これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれる仕事道

04/06
2020

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隈研吾氏のConnecting the dots

先週もビジ達モバイルで紹介したのだが、
隈研吾氏の設計した建築は様々な場所で出会える。
先日も九州を旅した時に泊まらせてもらった
長崎のガーデンテラス長崎ホテル&リゾートの建物が
偶然、隈研吾氏の設計だった。

ホテルのパンフレットには、
「長崎らしい街並みを活かし、現地からの眺望や周囲の自然を
窓という『額縁』で切り取ることをイメージした」
と記されてあった。
長崎は昼は昼の良さがあるのだが、夜の町を部屋から
眺めた景色は素晴らしく、それが多くの観光客を集める要因だ。

実は、隈研吾氏も私の同級生。スティーブ・ジョブズ氏も同級生。
だからと言って特別なものがあるわけではないのだが、
同級生は何故か意識する。

そこで、隈研吾氏がこのようなデザインをするようになった
経緯に着目した。
隈氏が好きな建築家はフランク・ロイド・ライト氏。
ライト氏の語った、
「建物ができることで、その景色が前よりも良く感じられるような設計」
を隈氏も意識していることは、歌舞伎座、新国立競技場等を
見てもよくわかる。

隈氏は、1980年代中頃にコロンビア大学に留学。
留学前までは、コンクリートの壮大な造形美にあこがれていた
“熱狂的なコンクリートファン”だったのだ。
ところが留学先で木材を使った建築美に目覚めた。
このdotsがなければ現在のデザインには至らなかっただろう。

帰国し、1990年独立し、設計事務所設立。
ところが、バブル崩壊により都会での仕事がなくなり、
地方を回り、地域に溶け込む設計に注力した。
さらに、阪神淡路大震災、東日本大震災を経験し、
人工物で自然に立ち向かおうとする思想の破綻を感じた。
そして、森林を手入れして生み出された木材こそが、
“人間と地球をつなぎとめる存在”として、
木材を活かす、隈氏独自の“自然と調和した“設計が確立された。

その後、「負ける建築」という発想に行き着いた。
周囲を威圧する高層建築ではなく、
地域の風土に溶け込み、時には施主の経済状況にも歩み寄り、
多岐にわたる条件を受容する建築を名付けてのこと。
ここに隈研吾氏ならではの価値観が見いだせる。

隈研吾氏曰く、「建築というのは才能ではなく、粘り!」
クライアントの意向や予算も含め、
何度も試行錯誤を重ねやっていくうちに、
自分でも気づかない何かその地域にあったものが
できてくるというのだ。

実は私も仕事を継続していく上で、大事なのは“粘り”だと
思っている。(まぁ~~私はしつこいからねぇ~~~)
もしかしたら、ず~っと長くその仕事を継続して来た人たちの
結論は“粘り勝ち”なのかもしれない。
日本を美しくする会の鍵山相談役も“粘り”で、
習慣の徹底を身を持って教えてくれている。

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隈氏の洗練された建築

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隈氏曰く「建築というのは才能ではなく、粘り!」

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結論は“粘り勝ち”!?

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選ばれる仕事道

03/02
2020

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全て必然、必要、そしてベストタイミングで! まさに仕事道!

先日「掃除の奇跡フォーラム」を開催した。
2020年“日本を美しくする会”の総会の後で
行われた全国の掃除の会の代表世話人たちが集うイベントでのこと。
昨年末に「トイレ掃除の奇跡」が出版されたのを記念し、
関係者によるパネルディスカッションを開催したのだ。

この本は、20年前に発生し、18年前に収束した広島の暴走族事件
をテーマに書かれている。
大きく拡がった広島暴走族問題を、日本を美しくする会
広島の代表世話人 井辻氏、広島県警 竹内警察官、
その後から登場する広島県警 竹花本部長の3人と
鍵山相談役が関わることで、約2年半後に、収束させた
ノンフィクションだ。

1999年から2001年は暴走族のピークだった。
1999年11月に広島では、「えびす講事件」という
警官隊と暴走族の衝突事件が発生した。
その動きと平行しながら、竹内警察官が
暴走族に“一緒にトイレ掃除をしよう”と声がけをしていったのだ。
勿論、簡単には暴走族の暴走が止まらずにいたところ、
2001年9月に竹花県警本部長が着任。
暴走族取り締まりに注力し、12月にはパトカーが暴走車に
体当たりする強行策も実行された。

暴走族の背後には、暴力団と人的、資金的つながりのある
「面倒見」という人物がいたのだが、この「面倒見」にも
竹内警察官が“トイレ掃除”を声がけした結果、暴走族と竹花本部長、
井辻代表世話人そして鍵山相談役が一緒にトイレの便器を磨くという
機会もつくれたのだ。
もちろん、そこに広島市民の協力があったことも忘れてはならない。

2002年の4月には、暴走族追放条例も施行され
その秋には広島の暴走族問題がほとんど収束したという。

冒頭のパネルディスカッションに話を戻すが、
そのコーディネーター役をさせてもらいながら、
頭に浮かんだキーワードは、
「この世に起こることは、全て必然で必要、
そしてベストタイミングで起こる」
という松下幸之助氏の言葉!

