これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

04/07
2014

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春爛漫の理由

「ほんの~ち~いさな~できごとに~♪」
チューリップの「サボテンの花」の
鼻歌が出てくるほどに外はすっかり暖かくなって、
春爛漫を感じるこの頃である。

今の家に引っ越したとき、祝いにいただいたサボテン
(100円ショップでの)も、1、2センチだったものが、
今ではまんまるく10倍ほどの大きさになり、
何と綺麗なピンクの花をたくさん咲かせるまでに
なったのだ(そこで先程の歌となったわけだが…)。

では、なぜここまで見事な花を咲かせるほど
成長したのだろうか?
もちろん、南向きの出窓が日当たり良好で、
こまめに換気をしていることも要因なのかもしれない。

しかし、私がここでお話したいことは
そこではなく、重要なポイントは
目に見えない環境なのでは、ということ。
実際、私はすでに何度か鉢を替えてあげたりして、
根に良い環境を演出しているのだ。

私自身にしても、同様のことが言える。
この家に住んで6年経つのだが、
とても住み心地がよくて、
いつも帰りたくなる環境なのだ。
それはなぜか?

きっとサボテンの土壌の話と同じことで、
手入れをしている環境こそ、家に帰りたくなる理由となる。
これはまさに、物事の本質や重要な部分は、
隠れたところ(根?)にあるということなのだろう。

「奇跡のリンゴ」でお馴染みの木村秋則さんが
言ってる通り、目に見えないところを。
どう演出してあげるかが肝心なのだ。
通常は、ついつい目に見える花や茎ばかり見て
対応してしまいがちだが、実は鉢の中であり、
根がどんな状態かを察知することが重要なのだ。

目に見えないという点では、部屋の空気の状態にも
同じことが言えるだろう。
目に見えない空気感が花たちに影響して、元気になる。
それはもしかしたらビジネスも同じで、
社内に“陰”の空気が流れているか、
“陽”の空気が流れているかで、
事業の業績にも大きな影響を及ぼすのではないか。

4月を迎え、我が社にも新入社員が数人入ってきた。
彼らが将来、大きな花を咲かせる人材に成長できるかどうか。
それもまた、目に見えない土壌や空気感に
かかっているに違いない。

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土壌の良さが咲かせたサボテンの花

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日当たり良好で毎日活き活きしている観葉植物

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はなまるア・ラ・カルト

03/31
2014

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人間教育はすべての業務に優先する

弊社クオーターバックでは、
即戦力を求めて中途採用を
していた時期があった。

しかし、もともとの考え方が
会社の価値観や理念とズレていると、
会社がビジネスを展開するうえでの
トーン&マナーや優先順位にも
差が生まれてしまう
(結局、すぐ辞められてしまうことも…)。

第9回鍵山塾のゲストとして
お招きした又川俊三氏は、
クラフトグループの会長を務めながら、
岩手県で震災復興支援にも
尽力されている方だ。

又川氏が主宰する
「命をつなぐ木魂の会」では、
復興プロジェクト
「千の音色でつなぐ絆」を実施している。

これは、被災地で生まれ育った
木材からヴァイオリンをつくり、
その演奏を通して震災について
語り継いでいくことを目的としている。

又川氏の支援活動や
これまでの事業展開など、
たくさんのお話を聞く中で、
注目すべきフレーズがあった。
それは、「社員教育はすべての業務に優先する」。

私はこれまでたくさんの
経営者にお会いしてきた。
その中でも長く継続している会社や、
今後も継続していきそうな会社のほとんどは、
社員教育(社員の成長)に力を入れていた。

たとえば、スパニッシュイタリアンを中心に
レストランを展開している、
株式会社HUGE(ヒュージ)の新川義弘社長。

「地域においしい食を提供しながら存在感を演出し、
 地域の人が集まる場所にしていく」
という理念や存在理由を明確にし、
社員たちとコミュニケーションをとっている。

その実現のために現場教育にも力を入れ、
お客さまにとってどんなサービスがいいのかを
徹底的にロールプレイングする。
だからこそ、厳しい業界の中にあっても
存在感を発揮し打ち勝っていけるし、
選ばれるようになるのだ。

つまり、組織づくりのためには
“人間性の成長”が欠かせないということ。
又川氏の言うように、
目先の業務以上に社員教育は重要なのだ。

いくつものグループ企業や
さまざまな企業活動を展開してきた
又川氏だからこそ、最終的に
「社員教育はすべての業務に優先される」
という価値観に行き着いたのだろう。

企業に存在価値を与え、
ビジネスを継続していくためには、
何よりもまず社員一人ひとりの
人間性を成長させ、
プロフェッショナルとして
成熟させていくことが大切。

そうすれば、何があっても揺るがない、
地に足の着いた会社づくりができるのである。

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又川俊三氏

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人間教育こそが基盤をつくる!

