これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

11/11
2013

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いま、“仕事道”が選ばれる理由

今から遡ること約2500年前。時は中国、春秋戦国時代。

強国“晋”を中心に大小いくつもの国が乱立
(晏子が活躍する“斉”も頑張ってはいるんだけど…)。
さらに、国同士だけではなく、その国の中においても
君主や臣下間において多くの争いが起きていた時代だ。

まさに世の中に実力主義が横行し、
身分制度が解体されつつあり、
社会の秩序が乱れていた時代と言っていいだろう。

そんな中、世の中を正そうと生まれた価値観が、
このビジ達でもご紹介している
孔子をはじめとした「儒家の思想」であり、
その弟子たちによって語られた「論語」というわけ。

(これは中島論なのだが…)社会が乱れてしばらくすると、
必ずといっていいくらいに、
それを正そうというチカラが働くのだ。

そして今。
かつての中国 春秋戦国時代のように日本国内も、
世界を見ても実力主義が横行している状態と言える。

すなわち、“経済的実力主義”であり
“軍事的実力主義”の時代ということだ。

その結果、どういうことが起きるのか。
社会秩序が乱れた世の中にはマナーやモラルが欠如し、
貧富の差は拡大する一方だろう。
さらに、環境汚染や非エコ、
人間性の欠如、そして文化の崩壊とつながるわけだ。

そうなると、やはり必要となってくるのは、
かつての「儒家の思想」のような人間的価値観。
つまり自然の摂理にも適った、
“道理”が大切になってくるということ。

もっと言えば世の中的に見ても、
ビジネスの世界においても
「自然の摂理に合致」した倫理的組織、
倫理観あるビジネスが求められているということだ。

そこで登場するのが、私中島が提唱する“仕事道”。
人としての生き方、理に適ったビジネスのあり方、
社会に役立つ会社・組織づくりなど、
まさに儒家の思想から学んだ(?)
現代における選ばれる価値観だ。

今この時代に生きる上で、
先達たちの価値観から学び、
日々の生活に活かせることは数多くある。
儒学をも独学で学んだ石田梅岩の石門心学もそのひとつだろう。

やはりこれからは“仕事道”。
“道”こそ秩序が解体された世の中やビジネスを、
正しい方向へと導いてくれるということ。

世はまさに、現代に蘇った春秋戦国時代
(何度も同様のことをくり返しているようだが…)。
この乱れた秩序を修正するためには、
やはり“仕事道”なのだ。


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中国の春秋時代は戦国時代…

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この頃生まれた価値観“儒家の思想”

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そしてこれからは“仕事道”だ

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昔の先達の方から学ぶことは多い…

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はなまるア・ラ・カルト

11/05
2013

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意味あるガードレール&ブロック磨き


ガードレール磨き。
インターロッキングブロック磨き。

この2つの活動は、掃除の会でたびたび清掃活動をしている
私でもほとんど耳にしたことがない。
そして先日、大里綜合管理株式会社に、
リーダーズセミナーの一環として訪問させていただいた時に
しっかり体験させていただいたのだ。

これは、同社の野老真理子社長が、
環境整備体験として用意してくれたものだ。
公共の場所の掃除という、普段なかなかできない体験をしてきた
(私は、ガードレール磨き体験は2回目だったような…)。

その掃除の特徴は、狭い範囲を集中的に磨くということ。
広く全体的に行うのではなく、限られた範囲を徹底的に磨くことで、
その効果を理解しながら、少しずつ綺麗にしていくというものなのだ。

まず、1日目はガードレール磨きを体験。
用意する道具は、タワシ、タオル、ナイロンタワシ、バケツ一杯の水…だけ。
4メートルほどのガード-レールを4枚磨いてみた。
うんうん、グレーだったガードレールが見違えるほど綺麗になるのだ。
一見、誰も気にしないようなガードレールだが、
しっかり磨くとその美しさは明らか。
みんなでそれを確認し、道具をすべて洗って、ガードレール磨きは終了。

2日目は早朝5時50分に集合し、
駅周辺の清掃とインターロッキングブロック磨きを体験。
これもまた、凸凹したブロックを、タワシとバケツの水で集中して磨いていく。
ところどころにある地面に貼りついたガムは、
スクレイパー(へら状の器具)でとるなど、地道な作業が続いた。
そして、水で汚れを流すと…
お~、その違いは周りのブロックと比べて一目瞭然。

このように少しずつ集中的に磨くことで、
全体を見た時に、他と比べて汚れの差が明確に分かる。
そうやって徹底した掃除を時間をかけて続けていくことで、
全体が綺麗になるという。

徹底した掃除といえば…。
日本を美しくする会の鍵山相談役は、
「飯の糧にならないことが、心の糧になるんです」と、
掃除を続ける意義をこう表現していた。
道を磨いて綺麗にすることは、そこを通る人たちが気持ち良く過ごせるだけでない。
徹底した掃除を続けることは、
掃除をする側の“人間自身(人間性)”を磨くことにもつながるということ。

掃除を継続することで、会社は業績ではない、
“会社の人間性”を成長させることができる、ということだろう。

これぞまさに「益はなくとも意味はある」活動。
私も毎朝行っている道路清掃をしっかり継続していこう!