すなわち、広島の暴走族問題解決にあたり、
“トイレ掃除”をテーマに、竹内氏、竹花氏、井辻氏と鍵山相談役が
ベストタイミングで出会ったからこそ、短期間で収束できたのだ。
すなわち、“必要”、“必然”、そしてベスト”だったということ。

そして暴走族をしている若者も、立ち直りのきっかけとして
“トイレ掃除”があり、また、暴走行為をしている若者達を
立ち直らせてあげたいという市民の「思い」が
うまくからみあい収束に至った。
まさに、“必要”、“必然”、“ベストタイミング”だったと。
これが“トイレ掃除の奇跡“と言われる所以。

私達の人生においても、必ずいろんなトラブルが起こる。
そこで、悲しかったり、腹が立ったり、不安になったりしたとしても
そこで学ぶことが、その後の人生に関わってくるのではないか・・・
そう考えれば乗り越えられるのではないだろうか!?


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掃除の奇跡フォーラムの様子

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暴走族問題をトイレ掃除で解決!?

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選ばれる仕事道

02/25
2020

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日本文化もJapanese Upcycleへ

ボーダレスな時代だからこそ、
日本の価値観や他国との違いをしっかり発信しなくてはならない!
そういう意味での“Japanese Upcycle“だ。

このように考えたきっかけは、
Jalの機内誌、浅田次郎氏のコラム
「つばさよ、つばさ」に掲載されている
『ほんとうのおもてなし』を読んだからだ。

それには、テレビ番組で、欧米人とおぼしき
観光客が日本そば屋に入り、
啜って食べるそばの食べ方に戸惑うという流れ。
そこで、近くにいた日本人女性客が、
「外国の方にはご不快でしょうから
なるべく音を立てないように食べています」とのこと。
浅田氏は思わずテレビに向かい、叱りつけたという。

「外国人観光客は日本の伝統的文化を求めて店に入ったのだから、
目の前で正しいそばの食べ方を披露することこそが、
『ほんとうのおもてなしだ』
“気遣い”を“おもてなし”と勘違いしてはいけない!」
と怒りを込めて書いてあった。

その話の流れで、浅田氏がナポリでピザを手で食べてたところ、
地元の人らしい老人が、
「ピザを手づかみで食べるのはアメリカ流。
ナポリではナイフとフォークを使うものだ」と大仰な身振りで
ナポリ流を教えてくれた。
そのとおりにピザを食べると、老人は喜んだという。

浅田氏は「郷に入れば郷に従え」と言っているのだ。
私もそのとおりだと思う。
海外に行き、その土地の風習に従うことで気づくこともたくさんあるのだ。

スウェーデンで、日本人女将が活躍している旅館が
ヨーロッパNo.1になった。
このホテルは、日本流の旅館の形式でホテルを営んでいる。
女将が徹底して“日本”を取り込むことで、話題となり、
その体験を求めて、多くの人が訪れることにつながったのだ。

日本は、江戸時代の鎖国を経ることにより、
海外からの影響を受けず、独特の文化が育まれた。
日本人の思考や価値観が研ぎ澄まされ、
世界に類をみない独自の文化が形成された。
この“独自の日本の文化”を、変に気遣いすることなく
しっかり伝えることが大切なのだ。

少し前に、日本の生産性が思うように上がっていないことで、
生産性向上のための“Japanese Upcycle”が必要だと発信した。
そこで、日本文化も“Japanese Upcycle”を!というわけ。

今の時代に合った伝え方として、デジタルシフトしながらも、
世界の人々におもねることなく、日本独自の思考・価値観が
伝わるリアルな体験を発信するべきなのだ。
これが中島流では、“Upcycle”という。

日本文化も今の時代の“商流革新”に合わせ、
伝えていくことが、これから世界で“選ばれる理由”
となっていくのだ。

繰り返しになるが、ボーダレスな時代だからこそ
“日本文化のアップサイクル“が大切だ!

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浅田次郎氏のコラム 「つばさよ、つばさ」

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選ばれる仕事道

02/03
2020

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“継続”というコンピテンシー

先日、セミナーの後、
「中島さんが心がけてきたこと、続けてきたことはありますか?」
と投げかけられた。

そこで浮かんだのがこの“ビジネスの達人”。
“ビジ達”はNo.850を過ぎたのだが、この数は週のことなので通算
850週ということ。年数にすると約17年!!
それだけでなく、この“ビジネスの達人”で発信していることを
音源にした月刊CDも17年になろうとしている。