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掃除の会イベントでも演奏されたヴァイオリン

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株式会社HUGEの新川義弘社長

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はなまるア・ラ・カルト

03/10
2014

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経営も5S化

(1)整理(Seiri)、(2)整頓(Seiton)、
(3)清掃(Seiso)、(4)清潔(Seiketsu)、
(5)しつけ(Shitsuke)。

これらはメーカーやサービス業を
手がける企業などが、
現場改善の手法として用いる
「5S(ごエス)活動」と呼ばれるもの。

本来は、現場の活性化や
職場環境改善のためのものだが、
これを経営に当てはめてみる。

すると、 “経営”も常に改善の意識を
持っていなければならず、
この5Sを意識することは当然、
経営のアクティブ化につながるのだ。

そこで中島流の経営の5S!

(1)整理、(2)整頓
整理は必要なものと不必要な物を分ける作業で、
整頓はそれを必要なときに
取り出しやすいよう優先順位をつけること。
だから、会議や会議のアジェンダなどをチェックし、
会社に必要な会議なのかを仕分け、
常に生きた組織運営が行えるようにする。

(3)清掃
清掃とは、一つひとつを確認して仕分け、
全体を確認すること。
仕事の進捗状況を定期的にチェックし、
仕事全体を正しく把握する。

(4)清潔
清潔なビジネスとは、
自社と取引先との関係の健全化に努めること。
外部協力者との関係はもちろん、
クライアントとも健全な関係にあるかを確認する。

(5)しつけ、習慣
しつけや習慣は、何回も行うことで身につけること。
こうした意識や行動は、
会社全体で共有し、行っていくことが大切。
日常の業務や自己の働き方に組み込み、
一人ひとりに習慣化させる。

では、たとえばどんな行動が「経営の5S」なのか。
私の会社で行っている具体例を紹介しよう。
弊社では、一つひとつの仕事について
進捗状況を報告する場を設けている。

これは、ある意味では(3)清掃である。
これにより、滞ることなく仕事が流れているか、
また自社の強みを活かした仕事が
展開できているかを確認できる
(様々な会議が有効に機能しているかの
チェックも定期的に行える!)。

そして、年に2度スタッフ全員が自分のビジョンを語り、
その実現に向け、具体的にどう行動していくかを
プレゼンテーションする場も設けている。

これは各スタッフの今後への意識向上がテーマであり、
(1)整理(2)整頓や(5)しつけ・習慣でもあるのだ。

“経営”こそ常に活性化した
状態を維持していないと、
社会の動きや取引先の変化に
ついていけないこととなるのだ。

もっといえば、経営は先手を取らなければ
大きなリスクにつながりかねないわけで…。
そのためにも5Sの発想は重要ということ。

そして「経営の5S」は、
スタッフにも能動的な思考と行動をもたらす。
その芽を大きく育てていくには、
継続し、習慣化させることが重要になるだろう。

いつ何が起きるかわからないいまどきの経済。
何事にも迅速に対応するためには、
日常の現場改善の5Sはもちろん、
これからは「経営の5S」で
常に経営の活性化を図ってみては?

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現場にも経営にも5Sを!

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はなまるア・ラ・カルト

02/24
2014

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850人の“志向合一”

鍵山相談役が掃除道を
志してから今年で50年。
日本を美しくする会も、
めでたく20周年を
迎えることとなった。

そんな今までのあゆみを
称える記念大会が、
先日開催された!

