これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

04/01
2019

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トイレ掃除から学ぶ“清潔”

私達、経営者は5Sという
言葉を掲げていることが多い。
整理、整頓、清掃、清潔そして躾。
その中でも今回は“清潔”についてのお話。

「“清潔”というのは整理・整頓・清掃が
きちんとできた状態を維持していくことです。
もともと、清掃はきれいなところをきれいにすることです。
今日掃除をしたから次は汚れてから
清掃しようという考えではなく、毎日清掃する。
そのうえで、乱雑にならず、
汚れないような仕組みを作ることです。
さらに、後始末をきちんとすることです。」

これは、3月に配信された鍵山秀三郎氏の
「一日一話」からの引用だ。
タイトルは『“清潔”について』。
(いやぁ~さすがですね!)

すなわち、“清潔”は時間が関係してくるってこと。
整理・整頓・清掃は状態であり、行為のことだが、
“清潔”は維持することであり、“期間”が関わっている。

もっと言えば、“心の清潔”を継続したいのであれば、
身の回りの清潔を保つことなのだ。
中島流らしい深い解釈だよねぇ~!
(はっはっはっ…)

こんなことを考えてみたくなったきっかけが、
先日行われた、日本を美しくする会の
関東ブロック年次大会in宇都宮。
200人あまりが集まり、
18箇所のトイレの掃除をすることができた。
(私は写真担当だったので、できなかったのだが…)

朝8時に集合し、約10人ほどのグループが
各々道具を持ってトイレに向かう。
そして各グループのリーダー、
サブリーダーが道具の並べ方から使い方、
手順を教えていく。さらにはどう掃除をすれば、
日本を美しくする会流の“掃除道”になるのか
心構えまであり、意識まで教えていくのである。

このリーダー、サブリーダのための
研修会も定期的に開催しているのだから、
その奥深さがわかるというものだ。

で、それを見ながら、
「そうか! 清潔とは継続してこそなのだ!」
と気づいたというわけ。

そしてこれは人の心にも言えること。
私達が日常の中で色んな仕事やトラブルを経験すると、
どうしても心も汚れてくる。
ではどうしたら“心の清潔”を保てるのかと言うと…
日常の整理・整頓・清掃をして清潔を維持していくことで、
心も頭も綺麗にしておくということが重要なのではないだろうか!

いかにトイレ掃除から“清潔”のこころが学べるか。
そしてやはり、整理・整頓・清掃をして清潔も維持し
“心の清潔をも保ちたい”…というお話でした。

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整然と並んだ道具たち

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皆真剣に取り組んでいた

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200人あまりが集まった

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はなまるア・ラ・カルト

03/11
2019

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紀伊國屋での出会い方

タイトルを見て、「えっ。素敵な女性と書店で出会う方法?!」
なんて期待した方は・・・流石にいないか。

分かりやすく言えば、「ビジ達流本の選び方」
を今回はお伝えしたい。
私は月に2~3回は紀伊國屋書店新宿本店を
訪れるのだが、その度に3~4冊の本を購入している。
今回発信する写真には平積みされた本がどっさり映っているが、
その中でも、以下の5冊は読み終わったもの。

ちょっとご紹介すると、まず1冊目は
『イノベーターになる』と大きく書かれた本だ。
これは、ぱらっと開いて「はじめに」を
読んだ途端に心を掴まれ、買ってしまった。

それはずばり、“Change or Die”“Innovate or Die”!
チェンジするか、それとも死ぬか?! 変化しないものは死す、
そんなインパクトある偉人の言葉から始まるこの本は、
私の思いとオーバーラップするということで購入決定。

2冊目はMaaSと書かれているが、
つまりMobility as a Service=移動手段の革命が
今まさに起こっている、という本。

フィンランドで2016年にモビリティサービスの
統合アプリ「Whim(ウィム)」がスタートし、
ITの力で自家用車と同等かそれ以上に
快適な移動サービスを提供するという発想。

個人の車・公共交通機関などを組み合わせた
最適な移動手段の調達から、予約・決済まで、
すべて一つのアプリで行える!これがMaaSの概念だ。

今回の海外研修ツアーでは
フィンランドとエストニアというMaaS先進国に行くわけで、
興味をそそられて手に取った一冊。

3冊目は『アマゾンのルール』で、これはもう
散々セミナーやコラムのネタにしたので割愛。
(おかげでずいぶん沢山勉強させていただきました)

4冊目は『プラットフォームレボリューション』、
(書名がかっこいいよねぇ~!)
再三お伝えしているように、
私は今後の世界はプラットフォーマーによって
動かされると確認している。
“未知の巨大なライバルに勝つために
プラットフォーム・レボリューション”…
こんなことを書かれたら、買ってしまうに決まってるのだ。

で、とうとう5冊目!
『死ぬこと以外はかすり傷』
ビジ達でもご紹介している箕輪厚介さんの著書だが、
ここまでのカタ~イ並びの中でも
思わず手にとってしまう、書名と著者の吸引力。