そして思い出したのが、船井総研の全国縦断セミナー。
全国7カ所を船井総研の講師と供にゲスト講師として講演したのだが、
このセミナーの“つかみ”として腕立て伏せを連続100回していた。
まぁ、その頃は船井のセミナーでなくても100回の腕立て伏せを
度々披露してたわけだが・・・。
実は、常に100回の腕立て伏せを人前で行うには、年間で250日以上は
腕立て100回のトレーニングをしていないと出来ない。

そして体重のキープ。
実は20歳台のころ柔道で60kg級の埼玉県の国体強化選手として
選ばれた。
この65歳まで58kg~63kgの体重を維持していて、これまで60kg位から
大きな変動はない。

さらに、“日本を美しくする会”のお手伝いをすることになり、
私でもできそうなこととして、飯田橋オフィスから
500メートルほど先の駅までの道を1往復して駅周辺を含め
毎朝掃除をしている。これも17年ほど続いている。

さて、その日本を美しくする会、相談役・鍵山秀三郎氏の
「一日一話/私が歩いてきた人生」に、
「私が歩いてきた人生を一言で言うならば、
『誰にでもできる簡単なことを、
誰にもできないくらい続けてきた』
ということに尽きると思います。
何一つ難しいことはやっておりません。
人ができないことをやったこともありません。
いや、やってこなかったというよりも、
やる能力がなかったというのが正直な気持ちです。」
というのがある。

私は鍵山相談役には当然及ばないのだが、振り返ると
ビジ達、腕立て伏せ、体重維持、朝の掃除と誰にでもできることを
「ただ、続けてきた」だけなのだ。

以前のビジ達でドラッカーの教えとして
成果を出す人は、“自らをマネージメントする習慣”
があると語った。
コンピテンシーとは “成果につながる行動特性”という言葉でも
紹介した。
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」も習慣づけこそが重要だと
記されている。

伝えたいことは、“習慣を持つことこそが成果につながる”
ということだ。
特別な能力を持ち合わせていない私でも、何かコツコツと
積み上げてきたことで今につながっている。

さて、ついにこのビジネスの達人をYouTubeで
発信することになった。
これからなのだが、これも継続していくことで
成果につなげていきたい!乞うご期待あれ。


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私の継続してきたこととは…

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選ばれる仕事道

12/09
2019

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クラウンKの“美意識”を応援

私の友人であり経営者仲間の「クラウンK」こと大棟耕介氏は
クラウン事業を展開する一方
ホスピタルクラウンとしての顔もあり、
闘病中の子ども達の笑顔づくりのために病院へ行き
パフォーマンスをしている。
今や日本全国にある94カ所の病院で定期的に活動していると聞く。

その大棟氏の仕掛けでこの9月に “折り紙のカエル” がギネス
世界記録に認定された。
これは、訪問先の闘病中の子ども達に折ってもらった
合計で3542匹の「カエル」の折り紙を
大きなパネルに貼り1匹の大きなカエルを作り
展示物にしたのだ。
それがギネス世界記録に認定されたということ。

ギネスとしても、闘病中の子ども達が参加しているからこそ
その認定に意味があるのだと思うのだが・・・。

また本年度、大棟氏が代表を務める
日本ホスピタルクラウン協会が、公益財団法人社会貢献支援財団の
「第53回 社会貢献者」に選ばれた。
これは人々や社会のために尽くされた方を表彰するものだそうだ。

実は大棟氏は、ホスピタルクラウンとしてだけでなく、
東日本大震災や熊本地震の避難所を今でも廻り
元気づくりのパフォーマンスをし続けている!

少し前にこれからの時代は論理的や理性的な発想だけでは
生き延びるのが難しくなり、必要なことは、“美意識”であると紹介した。
それは、
「嘘偽りのない“真”」
「倫理上の“善”」
「審美上の“美”」
この “真・善・美” を含めて “美意識”と表現したのだが、
大棟氏が行っていることはまさに “美意識” を仕事を
通して体現している。

ビジネスをしてお金を儲けることが第一の目的なのではなく、
自分達の行動が社会貢献として役に立っていることを
常に意識しながら仕事を継続していく。
この意識があるからこそ様々なところで表彰されたり
注目もされるのだ。

ただ、大棟氏はボランティア活動が多くなり、
経営的視点では今ひとつと聞く。
もっともっと活躍してほしい会社なのだから頑張って
ほしいのだ。
そこで、ビジネスとして大きくしていくには、
“クラウン”の活躍の場を増やしていかねばならない。

ビジネスが発展していかなければ、
ホスピタルクラウンも、被災地へのパフォーマンスも行き届かなく
なっていく。

私たちは選択をする時に、“ファインチョイスの実践“
すなわち、孫子の代まで残って欲しい会社かを
選択の基準に据えていくことが大切だ!“と
ビジタツでも度々伝えている。

大棟氏の活動は次世代にも残して欲しいと思う!
だからこそ、“ファインチョイスの実践“。
“美意識”のある活動をしている「クラウンK」をイベントに呼び、
人の集まるさまざまな空間を笑顔にしよう!

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“折り紙のカエル” がギネス世界記録に!

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ホスピタルクラウンの大棟さん

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