトに
ということ。
コロナ禍でも競馬開催を中止せず、
これからの時代の先を行くようなD2Cを実践したのだ。
コロナ禍がすぐに収束することはないので、
今後はオンラインを中心にした売上が伸びていくだろう。
とはいえ、今年のようなスター選手(?)、
スターホースたちが登場するかは別だが・・・。

あのJRAも実践したオンラインシステム。
私たちもどんどんオンラインでダイレクトにお客様に
つながっていくように切り替えていかないと
これから地球規模で拡大していくビジネスに乗り遅れるかも?


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JRAはコロナ禍でも売上アップ

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