これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

09/20
2016

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人生の転機!? 還暦

先日、ジャズコンサートに行ってきた。
会場である恵比寿のアートカフェには100人以上が詰めかけ、
熱気もあり大盛り上がり。

普段ジャズを語ることのない私がなぜ?
と思う人もいるかもしれないが…。

実は、経営者仲間の「秋元二郎氏」の
還暦を祝うコンサートだったのだ。
プロのジャズバンドが演奏をし、
秋元氏もプロ顔負けの歌声を披露していた。

私も少し前に還暦を迎えたわけだが、
この還暦の60才は人生において特別だと思う。
十干十二支が一巡し、
最初の干支に戻るだけではない何かである。
儒教の祖である孔子は、年代によって以下のように語っている。

吾れ十有五にして学に志ざす
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順(したが)う
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず

うんうん、私が近年実感していることも多いが、
さすがに孔子のようにはいかないものだ…。

「四十にして惑わず」…あれこれ迷うことが無くなり、
自由に物事を見られるようになった。
(まだ迷いながらも…)

「五十にして天命を知る」…自分に与えられた役割を理解し、
人生で最も重要なことを知った。
(役割はちょっと見えてきたかな?)

「六十にして耳順う」…どんな意見を聞いても、
素直に受け入れられるようになった。
(すべてではないが…)

孔子のように生きるべきだとは言わないが、
年齢と共に変わっていかなければならないのは確か。
私も還暦を過ぎてから、生まれ故郷の北海道十勝で
「ワイナリー構想」をスタートさせた。

今まで培ったノウハウや人的ネットワーク、
コンサルティングのスキルなどを駆使し、
地域を活性化しようとチャレンジしている。

今思えば、年齢の積み重ねとともに考え方が変わってきて、
次なる時代で活躍する人を育みたいと思ったのかもしれない。

私が創業した株式会社クオーターバックは、
今や二代目社長が頑張ってくれている。
そして北海道の十勝里山デザイン研究所も、
私がいなくてもスタッフが
あれこれと切り盛りしてくれる。

私がどうこう言わなくても、
若い人たちは責任を持って行動してくれているのだ。
だから私は、私の立場だからできることをしなければと思う。

今回のジャズを思う存分披露した秋元氏も、
このコンサートを境に新たな役割に向けて
発進しようとしているに違いないのだ。

人を育むと言えば、後藤新平の
「財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上とす」
という言葉がある。
お金や会社を残すよりも、
人を残す人生が最良である、ということ。

私の場合はもう一歩先を行き、
次世代を担う人たちにチャレンジ精神を残していきたいのだ。
そのためにも、自分がいなくなった50年後を見据えて、
今何をすれば良いのかを考えて行動することにしている。

私も人生に迷いながらも、それでも少しずつ気付き、
本来の役目を見出している。
還暦は、やっぱり人生の転機が訪れる節目なのだ。

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経営者仲間、秋元二郎氏の還暦コンサート

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プロ顔負けの歌声を披露してくれた

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プロのジャズバンドの演奏

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はなまるア・ラ・カルト

09/05
2016

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週の攻防“死×守=16”時間

なぜだかわからないが、九九の中でも「4×4=16」は
響きがよくて好きな掛け算なのだ…というわけで、
このタイトル、死守(4×4=16)とかけているのだが
(はっはっは…)それはさておき!

メディアでもよく登場する予備校講師として有名な林修先生が
「私は人生は“限られた時間”だと解釈しています。
だから私は本を読むんです」
と、とあるテレビ番組でおっしゃっていた。

人生を限られた時間だと認識しているからこそ、
林先生は優先して読書に使っている、
ということだと思うが、それには私も大いに賛成する。

ここで、こんな計算をしてみよう。
1日24時間に1年365日をかけ、
さらに人の寿命を80年としてかけ合わせると、
人生で使える時間は計70万と800時間…。
ん~、とても長く感じるねぇ…。

でも、この数字はあまりにも大きすぎて、イメージがわかない。
そこで、もっとリアリティのある時間に絞り込んでみよう。

1日24時間から、睡眠時間と生活の雑事にかかる時間で10時間、
さらに仕事の時間に移動時間を合わせて10時間、
計20時間を引いたら、残りは4時間。
これに、寿命の80年から自立するまでの20年を引き
60年をかけて改めて計算してみると…。

4時間×365日×60年で、8万7600時間。
だがこの時間も、全てを自由に使えるわけではない。
家族との交流や家事、
仕事仲間との飲ミニケーションなどがあるからだ。
なので平日は、4時間の約半分、
2時間を1日で自由に使える時間とする。

タイトルの16時間とは、この2時間×平日5日の10時間に、
土日は少し余裕があるので1時間余分にとって、
3時間×2日ぶんの6時間を加えた16時間のこと。
中島的な提案として、
週に16時間を自分のために死守してみようということなのだ。

