これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ビジネスの達人

はなまるア・ラ・カルト

09/08
2014

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“社長退任”も課題の分離

お疲れ様映像やメッセージ集、
田崎真也氏厳選のワイン、
私の顔をかたどったケーキ。

これらはすべて、弊社社員から
サプライズで私宛に贈られたプレゼントである。

このプレゼントでお気づきの方も
いらっしゃるかもしれないが、
実は先日、私は社長職を退任したのだ。

そう、中島セイジは社長職というたすきを
次世代につなぎ、課題の分離をしたということ。

つまり、今まで私が社長として
行ってきた業務を、これからは現場で引き継いだ人が
考え、解決していく。

そこに私がむやみに介入していかないということ
(代表権を持った会長としては続けていくので
すべてを丸投げするわけではない)。

ところで、なぜこのタイミングで退任!?
と思われる方もいらっしゃるかもしれない。

それは後でも先でもなく“今”が社長交代に
一番いい時だからである。

2008年のリーマンショックでの苦しい時期を耐え、
売上げの回復を果たした今の状態で、
次の世代に引き継げるからだ。

そしてこれを機に私が背負っていた課題が
次の世代に引き継がれることも意味する。


実は、あの経営の神様・松下幸之助氏も、
65歳時の経営方針発表会の場で
唐突に社長退任を宣言。
誰もが驚くタイミングで社長職を
次の世代に引き渡したのだ。

しかもその意図が、自社の経営が安定したところで
次世代に継承したいという想いがあったからだという。

戦後の経営が厳しい時代に自身が会社を再建し、
高度経済成長の好景気に差し掛かってたところで
継承という展開。

この退任劇の美しさは、私の信条である
「美しく生きる」の一部を体現している。

弊社も規模こそ違えど、しっかりとした環境を作って?
次の代に引き継ぐという、経営の神様・松下氏と同じ
美しい退任ができた(ははっ、まぁ~だいぶ違いはあるけど…)。

結果的に大きな負債を残すこともなく、
社長職を退任することができ、
会社を始めて32年間、
身の丈に合った経営をしてきたと思う。

これからは会長として、後方から経営を見守っていく立場になる。
しかし、私が責任を持たなくてはいけない部分は当然ある。

その時直面している課題が、新社長が担う課題なのか、
それとも私も関わるべきものなのか、
明確にしていくことが重要となるに違いない。

そうしたことを考慮しても、このタイミングで
“課題の分離”ができたことはいい決断だったのではないだろうか。

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弊社社員からプレゼントされたメッセージ集

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田崎氏厳選のワイン

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サプライズプレゼントと記念撮影

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新社長へ世代交代

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はなまるア・ラ・カルト

09/01
2014

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“見・投資がいい”からリターンがある

ひと口にビジネスと言っても、
すべての仕事が直接お金につながるわけではない。
つまり、情報収集や研究開発、
自社コンテンツの発信などの
“仕事と称しての活動”が存在する。

弊社でいうならば、
インターFM「BUSINESS LAB.」の運営や、
WEB上で提供しているさまざまなコンテンツなど。
これらは直接収入につながっているわけではない。

しかし、この“仕事と称しての活動”が、
非常に重要なのだ。

それは、その活動が
未来のビジネスチャンスに
つながる可能性が高いためだ。

以前に取材させていただいた企業の中にも
このような活動に取り組んでいるところがある。

たとえば、東京都葛飾区の株式会社杉野ゴム化学工業所。
杉野ゴムを含めた数社の町工場により共同開発された
無人海底探査機「江戸っ子1号」は、
世界初の3Dカメラによる
日本海溝の超深海の撮影に成功し、
政府からも表彰された。

そんな偉業を達成したのにも関わらず、
杉野社長いわくこのプロジェクト自体は、
直接的にビジネスにならないという。

だが、多くの企業が
その町工場の技術力に興味を持ってくれたことで、
今まで関わりのなかった企業から
問い合わせや注文を
いただけるようになったというのだ。

また、愛知県豊橋市の株式会社樹研工業では、
世界最小の歯車の開発に成功した。

これについて松浦元男社長は
「おそらく実用化されることはない」と話すが、
重さ100万分の1グラムの歯車は、
長い年月と技術を注ぎ込んで生まれたものだ。

この歯車自体が使われることはないが、
込められた高い技術力を求め、
世界中から仕事の注文がやってくるのだという。

これらの企業に共通することは、
「手間」や「お金」をかけて、
直接的には仕事にならない
“仕事と称した”活動を行っているということ。

これにより、技術やノウハウを構築し、
情報収集やPR効果などの
様々な効果をもたらして、
後々のビジネスにつながったのだ。

これを中島流の表現では
「見・投資」という
(ビジ達でも何度も紹介してきたが…)。

直接収入につながらない仕事も、
その先にあるビジネスを見通して行うことで
(これを中島流では「仕入れ」ともいう)、
結果としてリターンが生まれるのだ。

様々なビジネスが生まれ続ける現代において、
目先だけの利益を求めたビジネスは
競合も多いし、継続も難しい。

これからは、私が声高に語ってきた
“見通しの良い投資”、
すなわち“見・投資”こそが、
キーポイントとなるだろう。

私も未来のビジネスのために、
“仕事と称して”ラジオのパーソナリティーや
情報収集のためのスポット巡りを続けていこう!

