これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

05/09
2022

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藻谷浩介氏が“里山資本主義”の活かし方を語る!

私が関わる“里山と生きる協会”とも深い関わりを持つ藻谷浩介氏。
2年に1回程度はお会いして話を
聞かせていただいているが、
今回は動画番組“Business Today”に登場してもらった。

藻谷浩介氏の著書『デフレの正体』から10年。
金銭的利益最優先の「マネー資本主義」のアンチテーゼとして、
「里山資本主義」を提唱してからも9年。
そして2020年には藻谷氏監修として
『進化する里山資本主義』が出版された。

この本は、里山資本主義を実践する人たちの活動が
地域活性化に繋がっている事例を取材し、
その成功要因を発信している。
里山資本主義の種がまかれ、お金に依存することなく、
人と人とのつながりによって地域活性化を目指す人たちが
あちこちに現れてきている現象を語っている。

今回のBusiness Todayでは・・・
社会課題を多く抱える現在の私たちの世界において、
この“里山資本主義”をどのように発展させていくのか
を語ってもらった。

YouTube“ビジ達 7”(Business Todayからの抜粋版)
https://www.youtube.com/watch?v=3uhZ5H7aLSQ

世界114カ国を訪問した藻谷氏曰く、
“日本はその土地柄に恵まれている”という。
日本と同じ北緯35度線の国々の土地は乾燥した状態が多く
恵まれた状態ではない。
もちろん反対側の南緯35度付近のオーストラリアも同様だ。
日本は海に囲まれていることで、
さまざまな侵略にも守られてきたし、
土地柄も肥沃でグーグルアースでは日本が濃い緑で
覆われているのがよくわかる。
 
多くの海外の人が“日本は素晴らしい”という理由も、
気候も含めその自然の豊かさからくる
日本国民の優しさなのかもしれない。
日本に住んでいる海外の方々も、
いつの間にかこの土地柄に触れることで
日本的な価値観になっていくという。

豊かな里山とそこで育まれた人と人のつながりも
豊かさのひとつだとというのが
藻谷氏流の発想だ。

私自身は北海道の十勝育ちで豊かな自然や畑作を体験している。
そのお陰で、この里山なくして日本の未来はないと
いつの間にか理解している。
①自然の豊かさ、②経済的豊かさ、③抱えている社会課題
この3つのバランスをどう取るかが
今求められているということ。
恵まれた気候を活かし、里山とそこにいる人と人のつながり
をも利用し、経済性もほどほどに3つのバランスをうまくとり
未来にツケをまわさずに展開していきたいものだ。

里山をもっと活かした社会システムを構築し、
私たちのライフスタイルに反映させることが、
結果としてSDGsの実践となり、里山の維持にもつながり、
孫子の代にこの里山という恵まれた環境を渡せる
ことにもつながると思うのだが・・・いかが!?

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“里山資本主義”を発展させていく方法とは!?

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はなまるア・ラ・カルト

04/11
2022

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“フェスタリアホールディングス”の貞松社長の“パーパス-ism”

また、パーパス経営を実践している経営者と出会った!
第219回目の“ビジネスイノベーション”
ゲストとして登場して頂いたのが
“フェスタリアホールディングス株式会社”の
代表取締役社長、貞松隆弥氏。
この会社は、1920年に長崎県で“サダマツ時計店”として創業。
とういことは、今年で102年目だ。
先代の時代から元船井総研会長の小山政彦氏のコンサル先で
小山氏からのアドバイスもあり、宝飾品の製造販売へシフトするわけだ。
その後、全国展開し上場も果たし、
2018年に社名を“フェスタリアホールディングス”とした。

貞松社長は経営を任されるようになってから、
さまざまな機会をつくりたくさんの人に会ったという。
その1人がガブリエル・トロフスキー氏。
氏曰く、
「人類が誕生する前からダイヤモンドはあった。
そして今後数億年後に人類が滅んだとしても
ダイヤモンドは輝き続けているだろう。
ヨーロッパでは、bijou de famille(ビジュドファミーユ/家族の宝石)
と言って、祖母から母や娘や花嫁へと宝石を
受け継ぐ習慣がある。
人間の命には限りがあるが、宝石は唯一永遠のものだから
人は大切な人への思いを石に託す」と。

貞松氏は、この話を聞き、
自分達は“永遠なるもの”として宝石を介し、
家族としての絆を受け継いで
もらう仕事をしているのだと認識したという。
これぞ、“パーパス-ism”(※)ということだ。

宝石に精神的価値を付加して
家族の絆を深める役割を担うものとして
お客様にご案内する。
すると、宝石を扱う会社としての存在意義が見えてくる。
そして社員の役割であり存在理由も見えてくるわけだ。

