これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

10/07
2013

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“惻隠の情”

講演会参加者は800人、名刺交換には100人の列…。
そんな大人気の鍵山相談役の講演会の数日後に、
なぜ木南社長は鍵山相談役から
御礼のハガキをもらうことができたのだろうか。

9月に開催した鍵山塾。
そこでゲストとして招かれた
株式会社新宮運送の木南一志社長に、
鍵山相談役の出会いの話を聞くことができた。

当時、掃除に興味を持ち、鍵山相談役の講演会に参加した木南氏。
800人にも上る参加者がいた講演会では、
鍵山相談役と名刺を交換するために100人の列ができていた。
そこで、木南氏も名刺の交換をするのだが、
なんとその3日後に鍵山相談役からハガキが届いたというのだ。
あの大人数の中で、なぜ自分に…と木南氏は思ったという
(鍵山相談役曰く、名刺交換の際にピンときた人だけに
ハガキを出しているという)。
これが、木南氏と鍵山相談役との出会いだったそうだ。

木南氏がガンを患った際には、
入院中に鍵山相談役からプロポリス(健康食品)と
書籍の「晏子」4巻が届いたという。
木南氏は「なぜ私ごときに一部上場企業の創業者が
ここまでしてくれるのか?」と感動したそうだ。
そのとき、鍵山相談役を動かしたものは、
“惻隠の情”だったのではないだろうか?
(私が勝手に思っているだけですが…)

“惻隠の情”とは、相手(他人)のことをいたましく思って同情する心。
弱者をいたわる思いやりの心を目指す、
武士道の真骨頂ともいえる教えだ。

これは「孟子」から来ている言葉で、
もともと人の中に自然に備わっているという。
その心に従って行動することにより、
やがては人の最高の徳である“仁”に通ずる、とされている。

また、“惻隠の情”は、人を変える力があるという。
入院中に鍵山相談役から受けた“惻隠の情”は木南氏を感化させ、
思いやりをもって行動を起こすきっかけになったのだ。

それを表す事件が、2012年に起こった取引先である
化学会社の爆発事故という出来事だ。

化学薬品をトラックで輸送するという
仕事が多かった木南氏の会社では、その事故により、
売り上げの6割を失うという大きな痛手を負った。

苦境に立たされた取引先や仕事が無い社員を見て、
木南氏の中に芽生えた発想は、掃除。
取引先の化学会社の周辺を仕事が無くなった
運転手たちと共に早朝掃除をしたのである。

そして、その運転手たちの一定の給料も
保証するという決断を下したのだ。
これは、まさに“惻隠の情”ではないだろうか。

自らが苦境に立たされた際に鍵山相談役から受けた思いやりや、
その後の鍵山相談役を信じて行う徹底した掃除から、
その心は感化されていたのだ。

そして1年が経った現在では、
その化学会社からの仕事も半分ほどまで復活しつつあるそうだ。

現在の社会(ビジネス)においては、
このような“惻隠の情”を発信していくことは難しいのかもしれない。
つい自分のことや会社の売り上げにばかり目が行き、
大変な状況の人たちを思いやる心を忘れがちだ。
そんな時代だからこそ、ビジネスにおいても、
“惻隠の情”が必要とされているのかもしれないのだが…。

う~ん、なんにとっても難しい概念なんだよねー。
もっともっと精進しなきゃ。


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やはり奥深い掃除道!

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木南氏のエピソードに一同共感

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難しいけど大切な”惻隠の情”!

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はなまるア・ラ・カルト

09/24
2013

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“やっておいて よかった”

