これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

07/31
2017

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“V&Tプレゼン”は会社経営の核となり得る

我が社で年2回(半年ごとに)実施している
“V&Tプレゼンテーション“。
開始から10年以上経つのだが、
今年の夏も新入社員からベテラン社員までの
心強い意思表明を聞くことができた。

“V&T”とは、Vision & Tomorrowのこと。
このプレゼンテーションでは
「自分のVision(目標)を掲げ、その実現に向けて
Tomorrow(明日)から具体的に何をしていくのか」を
社員一人ひとりが、全員の前で発表するというのが
中島流のメソッドだ。(時間は1人3分~5分くらい)

これを年2回社内で開催することにより
「PDCAサイクル」、
つまり計画→実行→評価→改善の流れを
半年ごとに確認できるということ。

社員一人ひとりが今の自分の立場でのVisionを
皆の前で掲げるのだが、
そこには、外に向けての目標だけでなく
リーダーシップのとり方など、
社内の組織づくりに関する目標も含まれる。

そして、そのプレゼンを聞いた上司やマネージャーが、
目標内容に合わせてマネジメントしていくことで、
さらに組織力の強化や求心力の向上につながり、
結果的に生産性も上がるのだ。

私も長い間、経営者という立場についているが…、
実は経営者の思いは
なかなか社員一人ひとりにまでは伝わらないもの。
さらには経営者仲間から
「それぞれの役割が明確になっていない」
「マネージャーの管理がうまくできない」
などの悩みを聞くことも多い。

だからこそ、会社には
事業推進及び組織活性化の核となるものが必要なのだ!
それにピッタリなのが、
この“V&Tプレゼンテーション”ってこと。
このプレゼンこそ、経営者が目指すベクトルを
全社員に共有することができる。

多くの会社が年1回取り組んでいる経営計画発表会。
それも悪くはないが、
社員自身に目指すべき到達点を考えさせて、
アクションを促すことや、
一人ひとりの責任とやりがいを醸成して
組織の強化を図ることの方が重要なのではないか。

そして目指すべき到達点に向け、
一人ひとりがVisionを持って
意欲的に奮起してもらうことこそ、
経営者が本当に実現したい会社の在り方だったりするのだ。

PDSAサイクルを確認しながら会社を活性化させ、
社員の成長を促す、
イキイキ・メキメキを実現する“V&Tプレゼンテーション”。
是非あなたの会社でも開催してみてはいかがだろうか。

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今年も7月に開催されたV&Tプレゼンテーション

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ゲストを呼んでプレゼンを聞いていただくことも

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一人ひとりの責任とやりがいを醸成することが大事

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「自分のVision(目標)を掲げ、その実現に向けてTomorrow(明日)から具体的に何をしていくのか」

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はなまるア・ラ・カルト

07/03
2017

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「三ツ子の魂、百までライフスタイル」の証明

先日ビジ達でご紹介した、
アメリカの日本食レストラン「Yoshi’s」の
オーナー秋葉好江女史。
彼女は1942年生まれの74歳だが、
まだまだサンフランシスコ周辺では注目の経営者だ。

秋葉女史は、まだ厳しい環境下にあった
戦後の日本で幼少期を過ごした。
そしてアメリカの将校と結婚し、渡米。
だが、当時のアメリカは当然のように
日本人に対する差別がかなりあったという。
そんな苦境の中で生きてきた彼女だからこそ、
その後に何が起こっても
「We can do it(みんなできるさ)!」
という気持ちで乗り越えてこれたのだろう。

秋葉女史誕生の10年ほど前、
1933年に鍵山秀三郎相談役は生まれた。
もともとは東京の裕福な家庭で育ったが、
戦時中、岐阜県の田舎へ疎開することになった。
そこでの厳しい生活が、
その後の鍵山相談役の人生に大きく影響しているという。

さて、ここで私が思い出したのが
「三ツ子の魂、百までライフスタイル」という中島ワード。
その人の価値観のものさしは、
多感な子どものときの体験や経験からつくられる
ということなのだが…、
お2人を見るとやはり幼少期であり、
子どもの頃の育った環境がその後のライフスタイルに
大きく影響していると感じたのだ。
(我ながら鋭い視点だと…)

そして遅ればせながら1955年には、
アップル社創設者のスティーブ・ジョブズ氏、
そして私 中島セイジが誕生!
(まぁ、私の話は置いておいて…6^^;)
ジョブズ氏も幼い頃は複雑な家庭環境で育ったという。
それがその後の彼のクリエイティブな革命の原動力となった
と言えそうだ。

うんうん。やっぱりこう見ても、私が考えた
「三ツ子の魂、百までライフスタイル」は間違いない!
そんなことを考えていた矢先、
さらにこんな言葉を知ったのだ。

「三つ心、六つ躾(しつけ)、九つ言葉、
十二文(ふみ)、十五理(ことわり)で末決まる」

これは江戸時代の庶民の間で語られていた、
段階的養育法だという。
3歳で心の基礎ができ、6歳で親の躾が
子どもに反映されはじめる。
9~12歳のときに本を読み込むことで言葉を身につけ、
きちんとした文章が書ける人間になる。
そして15歳で、時事問題に積極的に触れ、
自分なりに物事の分別を身につけてゆく。
そこでその人間の行く末が決まるってこと。
(これは脳科学的にも証明されているんだって!)