その結果もあり、日本ジュエリー協会、ジュエリーコディネーター
接客コンテストで2年連続優勝を果たしている。
社員が“bijou de famille”の価値観にてお客様と
接していることがこの結果につながっているということ。

さらに会社説明会においても、この概念は多くの
共感を呼び、ただ宝飾品を売るだけの企業ではないと
理解してくれる人材が集まってくれているという。 

前回のビジ達でも紹介した、パーパス経営。
フェスタリアホールディングスのサダマツ社長も
パーパス-ismを実践している!
2週連続になるが、
ここで改めて、どのお店もどの会社も、自分達の“パーパス”を
見つめ直すことをおすすめする。

※組織側と個人側の存在意義をオーバーラップすることで、
個人と会社の目指す成果にもつながる。
このような発想から、明確な軸(パーパス)をつくることを
中島流で“パーパス-ism”とした。

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フェスタリアホールディングス株式会社の貞松氏

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はなまるア・ラ・カルト

03/14
2022

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ロボット“ベラちゃん”によるRPAの現場!?

私の隣の席にベラちゃんは現れた。
その猫表情のロボットは“お待たせいたしました、
注文の料理です”といい、
お客さまも慣れているかのように、
料理をロボットの背中側より取り出している。

そして取り出し終わるとお客さまが終了らしきボタンを押している。
(押さなくても、帰っては行くようだが…)
すると踵を返して戻る時には“お食事を楽しんでください”だって!
ベラちゃんの表情は状況に応じて変わる仕掛けだ。
子どもたちにも人気だとよくわかる

このお店は100席ほどあるお店なのだが、
この“ベラちゃん”が結構頻繁に活躍している。
もちろん私は取材も兼ねてここ来ているわけだから
写真も撮るが動画も撮ろうと用意万端。

さて私のランチもそろそろロボットが運んでくる頃かなぁと
スマホを準備して待っていたわけだが…

すると…少し大柄のおネエさんが私のテーブルの横に立ち、
“お待ちどうさま、ご注文の日替わりランチです”だって。
私も正直に“え〜ロボットじゃないの⁈ ”というと。
そのおネエさんは“ロボットが出払ってまして、私が…”というのだ。
“え〜私だけ何で⁈ ”とは言えなかったが、心の中で叫んでいた。
ということで、おネエさんの許可を得て動き回るベラちゃんを
撮らせてもらうことに。

この“ベラちゃん”とは、すかいらーくグループのファミレスにいる
ロボットのことだ。
今やパソコンやスマホのアプリによりDX化がどんどん進んでいる。
そして、ロボットにAIをプラスした
RPA (Robotic Process Automationの略)化が
身近なところに押し寄せてきていることを体験しに、
調布にある“ガスト”へ行ってきた。

実はこの“ベラちゃん”は感染症対策にも効果があり、
人件費高騰の余波もあり大活躍だ。
配膳・下げ膳などの単純作業を任せることで、
オーダー促進、メニューの説明、会計などの接客業務に
スタッフが集中できると聞いた。

実際に、知人が“ガスト”で働いているので聞いてみると、
この“ベラちゃん”のおかげでかなりラクになっていると。
ロボット供給会社の説明では、
1ヶ月の人件費は、最低賃金930円で 
12時間労働×30日×930円=334,800円。
“ベラちゃん”のコストは月額利用料が44,300円の
5年リース(保守サポート費込み)なので
なんと毎月290,500円もお得という計算をしている。
(少し乱暴な計算過ぎるが・・・)

人間1人の役割までもしてくれるかどうかはともかく
働いている人にとっては助けになっていることは確かなようだ。

さて、これからビジネスでも生活でも、RPA化がどんどん
私たちの周りにやってくると予測できる。
会計の仕事や弁護士事務所の過去の判例を探すことや・・・。
私たちの広告業界でも、これまでの似た多くの事例から
案を提案することも訳ないことかも知れないのだ・・・。
(プロの居場所がなくなる可能性も)
そうこうするうちに・・・、
その貴方の仕事もロボットに奪われるかもしれない?!


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大活躍の“ベラちゃん”

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都営地下鉄大江戸線、新宿西口にある案内ロボット

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はなまるア・ラ・カルト

02/14
2022

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Think Global & Think Long-rangeで社会課題の解決へ

Think Global, Act Local
(グローバルに考えて、今ここから何をしたらいいのか考えましょう)
はよく言われるが、中島流では、追加して
Think Long-range, Act tomorrow
(ロングレンジで考えて行動は明日から具体的に何をしていくか)
と発信している。
私たちが何を基軸に方向性や次なるアクションを
すべきか・・・。
この概念を図にしたのが、2年前に創った
“超マクロ思考マトリックス”。