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未来を見据えたビジネスを!

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時代は今、転換期に来ている!

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小さい歯車に込められた大きな技術とは

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はなまるア・ラ・カルト

08/25
2014

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中島流エコーロケーション戦略

75年周期で時代の価値観が大きくシフトするという
「パラダイムシフト75」の法則。
太平洋戦争から約75年が経とうとしている今、
まさに転換期といえる。

これまで経済優先型で動いていた世の中が、
地球規模で変わろうとしている。
実は価値観の転換期こそ、
たくさんのチャレンジが必要だ!
なぜなら、チャレンジこそ
その時代の価値観を知る術となるからだ。

思えば私も、ここ2~3年のうちに
大小含めて10個以上のチャレンジをしてきた。

大きなチャレンジといえば、
まずはラジオ番組(お陰さまで3年目!)。
スポンサーや素晴らしいゲストの方々に支えられ、
私自身、日々学ばせてもらいながら
番組のパーソナリティ役を務めさせてもらっている。

そして、40人を超す経営者たちが
隔月で意見を交換し合う
「三尺三寸箸会議」の開催。
これは4つの会議の総称なのだが、
お互いに親身にアドバイスや情報交換を行うことで、
結果的にそれぞれが有益な情報が得られる仕組みのこと。

おっと! 忘れちゃいけないのがなんといっても社長退任。
3年ほど前に決断して少しずつ準備を進めてきたのだが、
9月をもって私は晴れて会長となる
(あっという間の32年間だった!)。

その準備の1つとして、就業規則や給与体系をすべて見直し、
労働基準監督署への提出も済ませた
(もちろん弁護士の方にお世話になりながらだが)。

広告業界というのは業界柄不安定になりがちだ。
しかし、こうした業界にあっても、
きちんとした環境を整えていかなくてはいけない。

その他にも、多くの外部スタッフの方々や
経営者仲間にお集まりいただいた
イベント「QB EXPO」の開催。
そして、ITを駆使したマネジメントシステム
“未来かんり”の導入、オフィスの断捨離などなど…。

大小様々な規模のチャレンジを繰り返すことで、
どのような質やエネルギーのレスポンスが
得られるかを把握する。
そう、まるでエコーロケーションのように。
エコーロケーションとは、コウモリやイルカが
音や超音波の反響により物体の距離や大きさ、方向を知ること。

つまり、こちらからあらゆるチャレンジを投げかけることで、
レスポンスから時代の価値観を把握するのだ。
これこそが中島流“エコーロケーション戦略”。

価値観の過渡期である今だからこそ、
必要なのはチャレンジだ。
堂々とチャレンジすることが、
新しいパラダイムを知るための術となる。

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チャレンジをもって時代を知る!

新パラダイム

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はなまるア・ラ・カルト

08/11
2014

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カリスマ車椅子社長の教え

有料老人ホームおよびサービス付き
高齢者向け住宅の紹介業を営むアイシーズ株式会社。
代表取締役の宮内修(みやうち・おさむ)氏との初顔合わせは、
神田のチキン南蛮カレー店だった
(ちなみに宮内氏はこのカレー店も経営している。)。

宮内氏は、ビジネスへの自信を失いかけていたときに、
難病を抱えながらも介護革命に挑んだ
“カリスマ車椅子社長”
春山満(はるやま・みつる)氏に出会う。

その生き方に感銘を受けて、「この人から学ぼう!」と決意。
そして一番弟子として傍らで鞄持ちや仕事をしながら、
ビジネスや生き方を学んできたという。

宮内氏は、春山氏と春山氏の長男・哲朗(てつろう)氏との
共著『若者よ、だまされるな!』の中で、
春山氏から得た学びを綴っている。
そこには、人生を生き抜くためのヒントとなる
春山氏のメッセージがちりばめられていた。

1.「失くしたものを数えるな!
  残っている機能を120%活かせば絶対に生き残れる!」
24歳で難病を発症した春山氏は、
首から下の機能を失った。
しかしそこで落ち込むのではなく、
使える機能に照準を当て、
今できることを精一杯やることで
ビジネスの最前線を走り続けてきた
(これは春山氏だから語れるのだ)。

