これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

11/17
2014

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弘兼憲史氏“仕事道”の証

先日、長くお付き合いをさせていただいている弘兼憲史氏の、
画業40周年記念パーティーに呼んでいただいた。

祝いの鏡割りでは弘兼氏らしく、
日本酒樽ではなくワイン樽が用意された。

壇上に上がったメンバーは、
弘兼氏が連載をしている出版社の社長を始め、
数々の著名人たちがそろった。

漫画界では、『あしたのジョー』で一世を風靡した
ちばてつや氏や『ゴルゴ13』の作者さいとう・たかを氏、
『忍者ハットリくん』を描いた藤子不二雄A氏など
トキワ荘時代の大御所がズラリ。

また、他業界からはサントリーの新社長に就任した
新浪氏やユニクロの柳井社長などの名物社長の姿もあった。

その数多くの参席者の中でも、
特に面白いエピソードを披露した人物がいた。
それは弘兼氏の同級生でもある大手損保会社の会長だ。

彼は弘兼氏の代表作「島耕作シリーズ」の
モデルになったのではと言われた人物。
面白いことに、漫画中の島耕作が昇進をする頃になると、
必ず彼も昇進していたという。

さらに、政治界からも祝福の声が届いた。

政治家の方々は残念ながら
議会期間中とのことでパーティーに参席はしていなかったが、
数人がビデオレターで祝辞を述べてくれていた。

彼らは、弘兼氏の「加治隆介の議」を
読んでファンになった政治家たち。

普段、所属している政党は違うのだが、
弘兼氏の作品のファンということだけで超党派を結成し、
映画化を目指したという議員たちだ。

とにかく、豪華な顔ぶれが揃う記念イベントとなったのだ。
ではなぜ、ここまで多くのファンが集合するのか?

それは、弘兼氏の作家としての画力や知名度が
一流というだけではない。

弘兼氏は、老若男女、職業を問わず
様々な人に愛される一流漫画を描く作家としてだけではなく、
人として愛されるべき人間性を持ち合わせているということ。

彼が描く物語の中には、
多くの人の心を惹きつける人間ストーリーがある。
そのストーリーは、まさに弘兼氏の持つ豊かな“情動力”から
生まれて来ているということだ。

これぞ、弘兼氏の“仕事道”。
弘兼氏はプロとしてこの40年間、
発信する作品を通して自分の“仕事道”を
実践してきたからこそ、
これだけの人を惹きつけることができるのに違いない。

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弘兼氏画業40周年のメイン舞台

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そうそうたるメンバーでの鏡割り

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弘兼氏を祝福するプロ漫画家からの色紙

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はなまるア・ラ・カルト

11/10
2014

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OMGホールディングスの“仕事道育み力”

先日、OMGホールディングスの代表取締役社長、
大平雄伸(おおひら たかのぶ)氏と
お話する機会があった。

3業態を展開するOMGホールディングスは、
フランチャイズも含めると
整骨院事業で91店舗、
リラクゼーションサロンを65店舗、
デイサービスなどの介護事業で175店舗を経営している。

それぞれの店舗で働く従業員は、
パート・アルバイトも含めれば
グループ合計で約1900名。

創業24年にしてこれだけの規模であるから、
採用活動にもかなり力を入れているという。

しかし、大平氏が一番大切にしているのは、
採用のその先の「人づくり」。

OMGホールディングスでは、教育の二つの柱として
「専門家としてプロフェッショナルになること」、
「一人の人として人間力をあげていくこと」を掲げている。

これに従って新人教育を行うのはもちろんのこと、
全国に広がる各店舗でも徹底するために、
エリアごとにマネジメントのトップの他に
技術や人間力を高める教育のトップを
必ず置いているという。

人間力を高めることで、従業員の仕事と人生をも
より充実したものにしていく。

それは組織力のアップに繋がり、
さらには社会貢献の度合いにも繋がっていくのだ。

そういえば、収録の後たまたまお会いした
「駒形どぜう」の六代目当主、越後屋助七こと渡辺孝之氏も、
代々の継承において、一番大切なのは教育だと断言されていた。

駒形どぜうでは、
毎朝40人ほどのスタッフをホールに集め、
老舗としてそのサービスの在り方を確認するのだそうだ。

「一に人、二にモノ(商品)、三に金」とのことで、
200年続く老舗でも、人づくりはこれほど徹底されているのだ。
いや、徹底した人づくりを継続しているからこそ
老舗になったというほうが正しいのかもしれない。

私も常々、仕事道とは
「育み力」=人づくりをする力だと唱えている。

人づくりをいかに徹底していくかが、
組織の質であり、会社の質を決定するといっても
過言ではないだろう。

組織として良い方向に向かうこと、
そしてそれを継続すること、
さらにそれらの力を社会に役立てていくためには、
“仕事道育み力”が欠かせないのだ!

