これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

はなまるア・ラ・カルト

09/02
2013

ara (1)

風を起こさない運転

道路脇を掃除していると、トラックが横をさっと走り抜けた。
しかし、風を感じない。他の車は大きさに関係なく風が起きたのに…。

これは、ある情報誌に掲載されていた、
日本を美しくする会の関係者である運送会社の社長が語っていたエピソードだ。

運送会社を経営しているので、無事故無違反やリッターあたりの
走行距離を伸ばす取り組みはすでに行っていた。
しかし、“風を起こさない運転”に出会ったとき、
「こんな運転ができるんだ!」と感動したという。

その社長も自分の会社で“風を起こさない運転”を実践するうちに、
無事故無違反や走行距離を伸ばすことなど、
当初の目標としていたことも気づけば達成していたそうだ。

つまり、すべてを包括するような
付加価値のあるテーマをもって取り組めば、あらゆる相乗効果が起きて
局所的な目標も結果的に達成できるということ。

“風を起こさない運転”を実践するためには、
高度な運転技術だけでなく通行人や
周りの車への思いやりが求められる。

その運転技術はもちろん普通車のドライバーのお手本にもなるし、
思いやりのある運転を追求して運送会社のスタッフ一人ひとりが
「社会の一員としてどういう振る舞いをしていけばよいか」
を考えることで、人間性も磨けるのだ。

風を起こさない運転が結果的にもたらしたのは、“仕事道”的発想。
私が日頃から発信している“仕事道”とは、
仕事を通じて人間性の向上とプロとしての成長を意識し、
組織や企業の成長につなげ、社会貢献をも達成していくという考え方だ。

直接的に結果を求めるのではなく、
「誰かのために」「何かのために」と発想していくと、
人間性や組織の成長など
本来育まなければならないものすべてを包括してくれる。

自分たちの業種業態において、すべてを包括できるテーマとは
何なのかを追求して真摯に取り組んでいけば、
あらゆる相乗効果が発揮されて付加価値ももたらしてくれるはず。

今後は、相乗効果なくして発展はなし! ということ。

ara (2)

「風をおこさない運転」を提唱する株式会社新宮運送 木南一志社長

ara (1)

ara (3)

運転手の気持ちが関係している!?

ara

“仕事道”による成長のシナジー

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

08/26
2013

araTOP

QBシナジーEXPO開催

来たる9月27日、ついに“QB EXPO”開催!

新しいモノ・コト・ヒトとの出会いができるのが“QB EXPO”。
会場で展開されるモノを見て、
プレゼンテーションを聞きながらさまざまなコトを知り、
ゲストやお客さま同士での新たな出会いの場となる。
そんな相乗効果(シナジー)を意識した一大イベントだ。

なんといっても目玉は、
InterFM番組「BUSINESS LAB.」の公開収録
(これは、第122回アルファクラブ定例会も兼ねている)。

今回のゲストには、
な、なんとあの「島耕作シリーズ」
(今月からは会長編の連載がスタート)を
約30年描き続けている、弘兼憲史氏が登場!
普段なかなか会えない存在なだけに、これは見逃せない!

また、今まで年に1回行っていたQB Statementの役割も兼ねている。
これは、QBの外部の協力スタッフの方たちに
仕事の成果報告と感謝をするイベントだ。

これらに加え、今回は社会性のある事業を展開する法人を
支援する場を設けさせていただいた。

まず、ホスピタルクラウンなどの活動で注目されている、
ビジ達でもおなじみ、クラウンKこと大棟耕介氏率いるプレジャー企画。
次にJ3を目指して、“日本のバルサを!”という意識で
上昇中の西村剛敏氏率いる東京23FC。
最後に東北被災地へ美味しいパンの缶詰を届け、
世界の災害・飢餓対策に取り組む秋元義彦氏率いるパン・アキモト。

このような、いままで私たちとも関わってきた方々のビジネスを、
会場内でプレゼンテーションしていただくことになっている。

しかもこのイベントのお客さまは、
すべてご招待とさせていただいている。
それは、今回のイベントのテーマである
「益はなくとも、意味はある」というのにも通ずる。

ただやるだけのイベントは、
一見すれば割に合わない投資のように見える。

しかし、目先の利益ではなく、その先にある大きな相乗効果のために、
お客さまの価値も意識した展開を図ると意味のある投資へと変わるのだ。

さらに、そのイベントで起きた相乗効果(シナジー)は、
参加者の次なるシナジーへとバトンタッチし、「超シナジー」へと向かっていく。

イベントは、シナジーをどう意識して展開するか。
意味あるものとするために、どうプロセスを演出するかなのだ。

「益はなくとも、意味はある」

この私のイベントへの思いが詰まったQB“シナジー”EXPOに乞うご期待!