人はつい自分の体験レベルで、
相手のことを推しはかってしまう。
だが、相手がどんな時代背景と境遇で
多感な時代を生きてきたか。
それを理解することがビジネスにおいても、
人と人とのつながりにも重要になってくるってこと。

そして、逆境や厳しい環境を
経験してきた人の方が、
強い意志を持って、事に当たれるということのようだ。

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多感な子どもの頃の環境が、後のその人の価値観をつくるのだ

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秋葉好江氏の著書『We can do it!』

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鍵山相談役も幼少期は厳しい環境で育ったという

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はなまるア・ラ・カルト

05/01
2017

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“ブランディング1.3”

1mの棒の後に1m20㎝の棒を置いてみる。
意外に思われるかもしれないが、
その差をすぐに認識できる人は少ないという。

これが「1.3倍の法則」であり
人は脳で判断する時、比較対象に
1.3倍以上の差がないと
その違いを認識しにくい、というものだ。

先日、石川県にある和倉温泉に行ってきた。
一般的に和倉温泉といえば、
“加賀屋”という名が出てくるのだが…
私が訪問したのは多田屋。
業界通の知人からお墨付きがあり、宿泊したのだ。

その際、若旦那に話を伺ったところ、
この温泉地において加賀屋の存在は
とにかく大きいという。
がしかし、多田屋もその近くの立地ながら
どうにかその存在をアピールし、
お客様に選ばれているそうだ。

その理由は一体何か?

その若旦那は6代目。
和倉温泉においては、
加賀屋との差別化が重要だという。
(なんと、多田屋からほんの1、2分の場所に
加賀屋があるのだとか…)

そこで、多田屋のブランディングに打ち出したのが
「都会の喧騒を忘れて、
能登湾の静寂に身も心も委ねてほしい。」
というコンセプトだ。

加賀屋が大きな器を持つ
煌びやかなイメージの旅館だとすると、
多田屋は海を観る目線に合わせたような
シックで閑静な旅館。
だから、目の前に広がる能登湾から、
美しい夕日を堪能できることがアピールポイント。

つまり、静寂な温泉宿を楽しみたい人たちには
もってこいのスポットなのだ。

ここで“ブランディング1.3”が活きてくる!

たとえ概念・イメージ的なものでも、
1.3倍以上の差別化をしっかり図らなければ
その差を認識してくれないということ。

たとえば、ヨーロッパやアメリカの方々が
多く宿泊している庭のホテル東京。
アプローチや中庭の和のイメージだけでなく、
各部屋の茶器や障子など、こだわりの内装でも
他のホテルとは1.3倍以上の違いを伝えている。

つまり自分たちが1.3倍くらいの
差をつけたつもりでも、お客様にしっかり
その差が伝わっていなければ無意味なのだ。
・・・ということは、1.5倍を目指す位がちょうどよく
結果1.3倍位に落ち着くということだろう。

この“ブランディング1.3”をしっかり意識することが、
ビジネスを成功に導く展開といえそうだ!

ブランディングにも「1.3倍の法則」は活きているのだ。

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和倉温泉「多田屋」6代目主人 多田健太郎社長

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差別化を図ることで、ブランディングに成功している

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木下彩社長の「庭のホテル東京」も“ブランディング1.3”の一例だろう

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はなまるア・ラ・カルト

03/27
2017

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スケジュール+動中の工夫=推進力

さて、3月も終わりに近づいてきたわけだが、
このところ、来年度のスケジュールが
さっそくあれこれと、入り始めている。

4月にはカンボジア・プノンペンへ行く予定だし、
5月は毎年恒例の海外研修ツアーで
カリフォルニアのサンフランシスコへ。
それも、サンフランシスコだけではなく、
シリコンバレーでIT技術の最先端をこの目で確かめ、
学生の街バークレーでこれからの時代の流れを感じ、
ナパ・バレーのワイナリーも視察する予定なのだ。
そして7月6日には、「里山と生きる協会」発足イベントが!
(このイベントは大がかりだからねぇ~)

これらは比較的大きめの予定だが、
このほかに毎月の会議・セミナーなどなど
ルーチンの予定も入っており、
もちろんこちらの方もこなさないといけないわけだ。

我ながらよくこなせているものだ…と、
今までこなしてきたスケジュールを振り返っているうち、気付いたことがある。
それは、手帳に予定を書き込んだら、
そのとたんに世の中が動き始めるということだ。

もっとわかりやすくいうと、この日にイベントをするぞ! と決断し
スケジュール帳に書き込み、どんな内容にするかを決めれば、
そこへ誰を呼べばいいのかも、
どんなイベント構成・演出にするかまで含めたタイムテーブルも、
次々と頭の中で具体性を帯びて決まっていく。
そして、アポを取ること。
アポを取ってスケジュールに書き込めば、
やはり予定の時間は必ず来て、その事柄は前に進むことに。

そしてさらにここへ “動中の工夫”をプラスすると…!
スケジュールを設定して、
それに向け具体的に動いていく中だからこそ活きたアイデアが湧き、
そのアイデアによりそのイベントがさらに面白く具体性を持って…と、
この繰り返しが推進力となって、
イベントがより活き活きとしたものになっていくのだ!