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磨くのに、余計な道具はいらない

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違いは一目瞭然だ!

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掃除は自分と向き合う時間でもある

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ブロックも綺麗にするぞ~!

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充実した時間を過ごせた!

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意味がある活動を!

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はなまるア・ラ・カルト

10/15
2013

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公開収録での弘兼憲史氏

9/27(金)に開催された、弊社主催のイベント・QB EXPO。
そこで実施した『BUSINESS LAB.』公開収録は…
おかげさまで大成功!!!!

私がおつき合いさせていただいている経営者の方々や、
日頃の仕事でお世話になっている外部スタッフの方々など、
来場者数は総勢150名以上。

「おもしろかった」「聞けてよかった」という
お褒めの言葉をたくさんいただくことができた
(ホッと一安心!)。

そしてなんと今回のゲストは、
大人気漫画『島耕作』シリーズの作者である弘兼憲史氏!!
弘兼氏は、松下電器産業(現・パナソニック)
に3年間勤めた経歴を持つ。

サラリーマン経験はたった3年間だが、
そこで見聞きしたものや知り合った人々、
そして松下電器産業の協力により、『島耕作』シリーズは
今年ついに連載30周年を迎えた
(弘兼氏は「3年間のサラリーマン経験による
 コストパフォーマンスは非常に高い!」
 な~んて、笑いながらおっしゃっていた)。

人を惹きつけるプロフェッショナルの漫画家は、
①絵の技術はもちろんのこと、
②作家としてのストーリーづくりや
③脚本家としてのセンスも常に磨いている。さらに、
④社会や人間に対する的確な観察力が相乗効果をもたらし、
『島耕作』シリーズのように多くの人の心を惹きつける
漫画ができあがるのだろう(①~④が備わっていることが大切!?)。

そして、漫画家を志す人々へのアドバイスを弘兼氏に伺ってみると、
「自分は30歳前にどうにか漫画家としてデビューし、
 活躍することができた。でも、それは偶然(幸運)だったかもしれない。
 だから、これから漫画家を志す人はたとえば30歳まで…
 というようにタイムリミットを決め、必死に描き続けた方がいい。
 もしそれまでにデビューできなかったら、諦める覚悟も大切だ」
と、技術やノウハウだけでは難しいからこそ、
やめる決断力も必要であると語ってくださった。

今回の収録で印象的だったのは、弘兼氏の“人間力”。
第一線を走り続けるプロフェッショナルとして、
その価値観やエピソード(時には笑いもまじえながら…)
を巧みな話術で語ってくださったうえに、
未来の漫画家への親身なアドバイスまで・・・。

その公開収録の場は、弘兼氏の豊かな“人間力”により、
会場の人たちを魅了する空気感が演出されていたのだ。

“感謝!!”
弘兼氏の“人間力トーク”は、InterFMの『BUSINESS LAB.』で!

大人気シリーズを描き続ける弘兼氏の“人間力”や、
作品の裏話が聞きたい方は、10/20・10/27の『BUSINESS LAB.』を要チェック!!
ここでしか聴けない話があるかも!?

──────────────────────
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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弘兼氏に感謝!!!!

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収録は終始和やかなムードで…

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ここでしか聞けなかった話もアリ!

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はなまるア・ラ・カルト

10/07
2013

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“惻隠の情”

講演会参加者は800人、名刺交換には100人の列…。
そんな大人気の鍵山相談役の講演会の数日後に、
なぜ木南社長は鍵山相談役から
御礼のハガキをもらうことができたのだろうか。

9月に開催した鍵山塾。
そこでゲストとして招かれた
株式会社新宮運送の木南一志社長に、
鍵山相談役の出会いの話を聞くことができた。

当時、掃除に興味を持ち、鍵山相談役の講演会に参加した木南氏。
800人にも上る参加者がいた講演会では、
鍵山相談役と名刺を交換するために100人の列ができていた。
そこで、木南氏も名刺の交換をするのだが、
なんとその3日後に鍵山相談役からハガキが届いたというのだ。
あの大人数の中で、なぜ自分に…と木南氏は思ったという
(鍵山相談役曰く、名刺交換の際にピンときた人だけに
ハガキを出しているという)。
これが、木南氏と鍵山相談役との出会いだったそうだ。

木南氏がガンを患った際には、
入院中に鍵山相談役からプロポリス(健康食品)と
書籍の「晏子」4巻が届いたという。
木南氏は「なぜ私ごときに一部上場企業の創業者が
ここまでしてくれるのか?」と感動したそうだ。
そのとき、鍵山相談役を動かしたものは、
“惻隠の情”だったのではないだろうか?
(私が勝手に思っているだけですが…)

