これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

12/25
2012

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メルシーの徹底

早稲田のラーメン店というと
ほぼ必ず名前の挙がる老舗店・メルシー。

先日たまたま早稲田付近に用事があり、
久しぶりにメルシーで昼食をとることにした。
(クオーターバック創業時はご近所だったから
よく行ってたんだよね~)

安売りのチェーン店ではないのに、
なんとラーメン1杯400円!

あれから30年経った今も変わらないメニューと
飾り気のない店内だが、
それでも行列ができていたりする。

値段は少しずつ上がっているものの、
今の時代、繁盛店のラーメンは
400円じゃ食べられないだろう。

実は、チェーン店でもないメルシーが
いまだに400円という低価格で
ラーメンを提供しているのは、
そこにしっかりとした店の理念があるからなのだ。

早稲田は東京きっての学生街。
彼らのお小遣いで払える値段であれば、
近隣の学生たちが小腹の空いた時の
おやつとして ラーメンを食べられる。

ふと気付いた。
これは、メルシーの“できるけど、しない。”
ではないかと。

あれだけ繁盛しているのだから、
チェーン展開や値段を上げての
ラーメン作りも当然できただろう。

けれどそれを“あえて”しないのは、
メルシーを訪れるお客さまたちが
「美味しいものをほどほどの値段で食べること」を
求めているからなのだ。

というより、“ここの学生たちに満足させる”が
存在理由だからだろう。

そういえばメルシーは、飯田橋、神楽坂近辺の
繁盛店である龍朋や三州屋と似ている。

この3つの店舗は、
“飾り気はなくとも人々に長い間
愛され続けている繁盛店”というのは
もちろん、“できるけど、しない”を
徹底しているという意味でも共通している。

中華料理店・龍朋は、下町風の内装で
お世辞にもきれいとは言えないが、
逆にその気取らない雰囲気が心地よい。
仲間を連れて訪れたり、ふとした時に
行きたくなるような安心感があるのだ。

大衆割烹の店・三州屋は、
15坪程度の店内が昼夜を問わず
にぎわうほどの繁盛店。
ご主人自ら選んだ美味しい魚を
お手頃価格で食べられる。

店の規模を大きくして小ぶりな魚を使えば
もっとたくさんの人に
料理を提供でき儲かるだろうが、決してやらない。
それを目的とした店ではないからだ。

低価格で美味しい料理を提供していれば
多くの人たちに喜ばれ、
十分サスティナブルな経営を続けていけるのだから、
余計なメニューは増やさない! 店も増やさない!
必要以上に高く売ることもしない!
華美な装飾はしない!

そして、わざわざ美人なお姉さんを雇うこともしない!
(昔から顔なじみの女性がずっと働いている)

お客さまが何を求めて来てくれているのかを
理解した上で“できるけど、しない”を
徹底していけば、おのずと信頼が得られ
継続していけるってこと!
ここにもサスティナブルのための大きなヒントが…。

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大繁盛!

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安~い!!

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きれいな装飾ではないけれど   愛され続けているのだ。

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はなまるア・ラ・カルト

12/17
2012

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これからの、ダンドリと前始末

(あっ! またパンツ忘れた…!)

私が通うフィットネスクラブで、人知れずこんなことをつぶやくのは
これで何度目だろうか…。だって、Tシャツやトレーニングパンツ、アンダーシャツにソックス…他にも色々、どれを忘れても大変なわけで…。

最近、前にも増して“ダンドリ”と“前始末”の大切さを感じている。
先ほどのフィットネスクラブの例もそう。
私の目的はトレーニングをして身体を鍛えることであって、忘れ物をせずに行くことではない。

(準備にできるだけ気を使わなくてもいいように、
  “ダンドリアプリ”が欲しいな~)

こんなこともありながら、実は最近私が着目しているのは、ただの「ダンドリ」や「前始末」ではなく、
ロングレンジの“ダンドリ”や“前始末”。

以前、ビジ達で紹介した宮大工の人たちは、
いかに“ダンドリ”が大切なのかを語っていた。

例えば、次の仕事のことを考えて道具の手入れをしっかりしておく。
また、次なる職人を育てるため、
徒弟制度を設けている。
さらに、寺院の建立や修復作業がない時にも食いつなぐことができるよう、畑を持っているなど、どれもこれもがロングレンジの段取りなのだ。

