これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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目からウロコのおすすめ本

10/31
2016

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『“GRIT”やり抜く力』アンジェラ・ダックワース・著

副題は、『人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』。
有楽町の三省堂書店に立ち寄り
いつものように本を物色していたところ、
なぜか、この本が手に取ってほしいと私を引き寄せたように思えたのだ!

人間は本来持っている能力の10%ほどしか使っていないと
聞いたことはあるが、
この本では、人が持っている能力を活かすのは
“GRIT(やり抜く力)”だという。
すなわち“GRIT”さえあれば、
もっと潜在能力を活かせるということなのだろうか…。

この本によれば、「人間は誰しもはかり知れない能力を持っているが、
その能力を存分に生かし切ることができるのは、
ごくひと握りの並外れた人びとに過ぎない」。
つまり、“GRIT”を持っているのは
その「ごくひと握り」の人というわけ。

著者であるアンジェラ・ダックワース氏は
さまざまな事例やアンケートのデータから、
“GRIT”がいかに大きく成功へ影響するかを具体的に証明している。
「グリットスケール」なるその人のやり抜く力を測る
アンケートもあって、読者は思わずやってみてしまうだろう。

人はつい天才を評価してしまい、努力家を評価しない。
成功者について評価するときも才能に着目するが、
“GRIT”についてはほとんど評価されていないのが実際だという。

この本で取り上げられている成功者の事例のほとんどは、
粘り強く諦めないことが結果として、
成功に結び付いているというものだ。
(これには私も同感!?)

実のところ、私も自分の能力が高いと思ったことはほとんどなく、
評価してもらうには人以上にやるしかないと思って
やってきた人間なのだ。

だから…待ってました!
やっぱり大切なのは情熱であり粘り強さ、
すなわち“やり抜く力”だよねぇ~! と言いたいところ。

話は本からずれるが、私がこのところビジ達で発信してきた
“ロングレンジの仕事道”や“ボディブロー仕事術5つのタスク”。
“ビジネス筋トレ&筋力”に“複雑系⇒積小為大”、
そして“成功者たちの共通点”…。

これらはすべて“GRIT”のための要素といえるだろう。
この本によれば、
偉大な人と普通の人の決定的な違いは「動機の持続性」であり、
情熱と粘り強さ、この二つが結果として“GRIT”につながってゆくという。

このやり抜く力をいかに確かな自分のものにしていくか。
それが、世の中でいわゆる成功者となるために
必要不可欠なパワーなのではないだろうか。
この本に出会い、私が今までビジ達で発信し続けてきたことは
やはり間違いではなかったのだと、改めて確信したのだった!

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『“GRIT”やり抜く力』アンジェラ・ダックワース・著

ロングレンジの仕事道

これまでビジ達で発信してきた“ロングレンジの仕事道”も

ボディーブロー仕事術

“ボディブロー仕事術5つのタスク”も

ビジネス筋トレ&筋力

“ビジネス筋トレ&筋力”も

複雑系積小為大

“複雑系⇒積小為大”も

成功者たちの共通点

“成功者たちの共通点”もすべて“GRIT”のための要素といえるのだ!

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10/11
2016

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『サービスの達人たち』野地秩嘉・著

あなたはベンツの新車セールスマンだ。
会社が設定した月間ノルマは5台だが、
今月は、月末を待たずに達成してしまったばかりか、
2台もの追加注文が舞い込んできた!

急いで月末までに納車することもできるが、
来月初めに納車すれば、翌月のノルマ達成はぐんと楽になる…。
そんな状況になったら、あなたはどうする!?

…これは “サービスの極意”を追求する達人を取り上げた、
野地秩嘉(つねよし)・著、『サービスの達人たち』
というノンフィクション中のエピソードなのだが…。

これは飛び込み営業でベンツを年間100台売る
辣腕営業マンが語ったことだそうで、
彼は迷わず2台とも月内に納車する、と続けている。
というのも、2台分のアドバンテージを持つことで、
自分の中に「甘え」が生まれるのが怖いからだとか。

ふむふむ、さすがだ。こういう考えでなければ
年間100台なんて売れないだろう。
…この本には、彼のような究極のサービスを追求する8人の達人が
オムニバス形式で登場する。その8人を以下にご紹介しよう。

1.「飛び込み営業」でベンツを日本一売る男
2.「戦後最高」カフェ店主の神接客
3.「デパ地下の女王」とんかつ娘の気迫
4.「稼働率100パーセント」ビジネスホテル支配人夫婦のもてなし
5.「客を母と思え」もつ焼き屋の流儀
6.「餅つき」だけで繁盛旅館をつくった主人
7.保育園業界トップクラスに躍り出た「革命児」の哲学
8.クレーム「ゼロ」熾烈な競争を制するカリスマ美容部員

彼らの話を読みながら感じたのは、
私が発信する選ばれるための7か条、
“新・選ばルール7”に当てはまるなぁ…ということ。

それも、7つのなかの4項目
・とことん追求する
・手間をかける
・大胆で潔い
・徹底の二乗
に、とりわけ共通するものを感じたのだ。

例えば先のセールスマンがノルマ達成を到達点とせず
車を売り続けるのは、まさに選ばれる理由といえるだろう。
他に気になったのは、
“「デパ地下の女王」とんかつ娘の気迫”だ。