2.「野心を持とうぜ、野望を持とうぜ。
  ただし、ロマンとそろばんを忘れるな!」
やはり儲けだけを求めていてはダメということ。
しっかりと志を持ち、きちんと勉強して
数字にも強くならないと道は拓けない
(やっぱり大切なのは“志”とソロバンだ)。

3.「考える前に真似なさい。パクりなさい。」
スタートは誰かを真似るところからでもよい。
その先にオリジナリティーを
加えていくことで自分流になるのだ
(武道等における師弟関係のあり方・守破離ということ)。

4.「リスクを避けたら同じようなリスクに取り憑かれるぞ。
  リスクを越えるところに力と経験がつくんや!」
生きることには常にリスクが伴うが、
きちんとブレイクスルーすることで、
次なる経験に活かすことができる!
私もよく言うことだが、
挑めばチャンス、逃げればピンチだ。

共著には難病を抱えながらもパワフルに生きた、
春山氏の魂のメッセージの数々が込められている。
間近でその姿を見てきた宮内氏は、
その教えを次なる若い世代に伝えていくことが使命だと語る。

人は人と出会い、人に刺激を受ける。
そしてまた次の人へと繋いでいくのだろう。

そういえば、10年くらい前だろうか。
実はある講演会で、目の前で春山氏の
力強いお話を聴かせてもらったことがある。
もちろん、車椅子からの発信だったが、
その真っ直ぐな瞳は確かに自らの力で
人生を切り拓いた人間のものだった。

そんな春山氏は、今年の2月に進行性筋ジストロフィーによる
呼吸不全のためお亡くなりになった。

8/24、8/31のInterFM『BUSINESS LAB.』では、
宮内氏が春山氏から学び、
次世代へと伝えていくべき価値観について伺う。
ぜひお聴きあれ!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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伝道師となった宮内氏

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共著『若者よ、だまされるな!』

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はなまるア・ラ・カルト

07/28
2014

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“馬を水辺に導く”役

You can take a horse to the water,
but you cannot make him drink.

「馬を水辺に導くことはできるが、
 馬に水を飲ませることはできない」
というこのことわざは、もともとは英国でできたもの。
馬にその気がない限り、無理矢理水を
飲ませることはできないという意味だ。

いや~深いねぇ。
ビジネスにしろ何にしろ、
興味がなければ一生懸命取り組むことはできないだろう。
「好きだから」「覚えたいから」という
モチベーションがない限り、
真剣に何かと対峙するのはなかなか難しい。

私がセミナーやコンサルティングを始めた理由は、
経営者の方々に自分の価値観で
何かを発信したかったから。

そのためにいいゲストスピーカーを呼んで
自らも勉強していこうと考えたのが、
αクラブ立ち上げの経緯だ。
モチベーションが十分にあったからこそ、
自分で水辺をつくり仲間も自分も水を飲んでいたのだ
(お陰様で20年間たくさん勉強させていただきました)。

振り返ってみると創業からの私の32年間は、
お客さまの要望を聞いて
企画を立ててプレゼンテーションをし、
決定したものを進行管理して仕上げ、
効果を上げてお客さまを喜ばせる…
という一連の流れのためにフル回転していた。

企画の仕事が大好きであり、
そこに喜びを見出していたのだ。

ところがある時気がついた!
仕事が好きなあまり、
すべてを自分でやろうとしてしまい
スタッフを育てようと
していなかったのだ(今になって反省!)。

本当は馬に水を飲ませなければいけないところを、
自分がほとんど飲んでいたというわけ(ありゃありゃ)。
もちろん、これではいけない。

今の私の役割は人を育てること。
自社でもそうだが、
定期開催しているリーダーズセミナーは、
企業の2代目や管理職など、
これからリーダーを担う人たちに学んでもらう場だ。

まずはビジネスを好きになってもらう。
そして自分の役割を理解し、
人を育てることを好きになってもらう。

大切なのは、自分の役割を理解し課題を明確にすること。
そして上司や部下の課題にまで手を出して、
人の成長を邪魔してはいけない。

経営者の役割はあくまでも、
水辺に導きモチベーションを引き出すこと。
本人がどう成長するかは、
その水辺で水をどう飲み、
味をどうとらえるか次第なのだ。

9月1日から私は晴れて会長職に就き、
新社長として山田が就任する。
さて、新社長は水の飲み方や味を
どうとらえるのだろうか!?

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馬を導くことはできても…

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やりたくないことはさせられない!

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深いねぇ…とMr.セイージもしみじみ

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