と、まあ紀伊國屋書店に通っては
こんな本を購入しているわけだが、
なぜその本をとってしまうのか? が今回のポイントだ。

同じ大型書店でも、紀伊國屋書店では違うのだ。
どんな本を、どれくらい仕入れ、
どのように並べるかはその書店次第。
私がおススメしたいのは、なるべく大きな、
しかもその店独自の基準を持った書店に、定期的に通うこと。
自分に合った店さえ見つかれば、自分に合った本を見つけるのは
そんなに難しいことではない。

ナカジマ流の本の探し方はこんな感じ。
①全体を見回しながら、2・3回行き来する。
私の場合は、紀伊國屋書店の3階
(ビジネス書コーナー!)をぐるぐる回るわけ。
②そこでぱっと目に入ったタイトル・表紙の本を手にとる。
③「はじめに」と奥付を見る。
書籍の内容は「はじめに」に集約されていることが多い。
(ここで琴線に触れればまずは買うべし)
そして、奥付をチェックしていつ出た本か、
何刷目か、著者のプロフィールを確認する。
④ 最後に、本文をぱらぱらっとめくる。
翻訳本だと、中身はともかく翻訳者が合わなくて
読みづらいことが多々ある。
図版やイメージがうまく使われているかもこのときチェック!

こんな風にして見つけた本のうちの一冊が、
例の「動画2.0 ビジュアルストーリーテリング」だったわけで、
見た目は派手で、ちょっとねぇ~と思いながらも選んだのが大正解。

書店に通うことでの“出会い”は大きいのだ。
定点観察をすること、気になったら手に取ること!
ビジ達流本の選び方、参考になっただろうか。

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月に2~3回は紀伊國屋書店を訪れる

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書店に通うことでの“出会い”は大きいのだ。

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はなまるア・ラ・カルト

01/28
2019

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24回目がフィンランドの理由(わけ)

さあ、いよいよ24回目!
何がって?
毎年恒例の海外研修ツアーである。
行き先は13年ぶりの北欧、フィンランドだ。
「OULU」と書いてオウルと読む、
フィンランドでもやや北よりに位置する都市を訪れる。

13年前に北欧を訪れたときには、
エコヴィレッジ視察のために
スウェーデンのストックホルムを訪ねたものだった。
しかし、今回オウルを訪ねるのには、理由がある。

それは、オウルが「北欧のシリコンバレー」
と呼ばれるIT都市だからだ。
そういわれてもピンとこない方もいるかもしれない。
(私も少し前までは、オウルの街の存在すら
知らなかったわけだが…)

実は、先日から5G時代到来について
繰り返し発信しているが、オウルこそは
5Gネットワークの鍵!
このサービスを展開するための技術は、
多くがこの街の企業が開発したものだという。
そこにいたるまでの紆余曲折も、
実にオウルの先進性を感じさせるものなのだ。

以前、世界的通信機器会社「ノキア」の
研究拠点がオウルにあり、多くの従業員・研究者が
そこで働いていた。

ところが、ノキアのスマホ事業失敗による
2012年の「ノキアショック」で
大規模なリストラが行われたため、
街には失業者があふれたという。

しかし、オウル市はその後先進的な研究を行う
スタートアップ企業や、海外のIT企業を誘致したのだ。
ノキアで働いていた優秀なエンジニアも、
そこで新たな活躍をしている。
(大企業がなくなっても、
志と技術があれば、街は再生するんだねぇ~!)

こうした努力の結晶が、
5Gを初めとするネットワークサービスだということ。

・・・と、オウルのことばかり語ってしまったが、
そのほかにもユネスコのデザイン都市に
指定されているヘルシンキも訪れる。
この都市は世界で一番機能的な都市、
つまりデザインの力によって、身体に障がいを持つ人も
高齢者も不自由なく暮らせる街なのだ。

そしてフィンランドといえば?! の公共サウナ。
入ればフィンランドの人々の価値観が分かる(?!)
とまで言われるサウナ、楽しみではないか。

深い森の多いフィンランドは、都市から少し
足を伸ばせば美しい自然に触れられる国でもある。
先端の技術、機能的なデザイン、癒しのサウナと自然・・・
いやはや、学びの深い旅になりそうだ。
24回目の海外研修は、
そういうわけでフィンランドに行って参ります。

興味のある方はお早めにご連絡ください。
ご連絡は、namiki@q-b.co.jp
もしくは03-5225-6601(担当:並木)まで!

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今年は北欧!