“惻隠の情”とは、相手(他人)のことをいたましく思って同情する心。
弱者をいたわる思いやりの心を目指す、
武士道の真骨頂ともいえる教えだ。

これは「孟子」から来ている言葉で、
もともと人の中に自然に備わっているという。
その心に従って行動することにより、
やがては人の最高の徳である“仁”に通ずる、とされている。

また、“惻隠の情”は、人を変える力があるという。
入院中に鍵山相談役から受けた“惻隠の情”は木南氏を感化させ、
思いやりをもって行動を起こすきっかけになったのだ。

それを表す事件が、2012年に起こった取引先である
化学会社の爆発事故という出来事だ。

化学薬品をトラックで輸送するという
仕事が多かった木南氏の会社では、その事故により、
売り上げの6割を失うという大きな痛手を負った。

苦境に立たされた取引先や仕事が無い社員を見て、
木南氏の中に芽生えた発想は、掃除。
取引先の化学会社の周辺を仕事が無くなった
運転手たちと共に早朝掃除をしたのである。

そして、その運転手たちの一定の給料も
保証するという決断を下したのだ。
これは、まさに“惻隠の情”ではないだろうか。

自らが苦境に立たされた際に鍵山相談役から受けた思いやりや、
その後の鍵山相談役を信じて行う徹底した掃除から、
その心は感化されていたのだ。

そして1年が経った現在では、
その化学会社からの仕事も半分ほどまで復活しつつあるそうだ。

現在の社会(ビジネス)においては、
このような“惻隠の情”を発信していくことは難しいのかもしれない。
つい自分のことや会社の売り上げにばかり目が行き、
大変な状況の人たちを思いやる心を忘れがちだ。
そんな時代だからこそ、ビジネスにおいても、
“惻隠の情”が必要とされているのかもしれないのだが…。

う~ん、なんにとっても難しい概念なんだよねー。
もっともっと精進しなきゃ。


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やはり奥深い掃除道!

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木南氏のエピソードに一同共感

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難しいけど大切な”惻隠の情”!

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はなまるア・ラ・カルト

09/24
2013

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“やっておいて よかった”

「日本を美しくする会」が発足20周年。
鍵山秀三郎氏が掃除道に取り組んで50周年。

まさに「継続は力なり」ではないが、
この間に多くの貴重な出会いがあり、
多くの方に良い影響を与えたことは間違いないだろう。

やはり何事も継続することが大切だということだ。

そんな鍵山氏に感銘を受けた一人の経営者が、
先日開催された「鍵山塾」のゲスト講師として登場してくれた。
株式会社新宮運送の木南一志社長だ。

講演内容は、特にテーマこそ打ち出していなかったが、
あえて言葉にするとすれば“継続”。

普段なら雨の日は外ではなく社内を掃除していたところを、
鍵山氏にならい、ある時から雨カッパを着て、
ガードレール磨きを続けたそうだ。

そこでは雨の日なりの掃除の仕方、ゴミの拾い方があり、
晴れの日の掃除とは違った発見や学びがあったのだとか。

鍵山氏の言葉を借りるならば、
「例外をつくらない」ことでそこに新たな気づきと
ある効果がつくり出されるというわけだ
(東京掃除の会はもちろん雨天決行!)。

そして今回、掃除道を50年も継続している鍵山氏ならではの
タイトルの本が出版されるという。
そのタイトルは、

『やっておいて よかった』。

すなわち、諦めず続けてよかったということ。
続けてきた人だけが語れる言葉。
まさに“意味のある”言葉だ。

東井義雄氏の言葉で、
「本物は続く、続けると本物になる」とあるが、
まさにその通り。

鍵山氏が30歳から徹底した掃除をあきらめず、
ず~っと続けてきたから58歳にして田中義人氏と出会うことになり、
「日本を美しくする会」の発足に至ったのだ。

諦めずに続けていたからこそ出会いがあり、
そこに気づきや学びがある。
“継続”がいかに大切なのかがわかる。

これからのビジネスにおいても、
会社の継続をテーマにしていかないといけない。

つまり、目先の数字をあげることに囚われず、
その先のための組織づくり、人づくり、商品開発が
必要になってくるということだ。

一見物凄く小さなことにしか思えないようなことこそ、
継続して徹底することがこれからの時代で選ばれるためには必要。

「やっておけばよかった」ではなく「やっておいてよかった」。
こんな未来を見据えたコンセプトこそが、
これから大きなテーマとなるだろう。

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第8回鍵山塾開講!

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株式会社新宮運送の木南一志社長

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何ごとも諦めずに継続すること!

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「やっておけばよかった」ではなく「やっておいてよかった」

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