02/05
2018
『脳がクリアになるマインドフルネス仕事術』川野泰周・著
つい先ほどまで、『脳がクリアになるマインドフルネス仕事術』の著者、
川野泰周さんにインタビューをしていた!!
医学的な根拠に基づき、
なぜマインドフルネスが経営者やビジネスマンに意味を成すのかを教えてくれた。
というのも、川野さんは臨済宗建長寺派の
林香寺住職でありながら、精神科医としての顔もあるからだ。
禅宗のお寺に生まれた川野さんは、17歳のときにお父様を亡くされた。
そこで急遽、檀家の法事の供養をお手伝いすることもあった。
いろいろな家族を見てきた中で、川野さんはあることに気がついた。
それは、
親族の中にはすぐに気持ちを切り替え、「いい方だったね」と笑顔で語る人もいたが、
3回忌でも深く悲しむ人もいるということ。
人それぞれの感情の差の理由を知りたくて、
慶應義塾大学の医学部に進んだという。
そして精神科医として臨床経験を積んだ後、
建長寺で3年半の修行を体験し、今に至っているという。
私自身、正直なところ、
今まではマインドフルネスや禅に対して理解しきれていない部分があった。
しかし、川野さんの話を聞く中で、
なぜ今の時代に大切だと言われるのか、
深く納得したので、ぜひ皆さんに紹介したい。
本の中では「呼吸瞑想」というのが紹介されている。
これは姿勢を正し、2、3回の深呼吸をし、
新たな空気を身体に入れた後は、
いつもの自然な呼吸をすれば良い。
そこからは呼吸に集中して、
自分の状態を10分程度観察するのだ。
禅では「何も考えないことを考える」と言うが、
この呼吸瞑想はまさに、頭の中の雑念を俯瞰し、
自分をマインドフルな状態にしていくってこと。
あのアップルの創業者のスティーブ・ジョブスも、
「禅は自分にとって必要なもの」と言っていたという。
多くのビジネスリーダーたちが、
禅であり、マインドフルネスに注目する理由として
川野さんは“心幹を持つ”行為だからだと表現している。
私たち経営者には、毎日あらゆる情報が届く。
他社の動向やさまざまなトラブルの情報も、
そして時には家族や知人の言葉でさえも心に迷いを生む。
そんな時に、然るべき選択をするためには、
自分を信じて突き進んでいくための一本のブレない軸が必要だ。
それを支えるのが“心幹”なのだろう。
さまざまなマインドフルネスに関する書籍があるが、
ぜひ、この本から入ってもらいたい。
(私はもう、歩きながら呼吸瞑想をあれこれ試しています)