これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ビジネスの達人

はなまるア・ラ・カルト

07/14
2014

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“お金でない報酬”

報酬=お金、だけではない。
世の中で得られる報酬には、
お金による報酬とお金でない報酬がある。
では、その中身は何なのかというと…

例えば私は、NBC
(東京ニュービジネス協議会、以下NBC)
のコアコミュニケーション委員会委員長を務めている。
ここで大体月一回のペースで開かれる定例会の、
企画運営に関わっているのだ。
同じく月一回開かれる“昼餉フォーラム”の
運営にも関わっており、ゲストの選定や
諸々の準備に汗を流しているけれども、
お金としての報酬はいただいていない。

また、日本を美しくする会では本部世話人
(広報担当)を務め、
自宅マンションではマンション住民の
理事長も務めていた。

こうした仕事についても、
お金は一切いただいていない。

しかし、それは私が損をしているということではない。
お金ではない報酬を、たっぷりと受け取っているのだ。
NBCで定例会のために奔走する経験、
そこで出会った人たちとのご縁や、
そこからさらに広がっていくさまざまな経験。
日本を美しくする会で出会える
志を同じくする方々や、
この活動の意味深さを感じられること。
(鍵山相談役を身近に体験できるんだなあ~)


鍵山相談役も、こう仰っているではないか。
「自分の得にならないことをやることです。
メシの糧にならないことが、心の糧になるのです。」

う~んこの含蓄ある言葉!
自分の得=お金にならない仕事が、
自分にとっての心の糧=貴重な経験になる。
お金が絡まない仕事のほうが、
時には人と良い関係を築けることもあり、
そこから発展していくものもある。
こうした人間関係や、試行錯誤した経験が
自分自身を成長させてくれるということだろう。

まあ、「ビジネスの達人」として
あえてビジネスに落とし込むなら
「お金にならないところに、人間としての鍛錬がある」
といったところか。

ビジネスには人間力が必須。
一見お金にならないところで学んだものが、
結果的にビジネスに結びつくことも多い。
自らを鍛えるためにも、
「お金にならない報酬」にも精を出していこう!

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お金ではない報酬には、こんなものが!

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この含蓄あるお言葉を心に刻む!

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はなまるア・ラ・カルト

07/07
2014

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世界NO.1レストラン“エル・ブリ”の余波

スペイン・カタルーニャ地方の名店
『エル・ブリ』といえば、
「世界のベストレストラン50」で
4年連続1位を獲得し、
「世界で最も予約の取れないレストラン」として有名。

その理由は、料理のおいしさはもちろんのこと、
45席しかない店内に対し、200万件を超える
予約が集中することだろう(1日5000件以上!?)。

しかし、そんな世界的大人気店が突如
2011年に閉店してしまったのだ。

私もせめてその一部だけでも体感したいと思い、
『エル・ブリ』で半年間修行経験がある
日本人シェフのお店『エイティ・ワン』
に行ってみることに。

『エイティ・ワン』は池袋にあり、
1日に8席しか用意されず、
予定数のお客様が来店した時点で
シャッターを閉めてしまうという。
料理は、無国籍料理と言っていいだろう。

しかし、なぜ日本の若手シェフが
世界有数のレストランで働くことができたのか。
その理由をシェフに聞くと…。

何のアポイントも取らずに直接乗り込んで、
そこで働かせてもらえるように掛け合って、
承諾されたのだという
(行っちゃったが勝ちということのようだ)。

実は『エル・ブリ』では、無給でも働きたいと
願い出る若手シェフが後を絶たなかったそうで、
半年間限定で受け入れていたとのこと。

若手料理人は世界有数のレストランで
働きたいと思う。そこでの経験を活かし、
その腕を磨きながら努力する。
そして『エル・ブリ』
を活かした自分流の店を開くことを目指すのだ。

2011年に閉店した
『エル・ブリ』だが経験者は、
いま世界に何人いるのだろう。
50人いや200人くらいいるのかもしれない。

こうした相互関係こそ“エル・ブリの余波”
といえるだろう。世界有数のレストランは知らずして
世界中のビジネスや人材育成にまで
深く関わっていたのだ。

料理の味だけでなく、多くの料理人を惹きつけ、
そこで学んだシェフが別の場所で
その魅力を伝える。それが余波だ。

世界有数のレストランが世界中に余波を
与えているように、私も、ビジネスを
していく中で、『エル・ブリ』までとは
言わないが、常に革新を求め、
それが人から必要とされ、
さらには存在意義のある
ビジネスに挑戦していきたいと思う。

