これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

はなまるア・ラ・カルト

10/15
2019

aramain

未病治療10日間の “前始末”

10日間入院してきた。

今回の入院は、
MRI : 脳全体の輪切り画像
(神経細胞が死んでいないか、
脳腫瘍がないかがわかる)
MRA : 脳の血管の輪切り画像
 (血液の流れを観て狭窄がないか、
  不安材料はないかがわかる)
この2つの画像を組み合わせ、見比べて脳の
状態を診断し、深刻なトラブルが起きる前に
対策を講じる“未病治療”。中島流に 言えば
“前始末” のためだったのだ。

自分のMRIとMRA画像を見ているうちに、
私の頭の中に浮かんだことは、
「もし、脳のどこかが詰まったら・・・、
運動麻痺や言語障害が起こってしまう」と!

どんなに週、1~2回のランニングをし、
筋トレをして身体を鍛えても。
様々な本を読み、ノウハウを蓄積して、
中島流の概念を構築しても。
脳のどこかに損傷を受けると・・・。
全て意味がなくなってしまうということ。

右脳に障害を受ければ左側の手足が不自由に、
左脳に障害を受ければ右側の手足が不自由に、
そして左脳の言語中枢にダメージ受けると言葉が
うまく発せられなくなる。
一度脳梗塞を発症すると、現代の医療では
後遺症を防ぐことは不可能に近いと言われ
ている。

だからこそ、私は10日間の“前始末”をしたのだ。

今回の入院でお世話になった金澤武道(たけみち)
先生は、脳梗塞未病治療の第一人者だ。
金澤先生はもともと大学病院にいたのだが、
学部長(?)を選ぶ選挙で負け、大学を去ることに
なった。

そして民間病院に院長として就任したのだが、
この現場の実情を観ることにより、“脳梗塞未病治療”
を確立する結果となったという。
まさに、“人間万事塞翁が馬“だ。

大学病院では、脳梗塞になった患者の対応が大半。
脳梗塞患者のリハビリ状況や患者や患者の
ご家族、関係者の苦痛までは、リアルに
観ることができなかった。

金澤先生は民間の病院にて包括的に患者を
診ることによって、脳梗塞発症後の大変さを
目の当たりにし、たどり着いたのが、
脳梗塞の“未病治療”である“金澤点滴療法”という
わけだ。

だからこそ、画像診断をして、少しでも不安が
あるのなら、たった10日間の “未病治療” をする
だけで、私たちはその後、安心して日々を送れ
るということ。

未病治療10日間の“前始末”をしない手はない!

aramain

10日間入院してきた

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

09/30
2019

ara0930

誠意のない資本主義の行方

今、まさに、“75年周期のパラダイムシフトの時”と
発信しているのだが、実のところ、どのような過渡期なのか?
変化はどこから来て、どこに着地するのか、私自身よく見えて
いない。そんな時に手に取ったのが「未来への大分岐」
という本。

この本の“はじめに”にはこんなことが書いてあった。

『GAFA(Google・Amazon・Face Book・Apple)に
象徴的なプラットフォームの独占状態は情報プライバシーを
脅かすとともに、アマゾンやウーバーは不安定な低賃金労働を
生み出し、貧富の格差を深刻化させている。

要するに、テクノロジーは中立的なものではないのだ。
テクノロジーは、知や権力を構造化し、利潤のために世界を
再編成する手段だからである。

したがって、情報テクノロジーの急速な発展が世界の人々を
水平的・同時的なネットワークにつなぎ、数多くのイノベー
ションや価値創造の源泉にもなっているとしても、新しい技術に
規制をかけずに、ただ技術を加速させていくならば、待っている
のは「サイバー独裁」、あるいは「デジタル封建主義」だろう。』

いやいやいや、本当にそのようなことになっていくのだろうか?

まさに深い哲学的な本なのだが、実はこの本を手にした
タイミングで9月の“鍵山秀三郎の一日一話”に、
「相対差の世界」というタイトルが出てきた。

曰く、『相対差の世界で生きておりますと、結果だけを追い求める
ようになります。「終わりよければ全てよし」という考え方
になり、途中の大切な手段を省くようになります。
途中を省き、結果だけを急ぎますと、事業そのものに
“誠意”がなくなってしまいます。誠意のない事業は・・・。』

現在は、“あそこと比べてどうか”という相対差の世界で生きて
いる。常に、“比較・比較・比較”の世界だ。
KPI(キー・パーフォーマンス・インジケーション)、すなわち、
何か比較するポイントを割りだし、その数値で物事をはかっていく。
数値化することはまさに相対差の世界である。

だからこそやり過ぎてしまうのだ。資本主義が結果的に
歪んできてしまい、あの封建主義の時代とは違う新たな構造の
格差を生み出しているのだ。
この行き着く先が、「サイバー独裁」あるいは「デジタル封建主義」
へとつながる・・・?!

