10/24
2016
「能力+やり抜く力」 が奏功する
5、10、15、20、30…目の前にある
大きな丸太の年輪を数えてみると、なんと70本以上!
つまりこの木の樹齢は70才以上だったってこと。
(私より先輩の木だ!)
この丸太は後に、薪(まき)になるという。
実は、この丸太を運ぶ黄色いトラクターショベルの
前に立つナイスミドルの彼、杉本氏は私の高校時代の同級生だ。
(先日の北海道出張の際に、40年ぶりに訪ねてみた)
彼は農家だが、ちょうどその時は、冬のための薪づくりをしていた。
杉本氏いわく、
薪をつくるのは結構手間がかかるらしい。
まずはチェーンソーを使いこなさないと、
山から木を伐ってくることもできない。
さらに、3~4メートルくらいに分割して、
やっと移動サイズとなるわけで…。
(これ全部、杉本氏は自分でやるのだとか)
そして薪にするためには
「しっかり乾かさなればならない」のだという。
なぜそこまで手間をかけて? と思うわけだが、
杉本氏は、
「私たちは本当に石油と電気に頼った生活をしていていいのだろうか。
自分たちの地域のもので賄うという発想も大切なのでは」
と語ってくれた。
地元の木を利用した薪を使って、生活する。
これってまさに里山資本主義を提唱する、
藻谷浩介氏の「地消地産」の考え方と合致しているのだ。
さすが杉本氏。そんな期待もあって突然訪ねたわけだが、
再会できてよかった!
さて、話は東京に移るが…、北海道から戻った私はある本を手にした。
その中で著者である米国・ハーバード大学の教授が
「我々の潜在能力は、半分しか目覚めていない。
薪は湿って燃えず、通気は妨げられている。
我々は精神的にも肉体的にも、
持っている能力のごく一部しか利用していない」と語っていたのだ。
(いいタイミングで薪の話なのだ)
つまり薪が湿っていたら
本来の薪の能力は発揮することが出来ない。
私たちの現状もそれと同じだということ。
確かに潜在能力と実際に使っている能力の差は大きいと、
多くの学者たちも語っていたような…。
やはり人は潜在能力があったとしても、その目的に向け、
能力を活かす何らかの処理や対処をしないとだめなのだ。
そう考えると北海道の杉本氏は、手間がかかっても
その薪の能力をちゃんと活かすために処理をしていた。
そして、それが出来るのは彼の目的意識の強さと、
あきらめない力が強いからではないか。
(そういえば、杉本氏は学生時代に陸上部に籍を置き、
長距離を得意としていた記憶が…)
これまでお会いした長く続く企業の経営者の方々は、
みんなあきらめずにやり抜く力を持ち、
潜在能力を活かしていったからこそ選ばれる会社となったのだ。
実は、先の書籍のテーマは“やり抜く力”。
つい私たちは、能力や才能の有無の話を持ち出すが、
それ以上にやり抜く力こそが、
ビジネス成功へのカギと言えるのだろう。
さて、皆さんが気になったであろう、
その“やり抜く力”をテーマとした本。
それはまた次のビジ達でご紹介しよう!お楽しみに~。