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『エル・ブリ』で修業経験があるシェフ

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私たちの入店と同時にシャッターを閉める

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『エル・ブリ』のお話を伺った

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はなまるア・ラ・カルト

06/30
2014

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イギリスの“不易流行”食

かの松尾芭蕉が語った「不易流行」という言葉
(ビジ達にも度々登場している!)。
「不易」とは、いつまでも変わらない
本質的なもののこと。
そして「流行」とは、時代と共に
柔軟に変化をしていくもののことだ。

この理念はビジネスにおいても重要で、
不易流行をいかにうまくとらえて
反映させていくかがポイントとなる。

今年の海外研修の行先はイギリス。
イギリスといえば、歴史や伝統、格式といった
キーワードがまず頭に浮かぶ。
そもそも日本以上に階級の明確な国だ。
そしてその“格”の意識こそ、
イギリスらしさであり文化の源流でもある。

ここでは今回の海外研修を通して
私が味わってきた食をテーマに、
イギリスをとらえてみたい。

エジンバラに着いて最初に口にしたのが、
スコットランドならではの食事だった。
羊の内臓を胃袋に詰めてゆでた
「ハギス」なる伝統料理や、
ムール貝のワイン蒸し(?)などなど…。
いや~どれも絶品!

そしてリバプールでは、宿泊先である
Hard Days Night Hotelでビーフステーキを。
ロンドンにあるThe DOVEという老舗のパブでは、
伝統的なイギリス料理から
モダンブリティッシュ料理まで幅広く。
現在は国会議事堂として使用されている
ウェストミンスター宮殿ではローストビーフを!
そうそう、ここではローストビーフの前に
ジントニックを飲むのが習わしだそうだ。

正直なところ、イギリス=グルメという
イメージを持っている方は少ないだろう。

私も十数年前にイギリスを訪れたときは
さほど期待していなかったし、
実際に口にした料理も
その予想を超えるものではなかった。

しかし今回は、60点と思って行ったら85点! というように、
いい意味で期待を裏切られた料理ばかり
(85点は私にしてはかなりの高得点)。

今回は全体的にハイクラスな
レストランを予約したからなのか、
十数年前と比べてイギリスの食が進歩したのか、
本当のところはわからない。

しかし、国の文化ともとれる
“格”の意識や伝統料理は保ちながらも、
そこに新しい流れを呼び込もうという発想が、
今回口にしたイギリスの料理の数々に感じられたのだ。

つまり、“不易流行”の価値観が、
ここイギリスの食文化にも少しずつではあるが、
着実に活かされつつあるということだろう。
もうフィッシュ&チップスを代表とする
“美味しくない”イギリスの食ではないのだ。

もし行く機会があれば、ぜひ美味しいイギリスを
しっかり味わってきてもらいたい。

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ボリュームたっぷり

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どこもハズレなし!

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定番メニューもいただく

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“美味しい”イギリスを堪能

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Mr.セイージも大満足!?

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スコットランド料理「ハギス」

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はなまるア・ラ・カルト

06/16
2014

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“THE BEATLESの貢献”

イギリス視察ツアーで訪れた
ビートルズファンの聖地“リヴァプール”。
そこで私たちが宿泊したのは
“Hard Days Night Hotel”だった。
そう、ビートルズの名曲から名前を取ったホテルだ。

ホテル壁面にはメンバー像が設置され、
内装もビートルズ一色。
さらに、なんとその近くにはビートルズが
デビュー前から(? )演奏をしていたという
The CAVERN CLUBが!
そしてビートルズが292回もの公演を重ねた
というこのクラブで、私は実に印象的な光景を目にした。

ステージ上で30代(たぶん…)の
ミュージシャンがビートルズの曲を演奏すると、
世界各国からやって来たと思しき
ビートルズファンがお酒を片手に、
リズムをとって歌い踊るのだ。

もっとも、
青春時代にビートルズファンだった彼らの
多くが今は60代後半で、
頭も薄くなっていたりお腹も出ていたり…。
しかし、心から音楽を楽しんでいることはよく分った。
また今回は、ビートルズの歴史を辿れる
ビートルズミュージアムも訪れたのだが、
そこでもやはり世界中の熱心なファンが
イヤホンガイドを耳にし展示に見入っていた。
それも、平日にも関わらず結構な数の人が!