また、石田梅岩もこんなことを語っている。
「実(まこと)に子孫を愛せば、 道を学びて栄うることを致すべし」。

これは、「孫の代のことを愛し考えるならば、
道理をしっかり学ぶことが必要だ」ということ。
これもロングレンジで“前始末”するべきということだろう。

中島流にいうと、ロングレンジでこの先を考えるならば、エネルギー問題も“前始末”が必要。

この震災で、これほどの原発被害が出るのであれば、やっぱり“前始末”なのだ。
今こそ「エネルギーは原発に頼らない!」、そんな勇気ある決断が重要。
楽や効率を優先すると、いつか大きなリスクとなってやってくる。

美しい地球を孫の代、いや、その先まで残すためには、目先のことばかりを考えず、ロングレンジに物事を考えた“ダンドリ”と“前始末”だ。

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前始末を実践!

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ダンドリアプリが欲しい!

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宮大工さんを見習いたい!

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はなまるア・ラ・カルト

12/10
2012

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5代目吉田カバンのご利益

ついに、ついに5代目を手に入れました。パチパチパチ~!
…一体何が5代目なのかって?
実は、愛用している吉田カバン製のリュック(かっこいいバッグ)が
5代目に突入したのだ。

初代を購入したのは、たしか15年前。神田のカバン専門店、
レオ マカラズヤでのこと(その名の通り本当にまけてくれない…)。
そこでこのリュックと出合ってからは、
ずっと同じタイプのものを購入し続けている。

振り返ってみると、2代目は吉田カバンに修理をしてもらい、
大切に使ってきた(今も時々活用している)。

しかし、3代目でまさかの事件!
なんと、バルセロナ旅行中にリュックごと盗まれるという悲劇が…
(きっとバルセロナで大切に使われているはず)。
そんな悲しみをのりこえて再び購入したのが、今使っている4代目になる。

その4代目も4年目を迎えていた今年、
このリュックがもう店頭には並ばないとの話が飛び込んできた。
慌てて問い合わせてみると、
注文がいくつか重なればつくってくれるとのこと。

4代目もだいぶ使いこんできたし、この機会にと
早速表参道のクラチカ(吉田カバンの直営店)へ注文。
先日5代目とようやく対面することができた。

私がここまで愛着を持つのは、とにかく使い心地が
素晴らしいことにある。生地の作りは丈夫だし、
肩にかけても手に持ってみても、抜群の安定感と美しさ。

こんなにも手に馴染むリュックを生み出せるのは、
吉田カバンに掲げられた「一針入魂」という社是が大きなポイントだ。

この言葉には、「使うほどに馴染み、
長く愛用していただけるカバン作りを目指す」という、
創業者の吉田吉蔵氏の理念が込められている。

吉田吉蔵氏がカバン職人の道を歩み始めたのは12歳の時(1918)。
そこから修行の中でカバンを愛し、革を愛し、
それ以来、愛用されるカバンを生み出す職人として生きた。

その思いは創業者亡き後も受け継がれ、
今も昔も、全て職人が一針一針手を
かけて作っている。
心のこもったモノづくりだからこそ、
私にとって手放せない愛用のバッグとなる。

使い心地が良いからこそ、
他のカバンを買う気にもならない。
つまり、バッグという道具については
これさえあれば何の心配もいらないのだ。

だからこそ、日々の生活の中で注力したいことに
全力で挑めることとなる。

この15年間、このバッグのお陰で
多くのことに集中でき、
たくさんのチャレンジをすることができた。
それこそが吉田カバンの“ご利益”。

良いモノづくりはそのモノ自体が
使いやすいだけではなく、
他の要素にも良い波及をもたらすのだ。

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PORTERとは、ホテルなどで荷物を運ぶボーイのこと

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初代、2代目、4代目も大切に保存(3代目は…)

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表参道にある直営店、クラチカヨシダ

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はなまるア・ラ・カルト

12/03
2012

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捨てても、残るもの

“No.262”と“33年”。

これは、私にとってとても大切な数字だ…いや、「だった」というべきか。
“No.262”は私が今使っているメモ帳のナンバー、
そして、“33年”は手帳を貯め続けてきた年数だ。

先日私の会社では、クリーンプロジェクトと題した社内の大改装を決行。
デスクや椅子を一新すると同時に、
様々な不要と思われる資料や什器、備品を捨てた。
そこで私の手帳やメモ帳も処分することに。

改めて掘り返すと、一番古い手帳はなんと
1979年(33年前!)で、
メモ帳は262冊分。
この量を一冊もなくさずに保管して
きたのだから、我ながらスゴイ!