「日本を美しくする会」が発足20周年。
鍵山秀三郎氏が掃除道に取り組んで50周年。

まさに「継続は力なり」ではないが、
この間に多くの貴重な出会いがあり、
多くの方に良い影響を与えたことは間違いないだろう。

やはり何事も継続することが大切だということだ。

そんな鍵山氏に感銘を受けた一人の経営者が、
先日開催された「鍵山塾」のゲスト講師として登場してくれた。
株式会社新宮運送の木南一志社長だ。

講演内容は、特にテーマこそ打ち出していなかったが、
あえて言葉にするとすれば“継続”。

普段なら雨の日は外ではなく社内を掃除していたところを、
鍵山氏にならい、ある時から雨カッパを着て、
ガードレール磨きを続けたそうだ。

そこでは雨の日なりの掃除の仕方、ゴミの拾い方があり、
晴れの日の掃除とは違った発見や学びがあったのだとか。

鍵山氏の言葉を借りるならば、
「例外をつくらない」ことでそこに新たな気づきと
ある効果がつくり出されるというわけだ
(東京掃除の会はもちろん雨天決行!)。

そして今回、掃除道を50年も継続している鍵山氏ならではの
タイトルの本が出版されるという。
そのタイトルは、

『やっておいて よかった』。

すなわち、諦めず続けてよかったということ。
続けてきた人だけが語れる言葉。
まさに“意味のある”言葉だ。

東井義雄氏の言葉で、
「本物は続く、続けると本物になる」とあるが、
まさにその通り。

鍵山氏が30歳から徹底した掃除をあきらめず、
ず~っと続けてきたから58歳にして田中義人氏と出会うことになり、
「日本を美しくする会」の発足に至ったのだ。

諦めずに続けていたからこそ出会いがあり、
そこに気づきや学びがある。
“継続”がいかに大切なのかがわかる。

これからのビジネスにおいても、
会社の継続をテーマにしていかないといけない。

つまり、目先の数字をあげることに囚われず、
その先のための組織づくり、人づくり、商品開発が
必要になってくるということだ。

一見物凄く小さなことにしか思えないようなことこそ、
継続して徹底することがこれからの時代で選ばれるためには必要。

「やっておけばよかった」ではなく「やっておいてよかった」。
こんな未来を見据えたコンセプトこそが、
これから大きなテーマとなるだろう。

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第8回鍵山塾開講!

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株式会社新宮運送の木南一志社長

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何ごとも諦めずに継続すること!

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「やっておけばよかった」ではなく「やっておいてよかった」

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はなまるア・ラ・カルト

09/17
2013

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「一事が万事」の飲食ビジネス

「“キムチ”の持って行き方、
お客さまへの出し方でよい焼肉店は決まる!」
…え!? “キムチ”で!?

そんなことを話してくれたのは、
食の演出家である大久保一彦氏。

「このお店は何かが違う」とお客さまに思わせられることが、
また行きたいと思わせ、繁盛のコツになる。
というのが、大久保氏の考える接触デザイン。

ではどうして「よい焼肉店はキムチの出し方で決まる」というのだろうか。

焼肉店ではお肉の注文を受けてからお客さまに提供するまで、
それなりの時間がかかるもの。
その間の場を持たせる料理としてキムチが多く注文される。

そして、その料理をお客さまに提供する
役割のほとんどが若手スタッフとなるのだ。

そしてその若いスタッフたちが、たかがキムチ(されどキムチ)を、
お客さまにどう提供するかがポイントになってくる。

その提供の仕方によって、その店のお客さまサービスの考え方や、
スタッフ教育への取り組みまで
推し量ることができるということ。
まさに「一事が万事」だ。

実は「掃除」も「一事が万事」。
掃除の会のトイレ掃除は道具を並べるところから始まる。
その並べ方や置き場所には、掃除の手順に沿ったルールがあり、
その掃除の手順にもルールがあるのだ。

つまり掃除の会のトイレ掃除は、
ただトイレをキレイにするのではなく、
それを通して段取りの大切さであり、
物事との取り組み方などまで学ばせてくれる。

もっと言えば、掃除と真剣に取り組むことで、様々な気付きが生まれ、
その気付きは色々なものに応用が出来るということ。
これはまさに「一事が万事」の代表的な存在だろう。

さて、大久保氏は、これからの飲食業界は
食材の生産者とお店がもっと近付かなくてはとも。

世界的に見ても、今後は、
生産者とお店が…言い換えれば、
生産者と生活者(お客さま)が
もっと近づいていくと語っている。

「一事が万事」の大久保流飲食業界の
今後のポイントと潮流は、
9/22・9/29の『BUSINESS LAB.』でたっぷりと語られる予定だ。
こうご期待!


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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜・朝6時から好評放送中!
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『BUSINESS LAB.』聴いてね~!

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よい焼肉店はキムチで分かる!

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飲食業界のこれからに迫ります!