これはとんかつ専門店「まい泉」の販売員で、
全国の精鋭が集まる日本橋三越本店のデパ地下で
店長に抜擢された人物の話。
「まい泉」の1店舗あたりの売り上げは、1日80万円。
彼女はそれを3%の商品ロス率で達成しているとか。

彼女は日本橋三越本店の店長に就任してから毎日、
商品の“売れる・売れない理由”に着目し、記録を続けた。
やがて、その商品が売れるか、なぜ売れないか、
どんな商品を開発すべきかがわかるようになったそうだ。

さらに売り場を離れ、売れている他店を見て分析したり、
そこに自分なりのアレンジを加えたり…と、
とにかくとことん、売るための手法を追求し続け、
商品ロス率3%を維持したという!

まさに、これも例の4項目に合致するではないか!
どの“サービスの達人”たちも、「ビジネスの達人」と一緒で、
選ばれるためのルールづくりを徹底し、
追求しているのだなぁ…!

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様々なサービスの達人が登場する

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“新・選ばルール7”

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10/03
2016

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『地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ。』 斎藤一人・著

先日のモバイルショットでちょっぴり触れた、
『地球は「行動の星」だから、
動かないと何も始まらないんだよ。』という書籍。
著者は「銀座まるかん」の創設者にして
日本でも指折りの実業家・斎藤一人(ひとり)氏。

書店でこのタイトルを見つけたとき、
輝いているように見え手に取ったのだ。
「地球は行動の星」、いいタイトルだよねぇ…。
(地球が「行動の星」なら、思えば叶う「思いの星」や
「目標の星」「夢の星」もあるのかな?)

この本では、「夢が実現するしくみ」として、
夢を目標にして、自分ができる努力を具体的に描き
ちょっとずつでも行動すると、夢が動き出すと語っている。

たとえば1億円を貯めたい! と思ったとして、
一気に手に入ようと考えるから、無理だと思いあきらめてしまう。
そうではなく、1億円は100万円を100個分だから、
まず100万円貯めることを目標にし、
それを100回繰り返せば1億円に…と考えれば、
具体的な方針の立て方も見えてくるということ。

そこで思い出したのが
おもちゃコレクター北原照久氏の邸宅、
日本屈指の大豪邸である佐島邸のエピソードだ。

たいへん美しいボートハウスの佐島邸を目にした
30代の北原氏は、いつかこの豪邸に住もうと決意し、
約20年をかけて実現したという。
すなわち北原氏は、30代のその時から
佐島邸を手に入れるための行動をはじめたのだ。

「叶える」という字は口に十と書く。
北原氏は夢を叶えるため、
事あるごとに「佐島邸に住む」といろいろな人に話し、
少しずつ資金も貯めていったそうだ。

斎藤氏は、大きすぎる目標を立ててはだめと説いている。
とにかく実現に向け行動することが大切なので、
「目標は小さく、努力は大きく」で現実的に考え、
行動していくということ。

ほかにも「何事も他人と比べず自分の全力を出し切ると、
力はもっと大きくなって道は開かれる」とか、
「幸せになるのも、成功するのも、
行動なしに達成したことはない」なんてことも語っている。
(うんうん)

やはり、行動することこそ道を開いてゆくのだなぁ…。
これからも、行動を大切にしてゆきたいと改めて思ったのだ。
今後も目的地に向けて、一歩を踏み出し続けたい!

そういえば、斎藤氏は寺田本家の先代、
寺田啓佐(けいすけ)氏の理念にたいへん共感し、
寺田本家を応援していたとか。
そんな寺田本家に訪れる、次回のαクラブ定例セミナー。
ううん、ますます楽しみになってきたなぁ!

第135回αクラブ定例セミナーの詳細は
コチラ

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『地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ。』 斎藤一人・著

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おもちゃコレクターの北原照久氏

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次回のαクラブ定例セミナーは10月27日の寺田本家視察セミナー

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寺田本家にある「ひとりさん観音」

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08/08
2016

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コーヒーが冷めないうちに

『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和著。
サンマーク出版から出たこの小説をご存じだろうか。

これはとある喫茶店のとある座席に伝わる不思議な都市伝説の話。
その席に座ると、席に着いてから
コーヒーが冷めるまでの間だけ
望んだ過去の時間に戻ることができる
(条件が揃えば未来にも行けるらしいが…)。

…というのが、この小説の基本設定だ。
この不思議な喫茶店で時間旅行をする登場人物たちの
四つの物語が、小説の中で展開されている。

ベストセラーだという評判も知ったうえで読んでみたが、
この設定が思った以上に面白く、楽しんで読ませてもらった
(あちこちに話のわかりにくさもあり、
小説としてはちょっと不満もあるのだが…)。

と、ただこの本が面白かったという話ではない。
実はこの小説を読んでいるとき、
私がビジ達で少し前に紹介した、
未来の自分をのぞき見できる架空の『未来pad』をふと思い出したのだ。