僅か7年半(これには驚いたが、
1962年10月から1970年の4月までしか
メジャーグループとしては活動していないのだ)の
活動期間にも関わらず、
これほど熱心なファンを生んでしまうとは。
私はミーハーなファンに過ぎないかもしれないが、
昨年11月のポールマッカートニーの
東京ドームでの来日公演を聴きに行った時には、
彼の素晴らしい歌声とエネルギーに感動したものだ。

ビートルズは素晴らしいロックバンドだ、
いや彼らのはロックじゃない、
ポップ・ミュージックだとか、
いろいろと評価して言う人はいる。
しかし、世界中でこれだけ多くの「音楽好き」を
生み出すことに貢献したグループなのだから、
ロックでもポップでもいいじゃないか
と思うのは私だけじゃないはず。

きっとビートルズに熱狂した世界中の若者たちは、
やがてビートルズを入り口に
他の音楽も好きになっていったに違いない。
どれだけ世界の多くの人を音楽好きにさせたか、
それを感じただけでも
リヴァプールに行った価値はあったと思う。
ビートルズがいかに偉大な
「きっかけメーカー」だったかを
知ることができたのだから。

そして、多くの人にとっての
良い「きっかけ」を作っていくこと、
これも“仕事道”なのだな、と実感した。

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ホテル外壁に立つメンバー像!

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これが聖地The CAVERN CLUB

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名曲を演奏するミュージシャン

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クラブでは、お酒片手にくつろげる

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ホテルのウインドーもビートルズ!

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もちろんフロントにもビートルズ!

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はなまるア・ラ・カルト

06/09
2014

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ジェントルマンズ・クラブの格式

イギリスと言えば、
数々の格式高い紳士の文化や歴史、
品格が知られているが、
その中でも、それを肌で感じられる場所が
“ジェントルマンズ・クラブ”だろう
(実はその存在をあまり知らなかった私なのだが…)。

その一つに“ナショナルリベラルクラブ”
という130年以上の歴史を持つ
ジェントルマンズ・クラブがある。

通常ならば、
私たちのような海外研修で来る短期渡航者は、
足を踏み入れることができないほど
格式高い場所である。
だが、幸運なことに、今回のガイドの方が
ナショナルリベラルクラブの会員だったこともあり、
訪問することができたのだ。

一歩踏み込んだそこには、
宮殿のような高い天井とイギリスの歴史を感じさせる
装飾や絵画、銅像など、格式の高さを
感じさせるものばかりが鎮座していた。

かつては、貴族階級の政治家や
ノーベル賞受賞者のような
イギリス紳士のVIPが、
密会や議論を繰り広げたり
するような場であった。
さらに、女性の入店が
許されていなかったという。

しかし、時代が変わり、
今では女性はもちろん
中産階級の人たちも、
夕食やパーティーの会場として
利用するようになったという
(もちろん、会員の存在は必要だが…)。

私たちが訪れた時は、70代と思える
紳士6~7人がソファーでお茶を飲みながら
話し合いをしており、
その光景はイギリス紳士を
代表するような様相を呈していた
(思わず、私たちのための
“仕込み”かと思ったほど! ? )。

その後、私たちは老舗の“パブ”
にも行ったのだが、そこにいる紳士たちも、
ナショナルリベラルクラブにいた人たち同様、
うるさい声をあげることなく、
穏やかにコミュニケーションをとっていた
(私が日本でいつも行く喫茶店とはえらい違いだ)。
そして、ある5~6人の紳士グループは
約2時間ほど立ったままで会話を楽しんでいた。

ロンドンでは、ジェントルマンズ・クラブにいる
人もパブにいる人も、自分がどうあるべきか、
またどう振る舞うべきかの
紳士としてのマナーを…
いや、誇りを持ち合わせているということだ。

彼らは、次の時代にもその誇りを
継承していくことが、
自分の存在理由と感じているに違いない。

そうした意識がジェントルマンズ・クラブや
パブの“品格”として表れている
のではないだろうか。
重厚感のある建物や装飾の力にだけ
頼るのではなく、イギリスの格式高い雰囲気は、
そこにいる人たちによっても支えられ、
これからも継承されていくのだろう。

日本人にも“日本の品格”を意識して
次に繋げてもらいたい。
まずは、私自身から品格を…。

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ナショナルリベラルクラブ正面口

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店内に鎮座する格式高い像

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クラブの食事スペース

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クラブのバルコニー

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