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はなまるア・ラ・カルト

09/09
2013

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経営は百人百様

これまで錚々たる顔ぶれのゲストをお迎えし放送してきた、
私がパーソナリティを務めるラジオ番組「BUSINESS LAB.」

今年に入ってからは、おかげさまで注目の経営を行っている
経営者の方々にご出演していただく機会が多くあった。
そして、その経営者の方々を頭に思い浮かべていて、
ある共通点に到達したのだ。

まずは、頭に浮かべた10人の経営者をご紹介しよう。

1人目は、『ミドリムシで世界を救うことに決めました』
という書籍も出版された、株式会社ユーグレナの出雲充社長。

2人目は、自分の体験から家事代行業の会社を立ち上げた、
株式会社ベアーズの高橋ゆき氏。

3人目は、自分の経営は2勝10敗だという、
ブックオフの創業者であり、
現・俺の株式会社の社長である、坂本孝氏。

4人目は、一度ビジネスで失敗し多額の借金を抱えながらも、
新たにビジネスを立ち上げ上場企業とした
KLab株式会社の真田哲弥社長。

5人目は、独自のLED表示技術とシステム設計を行い、
デジタルプロモーションの幅を広げた、
アビックス株式会社の熊﨑友久社長。

6人目は、ビジ達でもおなじみの
大里綜合管理株式会社の野老真理子社長。

7人目は、約200年も続く老舗和菓子店ながらも、
時代に合わせて大きな改革を行った、
株式会社船橋屋の渡辺雅司社長。

8人目は、スポーツクラブに、エステやネイルを取り入れるなど
お客さまに寄ったビジネスを展開している、
スポーツクラブNAS株式会社の柴山良成社長。

9人目は、山登りのプロならではの観点から、
アウトドア用品などの製造・販売を行う、
株式会社モンベルの辰野勇会長。

10人目は、職人を育てることを目的としている、
秋山木工の秋山利輝社長。

この経営者の方たちがやっていることや決断の仕方、
考え方はとにかくバラバラ。そこには共通点が見つからない。

ところが、それぞれに必要なテーマに関してはとことん“追求”するのだ。
その“追求心”はスゴい。そして、“徹底”もハンパじゃない。
言い換えれば、“あきらめない”人たちともいえるだろう。
あとは、“人材”を重要視しているところくらいが共通点だろうか。

すなわち、経営の仕方はみんなバラバラ。百人百様なのだ。
だから、彼らから学ぶところはたくさんあっても、
彼らの経営を真似たところで何の成功の裏付けにならないということ。

経営は百人百様。
どこまで自分のビジネスに理念を突き通して
展開していけるか、が大切なのだ。

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ミドリムシで世界を救う!?

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需要が高まる家事代行業!

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どんどん活躍の場を広げている坂本氏!

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登山家ならではの視点が光る!

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はなまるア・ラ・カルト

09/02
2013

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風を起こさない運転

道路脇を掃除していると、トラックが横をさっと走り抜けた。
しかし、風を感じない。他の車は大きさに関係なく風が起きたのに…。

これは、ある情報誌に掲載されていた、
日本を美しくする会の関係者である運送会社の社長が語っていたエピソードだ。

運送会社を経営しているので、無事故無違反やリッターあたりの
走行距離を伸ばす取り組みはすでに行っていた。
しかし、“風を起こさない運転”に出会ったとき、
「こんな運転ができるんだ!」と感動したという。

その社長も自分の会社で“風を起こさない運転”を実践するうちに、
無事故無違反や走行距離を伸ばすことなど、
当初の目標としていたことも気づけば達成していたそうだ。

つまり、すべてを包括するような
付加価値のあるテーマをもって取り組めば、あらゆる相乗効果が起きて
局所的な目標も結果的に達成できるということ。

“風を起こさない運転”を実践するためには、
高度な運転技術だけでなく通行人や
周りの車への思いやりが求められる。

その運転技術はもちろん普通車のドライバーのお手本にもなるし、
思いやりのある運転を追求して運送会社のスタッフ一人ひとりが
「社会の一員としてどういう振る舞いをしていけばよいか」
を考えることで、人間性も磨けるのだ。

風を起こさない運転が結果的にもたらしたのは、“仕事道”的発想。
私が日頃から発信している“仕事道”とは、
仕事を通じて人間性の向上とプロとしての成長を意識し、
組織や企業の成長につなげ、社会貢献をも達成していくという考え方だ。

直接的に結果を求めるのではなく、
「誰かのために」「何かのために」と発想していくと、
人間性や組織の成長など
本来育まなければならないものすべてを包括してくれる。

自分たちの業種業態において、すべてを包括できるテーマとは
何なのかを追求して真摯に取り組んでいけば、
あらゆる相乗効果が発揮されて付加価値ももたらしてくれるはず。

今後は、相乗効果なくして発展はなし! ということ。

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「風をおこさない運転」を提唱する株式会社新宮運送 木南一志社長

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運転手の気持ちが関係している!?

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“仕事道”による成長のシナジー

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