これからの選ばれるビジネス!

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選ばれる仕事道

12/16
2024

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鍵山掃除道による “掃除の意義と効用”について

2024年12月1日の「鍵山秀三郎一日一話」は
“掃除の意義と効用”。

「掃除にはさまざまな意義と効用があります。
そのなかで、とくに私が感じるのは次の三つです」
とあり

(1)掃除は自己を確立することができる。

  目の前の問題を受け止め、自分で考えて行動するようになる。

(2)掃除は周囲の人に配慮して、

  いつも先のことを考えるようになる。

(3)掃除は人と時間・行動を共にするため、

  目標と価値観を共有できる。

(鍵山秀三郎著『凡事徹底』「一日一話」PHP研究所刊)


ここで鍵山相談役が語る“掃除”は、
「日本を美しくする会」であり
全国の“掃除に学ぶ会”などが実施する、
複数の掃除人が集まって行う掃除のこと。


【この12月の“関西ブロック大会in滋賀”に参加!】

12月7・8日と滋賀県大津市の三井寺にて
関西ブロックの掃除大会があったのだ。
コロナパンデミック以後、
関東以外の掃除イベントに参加したのは初めてかもしれない。

参加してみると、多くの掃除関係者であり知人に会え、
多くのコミュニケーションに出会えるのだ。

“掃除”というテーマであり
“鍵山掃除道”に集い関わるもの同士として
そこには共通の価値観が存在する。
この価値観によるコミュニケーションが
私たちが集う意味なのかも知れない。


【鍵山相談役の語る“掃除の意義と効用”について】

そこで、この関西ブロック大会で体験した
久々のやり甲斐ある“小便器の清掃”も含め
鍵山相談役の語る“掃除の意義と効用”について考えてみたい。


その1◆
目の前の問題を受け止め、
自分で考えて行動するようになる。

→その目の前の尿石であり水垢をどう取り除くか?!
そのための手段として、ときにはマイナスドライバーや
スクレパーを使い、またナイロンタワシだけでなく
金属メッシュをも使い、
研磨剤入りの“カネヨン”で汚れを落とす。
(すべての道具がすでに揃っているところがスゴい!)

その2 ◆
掃除は周囲の人に配慮して、
いつも先のことを考えるようになる。

→掃除の大会には、老若男女、ベテランから初心者まで
さまざまな人たちが参加する。
ということから、それぞれのチームには
リーダーとサブリーダーが存在する。
この人たちが必要と予想される道具をシート上に揃え、
その使い方であり手順をも指導してくれるのだ。
(リーダー、サブリーダーは、
すでにリーダー研修を受けている掃除人)

その3◆
掃除は人と時間・行動を共にするため、
目標と価値観を共有できる。

→掃除大会の冒頭では、主催者がそのテーマを語り
その背景や趣旨も共有する。
そしてそれぞれのチームに分かれてからも、
それぞれの参加の意味を共有してから始まり、
体験後のコメントも共有する。

鍵山相談役の言う“掃除の意義と効用“を
理解していただけただろうか。

2023年に“掃除に学ぶ会”は30周年を迎えたわけだが、
この30年の間、より意義あるものとするために
試行錯誤しながらも、そのシステムとルールが
出来上がってきたのだ。

実は、私は“日本を美しくする会”の広報担当理事ということもあり、
これを発信しているのかも知れないのだが…

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自分で考えて行動する手段としての道具

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やり甲斐ある清掃活動

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12/02
2024

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サイボウズ青野慶久社長が語る 令和に通用する“企業文化づくり”

「ここまで来るのに15年ほどかかりました」
と青野社長は語った。

先輩から社長を引き継いだときの離職率はなんと28%!!
離職率28%から3.6%までの道のりであり、
売上も改革とともに右肩上がりとなり、
2023年度の売り上げは250億円を超えたのだ。
もしかしたら2024年度の決算では300億円いくかも?!

