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2013
いま、“仕事道”が選ばれる理由
今から遡ること約2500年前。時は中国、春秋戦国時代。
強国“晋”を中心に大小いくつもの国が乱立
(晏子が活躍する“斉”も頑張ってはいるんだけど…)。
さらに、国同士だけではなく、その国の中においても
君主や臣下間において多くの争いが起きていた時代だ。
まさに世の中に実力主義が横行し、
身分制度が解体されつつあり、
社会の秩序が乱れていた時代と言っていいだろう。
そんな中、世の中を正そうと生まれた価値観が、
このビジ達でもご紹介している
孔子をはじめとした「儒家の思想」であり、
その弟子たちによって語られた「論語」というわけ。
(これは中島論なのだが…)社会が乱れてしばらくすると、
必ずといっていいくらいに、
それを正そうというチカラが働くのだ。
そして今。
かつての中国 春秋戦国時代のように日本国内も、
世界を見ても実力主義が横行している状態と言える。
すなわち、“経済的実力主義”であり
“軍事的実力主義”の時代ということだ。
その結果、どういうことが起きるのか。
社会秩序が乱れた世の中にはマナーやモラルが欠如し、
貧富の差は拡大する一方だろう。
さらに、環境汚染や非エコ、
人間性の欠如、そして文化の崩壊とつながるわけだ。
そうなると、やはり必要となってくるのは、
かつての「儒家の思想」のような人間的価値観。
つまり自然の摂理にも適った、
“道理”が大切になってくるということ。
もっと言えば世の中的に見ても、
ビジネスの世界においても
「自然の摂理に合致」した倫理的組織、
倫理観あるビジネスが求められているということだ。
そこで登場するのが、私中島が提唱する“仕事道”。
人としての生き方、理に適ったビジネスのあり方、
社会に役立つ会社・組織づくりなど、
まさに儒家の思想から学んだ(?)
現代における選ばれる価値観だ。
今この時代に生きる上で、
先達たちの価値観から学び、
日々の生活に活かせることは数多くある。
儒学をも独学で学んだ石田梅岩の石門心学もそのひとつだろう。
やはりこれからは“仕事道”。
“道”こそ秩序が解体された世の中やビジネスを、
正しい方向へと導いてくれるということ。
世はまさに、現代に蘇った春秋戦国時代
(何度も同様のことをくり返しているようだが…)。
この乱れた秩序を修正するためには、
やはり“仕事道”なのだ。