これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

10/14
2014

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パラダイムシフト75の裏付け

先日、好評のうちに終わった第126回αクラブ。
今回は福生(ふっさ)の石川酒造を訪問して、
第18代当主・石川彌八郎氏のお話を
現場で聴くという企画だった。

実は、αクラブセミナーで
石川酒造を訪れるのはこれで2度目。
以前よりもさらにパワーアップしたお話に、
参加者の皆さんは大満足の様子だった。

石川酒造を営む石川家は、
今の当主で18代目という名家だ。
その長い歴史を、代々の当主が
日記に書きとめているというから驚きではないか。

元々は地元の庄屋
(村の首長的存在)だったという石川家は、
明治維新を境に、酒造業を始めた。

一方で、多くの小作人を抱えて農業も行っていたのだが、
太平洋戦争後の農地改革で広大な農地を失ってしまったという。

いきなり財産を失ってしまったのだから、
さぞがっかりされただろう。
ましてや戦後の混乱期で、闇商売が横行していた時代だ。
安易な商売に走ることもできたはずだ。

しかし、当時の16代目当主は
「ここで闇に手を出さず、
清く努力することが子孫のためにもなる」と信じて
家業の立て直しに努力された。

その結果、今も石川酒造は
多摩地方の名酒造家として知られているのだ。

酒造業をスタートさせたのが13代目、
農地改革が断行されても耐えたのが16代目。
石川酒造は、およそ3代ごとに変革のタイミング
(18代目が語るところの“チェンジ”)に
ぶつかってきたのだという。

つまり、次の変革は
19代目の息子の代になる…と石川氏は語った。
そのために、出来る限りの準備をしておきたいと。

そのお話を伺って、私はまさに我が意を得たりの思いだった。

石川氏のお話は、私がつねづね唱えてきた
“パラダイムシフト75”にぴったりと一致する。
時代の大きな流れの中で、
時には大改革を迫られることもあるだろう。
また、じっと我慢の時もあるだろう。

その大きな波は約75年ごとにやって来るが、
太平洋戦争からおよそ70年が経過した今は、
まさに変革の時なのだ。

変革の時に大切なのは、
時代の流れを広い視野でとらえることだ。
今さえよければ…ではダメ。
迷った時には過去を振り返ったり、
未来のためにできることはなにか? と考え、
実行することが一番。

すぐそこに迫った次なる時代のために、
先を見通す広い視野を持つことが何よりも大切なのだ。

銘酒「多摩自慢」の香りに包まれつつ、
改めてそんなことを教わったαセミナーだった。


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飄々とした語り口の石川氏

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売店も充実!

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3代ごと、の法則とは…?

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まさに“パラダイムシフト75”!

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はなまるア・ラ・カルト

10/06
2014

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北海道の“里山体験”

ワーイ、ラフティング!
ついにラフティング初体験。

そう、この夏、十勝川で私はラフティングを体験してきたのだ。
ラフティングというのは、ゴムボート
(これをラフトと呼ぶらしい!)にのって
急流下りをする、自然を利用した遊びだ。

しかし当日、行ってみたら
インストラクターの人がこんなことを言うではないか。

「皆さん、朗報です。
今日は昨日の雨で川が増水しています。
いつもの2倍は水量がありますよ!」
エーッ、そんなこと言われても…(危険じゃないの?)。

ところが、始まってみたら
これが本当に「朗報」だったのだ。
増水しているおかげで川の流れが速く、
ものすごいスリルを体験できた。

私は十勝川を見ながら育った
北海道の人間なのだが、上流とは言え、
十勝川にこんな速い流れがあるなんて! と驚いたほど。

インストラクターに加え、7、8人で
ボートに乗ったのだが、二往復する間に
半分くらいの人は川に落っこちただろうか。

もちろん、落ちても安全な装備はしているし、
「落ち方」まで教わっているので、危険なことはない。
インストラクターの方が責任を持って対処してくれるのだ。

それでも大変なスリルと興奮で、
非常に楽しむことができた。
北海道の大自然を利用した、
里山ならではの遊び方だと言えるだろう。

北海道での遊びと言えば、
これまでもいろいろな体験をしてきた。

自然を利用した村の中でのアトラクション
(千葉のターザニアのように、
大自然のなかでのびのびと体を動かせる!)や、
冬の森での乗馬体験、凍った湖を見ながらの露天風呂など、
北海道ならではの楽しみは色々とある。

「十勝千年の森」
(まだ10年くらいしか経っていないが…)で私が体験した
セグウェイでの散策なども、
豊かな自然を利用したアクティビティーだ。

こうした自然=里山を利用した体験型ビジネスは、
全国各地に散らばっている。

そして、それらの経営をする人たちは里山を活かし、
長く楽しんでもらおうといろいろな努力をしている。
私たちにできることは、
それを気持ちよく利用し、楽しむことだ。
もちろん自然を守るためのマナーは必須!