では、この16時間を有効活用するため、
やりたい行動にかかる時間を細かく書き出してみよう。

私の場合、まず読書に4時間。健康維持のためのジム通いに4時間。
読んだ本の感想とそこから得た気付きをまとめる時間に2時間。
セミナーや会合に参加し、知識や経験を「仕入れる」時間を3時間。

そして、得た知識やノウハウ、
気付きのアウトプットとストレス発散を兼ねた、
人とのコミュニケーションで3時間。
これで計16時間だ。

私はこの16時間を確保しながら、毎週を過ごしているのだ。
実は、私の仕事自体インプットであり、
セミナーや講演会でアウトプットもしているわけだから、
16時間どころでなく活用してしまっているのだが
(すみません!)。

とにかく、この限られた16時間を死守しようという試みこそが、
その後の自分の時間を色濃くするのは間違いない。

皆さんも、この16時間をどんな優先順位で使うか?
そしてそれをどう死守してゆくか?
充実の“死×守=16”で覚えてほしい。

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“死×守=16”時間

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ロングレンジで物事を考えて明日から行動しよう!

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はなまるア・ラ・カルト

08/08
2016

ボディブロー

“ボディブロー仕事術”5つのタスク

前回のビジ達で登場した
“ボディブロー仕事術”のつづきなのだが…

一応、話の流れをおさらいしておこう。
ボクシングを知っている人ならば、
お分かりだろうが、「ボディブロー」とは
腹部に打ち込むパンチのこと。

これは倒すためのパンチではなく、
相手の戦力を消耗させるパンチだ。
長丁場になる試合では、いかに早い段階から
このボディ攻めをしているかが
勝負の分かれ目となる。

仕事においても、長丁場には長丁場の
展開の仕方がある。
そこで私が新しく提唱したのが
“ボディブロー仕事術”なのだ。

さて、では今回は、日々の仕事の中で、
どんなボディブローを打っていけばいいのか。
そこで5つのタスクを設けてみた。


<“ボディブロー仕事術”5つのタスク>

1,「ナレッジブロー」
自分がどんな知識を得たいのか、
それにはどうやってその知識を
増やしていくべきかを考えること。
良質な読書や視察研修、
セミナーへの積極的な参加もそうだ。
(もちろん、私のセミナーへの参加も…)

2,「スキル・ノウハウブロー」
何かを研究し、追求していくことにより
スキル・ノウハウは蓄積されていくもの。
私にとってはこのビジ達の継続も、
コンテンツを創り出す力やそこから
どう展開していくかの
スキルやノウハウの蓄積のブローなのだ。

3,「人的ネットブロー」
会社の内外に関わらず、きちんとした
信頼関係を築き、
人間関係を構築していくこと。
それが出来てこそ、そのネットワークは、
“人脈”といえるものへと変化していく。

4,「ヒューマンセンスブロー」
これはつまり人間力を磨くってこと。
トラブルの処理や新たなことにチャレンジするなど、
ときには自身にストレスをかけることも磨くコツなのだ。

5,「フィットネスブロー」
身体と心の健康のためのフィットネスをすること。
やっぱりフィジカルは鍛えないとねぇ~。
ストレス発散のための時間を設けることも大切なのだ。

以上が中島流“ボディブロー仕事術”の5つのタスクだ。

そして、このタスクは習慣にすることが大切。
二宮尊徳の言葉である「積小為大」や
『7つの習慣』の「成功者たちの共通点は、
成功していない人たちが
嫌がることを実行に移す習慣を
身につけているということである。」
もまさにそういうことを語ってくれているのだ。

私たちの仕事も、人生も長丁場。
だからこそ、一見地味だが、
後半で必ず効いてくるボディブローを
人生にも仕事にも打ち続けていきたいものだ。

ボディブロー

“ボディブロー仕事術”5つのタスク

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はなまるア・ラ・カルト

06/20
2016

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遅ればせながら、農業新時代

ビジ達をお読みの皆さんはご存知かと思うが、
私の生まれは北海道十勝の芽室町だ。
農家で育ったこともあり、
私自身も幼い頃から手伝いとして農業を経験している。

私が小さい頃は雪も多かったので、
春の作業のために早く溶かそうと土をまいたりもした。
そして畑を耕し、種を植え、夏には草取り、
秋は収穫というサイクルを、毎年続けていた。

今思い返しても、あの頃の農業は
“辛かった”という思い出だ。
私自身がそう感じているせいか、
当時農業を好きな人は少なかったように思う。

ところが、現代の農業はまったく違うのだ。
最近、十勝の農家を何軒も訪ねて知った動向と、
メディアを通じて知った変化を紹介しよう。

まず1つめ。
とある酪農家が、畑の隅の方におしゃれなカフェをつくり、
産物を料理して販売しているのだ。

そしてその酪農家は、
全国のスーパーマーケットやデパートと
直接取引をしているという。

2つめは、農家が直接海外へ行って展示会に参加し、
取引のきっかけをつくっていること。
私が話を聴いた農家は、
シンガポールや台湾といった
アジアに取引先を広げているという。

