09/22
2014
中島流ロングレンジの受け売り
声を大にしてセミナーや講演で主張していることがある。
それは、「私は受け売りをしません!」(よく口にしていた…)
近頃「おっ」と思った
『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』という書籍で、
印象的だった部分がある。
「世の中、もっと稼がなきゃ、
もっと高い評価を得なきゃと思いながら働いている。
そして家は寝るだけ。昼も夜も外食かコンビニ。
洗濯はクリーニング屋、部屋の掃除はハウスクリーニングに!」
(まぁ~アメリカナイズされた浪費生活ということだけど)
…と、こんな内容だっただろうか。
私は自分で掃除洗濯をし、食事の準備をし、
さらに体も鍛えている(キャベツばかり食べているが…)。
“自分”を意識した生活の中には、
たくさんの気づきがあるのだ。
セミナーやこのビジ達で私が展開している持論も、
“自分の体験”を通して得た気づきをもとに展開している。
もちろんさまざまな本を読んだり、
セミナーに出かけたりして勉強はしている。
そして、気になったことはすぐに実践して体感する。
すべて自分なりに一度咀嚼したうえで、
言葉として語っているのだ。
そのプロセスの中で、
近頃嬉しい反応をたくさんいただいている。
9月のはじめにあった講演会では、著作も売り切れ、
ハガキや手紙で感想を送ってくださる方も!
中には、拙著『非効率な会社がうまくいく理由』を
先に読んで興味を持ち、セミナーに来てくださったという
仙台の経営者の方もいらっしゃる。
本当に感謝の限りだ。
つい「会社として結果を出すには
スタッフたちをどのように活用すればいいのか」
と考えてしまいがちだが、
ロングレンジで見れば地道に
人間力を育みながらの成長が一番効果的だ。
それは、私が今まで悩みながら自分なりに
答えを出したことでもある。
つまり、利益よりもまず道理(義)を優先する
“先義後利”が重要なのだ。
あれっ!? でもこれってどこかで聞いたような…。
そう、実は今の世の中が抱える問題や課題を
中島流に分析していくと、
そのヒントはすべて過去の偉人や先達が
生み出した価値観に行き着くのだ。
もしかすると、今も昔も人間社会は
同じところに行き着くのかもしれない。
私も自分なりの価値観や体験をもって答えを出しているが、
本当に大切なことはシンプルで不易なのだろう。
私は受け売りはしないけれど、
ロングレンジで見れば、
あれっ…すべて受け売り!?