記念大会のオープニングは、
ヴァイオリンによるコンサート。
そのヴァイオリンは、
陸前高田の一本杉の仲間から
つくられたものだ。

そしてオープニング映像、式典、
講演と首尾よく進行。
第2幕は交流会と
サプライズビデオレターで魅せ、
合唱そして閉会の辞という流れだ。

私は、今回の記念大会で
全体のディレクターと
対談のコーディネーターを
させていただいた。

そこで一番心がけたことが、
中島流ワード “志向合一”。

「真を知ることは
 行動を伴ってこそである」
という意味を持つ、
知行合一という四字熟語がある。

この言葉自体もとてもいい意味だが、
“志向合一”は、全員の興味や関心を
生み出すことにより、
“志向”を同じところに向けること。

今回の記念大会には、
総勢850人の方々が全国各地から
参加してくださった。
全員の意識を同じところに
向けるためには、ひと工夫必要だ。

そこで私は、オープニングで
流す映像に注力した。
この映像の目的は、850人それぞれが
鍵山掃除道を再確認し、
これからのイベントを
同様の意識を持って享受すること。

映像であればよりダイレクトに
情報を伝えることができるため、
より“志向合一”できるのでは
ないかと考えたのだ。

そして、鍵山相談役が今まで何を思い、
どのような人生を歩んできたのかを深掘りし、
参加者の興味を引く内容を展開した。

お陰さまで、参加された方々からは
「オープニングで使った映像が
 素晴らしかった。是非欲しい」
「これまでにないくらい
 素晴らしいイベントでした」など
たくさんの称賛をいただくことができた。

それもこれも、まずは参加者の足並みを揃え、
“志向合一”できたことが、
成功につながったのだろう。

集まった人たちの満足はもちろん、
日本を美しくする会の
今後の活性化につながれば幸いだ!

とにかく、翌日の歌舞伎町の
街頭清掃も無事終わってくれて、
よかった、よかった!

“導入部分を制することは、
 イベントすべてを制す!”
なんてね。

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記念大会、ついに開催!

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たくさんの方にお集まりいただいた!

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映像も好評で何より!

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全員の志向を同じ方向に!

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はなまるア・ラ・カルト

02/17
2014

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“益もあり、意味もある”ビジネスを!

『ねぇ、ボクのぶんは…?』

先日、こんなキャッチコピーと、
目を引くイラストが描かれた
WWFジャパンの広告ポスターを発見した。

描かれているのは、
回転ずしのカウンターに座る
大人と子ども。

先のことを考えない無計画な大人が、
次から次へと夢中で
資源やエネルギーを貪っている。
すると、その奥に待っている子どもは、
何も手にすることができないのである。

『ねぇ、ボクのぶんは…?』。
そんな子どもの心の声が、
今にも聞こえてきそうだ。

地球環境が破壊され、
貴重な資源が浪費されていることは、
私たち大人にとって周知の事実。
しかし、それでも限りある大切な資源を
子どもたちに遺そうとせず、
湯水のごとく使ってしまっている。

そんな「大人」たちに、
強烈な警告を与えるポスターだろう。

「日本の生活水準で
70億人が生活すると、地球2個半。
アメリカの生活水準で
70億人が生活すると地球5個。」

よくこんな風に言われているが、
たったひとつしかない地球で、
人間と様々な生物が調和して
暮らしていくためには、
どのような暮らしをするべきなのか。
そして、どのようなビジネスを展開すべきなのか。

今私たちは、
そのことを真剣に考えるときにきている。
まさに、私が語る「パラダイムシフト75」の
次のステージへとシフトするときであり、
これまでのような浪費や破壊は、
もう許されないのだ。

そこで重要なキーワードとなるのが、
私がこのビジ達でも何度も発信している、
「益はなくとも、意味がある」。
いや、これからのビジネス展開においては、
「益もあり、意味もあるビジネス」が
求められるのかもしれない。

そのためには、
ビジネスモデルのアイデア、技術力、
そして理念や哲学が重要になってくる。
例えば、“リユース”というビジネスモデルを
早い段階から取り入れて、世界に貢献する
“株式会社パン・アキモト”などは、
まさに「益も意味もあるビジネス」を
体現しているのではないだろうか。

また、ポスターには
こんなコピーも書かれていた。

『知っていますか?
子どもたちが将来使う資源を、
私たちが「いま」使っていることを。
このままの暮らしでは、
地球ひとつだと足りません。
未来のぶんのエネルギーや食料が心配です。
“地球にちょうどいい暮らし”
をはじめませんか。』

つまり、私たちは、
“いま”だけを考えるのではなく、
子どもたちが将来使う資源や環境も考慮した、
ビジネスの“益と意味”も
考えなくてはいけないということだ。

「ねぇ、ボクのぶんは…?」
「大丈夫。これから、
“益もあり、意味もあるビジネス”を
展開するのだから。」

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WWFジャパンの目を引くポスター

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何ごとも八分目がちょうどいい

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今、次のステージへシフトするとき

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