それこそ“資本主義の危機”というわけだ。
これはまずいことになってきた!
行き過ぎた資本主義に突き進んではいけないのだ!!
だからこそ、鍵山相談役が言う“誠意ある事業”となる。

“誠意のある事業”とは私利私欲を離れて、正直に真摯にその
事業を展開していく。その事業が本当に役に立っているのか、
本当に多くの人たちに喜んでもらっているのかを考える事業のこと。

数字だけを追うのではなく、相対的な比較論で展開していく
のでもなく、目の前の商品を買ってくれる、そのサービスを選んで
くれるお客様の満足度を考え、社会に対する貢献も、そして未来の
人たちにも・・・。
すなわち、「タテ 三方よし」の実践ということ。

とにかく、誠意のある資本主義を作っていかないとこの先の
未来は厳しいものになるだろう。

※引用 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐
    マルクス・ガブリエル/マイケル・ハート/
    ポール・メイスン/斉藤幸平・編 集英社

ara0930

誠意のある資本主義を作っていくべきだ

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

09/09
2019

ara

高木三四郎流 DDTランチェスター戦略

先日のαクラブ定例セミナーは、
DDTプロレスリング“御茶ノ水道場”常設リングで
開催させてもらった。

プロレスのリングでセミナーを開催するとは面白い発想…。
(ふっふっふっ)
それはともかく…セミナー内の高木社長とのやり取りで
頭に浮かぶキーワードが“ランチェスター戦略”。
すなわち“DDTプロレスリング”という後発で現れた
弱小のプロレス団体がここまで歩んでこれたのは、
まさに弱者の戦略といわれる“ランチェスター戦略”
を実践してきたからなのではということ。

今回はDDTプロレスがどのように
“生き残って”来たのか、そこから何を学べるのか?
そんなことを考察したい。

ご存知のように、DDTプロレスといえば
リング内だけでなく場外で展開する「路上プロレス」がお家芸。
本屋でも、商店街でも、電車でも、キャンプ場でも、
DDTが乗り込めばたちまちプロレスリングになってしまう。

その斬新なアイデアとさまざまな場所での対戦の面白さで、
常に話題を振りまいてきたのだが、
もともとこの発想は本屋プロレスから。

高木社長の自伝の出版でのサイン会のつもりが、
いつの間にかとある本屋で“プロレス”
の披露となってしまったという。これが大好評。
ここから商店街、キャンプ場…と、路上プロレスが拡大されていったのだ。

まさにプロレス界では“禁じ手(?)”ともいえる
路上プロレスがさまざまな話題を呼び注目され…
う~ん、この流れそのものがランチェスター戦略!

さらに、最近では若手レスラーがSNSをフル活用し、
DDTが持っていた「面白さ」に「発信力」が加わった。
これらのメディア活用による相乗効果を考えての展開なのか、
2017年にはサイバーエージェントグループへ参画!
AbemaTVでの放映やライブストリーミングでの試合配信もあり、
DDTの面白さはどんどん広まっていっているのだ。

これらのアプローチは、次なる時代のエンターテインメントの
あり方を示しているのでは(⁉)と思えてならない。

ここから、小さなプロレス団体でしかなかった
DDTプロレスリングがメディアを駆使して
次なるステージに!
5G時代が到来すれば、さらに画期的な配信にも期待できるかもしれない。

そう、後発であろうが、弱者であろうが、
常に“なればこその戦略”はあるということ。
時代の流れを読み、先端技術を取り込み、
次なるステージへ果敢にチャレンジしていく。
これこそが、令和の時代ランチェスター戦略なのだ。

ara

先日のαクラブ定例セミナーは、 プロレスリングにて開催!

