03/18
2013
気づかいや品格はどこへ
カッチャン! ガッチャ~ン! ガッチャ~ン!
バ~ン!!!!
シュ~シュ~…
これは食器洗浄機に食器を入れ、洗い始めた時の音。(けっこう、ウルサイ)
先日、近くの「東京チカラめし」に食べに行ったところ、
私が食べた焼き牛丼の味よりも気になったのが、こうした店内の“音”
(味はまあまあ美味しかったが…)。
「東京チカラめし」では、ホールの店員が1人で
お客さまからチケットを預かり、
牛丼や味噌汁を出し、食べ終えた食器の後片付けをしている。
もちろん、1人で回しているのだから忙しいのは当然なのだが、
とにかく、それぞれの扱い方が雑で耳障り。
人件費節約のため、1人があれこれやらないとしかたないのだろうが、
だからといってお客さまに不快な思いをさせてもいいのだろうか…。
これは何も「東京チカラめし」に限ったことではない。
チェーン店を展開する飲食店では効率を優先するあまり
“音がないがしろ”にされていることが多いのだ。
チェーン店において音が軽く見られてしまう現状を、中島流に考察してみる。
価格を安くするためにスタッフの数を削る。
その結果、スタッフへの指導はマニュアル化され、
お客さまへの気づかいを指示する人は誰もいなくなる。
それによって、目に見えない “音がないがしろ”にされてしまっているのだ。
本当に、雑音のモトと言えば、効率なのだ。
そして、この効率追求から来る“ないがしろ”は
他のものにも波及してしまう。
この音がないがしろにされている状況を、
スタッフやお客さまは自然と当たり前のことのように捉えてしまう。
つまり、価格の安さや効率ばかり優先され、
お客さまへの“気づかいや品格”の喪失へとつながっているのだ。
このまま効率ばかりを追い求めてしまっては、
古来日本が築いてきた“美徳や価値観”までもが失われかねない。
ビジ達でも何度も繰り返しているように、
これからは、結果よりもプロセス。
世界が認める日本人の美徳や価値観を守るために、
「ちょっとくらいうるさくても、安いんだからいいじゃない」
…なんて許したり妥協したりしないで、気遣いや品格を大切していこう。