3つめに、AIとドローンを使った農業が広がり始めた。
センサーが害虫を探知すると、
そこだけに農薬を散布するということらしい。

また、夜にはドローンが明かりをつけて飛行し、
害虫駆除をしてくれるという。

そして4つめは、様々なデータを使った農業である。
温度や日照時間などを分析・管理し、
最もおいしい野菜を常に作り続けられる環境にしているという。

このように、農業はいま、大きく変わろうとしているのだ。
ほかの業界はもっと早く
ロボットやAIなどを取り入れていたので、
タイトルの「遅ればせながら」というわけだが…。
ついに、農業新時代の幕開けがやってきたのである。

私が北海道でかわいく暮らしていた50年前は、
農業はまさに「3K」…きつい・汚い・危険だったと思う。
(いや、それほど危険ではなかったかもしれないが…。)

ところが現代の農業は、
「自然と共に、家族と楽しく、収益性も高く」
働くことができるのだ。

農業が活性化し、収益にもつながり、
楽しく継続できるのなら、
今までの農業を敬遠していた人たちも、
職業の選択肢の一つにするかもしれない。

そして、跡を継ぐ子どもたちが増えることで、
地方の第一次産業も久々に
活性化することになるのではないだろうか。
その結果、地方の人口流出を食い止められる可能性もあるのだ。

現代の技術に合わせた農業の変革は、
単に収穫量を増やすだけでなく、
地域に良い循環を生み出してくれる。
そんな輝かしい農業新時代が、
今まさに来ようとしているのだ。

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とってもおしゃれなカフェだ

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新たな技術が活躍する、農業新時代!

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はなまるア・ラ・カルト

06/06
2016

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ダイバーシティismのすすめ

近年の「ダイバーシティ」と言えば、
多様性を活かした人材と働き方の意味で使われることが多い。
しかし今回私が言いたいのは、
本来の意味の「多様性」についてだ。

いつも私は自転車で通勤、活動することが多く、
リュックを背に颯爽と街中を走っている。
(颯爽と見えるかどうかはわからないが…。)

ところが先日の昼頃は雨が降っていたので、
傘をさして街を歩いていた。

そこは普段よく通るところなのだが、
新しい飲食店のメニュー看板が目に入ってきたのだ。
思わず予定を変更して、その看板に書かれていた
グリーンカレーを食べてみたりして…。

この看板には、歩くスピードだから気付いたわけで、
自転車のスピードだと、気付かないまま通り過ぎてしまうだろう。

このように、徒歩だからこそ気付けるものがある!
走るスピード、車のスピード、新幹線のスピード…
飛行機だってマッハの速さゆえに見えないものは多いが、
富士山の頂を上から見られるのだ。

そう、それぞれの“スピード観”には意味がある。
大切なのは、今回のテーマである「多様性」ということ。

そんなことを考えていた折、
とある本を読んだらこんなことが書いてあった。

アメリカのレストランの中には、メインのメニューが
ビーフ、チキン、ポーク、シーフードの
4種しかない店があるのだと。
しかも調理法は全て同じで、焼くだけ!
飲み物も、コーク、ダイエットコーク、
セブンアップの3種だけだとか…。

このレストランのように、
アメリカ的な経済優先型の社会は効率を優先し、
企業にとって都合が良い仕組みになっている。

これではGDPこそ伸びるものの、
市民は非常に狭い選択肢しか持たず、
“幅と奥行き”のある生活はできない。
モノはあれど、ある意味の
貧困社会に陥っていると言えるだろう。

そう考えると、さきほどの多様性がいかに重要かがわかる。
その多様性を大切にすることが、
今回のタイトルである「ダイバーシティism」だ。

日本には四季があり、
それぞれの地域に特色と伝統文化がある。
同じ種類の食べ物でも、土地によって違う味にもなるし、
その地ならではの食べ方もある。
日本には、選べる豊かさがあるのだ。

こういったものの見方をしてみると、
日本の中小企業もダイバーシティを
もっと活かした発想をしたほうがいいのではないだろうか?

大手企業は効率を求め、
どこに行っても同じようなものを売ったり、
チェーンで展開するのがほとんどだ。

だからこそ、中小企業には地元の特色や
技術を活かしたビジネスをおすすめする。
それこそが中小企業の生き方なのだ。

もう、多くの生活者が気づき始めている。
選ばれるには、奥行きある価値が必要なのだ。
すなわち、ダイバーシティを意識した
ものづくりやサービスが選ばれるということ。

それが日本型のビジネスであり、
生活者が貧困にならないための社会づくりとなるのだ。
自らの企業のみならず、社会全体を
「ダイバーシティ」な風土にしていくことが、
これからの中小企業が担う役割だろう。

これが、私の考える「ダイバーシティism」ということ。
弊社も、もちろんその価値観と誇りを持って展開しているのだ。

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自転車のスピードでは気付かないことも

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歩くスピードだから出会えたカレー

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