121_omo

どんなお話が聞けるか楽しみだ!

QBEXPO_omo

盛りだくさんの内容に乞うご期待!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

08/19
2013

ara1

リーダーが「お客さまの感動」と「スタッフの感動」をつくる

駅のホームに入ってくる新幹線に、
一礼している集団を見たことあるだろうか。
彼ら(彼女ら)こそ日本が世界に誇る、
おもてなし集団「新幹線お掃除の天使」たちだ。

彼らは、JR東日本のグループ会社
「株式会社JR東日本テクノハートTESSEI」で働く社員の方々。
仕事は、新幹線の車両の「掃除」。
いやいや、「魅せる掃除」と言った方がいいかもしれない。

新幹線がホームに到着してから出発するまでのわずか7分間。
その限られた時間内で、1人が1車両を担当し、
全てのテーブルと窓そでを拭き、
床の清掃までもやってしまう。

一見地味な仕事のように思えるが、
いま彼らは世界中から
「最強のチーム」として注目されている。

しかし、そもそもなぜ彼らのような「組織」ができたのだろうか。
そこにはできる“リーダー”の存在があった…。

「どんな仕事でも、どんな人生でも誇りと喜びを持った瞬間から幕が開き、
いろいろな可能性が拓けてくるんです。
人間は組織の中で生きている動物。
組織自体を誇りある組織へと変えていかなくては…」

こんなことを語っていたのは、
JR東日本から赴任した矢部輝夫専務。
ある日突然やって来たお掃除の天使たちのリーダーだ。
しかしそんなリーダーも最初は困難の連続だったとか…。

当時のTESSEIは、JR東日本という大手のグループ会社ということもあり、
仕事に困ることはない。
会社や従業員(パートやアルバイト)には活気がなく、
いつしか「どのように仕事をこなすか」という考えが根付いていたそうだ。

そこでまず矢部リーダーは、
仕事を「清掃業」ではなく「サービス業」というふうに再定義した。

つまり、ただ掃除をするのではなく、
お客さまから何か尋ねられれば応えるし、
小さな子供のいるお母さんのために何かできることはないかと考える。
すまわち、お客さまのためのサービス部署であり、「掃除の会社」ではなくしたのだ。

さらに、パート構成率を58%から42%にまで下げ、
16%も正社員を増やすことで責任感をつくり上げ、
仕事のミスやクレームを激減させたそうだ。

矢部リーダーの行動は、
自分たちの仕事の意義や価値を再認識することになり、
組織の中にまさに「誇りと喜びを持った瞬間」を生んだに違いない。

つまり、リーダーがきちんと組織論やヴィジョンを持ち、
具体的な提案をし、実行に移そうとすることが組織にとって重要。
「お客さまの感動」「スタッフの感動」は
たった1人のリーダーから生まれるということだ。

よくビジネスでは“CS(顧客満足)”、“ES(従業員満足)”というが、
これはリーダー次第でどうにでもなる。
リーダーの考え方、行動、発想、実践力がこれから未来のスタッフ、
お客さまの感動をつくっていくということだろう!

やっぱりリーダーで決まるのだ!


ara (1)

お掃除の天使たち参上!

ara (2)

あっという間にピカピカ!

ara (3)

全ての組織はリーダーで決まる!

ara

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

08/12
2013

ara

“神の手”ビジネス

今年もまた熱い夏がやってきた。

数々のドラマ、そして伝説を生んできた
高校球児の夢の舞台「甲子園」。
私自身は、高校野球の大ファンということでもないが、
記憶に残っている試合がある。

“神様が創った試合”といわれる試合だ。

1979年。
球史に残るその試合は、
「箕島高校×星陵高校」の一戦。

試合は、両者一歩も譲らない接戦だった。

延長12回には星陵が1点を入れるも、
箕島はツーアウトランナー無しからまさかの予告ホームラン。

さらに延長16回に星陵がまたも1点を入れ、
裏の攻撃の箕島はツーアウトランナー無し。
次のバッターは一塁後方にファウルフライ。
一塁手が落下地点で構え、誰もがこれで終了と思った瞬間、
その年から活用された人工芝の切れ目に足をとられ転倒。

なんとその一塁手が次の打席で
レフトラッキーゾーンにホームランを打つのだ。
延長16回でまたも3対3の同点に。

結果、延長18回で箕島高校が勝利することになったのだが、
試合時間3時間50分にもおよぶ大熱戦だった。
まさに野球漫画の第一人者、水島新司ですら
描き得ないストーリーだ。