これは裏返せば、企画をしているのに日付を決めないことは、
物事が動き始めない理由ともなってしまうわけだ。
やはり、スケジュール(アポを含めた)+“動中の工夫”こそが、
私たちのビジネスにとって一番の推進力となるのだ。

何かやろうと考えたら、まず真っ先にするべきことは
すぐに日付をスケジュール帳に書き込むことだ。
さてさて、さっそく次の予定を書き込んでみようか…!

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今年の海外視察研修はアメリカ・サンフランシスコへ!

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視察内容は盛りだくさん!

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そして7月6日には「里山と生きる協会」発足イベント!

里山志向の目覚めフォーラム_170322-2

詳しくはこちら!

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はなまるア・ラ・カルト

03/13
2017

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人的ネットワークとリスク回避力の関係

たとえば、あなたがイベントを企画し、
そこにゲストスピーカーを呼ぶとしたら、
まず誰の顔がアタマに浮かぶだろうか。
私の場合は、その企画内容の各分野に合った人たちが、
次々とアタマの中でつながっていく。

仕事もそうだが、何かの活動をしようとすると、
自身の人的ネットワークが重要になってくることは間違いない。
では、どのようにして人的ネットワークを
拡げていくのだろうか。その答えは…
損得のないフラットな状態で、
同じ価値観を共有できる人々に出会えるかどうかに
あると思うのだ。

たとえば、私は35歳からの5年間は
青年会議所に入らせていただいて、
たくさんの仲間と出会った。
そして、今年で入会して10年以上になる
東京ニュービジネス協議会(NBC)では理事を務めさせてもらい、
掃除の会でも、本部世話人としてお手伝いさせていただいている。
さらに、一昨年終了したラジオ番組では
パーソナリティを4年間担当させていただいた。

だが、これらはボランティア的要素が強く、
収益にはほとんどつながらない集まりであり、役割だった。
しかし、そこで出会った人々が、
その後の重要な人的ネットワークとして意味を
なしてくれているのだ。

この人的ネットワークの密度が上がれば、
さまざまな業種・業態の人たちの輪ができ上ることに。
当然、専門分野に特化した人もいて、
そのネットワークは、例の“リスク回避力”にもつながっていく。

今、取り組んでいる「Memuroワインヴァレー構想」も、
そういった人的ネットワークに支えられて
ここまでこれたということ。
そして今、新しく「里山と生きる協会」を立ち上げようと、
その発足イベントの準備を進めている。
(7月6日18:15~ 新宿・牛込箪笥区民ホールにて)

そこにはなんとゲストとして里山保全活動に
尽力している石坂産業株式会社の石坂典子社長、
「里山資本主義」を発信している藻谷浩介氏にも
登壇していただくことになったのだ!
(お2人とも、以前にラジオ番組や私が主催する会の
定例セミナーにもゲストとして出演いただいている)

さらに、先にビジ達でも紹介した
北海道東川町の松岡町長にも東京まで来てもらい、
里山を活かしたまちづくりを紹介してもらうこと。
(これでかなり、魅力的なゲストスピーカーが揃ったといえるだろう)

そして、300名以上入る会場を予約したので、
その動員にこれからチカラを入れなければというところ…、
ここもこれまでの人的ネットワークが“リスク回避力”となり、
意味をなしてくることとなる。
果たして、無事思う人たちが集まってくれるだろうか?

実はこの人的ネットワーク、
双方向でなければ人的ネットワークとして機能しないとも言える。
お互いにとって良い結果となるよう、
相手のことを考えてお付き合いすることが、
人的ネットワークづくりのポイントと言えるだろう。
だからこそ、まず損得のない関係で知り合い、
相手の価値観に共感し、協力できるかが大事ってこと。

「早い・安い・都合がいい」で成立する人間関係などない。
未来のより大きなリターンを期待できるリスク回避力のためには、
活きた人的ネットワークを築いていく必要があるということなのだ。

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2月に行った第136回αクラブ定例セミナーにもたくさんの人にご参加いただいた。

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ゲストスピーカーでお話ししてくださった中石真一路氏

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藻谷浩介氏には以前ラジオ番組に出ていただいた

里山志向の目覚めフォーラム170308-1

7/6(木)18:15~ 「里山と生きる協会」発足イベント

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