これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

05/27
2013

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トレーダージョーズの楽しみ方

やっぱり、トレーダージョーズでしょ!

全米に300店舗を構える、西海岸生まれの
人気スーパーマーケット「トレーダージョーズ」。

オーガニック系の商品を扱いながらも、値段は格安。
豊富な品揃えに加え、
ほとんどの加工品や果物がトレーダージョーズブランド、
つまりこだわりのPB(プライベートブランド)として展開している。

独自の商品開発力により、
行くたびに新しい品々がお出迎えしてくれるのも何とも嬉しい。
その地域によって扱う商品も違うらしく、
品揃えもいつの間にか変わっていくということだ。

スタッフのサービスも、他のスーパーとはあきらかに違う。
レジまわりに案内スタッフがいるのはもちろん、
スタッフ一人ひとりが店・商品のことをしっかりと知っていて、
尋ねればきちんと説明と案内をしてくれるのだ。

そこには、セルフサービスの本場アメリカにあっても、
トレーダージョーズ流のサービスポリシーが感じられる。

そんなこだわりの品揃えを可能にし、
しかもお手頃価格できる理由はというと…

「美味しい物を安く大量に直接プロデューサーから仕入れる」から。

トレーダージョーズが掲げる、このシンプルなポリシーを継続し、
徹底してきたことが、結果的に他のスーパーとの
大きな差別化につながり、繁盛店へと成長させたのだ。

だからこそ、未だに安くて美味しい
こだわりのPBを大量に展開し続けられる。

日本にもPBはあるが、これは独自にプロデュースしたものではなく、
有名ブランドと交渉して作ってもらっているもの。
こだわりのない日本のPBは、中島流で言うともはやPBではないのだ!

商品に特徴があり、サービスも充実。
それでいて新商品が続々開発され、しかも割安。

そして何といっても、これら選ばれる全ての要素を支えている
“トレーダージョーズ理念”を、しっかりと守り続けてきたことが、
厳しい経済状況の中でも愛され続けてきた理由だろう。

最近では、この“トレジョ”のエコバッグが
Webで購入可能になり、日本でも大人気だとか。

話を聞いてたら、皆さんも行きたくなったでしょ~?
えっ! 何でこんなにトレーダージョーズのことを今語るかって?
はっはっは、実はもうすぐ行くからなのだ!

アメリカのトレーダージョーズを訪問し、
トレーダージョーズのPB商品と
たくさんの取材情報を持って帰る予定。

再来週には、リアリティあるアメリカ視察の情報が
ビジ達中にモリモリしているだろう。
お楽しみに!

EE

今回はニューヨーク&シカゴに視察!

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アメリカの「今」を見つめに行ってきます!

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トレジョには新しい発見がいっぱい!

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はなまるア・ラ・カルト

05/20
2013

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ついに知覧の富屋食堂へ

なかなか鹿児島には足を運べなかったため、
今回が初の“知覧”体験になった。

富屋食堂や特攻平和会館はもちろん、知覧で有名な武家屋敷、
そして少し足を伸ばして人気の温泉地・指宿
(“いぶすき”と読むのだが、やっぱり読めないよね~)
にも足を運んできた。

太平洋戦争末期の沖縄戦での出撃の前夜、特攻隊員の宮川軍曹は、
「小母ちゃん、死んだらまた小母ちゃんのところへ、ホタルになって帰ってくる」
と富屋食堂の鳥浜トメさんに言い残して知覧基地から出撃していった。
そしてその夜、トメさんの家(食堂?)に、本当に一匹のホタルが入ってきたという。

かつて本土最南端の陸軍特攻基地の指定食堂であった富屋食堂での有名なエピソードである。

この食堂は、現在は資料館となっている。
また、彼女が働きかけたことで建立された特攻平和会館にも
当時の資料が多く残されており、今まさに戦闘機に乗って出撃せんとする姿など、
リアリティのある映像や写真などが展示されている。

話には聞いていたが、隊員たちの最期の手紙や遺品を見ながら、
20歳前後の若者で編成されていた特攻隊の存在とその犠牲の程、
時代背景などもしっかり受け止めることができた。
(やっぱり、ここに来ないとそのリアリティは伝わらないということ)

だが、私は特攻作戦の是非や、戦争の勝敗に対して語るつもりはない。
それは変えられない過去の出来事だからだ。
私が語りたいのはむしろこれからの未来のこと、現在の私たちのことである。