IMG_1176

高木社長とのトークは大盛り上がり!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

08/26
2019

ara

ミレニアル世代への事業承継or M&A

“商流革新”により、ビジネスのあり方が大きく変わろうとしている現代。
ミレニアル世代を中心に、“サブスクリプションサービス”や
“シェアリングエコノミー”といった、新しい概念が当たり前に。
世界を巻き込むようなプラットフォーマーも続々と登場し、
旧来のやりかたが通用しなくなってきているのだ。
今後、ビジネスの世界では新しいサービスを当たり前に使いこなす彼らが、
イニシアチブを握っていくことは間違いないだろう。

さあ、そこで問題になってくるのが「旧来のやりかた」
を踏襲してきた企業の経営者だ。
特に中小企業の経営者の引退は60代、ときには70代になっている。
経営者としては、これまでのやり方を
よく知っている部下を選びたくなるかもしれない。
経営者が60代だとすれば、その部下は40~50代ということだ。
しかし、40~50代の人に事業を引き継いでも、
当然「賞味期限が短い」わけで…。
そして、これまでのやり方にこだわり、
新しい商流についていけない可能性も高い。

ならば、いっそのこと現在30~40代前半の
「ミレニアル世代」(?)にバトンをパスするべきなのだ。
もちろん、世代だけの問題でパス相手が決まるわけではないが、
少なくともこれからの時代の価値観に
彼らは新しいサービスを前提に、新しいビジネスを作っていけるだろう。

さて、このタイミングでパス相手が見つからない場合…
その場合は先のビジ達でも発信した“M&A”、
すなわち事業統合である。

WEB上で少し検索するだけでもたくさんの
プラットフォームを見つけることができるのだ。
見れば、『事業継承 M&A トランビ』『M&A総合研究所』
『M&Aクラウド』など、民間の事業マッチングサービスもあるし、
『事業継承支援センター』のような、半官の組織もある。
事業をポジティブな形で誰かに渡したいと思ったら、
こうしたサービスを利用することも可能だ。
私の経営者仲間が展開している“M&Aキャピタルパートナーズ”
というのもあるが…(もう一部上場企業になっている)

10年先・20年先・30年先も事業を継続させ、
お客様・従業員・協力会社・・・などなど全ての人を満足させるためには?
ミレニアル世代へのバトンパス。
あるいは、成長性の“M&A”ということ。
この2つが大きな解決法になることは、間違いないのだ!
さて、あなたもそろそろ考える頃なのでは!?

ara

ミレニアル世代へのバトンパス あるいは、“M&A”

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

08/05
2019

ara2

定点観測から、すでに起こっている未来へ

“東京の空 
 灰色の空
 ほんとの空が見たいという~“

高村光太郎の「あどけない話」をもとに、
コロンビアローズがうたった「智恵子抄」。
懐かしい歌が頭に浮かぶ。
(東京にもこんな歌があるんだよねぇ~)

きっかけは毎日出向く飯田橋周辺の清掃活動だ。
飯田橋交差点の歩道橋からふと空を見上げると
梅雨の終わりの激しい雨の後だったせいか、
東京ではめったに見られないほどの青い空!

こんなことに気づけるのも、毎日ほぼ同じ時間に
“定点観測”を兼ねた清掃活動を行っているからだ。
マーケッターとして、この“定点観測”は
欠かすべからざるものだと思っている。

例えば、数年に一度訪れるアメリカでの“定点観測”。
私は必ずホールフーズやトレーダージョーという
スーパーマーケットを訪れるのだが、
訪れるときは大体2~3年ぶりとなる。
そして品揃えや売り場の変化をチェックするのだ。

大手スーパーマーケット『ホールフーズ』の場合は、
訪れるたびに惣菜とイートインコーナーが充実していった。
そのうち、お客さまが食べたい量だけとって
量り売りするスタイルになっていく。
この形式はすっかり定着したようで、その変化を見守れたのも、
スーパーマーケットからの定点観測のおかげだ。

あるいは、ノードストロームという百貨店の場合。
顧客満足度が極めて高いことや
返品対応の良さで有名だったのだが、
私の定点観測では「靴」がポイントになっていた。

もともと靴の品揃えの良さが知られていたノードストロームでは、
売り場で足の寸法を測ってくれ、
左右で足のサイズが違えば、サイズの違う靴を売ってくれる…など、
サービスも実に充実しており、靴売り場の面積も広かった。

ところが、最近ではその売り場面積がどんどん縮小している。

それは一体なぜかというと、
靴もネット通販での購入が多くなってしまったからだ。
もちろん、ノードストロームもネットによる販売もしているわけだが、
店舗における販売量は少なくなり、
それに伴って面積も縮小されてきたということ。

ここに、リアル店舗からネット通販へ…という
消費の動向がずばり表れているのだ。
定点観察をすることで、このような大きな変化も
気付けるというわけ。

別の言い方をすれば、「すでに起こっている未来」
が定点観察から見えてくるのだ。
“すでに起こっている未来”を察知することは、
自分たちのビジネスの行方を先取りできるということ。

あなたも定点観察することで、
「すでに起こっている未来」をみつけよう。

aramain

東京ではめったに見られないほどの青い空!

ara2

定点観測をやってみよう!

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