世界の多くの企業が経済効率性を追い求め、
もっと多くの利益追求に猛進した結果、
発生した環境問題であり格差の問題が多くある。
これらも含めた社会課題の解決を国連がSDGsとして掲げ
17の目標を設定し地球規模で解決を図ろうとしている。

改めて、SDGsの目標の中でとりあげたいのが以下の
8項目だ。
3.すべての人に健康と福祉を
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任、つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊も守ろう
16.平和と公正をすべての人に

これらの項目は格差問題、環境問題だ。
そして、これらの問題は、経済合理性追求や
利益の追求の結果発生していると言っていいだろう。
私たちは、今一度立ち止まり、
100年先、すなわち、
“Think Long-range”に重きをおいて
“Act tomorrow”をしていかねばならないということ。

このビジ達でも取り上げている、
大里綜合管理、石坂産業、TBM(ライメックス)、
ユーグレナ、ココ・ファーム・ワイナリー、
プレジャー企画などの会社は、
あたりまえのように以前から長い目で社会を見ている。
社会課題の解決を企業として取り組んでいて、
結果的にそれぞれの事業はSDGsの目標達成に
貢献している。

ところがまだまだ多くの企業は、社会課題の
解決に取り組めていないのが現状だ。
そこで、私からの提案は・・・、
このところ、DXはどうにか取り組まれているが、
それと同時に、PX(フィロソフィー・トランスフォーメーション)
すなわち、哲学・理念の変革をして、
自分達の会社の“存在理由の再構築”をして
いかねばならないということ。

目の前のこれらの社会課題を解決するために
企業としての存在意義をもう一度再構築すべきときではないか。
そして、
Think Global, Act Local
Think Long-range, Act tomorrow
を実践していきましょう。
さぁ、企業の存在意義の再構築を!

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DXと並行してPXの実践を!

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はなまるア・ラ・カルト

01/31
2022

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『儲けないがいい』“3人の仕事”の行方

拙著『儲けないがいい』のプロローグにある“3人の仕事”。
これが今後どこに進んでいくのかが今回のテーマ。

この本は、10年以上前に書いたのだが、
SDGsの流れをくんでなのか、
時代がこの価値観を求めているのかもしれないが、
最近けっこう反応がある。
この物語“3人の仕事”を紹介しよう。

ある小さな島に3人の人が住んでいました。
狩りが上手で獣や鳥をたくさん獲れるA。
畑を耕すのが得意で、立派な野菜をつくるB。
そして、狩も畑づくりも苦手だけど、料理が上手いC。

あるとき、Bが言いました。
「Aさんはとても狩りが上手いですね。
僕は畑づくりには自信があるけど、狩りは上手くないんです。
できれば僕の分も獲ってきてくれませんか。
そしたら、Aさんに僕がつくった野菜を分けてあげましょう」

その話を聞いていたCが言いました。
「私は狩も野菜づくりも上手くありません。
だけど美味しい料理をつくる自信はあります…
と続き、この3人が協力して生活することになる。
3人はそれぞれ得意な分野で協力し合うことで
より効率よくヤリガイも感じながら
生活を営むことができるようになった。
この3人の社会の生産性も上がった。
それぞれのモチベーションも上がることに。
すなわちこれが中島流の“仕事の概念”だ。

1.得意分野だから効率がいい
2.みんなが喜んでくれるから、モチベーションも上がる
3.それぞれの存在理由も明確
4.結果としての生活レベルの向上も

ただし、期待されるので、そこに責任も出てくるというわけ。

ただ、この話もここでは終わらず、
3人で分業して、楽しく暮らしていたところに漂流者Dが流れ着く。

特に得意分野を持たないDは3人の間を取り持つ中継所の役割を担い、
それぞれの生産に対して引換券を発行することに。
そして、この得意分野を持たないDが
いつのまにかイニシアチブを持つことになり、
ひいてはほとんど何もしないDが島の王様になってしまう。

ABCだけの時は、本来の仕事の意味が見えていて、
社会課題の解決にもなっていた。
このDは金融機関の役割にも見えるし、
メガプラットフォーマーのGAFAのようにも見える。
(私たちの仕事の多くがそうなのかも・・・!?)
そしてDの役割は“経済効率性の追求”となっていく。
その結果、取り残された社会課題と、
新たな社会課題が発生してきた。
これが今の地球上の私たち。

産業革命から250年経ち、すでに成熟しつつあるにも関わらず、
まだ同じ資本主義をかかげ、経済効率を追っている。
それが、新たな社会課題、すなわち格差と環境問題に
つながっていく。
これからは、今までの資本主義とは違う発想や、主義を
取り入れていかない限り、現状の課題解決は難しいだろう。

資本主義の問題点が露呈した昨今、皆さんはこの4人目の
Dの存在をどう解釈し、どう対応するのか!?

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『儲けないがいい』の物語から社会課題を考えよう

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