特に262冊のメモ帳は、日常での気になる出来事や、
浮かんだアイデアがたくさん詰まっている。
…しかし、昔の手帳やメモ帳を見返す機会なんてそうあるわけもないので、
ここは思い切ってゴミ箱へ。

すると、愛着があったモノを捨てたというのに、なんだか気分が良い…
そう、捨ててはじめて、自分が物に執着していたことを知ったのだ。

同時に、「モノを捨てた後に何が自分に残るのか?」という発想も湧いてきた。
大切にしなければならないのは、
そこで捨てても残るもの…
いや、残さなければいけないものとして次の5つが思い浮かんだ。

1.記憶(記憶がないと何も活用していけない)
2.スキルやノウハウ(学んできた自分の能力を発揮)
3.健全な体(やっぱり体が資本!)
4.人的ネットワーク(人とのキズナは
自分を助けてくれる)
5.人間性(人として誠実に生きるため)

特に、最後の2つ、人的ネットワークと人間性は深い関わりがある。
人間性が深ければ人的ネットワークが広がるし、
その人達のおかげで自分がもっと磨かれることもあるのだ。

人は最終的にモノや財産も捨て、地位も捨てても“何が残るか”なのだ。
様々なモノを捨てた時、本当の自分の価値が見えてくるかもしれない。

30年も前からの手帳やメモ帳、そして写真なども捨てたわけだし…
さて、次は何を捨ててみようかな?

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33年分をゴミ袋へ…

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多くのアイデアを生んだメモ帳たち

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歩んできた道のりを感じる

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会社を立ち上げるより前!

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はなまるア・ラ・カルト

11/05
2012

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中島流“地球の歩き方”

皆さんはどんな海外旅行の
仕方をしているだろうか?
有名な観光地をまわり、おみやげをあれこれショッピングして帰国する?
う~ん…そのまわり方、実にもったいない!

ビジ達をご覧の皆さんには、
ぜひ中島流“地球の歩き方”を実践して欲しい。
これは毎年恒例の海外研修ツアーのなかで、
私が編み出した有意義な旅の仕方。

いくつかのポイントがあるので、
今回はスペイン、バルセロナで実践したその内容をご紹介しよう。

1.スーパーマーケットで買い物をしよう!
スーパーは生活に密着した場所のため、そこを訪れることでその国の暮らしぶりが、値札を見れば“モノへの価値観”がわかる。食べ物の色ツヤを見れば、生産者と生活者の 距離感までも知ることができるだろう。

2.地下鉄やトラムに乗ろう!
バルセロナの地下鉄で発見したのは、時間帯で乗客の顔ぶれが一変するということ。朝の車内には移民の労働者たちの姿が多くあり、他の時間帯の乗客はエスパニョールや観光客だ。
狭い地下鉄の空間一つを見ても、庶民の生活の一端を知ることができる。

3.街をランニング!
その街の空気感を知るには、車のスピードでは早すぎる。道を自分の足で踏みしめ、見るものや会う人と
コミュニケーションをしてほしい。そうすればそこにある生活を肌で実感できるはず。肌で感じることが大切なので、私はどこの地でもランニングは欠かさないようにしているのだ。

4.ガイドをお願いするなら現地暮らしの日本人に!
実はこの4つ目こそ中島流“地球の歩き方”の最重要ポイント!。 海外で20~30年暮らしている日本人に、 その街を案内してもらうということ。
(ある程度の人数が居なければガイドのお願いは難しいだろうけど…)

彼らは日本とスペイン、その両方の暮らしを熟知しており、それぞれの価値観の違いを教えてくれる。
そして、彼らからその違いを学ぶことで、私たちも日本を客観的に見ることができるようになるのだ。

観光地をまわるだけのツアーでは、
その国の一部を“知る”だけで終わってしまうだろう。
しかし、現地の日本人と共に行動することで、
“知る+比較する”を実践。
その地をより深く理解できるのはもちろん、
日本を、そして自分の今を見つめることができる。
日本を外から見つめ直した時、その中で自分自身がどうするべきか、 ビジネスをどうしていくか、そんな考えが生まれてくるはずだ。

この中島流“地球の歩き方”を実践すれば、
海外旅行は日本をそして日本を見つめなおす絶好のチャンスになるはず。
来年ももちろん研修ツアーを実施予定。
さて、次の研修先はどこにしようかな?

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地中海のビーチに足あとをのこす

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広大なバルセロナの街

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地中海の匂いがする

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サグラダ・ファミリア!

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完成するのは2026年だとか…。

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