国や社会だけでなく人にとってもよいビジネスをするべき
というのが私が唱える“仕事道”だ。

このように戦争で大きな犠牲を払っての現在があるならば、
私たちは同じ過ちをしないためにも、
国や社会、そして人にとって有意義な活動やビジネスを展開していくべきだろう。

しかし、現代社会は“経済優先型”である。
様々な情報や物に溢れ、一見豊かに見えるが、
果たしてそれは「本当の豊かさ」であり、私達が求めるものなのだろうか。

“あれだけの大きな犠牲を払って、これ?”とどこからか声が聞こえてきそうだ。
今こそ「物やお金の豊かさ」ではなく「本当の豊かさ」を追求し、
ビジネスのあり方の見直しと再構築をしていく重要な時期になっているのだろう。

ここが、次なる「本当の豊かさ」を追求する入り口なのだ。

今回の富屋食堂の見学は、
これらのことを再確認するきっかけになった。

これからの“ビジ達”でも、
社会にとっても、人にとっても有意義なビジネスを発信していきたい。

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戦闘機隼

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これに乗って多くの若者が空へと逝った

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千羽鶴には平和への祈りが込められている

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彼らが残した今を無下にしてはいけない

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はなまるア・ラ・カルト

05/13
2013

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白くまブランディング

きめ細かくふわふわの氷にまろやかな甘さの練乳、
そしてトッピングされたフルーツや寒天…う~ん、絶品!

今や全国のコンビニエンスストアに並ぶ氷菓
“白くま”(本家の白くまとは大分味は違うが…)だが、
もともとは鹿児島の夏の風物詩だったのだ。

先日の鹿児島出張で、白くまの本家という
「天文館むじゃき」に寄ってみた。

人々でにぎわう商店街を進むと、「やっと逢えたね」という
プラカードを掲げた白熊の張りぼてを店頭に発見!
一目で分かるインパクトだ。

白くまが誕生したのは今から60数年前。
名前の由来は諸説あるようだが、
トッピングされたチェリーやアンゼリカ、
干しぶどうの配置が白熊の顔のように見えたからだそう。

全国展開を果たし、今や北海道のコンビニエンスストアでも
売られているという白くまが、人々に愛され続ける理由を、
マーケティングの視点から中島流に分析してみた。

まずはネーミング。
「白熊」という、すでに認知されイメージができあがっている
名称を活用したことは、その躍進に一役買っているだろう。

すでに馴染みのあるフレーズを使うことで、
動物の持っているイメージと商品がオーバーラップする。
すると人々の記憶に残りやすく口コミにもなりやすい。

さらに、その動物をモチーフにすることで
店頭のデザインもしやすいのだ。

実際に私は、店頭にある白熊の張りぼてを遠くから見ただけで
「この店だ」と確信することができた。
まさにネーミングの“妙”と言える。

もう1つは、なんと言っても商品そのものが
美味しく魅力的だということ
(全国で大量に販売されている商品は別として…)。

氷にシロップをかけただけのかき氷とは違い、
秘伝の自家製ミルクや色とりどりのフルーツで
彩られた白くまはオリジナリティーにあふれている。

さらに、チョコレート白熊や抹茶白熊、
食べ歩きのできるハンディタイプまであり
バリエーションも豊富だ。

鹿児島で誕生し、今や氷菓の定番として全国の
コンビニエンスストアで売られるまでに成長したその秘密は、
「ネーミングの“妙”」と「確かな美味しさ」だろう。

商品自体の魅力を高めることはもちろん、
いかに口コミになるブランディングをしていくか
ということがマーケティングのポイントなのだ!

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店頭にはド迫力の白熊のはく製

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ハンディタイプの白くまをGET!

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白熊と“白くま”の競演

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この氷にも秘密が…!?