里山体験ビジネスを企画運営することで、
里山は程よく整備され、良い状態を保ちやすくなる。
そして、私たちは里山体験をすることで、
その土地ならではの自然を楽しむことができる。
すなわち、里山の価値も理解することができるのだ。

このような関係が長く続く
=サステイナブルな関係を築くことで、
日本の美しい里山が保たれていくのだ。

里山を体験しよう。
もっともっと日本の良さを体験しよう。
そして、この美しい里山を次の世代にも引き継ごうではないか。

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落ちても大丈夫!

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同じボートに乗った人たちと盛り上がる!

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大迫力の急流だった

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そういえば冬の乗馬体験も…

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09/29
2014

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縁の下の、縁の下の仕事道

先日、私が所属している日本を美しくする会と
関係の深い、日本企画株式会社が主催する
トイレ掃除に参加させていただいた。

そして、今日は久々に男子便器を
しっかり磨かせてもらった。

陶器製の便器に着いた黒ズミは、
ナイロンたわしで一生懸命磨いても
なかなか綺麗にはならない。

そこで、いろいろ用意されている道具の中から
サンドメッシュをピックアップ。

カネヨン(洗剤)を少しつけ、
その目標の部分を30回くらい往復すると、
黒ズミはどこへやら(すばらしい!)。

こんな気持ちよさを得られるのは
縁の下の力持ちがいるから。
この掃除に学ぶ会のスゴいところは、
この段取りと掃除道具の品揃え。

今回は日本企画さんが全て用意してくれているのだが、
彼らがこの掃除環境を演出してくれているから
私も存分に腕を振るえたわけだ。

そんなこともあり、
今回は掃除の会終了後も、
主催者である日本企画にお邪魔した。

するとスタッフは、掃除現場から運んできた
四角いプラスチックのケースに入った
掃除道具を全て出し始めた。

そして何人もの人が、サンドメッシュやたわし、
タオルなどの掃除道具を洗い始めたのだ
(現場でも適当な洗い方をしたわけではないのだが…)。


洗い干されたタオルや道具は部屋を埋めつくすほどの量。
それを見て私は、「そうか。私たちはこういう人たちがいるから
掃除ができるんだ!」と改めて感じた。

トイレ掃除そのものも、ある意味「縁の下の力持ち」だろう。

しかし、それに私たちが没頭できたのは
この裏側にさらなる「縁の下の力持ち」がいたからなのだ。

つまり、トイレの黒ズミを取れたのは、
スタッフたちが道具を綺麗に保つ努力を
陰ながらしていてくれたからできたことなのだ。

こうした道具を用意してくれる人、
綺麗に保ってくれる人、
その段取りをしてくれている人がいることで、
「縁の下の力持ち」は力を発揮することができる。

こうした下支えがあって、
今回の掃除も成り立ったということを再確認した。

つまり「縁の下の力持ち」は、
そのさらに下で支えてくれている
「縁の下の、縁の下の力持ち」
の協力があってこその力持ちなのだ。

まさにここにも仕事道がある。

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トイレ掃除に没頭するスタッフ

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こどももトイレ掃除に参加

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並べられる多数の掃除道具

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今回の参加者たち

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部屋いっぱいに干されたタオルと道具

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はなまるア・ラ・カルト

09/22
2014

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中島流ロングレンジの受け売り

声を大にしてセミナーや講演で主張していることがある。
それは、「私は受け売りをしません!」(よく口にしていた…)

近頃「おっ」と思った
『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』という書籍で、
印象的だった部分がある。

「世の中、もっと稼がなきゃ、
 もっと高い評価を得なきゃと思いながら働いている。
 そして家は寝るだけ。昼も夜も外食かコンビニ。
 洗濯はクリーニング屋、部屋の掃除はハウスクリーニングに!」
(まぁ~アメリカナイズされた浪費生活ということだけど)

…と、こんな内容だっただろうか。

私は自分で掃除洗濯をし、食事の準備をし、
さらに体も鍛えている(キャベツばかり食べているが…)。
“自分”を意識した生活の中には、
たくさんの気づきがあるのだ。

セミナーやこのビジ達で私が展開している持論も、
“自分の体験”を通して得た気づきをもとに展開している。
もちろんさまざまな本を読んだり、
セミナーに出かけたりして勉強はしている。
そして、気になったことはすぐに実践して体感する。
すべて自分なりに一度咀嚼したうえで、
言葉として語っているのだ。

そのプロセスの中で、
近頃嬉しい反応をたくさんいただいている。
9月のはじめにあった講演会では、著作も売り切れ、
ハガキや手紙で感想を送ってくださる方も!