そのOMGホールディングス大平社長の
“育み力”について聴けるBUSINESS LAB.は、
Inter FMにて11月16日・23日の日曜朝6:00から放送予定!

事業のこと、人づくりのこと、
たっぷりとお話を聴くことができる良い機会だ。
ぜひぜひ聞いていただきたい!

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仕事道育み力とは?

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4つの実践が人とビジネスを成長させる!

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大平氏とのラジオ、お楽しみに!

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11/04
2014

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中島流“里山ビジネス”の発信

現在30万部を超したと言われている藻谷浩介氏著の「里山資本主義」。
もはや里山資本主義という言葉(私は里山主義と発信しているが…)は
全国的に知られている考え方だろう。

そうした考え方を実行している実例が、
この本には具体的に記されている。

例えば、広島県庄原市にある、
地域のお年寄りが集う場が存在する。

通常、介護のデイサービスでは、
公共施設や新しい建物を建てて使用するところを、
使わなくなった空き家を活用してサービスを行っているという。

また、既存のものを上手く活用するのは施設だけではない。
そのデイサービスでは、余剰作物として捨てられていた野菜を
市場価格の半値ほどで買い取り(エコマネー)、
デイサービスの食事に活用している。

また、地域の人たちがコミュニティを作り易くするために、
一度閉店していたレストランを復活させ、
その食材にも地域の余剰作物を活用しているという。

農作物が無駄にならず地産地消を実践し、
お年寄りも喜び、さらには雇用も生んでいるのだ。

こうしたサイクルに外部の流通会社が介入していないことが、
地域からお金が外に出ていかないことになり、
地域の潤いにも繋がるということ。
私はこれを“里山ビジネス”と呼んでいる。

その考え方が、全国各地その地域ならではの発想で
普及しつつあるのだ。

あの大里綜合管理が運営する、毎日シェフとメニューが変わる、
オーガニック料理を意識した「ワンデイシェフの店」もそのひとつ。

そこでは地元の料理上手な主婦(男性もいたような…)が日々入れ替わり、
地元で採れた野菜を使って料理を提供している。

地元の食材を使って地元の人がつくり、
そこに地元の人が集う。
規模こそ小さいながらも、
里山ビジネスの循環が出来上がっているのだ。

那須塩原市に今年、オープンしたパン・アキモトでも、
障害者が作った地元の作物を店頭で販売したり、
パンの売上の一部を東北復興支援に活用してたりしている。

こうした里山ビジネスを支援する働きも
里山ビジネスと言っていいだろう。

もし、ここにさらなる上積みを加えるとしたら障害者だけでなく、
地域のお年寄り(農家の人)が作った作物も取扱い、
そのお年寄りが集まり易いコミュニケーション空間を
提供するのもいいだろう。

そういえば、長野県の産直市場グリーンファームや
埼玉県のサイボクハムも、地元農家の野菜を販売し、
集いの場も提供している里山ビジネスだ。

“地域の財産”を上手に活かし、
その地域の中でビジネスを循環させる。
そうした里山主義の考え方を取り込むことが、
これからの社会で選ばれるビジネスとなるのだろう。

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那須塩原市に新店「きらむぎ」を構えるパン・アキモト

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大里綜合管理の「ワンデイシェフの店」

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埼玉県に事業展開をする「サイボクハム」

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自然と地域のコミュニティーの場となる「産直市場グリーンファーム」

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10/20
2014

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ブレイクスルーのち晴れ

私の自宅を彩る、ボケの花と琉球アサガオ。
やっぱり、花のある空間は心に癒しを与えてくれる。

…あれっ?
でも、花を咲かせるにしては少々季節外れでは…?
そう、実はボケも琉球アサガオも、
死線を潜り抜けてきたのだ。

今ではきれいな朱色の花を咲かせているボケだが、
春先にハダニが発生してしまい大変なダメージを負った。
春を過ぎ、夏を過ぎ、元気を失っていく様子を見て、
もうダメかと半ば諦めかけていたところ…。