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満腹で天文館商店街を後に…

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はなまるア・ラ・カルト

04/15
2013

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“踏み絵的採用”のオススメ

4月入社の新入社員も少しずつ馴染んできた頃だろうか。
晴れて会社の一員となったからには、
同じベクトルで前に進んでもらいたい
(まぁ、なかなかそううまくもいかないのが現実の厳しいところ…)。

江戸時代から続く老舗くず餅店・船橋屋の
経営理念は、“くず餅ひと筋真っ直ぐに”。
創業以来、作り方も理念も徹底して変えていないという。

さて、そんな船橋屋の会社説明会には
年間トータル数千人の学生が訪れるそうだ。
しかし実際に入社できるのは5~6人程度。

精鋭を決めるには、船橋屋の理念や家訓を
しっかり理解してくれて、なおかつ価値観を
共有できる人材かどうかを見極めなくてはならない。

そのために、会社説明会では必ず
「皆さん、船橋屋のくず餅は食べてきましたか?」と尋ねるそうだ。
確かに、本当に情熱があるのなら誰かに言われなくても能動的に
船橋屋について知ろうとするはず。

つまり、価値観を共有し同じ方向を目指して
共に歩んでいけるような人材を選ぶには、企業風土や価値観に対する
共感度を確認できる機会(イベント)が必要となる。
これを中島流に言うと“踏み絵的採用”というわけ。

その昔、踏み絵によって
キリスト教徒であることを見分けていたように、
採用の際にしっかりと踏み絵のような
確認をしておかないと、のちのち困ることに繋がるのだ。

弊社クオーターバックでも価値観を共有する大切さを実感している。
クリエイティブな会社なのでその方向性と質、
そして全員が日々成長を目指してもらわないと
会社の成長も継続も難しい。

有名な大学を卒業しているから優秀な人材というわけではないからねぇ~。
これからの時代、組織の一員として
共に歩んでいけるような人材を選ぶためには、
船橋屋のような(?)“踏み絵的採用”が必要だ。

そのためには企業も
“何を目指しどう社会に貢献できているか”を
もっと明確に発信していかないとね!

そうそう、採用される側も
「入社できるならどこでもいい」という気持ちじゃだめ。
継続して勤めていくためには、
やはり自分とベクトルの合う企業を選ばなくては!


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船橋屋の会社説明会

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果たして誰が選ばれるのか!?

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1人1人が誇りを持った会社に

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はなまるア・ラ・カルト

04/01
2013

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“減装(へらそう)ショッピング” 減らそうゴミの山

“24トン!”

神戸で活動するNPO法人「ごみじゃぱん」が、
ヤマザキパンの容器包装を極限までシンプルにすることで
削減したゴミの量である。

(あまりピンとこないかもしれないが、パンの袋のみで
“24トン”というと、とてつもない量を想像できるのでは?)

同団体は、これらの功績が認められ、
昨年“減装ショッピング”の活動が内閣総理大臣賞を受賞。
現在は、活動を「広く伝えるため」のものに集約し、
より多くの人に減装運動を呼びかけているようだ。

こんな取組みが注目を集めている中、“掃除に学ぶ会”で活動を続けている
私も、日頃からゴミに対して数々のムダを感じていた。

資源の無駄使いから始まり、商品加工の手間、
路上などに捨てられたゴミの清掃・焼却・処理の手間、などなど…。
ゴミと一口に言ってみても、そこには2重3重のムダがあるわけだ。

私自身も、なるべくゴミを出さないようにと
エコバックを持って買い物に行ったりしているわけだが、
それでも結構なゴミが出てしまう…。

いつからこんな時代になったのか。

私が小学生の頃、つまり50年ほど前は、ペットボトルや缶の飲料など
出回っていなかった。お菓子を買うにも量り売りで、
パッケージすら無かったわけだ(あってもせいぜい薄い紙製のもの)。

つまり、こんなにもゴミが出るようになったのは
ここ40~50年の間でのこと。世の中の便利化と効率化が進んだが故に、
容器や包装が必要になったのだ。

また、より商品を売るための企業競争によって、
包装が過剰になったことも理由の1つだろう。

では、私たちは今このような問題に直面し、
ゴミを減らすために何をすべきだろうか。
先ほど紹介した“減装ショッピング”のように
企業に働きかけることも1つの正解だろう。

しかし、私が考えるゴミを減らすための実践は、誰もが簡単にできること。
「ゴミが増えるような過剰包装の商品は購入しない」というように、
私たちが“選ぶ”意識を持つということだ。

「便利だから利用する」という考え方で本当にいいのだろうか、と
一度立ち止まり、リスクをしっかりと見極めた上で
判断することが大切なのだ。

今回取り上げた過剰包装に限らず、急激に変化する時代だからこそ、
皆さんも“本当に必要なものだけを選ぶ”、
そんな意識をもって生活してみてはいかがだろうか。

私がそうだったように、もしかしたら街のゴミを拾ってみると
色々と気づくことがあるかもしれない。

R0053855

ゴミの山になってしまう・・・

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