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はなまるア・ラ・カルト

12/25
2018

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「花の下の半日の客、月の前の一夜の友」

今回は、花についてお話しようと思う。
「何を顔に似合わないことを…」と
感じるかもしれないが、ご容赦願いたい。

“花”のつく諺は多いが、
中でも私が気に入っているのは
「花の下の半日の客、月の前の一夜の友」
というものだ。
たった半日や一夜という短い付き合いでも、
前世からの因縁が浅からぬほど
分かり合えたりするという意味である。

なんとも情緒的な言葉ではないか。
そして私たちのビジネスも、
過ごした月日に関わらず分かり合える、
そんな出会いの積み重ねで成り立っている。

他にも、ビジネスとして置き換えられる
言葉がたくさんある。

「花も実もある」=
名実ともに優れているということ。
ビジネスでは、花も実もなければ
継続していくことはできない。

「高嶺の花」=
ただ遠くから眺めるだけで、
自分のものにできないこと。
ビジネスでは、手が届かないと
諦めるのではなく、一歩ずつ近づいていく
イメージを持つことが大切だ。

「隣の花は赤い」=
他人のものはよく見えて羨ましく思うこと。
隣と比較するのではなく、
もっとその先の綺麗な花を目指すことが重要。

「蝶よ花よ」=
この上なく可愛がり大切に育てること。
スタッフの育成は、甘やかすだけでは
ストレスに耐えられるようにならない。

他にもいろいろあるのだが、
共通しているのは“花”は
“美しいもの”として使われていることだ。

今回花をテーマに
発信しようとしたのには訳がある。
私たちのオフィスの入り口には、
常にその季節の花が飾られていて、
これを私は度々スマホで撮り
コレクションしているのだ。

弊社(クオーターバック)が飯田橋に移転したのが、
約17年前のこと。
そこから毎週、花屋さんにお願いして
季節の花を届けてもらっている。

以前のオフィスにいた頃も、
観葉植物を置いていたが、
よく枯れている姿を目にしていた。
そしてあるとき、
「これは気持ちに余裕がないからなのでは」
と思い至った。
そこでとった行動が、
移転を機に花を活けることだった。

入り口であれば、出入りする配送の方々やお客様、
それにスタッフたちの目にもつくだろう。

花には、気持ちを落ち着けたり
不安や緊張をほぐす効果がある。
加えて、その癒しによって
自然治癒力の増強が促されたりもする。
こういった“受動体験”を
さまざまな人に与えることができるのだ。

継続して花を活けた。
継続して道のゴミを拾うようになった。
こういったことを通じて、
少しずつ会社が良い方向に変化したのではないかと
思っているのだ。

最初は形からでも、真似でも構わない。
ビジネスは人がするものだ。
人が過ごす空間を改善することも、
良いビジネスをしていくには
重要なのではないだろうか。

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中島花コレクション

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並べてみると圧巻!

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はなまるア・ラ・カルト

11/26
2018

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天下の大患たる所以

“天下の大患たる所以”
これは、多くの維新志士に影響を与えた
かの吉田松陰先生の言葉だ。

正確にいうと
“天下の大患は、その大患たる所以を
知らざるに在り。
いやしくも大患の大患たる所以を知らば、
寧んぞ之れが計を為さざるを得んや”。
要約すると、
今が大問題だとわからないことはもちろん、
なぜ問題が起こっているかをしらないことが
最も問題なのである。
理由がわかれば、どうして対応をせずに
いられるだろうか。
ということだ。

さてこの言葉で、吉田松陰先生は
明治維新を前に開国の必要性を説いた。
明治維新は、今より遡ること約150年前だ。

そして今から約75年前には、
太平洋戦争が起きている。
ここでも、おそらく国として大患を抱えており、
敗戦を経て新たな時代へと進んだ。

お気づきだろうか、私の提唱する
「パラダイムシフト75」に
しっかり当てはまっているのだ。
つまり、75年周期で憂慮すべき大患は
訪れるのではないだろうか。

以前のビジ達でも触れているが、
現在「ミレニアル世代」が
ビジネスの最前線で活躍している。
その世代は、私たちのような
昭和を引きずっている「おっさん」とは
大きく価値観が異なっている。

つまり、今は経営者として大患であると
認識しなければならない時代なのだ。
古い価値観に囚われてしまうと、
ビジネスの展開を誤ってしまう。

IT化、IoT化、AI化…
もはや進化というより革命といったほうが
よいのかもしれない。
今までの経済至上主義だった75年から、
地球全体が経済圏となってくる75年へ。
“地球経済圏75”という、次なるステージへと
歩みを進めなければならないのだ。

そして、私たちに問われるのは、
大患の“所以”を理解してどう行動するかだ。

私たちと価値観の異なるミレニアル世代、
その世代が世界のメイン層となってくる。
そう、生活者としてもビジネスシーンにおいても。

ならば、バトンをミレニアル世代へと
渡すべきなのだ。

私たちロートルは、サポート役に徹し
舵取りは次なる世代へ任せることこそ、
誤らないための方策なのではないだろうか。

今は時代の節目である。
なぜ節目であるのかを知れば、
自ずと取るべき行動も見えてくるはずだ。

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“地球経済圏75”という、次なるステージへ

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