『コーヒーが冷めないうちに』の、
せいぜい15分間だけ時間旅行ができる設定と、
未来の自分をちょっとだけのぞき見できる『未来pad』は
似ているのではないか、とも思ったのだ。

この小説の登場人物たちは、過去に戻ることで
いまの現実を直接的に変えられるわけではない。

それでも、ある人との過去の出来事を確認したり、
言えなかったことを伝えることで、
登場人物の心のありようが変化する。
そして、心が変われば当然、未来の行動も変わってくるということ。
つまり、登場人物たちは過去に戻れたことによって、
結果的に未来を変えられたのではないだろうか。

それに対し、私の『未来pad』は数十年後の自分を
ちょっとのぞき見できるのだが、
「別に未来を見なくたっていいのではないか」
と小説を読みながら思い始めていた。

未来の自分を期待を持って見るとしたら、
当然、今の自分より人格的にも地位的にも
ずっと成長した自分を誰しも見たいものだろう。

だとしたら、わざわざサプライズのある未来の自分を見なくても、
今から未来の理想の自分に近づくように
そのための行動を実践していけばいいのだ。

たとえば今自分が30歳だったとしたら、
50歳の「こうありたい姿」を具体的にイメージして、
20年の見取り図を描けばいい、ということ。

まぁ結論は、都市伝説の喫茶店や未来padに頼ることなく、
後悔しないようしっかりと計画して
一歩ずつ前に進むということだろう。
具体的なイメージと、確かな実行力で
いまからでも未来はいくらでも変えられるはず。

ちなみに、私はコーヒーが飲めないから、
できれば「紅茶が冷めないうちに」にしてほしいなぁ…。

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『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和著

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次回作は是非紅茶で・・・

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04/18
2016

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『ホステス心得帖―おもてなしの条件―』北新地社交料飲協会

世の中どんどん変化して参りますが、
いつも心得ていたいこと、大切なこと満載でございます。
一度に全部目を通すことも時間は掛かりませんが、
いつもバッグに入れて置いて取り出しては、
忘れていることを思い出しましょう。
「おもてなし」の世界に住む皆様には切にお願い申し上げます。

こんな書き出しで始まる『ホステス心得帖』。
大阪市北区を代表する高級飲食店街、
北新地のホステスが持ち歩く心得帖だ。
一体どんなことが書かれているのか…?
気になる内容は下記の10章から構成されている。

1.美しさの度合いと個性
2.お客様との応対
3.飲み方と飲ませ方
4.座待ちのテクニック
5.同僚からの評判
6.お客様との私的交際
7.貴女自身の私生活
8.経済生活の設計
9.プロとしての資格
10.べからず集33ヵ条

接客態度から私生活にいたる項目まで、
ホステスかくあるべきという姿が説かれている。
1980年に出版されたものを、昨年復刻したのだという。

実はいま、夜のお嬢さん方の世界に限らず、
私たちの仕事上でも大変参考になると
反響を呼んでいるのだ。
どんな内容なのか、一部を抜粋してみよう。

《お客様とお客様の関係を間違えぬこと。(中略)
信頼を築くのには時間がかかるが、
怒らせるのは一瞬である》

というどの業界のビジネスでも
基本的で重要なポイントから、

《男の最低の姿を見て、すべてを判断するな。
男は、その人が思っているほど立派ではないが、
ホステスが考えているよりは高級である》

このような夜の商売ならではのものもあり、
ユニークな言い回しでありながら、
そこには人に対する深いまなざしが感じられる。

私たちが読んでも面白く、
思わず納得してしまうこの心得帖だが、
ここで重要なのは、“かくあるべし”という意識を
事例を挙げてまとめている点。

おそらくはこの冊子が出版される以前の1970年代から、
北新地では当然のこととして育まれてきたルールがあったのだろう。
そして、バブルに向けて経済が豊かになる中で、
「この業界にあっても自分たちが本来のあるべき姿を
常に忘れず、徹底していこう」
という想いがあったからこそ、この冊子が作られたのだ。

どんな業界でも、
このように明文化されたものが発信されると、
その価値観を大切にしていこうと多くの人が考えるようになる。
そこにこの冊子の意味があると思うのだ。

私自身、学生時代の1年ほど、
ウェイターとして夜の商売に関わっていたこともあり、
これら心得の重要性はよく理解できるつもりだ。
ホステスの道は、人を相手にサービスする商いの道。

この道は、人間への深い理解と気遣いがなければ
成り立たない、奥深い世界ということ。
それがあるかないかの違いこそ、
プロか否かの分かれ目になるのだ。

ホステスの道と、私たちの道。
それぞれの専門分野はあるものの、
人を相手に商売をする点はどちらも同じ。

出版当初から時代は大きく移り変わったが、
何年経ってもどの分野でも、
商売におけるマナーなるものは
不変のものだということを強く感じた。

なお、この冊子は非売品だが、
北新地社交飲料協会公式ホームページ(http://kita-shinchi.org)
より、全文を読むことが出来る。
この心得帖から、何か得られることもあるはず!
ぜひ一読してみてはいかがだろうか?

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これが『ホステス心得帖』だ

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