08/11
2014
カリスマ車椅子社長の教え
有料老人ホームおよびサービス付き
高齢者向け住宅の紹介業を営むアイシーズ株式会社。
代表取締役の宮内修(みやうち・おさむ)氏との初顔合わせは、
神田のチキン南蛮カレー店だった
(ちなみに宮内氏はこのカレー店も経営している。)。
宮内氏は、ビジネスへの自信を失いかけていたときに、
難病を抱えながらも介護革命に挑んだ
“カリスマ車椅子社長”
春山満(はるやま・みつる)氏に出会う。
その生き方に感銘を受けて、「この人から学ぼう!」と決意。
そして一番弟子として傍らで鞄持ちや仕事をしながら、
ビジネスや生き方を学んできたという。
宮内氏は、春山氏と春山氏の長男・哲朗(てつろう)氏との
共著『若者よ、だまされるな!』の中で、
春山氏から得た学びを綴っている。
そこには、人生を生き抜くためのヒントとなる
春山氏のメッセージがちりばめられていた。
1.「失くしたものを数えるな!
残っている機能を120%活かせば絶対に生き残れる!」
24歳で難病を発症した春山氏は、
首から下の機能を失った。
しかしそこで落ち込むのではなく、
使える機能に照準を当て、
今できることを精一杯やることで
ビジネスの最前線を走り続けてきた
(これは春山氏だから語れるのだ)。
2.「野心を持とうぜ、野望を持とうぜ。
ただし、ロマンとそろばんを忘れるな!」
やはり儲けだけを求めていてはダメということ。
しっかりと志を持ち、きちんと勉強して
数字にも強くならないと道は拓けない
(やっぱり大切なのは“志”とソロバンだ)。
3.「考える前に真似なさい。パクりなさい。」
スタートは誰かを真似るところからでもよい。
その先にオリジナリティーを
加えていくことで自分流になるのだ
(武道等における師弟関係のあり方・守破離ということ)。
4.「リスクを避けたら同じようなリスクに取り憑かれるぞ。
リスクを越えるところに力と経験がつくんや!」
生きることには常にリスクが伴うが、
きちんとブレイクスルーすることで、
次なる経験に活かすことができる!
私もよく言うことだが、
挑めばチャンス、逃げればピンチだ。
共著には難病を抱えながらもパワフルに生きた、
春山氏の魂のメッセージの数々が込められている。
間近でその姿を見てきた宮内氏は、
その教えを次なる若い世代に伝えていくことが使命だと語る。
人は人と出会い、人に刺激を受ける。
そしてまた次の人へと繋いでいくのだろう。
そういえば、10年くらい前だろうか。
実はある講演会で、目の前で春山氏の
力強いお話を聴かせてもらったことがある。
もちろん、車椅子からの発信だったが、
その真っ直ぐな瞳は確かに自らの力で
人生を切り拓いた人間のものだった。
そんな春山氏は、今年の2月に進行性筋ジストロフィーによる
呼吸不全のためお亡くなりになった。
8/24、8/31のInterFM『BUSINESS LAB.』では、
宮内氏が春山氏から学び、
次世代へと伝えていくべき価値観について伺う。
ぜひお聴きあれ!
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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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