私はここに“神の手”の存在を感じてならない。
まさに“神が創った試合”なのだ。

なぜ漫画でも小説でもありえないような試合が、
現実に起きたのか。
それは徹底した練習によりつくり上げられた
チーム同士だったからに他ならないだろう。

“野球”というものに対して真剣に向かい合い、
厳しい練習に取り組んだ。
そして、それを継続して行ったことが、
見えざる“神の手”を働かせたのだ。

こうしたことは野球だけでなく、
ビジネスの世界でも同じことが起こり得る。

例えば、あの“ミドリムシ”の株式会社ユーグレナ出雲充社長も
大きな壁にぶつかり混沌としているときに、
思ってもない人が手を差し伸べてくれたり、
新たな出会いがあったりしたのだとか。

また、私もクオーターバックを創業してから30年になるが、
大手も含め10数社が参加したコンペで勝利したりと、
ときどき想像もしなかったことが起きていた。
今思えばここには神の手が動いたとしか思えないのだ
(弊社の場合、なぜここで神の手が動いたのかはわからないが…)。

やはり何事に対しても真摯な姿勢、とことん追求すること、
そしてプロフェッショナルとしての行動を長期に継続したとき、
神の手が現れ“奇跡”を起こしてくれるのだと私は思う。

そして今年。
実に29年ぶりに出場を決めた箕島高校と、
同じく6年ぶりに出場を決めた星陵高校が、
またあの甲子園にやってくる…。

あっ! と思ったら箕島が初日の一戦目で負けちゃった…。
これで箕島×星陵の夢の再戦はなくなってしまった。
実は、箕島はその当時の監督の長男が監督だったというのに…
神の手は実現しなかった!

ara

社会性ある行動は“神の手”を呼ぶ

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

07/29
2013

araTOP

何百年も続く、リーダー論

ほとんどの組織は“リーダー”なくして成り立たない。
また、リーダーシップの質で、
その組織は大きく変わるとも言われている。

そんなことを思いながら私は先日、
リーダー論(?)が書かれた1冊の書籍を読ませていただいた。
今回は、その中からいくつかキーワードをご紹介したいと思う!

1.「人を育てるというのは、人をやる気にさせること」

 今では「人を育てない限り、会社の明日はない!」と
 思っているが…私がこれに気づいたのはいつだったろうか…。
 思えば、昔はスタッフのやる気を削ぐ言葉ばかり
 発信していた気がする(いや~そのことに気づけて良かった!)。

2.「上司は、まず、自分から動く。
  部下が動かなくても、自分から動く」

 このことに関して言えば、私の大得意分野。
 むしろ私が動き過ぎたせいで、
 スタッフが動けないことが何度もあった…(ははっ!)。

 つまり動き過ぎにも要注意ということだが、
 スタッフは上司の行動をしっかり見ているということだ。

3.「上司は、仕事を楽しむ。
  部下が仕事をしたくなるくらい、楽しむ」

 私は、目の前の仕事に夢中になってしまうことがよくある。
 そのくらい私にとってクリエイティブの仕事は楽しいもので、
 スタッフの仕事も、自分のアイデアで
 やりたくなってしまうことがある
 (スタッフも自分のアイデアで仕事を進めたかっただろうなぁ~)。

4.「あきらめない限り、人生には成功しかない」

 この言葉は、数多くの実績を残した経営者の方から
 よく語っていただいている。

 共通して言えることは、
 そのほとんどの経営者の方々が何度も失敗し、
 辛酸を舐め、そして復活しているとうこと。

 やはりあきらめない限り、その先につながるということだ!

と、ここまで“リーダー”になるためのキーワードを
いくつかご紹介させていただいたが、
実はこのキーワード、福島正伸原作の
『コミック版リーダーになる人のたった1つの習慣』で
語られていたもの。

そして私は、この書籍を読んで再確認したことがある。

それは、この書籍に書かれている、
いわゆる「リーダー論」というものは
ここ数十年で始まったことではないということだ。

百年前? いや、江戸時代の職人や商人、
武士の間でも言われ続けてきたのかもしれない。
ひょっとしたら…いや当然かもしれないが
千年以上も前からリーダー論はあったのだろう。

つまり「リーダー論」とは時代を越えて、
先輩や先達から受け継がれてきたのかもしれない。

どの時代、世界、業種業態に関わらず
“リーダー”という存在は変わらず生き続け、
求められている価値観は普遍的なものなのだ。

この“リーダー”という価値観は、
会社の大小に関係なく、またこれからの未来においても、
多くの人たちが悩み、考え、
行き着かなければいけないプロセスなのだろう。

ara

受け継がれてきたリーダー論とは…

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