なんと、夏の終わり頃から
葉が少しずつ元気を取り戻したのだ。
そして、9月末にはついに一輪の花が!
ボケは見事に復活を遂げた
(これで、来年の春たくさんの葉と花を
 つけてくれれば完全復活だ)。

昨年7月の朝顔市で購入した琉球アサガオは、
秋が終わる頃まで我が家の出窓を飾ってくれていた。
そして今年、そろそろ開花時期かと思いきや、
琉球アサガオにもハダニの魔の手が!
即刻ベランダに出し、薬をまいてハダニを退治した。

しかし、一難去ってまた一難!
今度は葉を食う害虫がついてしまい、
葉が穴だらけになってしまったのだ。
慌てて対処したが、一連のストレスで
琉球アサガオはボロボロに…。

しかしそんなアクシデントを経験しながらも、
10月半ばにとうとうオーシャンブルーの花を咲かせてくれた
(2つめのつぼみも開花間近!)。

何ヵ月も葉を落とし、
厳しい状況を過ごしてきた2つの花き。
困難を乗り越えて咲き誇る姿に、
思わずホロリと来てしまった。

毎日水をやっていると、
植物たちの踏ん張りが伝わってくる。
ボケも琉球アサガオも、
間違いなく強くなっているだろう。

私の大好きな言葉に「ブレイクスルー」がある。
障壁を突破して花開くのは、
植物だけではなく人間もそうだ。

日々の中には、大小さまざまなストレスが生じる。
しかしそこで逃げずに立ち向かえば、
ちょっとしたストレスには
しっかり対処できる強さが身に着くのだ。
その姿勢こそが成長の糧となる。

たとえ辛く苦しい真っ暗闇の中を歩いていたとしても、
そこを抜ければ晴れた空が広がっているのだ。

まさに、“ブレイクスルーのち晴れ”ってこと!

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復活を遂げたボケの花!

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朝顔市で購入した琉球アサガオ

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10/14
2014

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パラダイムシフト75の裏付け

先日、好評のうちに終わった第126回αクラブ。
今回は福生(ふっさ)の石川酒造を訪問して、
第18代当主・石川彌八郎氏のお話を
現場で聴くという企画だった。

実は、αクラブセミナーで
石川酒造を訪れるのはこれで2度目。
以前よりもさらにパワーアップしたお話に、
参加者の皆さんは大満足の様子だった。

石川酒造を営む石川家は、
今の当主で18代目という名家だ。
その長い歴史を、代々の当主が
日記に書きとめているというから驚きではないか。

元々は地元の庄屋
(村の首長的存在)だったという石川家は、
明治維新を境に、酒造業を始めた。

一方で、多くの小作人を抱えて農業も行っていたのだが、
太平洋戦争後の農地改革で広大な農地を失ってしまったという。

いきなり財産を失ってしまったのだから、
さぞがっかりされただろう。
ましてや戦後の混乱期で、闇商売が横行していた時代だ。
安易な商売に走ることもできたはずだ。

しかし、当時の16代目当主は
「ここで闇に手を出さず、
清く努力することが子孫のためにもなる」と信じて
家業の立て直しに努力された。

その結果、今も石川酒造は
多摩地方の名酒造家として知られているのだ。

酒造業をスタートさせたのが13代目、
農地改革が断行されても耐えたのが16代目。
石川酒造は、およそ3代ごとに変革のタイミング
(18代目が語るところの“チェンジ”)に
ぶつかってきたのだという。

つまり、次の変革は
19代目の息子の代になる…と石川氏は語った。
そのために、出来る限りの準備をしておきたいと。

そのお話を伺って、私はまさに我が意を得たりの思いだった。

石川氏のお話は、私がつねづね唱えてきた
“パラダイムシフト75”にぴったりと一致する。
時代の大きな流れの中で、
時には大改革を迫られることもあるだろう。
また、じっと我慢の時もあるだろう。

その大きな波は約75年ごとにやって来るが、
太平洋戦争からおよそ70年が経過した今は、
まさに変革の時なのだ。

変革の時に大切なのは、
時代の流れを広い視野でとらえることだ。
今さえよければ…ではダメ。
迷った時には過去を振り返ったり、
未来のためにできることはなにか? と考え、
実行することが一番。

すぐそこに迫った次なる時代のために、
先を見通す広い視野を持つことが何よりも大切なのだ。

銘酒「多摩自慢」の香りに包まれつつ、
改めてそんなことを教わったαセミナーだった。


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飄々とした語り口の石川氏

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売店も充実!

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3代ごと、の法則とは…?

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まさに“パラダイムシフト75”!

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