中には、拙著『非効率な会社がうまくいく理由』を
先に読んで興味を持ち、セミナーに来てくださったという
仙台の経営者の方もいらっしゃる。
本当に感謝の限りだ。

つい「会社として結果を出すには
スタッフたちをどのように活用すればいいのか」
と考えてしまいがちだが、
ロングレンジで見れば地道に
人間力を育みながらの成長が一番効果的だ。

それは、私が今まで悩みながら自分なりに
答えを出したことでもある。
つまり、利益よりもまず道理(義)を優先する
“先義後利”が重要なのだ。

あれっ!? でもこれってどこかで聞いたような…。
そう、実は今の世の中が抱える問題や課題を
中島流に分析していくと、
そのヒントはすべて過去の偉人や先達が
生み出した価値観に行き着くのだ。

もしかすると、今も昔も人間社会は
同じところに行き着くのかもしれない。
私も自分なりの価値観や体験をもって答えを出しているが、
本当に大切なことはシンプルで不易なのだろう。

私は受け売りはしないけれど、
ロングレンジで見れば、
あれっ…すべて受け売り!?

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私が語ってきた言葉も

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受け売りに行き着く!?

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たくさんのハガキや手紙をありがとうございます!

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ロングレンジで考えると…

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はなまるア・ラ・カルト

09/16
2014

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憤りおじさん、セイージ出現

電車に乗っていても、カフェに立ち寄っても、
バーに飲みに行っても、気になる! 気になる! 気になるのだ!
この頃、街で見かけるおじさんやおばさんの
振る舞いに憤りを覚えることがとにかく多い。

とあるカフェでのこと。
私は一番奥の静かな席で仕事をしていた。
隣には70歳前後の2人組が向かい合って座っていたのだが、
なんと2人共隣の席に荷物を置いているのだ。
おまけに、コーヒーを飲み終わると、
カップやゴミの乗ったトレイを隣の席のテーブルに置く始末!

しかも、店内が混んできてもまったく片付けようとしないのだ!
その2人の非常識な行動にイライラしてしまい、
私はちっとも落ち着いて仕事ができない。
あんた方、何考えてんだ!
…とそんな言葉が喉まで出かかったが、
その時はぐっと堪えて我慢我慢
(この頃少し抑えることを覚えた)。

そして今度は、とあるバーでのこと。
今日はゆっくりワインでも…と思ったのだが、
店内にはおしゃべりなおばさんが。
まぁそれだけならまだいいのだが、
なんと私の話に割り込んでくるのだ!
そしてあたかも分かったかのような口ぶりで、
「今の世の中こうだから」などと勝手に結論を出す。
ムカ~~!!

どうやら話を聞いていると、とある大手企業に定年まで勤め、
今はパート(?)としてまた働いているらしいのだが…。
終始、会社のどうしようもない悪口ばかり!
労働環境への不満ならよくある話だろう。
でも、解決しようのない根本的な部分に対して
悪口ばかり言っておいて、給料はもらうのか! と、
私の怒りはヒートアップ。

よく「最近の若いやつは…」なんて言うが、
マナーが悪いのは何も若い人たちだけではない。
まさに“老害”! 本来、老害とは高齢者がいて
若い人が力を発揮することを妨げる状態を指すが、
謙虚さのない厚顔無恥なおじさん・おばさんも“老害”だ!!

ある程度の知識や経験があり、年を重ねたことで、
自分の考え方が一般論だと思い込み、
羞恥心のない勝手な発言や振る舞いを
するようになるのだろう(私も気をつけねば…)。

2020年には東京オリンピックが開催される。
世界に向け、街のきれいさだけでなく
思いやりと人間性に優れた日本を
プレゼンテーションしていかなくてはならない。
そうでないと、若い世代にもその価値観を
伝えられないではないか!(もっと民度を上げなければ!)

いくつになっても客観性と謙虚な姿勢を持ち、
学びながら生きていきたいものだ。

…それにしても、このところ周囲の
あらゆることが気になるのは、
私も年を取ったから…!?

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荷物を片付けなさい!!

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セイージ、怒り爆発!

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