先日ある講演会でグループウェア“kintone”で注目の
サイボウズ株式会社の青野慶久社長の話を聞く機会が…
(TOMAコンサルタントの藤間さん、ありがとうございます)


【これからの中小企業に求められる働き方?!】

青野社長は、現代の働き方や企業文化の改革について
非常に重要なことを語ってくれていたのだ。
離職率が28%という危機に直面したことで、
社員がどんな働き方を望んでいるかを真剣に考えたという。

そこで、社内を見ていて辞めそうな人には
“給料上げるよ”の投げかけも。
ところが、ほとんどの人は予定通り退社の流れに。

ということで、いろいろと調べてみると…
給与だけではなく、労働時間や家庭の事情も
大切な要因であることに気づいたという。
企業側が社員の声にしっかり耳を傾け、
柔軟な働き方を実現することが必要だと教えてくれた。


◆こんな要望が集まったという。

→残業したくない…
→副業の自由化
→場所と時間を選べる働き方
→短時間就業
→週一回の在宅勤務
→子連れ出勤

青野社長の本音は、“ITベンチャー”に務めといて
そんなこという?!”と言いたかったと!


【この働き方であり“企業文化づくり”が、企業を支える!】

青野社長が掲げた“5つのサイボウズの文化”

1. 理想の共感
2. 多様な個性を重視
3. 公明正大
4. 自主自律
5. 対話と議論


この3の“公明正大”の実質として青野社長は、
「アホはいいけど、ウソは駄目」を強調していた。

まさにこの価値観は、
企業としての“風土づくり”には重要なのだろう。
これら会社としてのシステム化でありルールづくりが、
サイボウズの働き方であり多様性を活かし
成長を担保しているということ。

↓ ↓ ↓

私たちも、この令和時代の働く人たちのニーズを理解し、
自社の状況に合った改革を進めていくとき。

例えば、リモートワークやフレックス制度、
副業を認めることなど、働き方の選択肢を増やすことで、
社員が自分のライフスタイルに合った働き方を
選べるようにすることがポイント。

もちろんこうした制度を支えるツールも必要となる。
(→サイボウズのkintoneがいい?!)

改革を進めるためには、経営陣がしっかりした決意を持ち、
自社に合致した価値観をテーマに、
システムを交えルールをつくりながら
企業としての“文化づくり”をすることが重要となる。

青野社長が強調する“対話と議論”の考え方は、
組織内の透明性を高め、
社員が自ら考えて行動することを促している。

やっぱりこれからは、“経済資本経営”ではなく、
“人と文化の資本経営”が求められるということ。

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令和時代の働く人たちのニーズを理解しよう

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10/28
2024

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弘兼憲史先生、画業50周年! おめでとうございます。

「弘兼憲史画業50周年」と書かれた表紙の
“モーニング”(漫画雑誌)がコンビニに並んでいた。
思わず手に取り購入してみると
弘兼憲史氏の特別記念インタビューも掲載されていたのだ。

(以下、その一部を紹介)
●編集者「松下時代の先生も島耕作ばりにモテモテだったんですか?」
弘兼氏「(語気を強めて)そんなワケないじゃないですか!
“こうだったらいいな”って、男の夢が詰まってるから、
漫画なんです。
ファンタジーだよ、ファンタジー!」

→弘兼先生の最初の就職先が“松下電器”だったこともあり
“島耕作”は“初芝電産”の係長からスタートした。
とにかく読んでると“島耕作”が羨ましかった。
団塊の世代の弘兼先生にとっては、ファンタジーだったんだろうね。
いや、漫画家として有名になってからは
ファンタジーじゃないこともあったかもしれないが…

●弘兼氏「ちなみに、オフィスラブが多めだった時期の
印象が強いせいか、“島耕作は女性関係にだらしない”って
目くじらをたてる人もいるんだけど、
作中で島にセクハラめいた言動を取らせたことはないんですよ。
女性のほうから勝手に寄ってきて、勝手に去っていく。
夢みたいな話だけど、“男としてカッコ悪いことはさせない”
というのは、ずっと一貫している」

→そうなんだよなぁ。
島耕作って、男としても人としても
“美しい生き方”をしてるんだよねぇ。
私が会社を創業した頃連載が始まったので、
ほとんど一緒に歳をとり、そして成長していくわけで、
私もこのように生きたいと思ったこともあったような…。
(ちょっとファンタジーすぎるけど…)

ご存知だと思うが、今の“島耕作”は社外取締役。
初芝電産の社長になり、会長、相談役を経て、
ある会社の社外取締役に。
サザエさんと違って、“島耕作”は時を経るごとに
歳をとり成長していった。

【厚生労働省の“改正最低賃金法”のPRに“島耕作”登場!】

実は“島耕作”が初芝電産の社長になったタイミングで
厚生労働省の“改正最低賃金法”の仕事が
私どもの会社(クオーターバック)に舞い込んだ。
もちろん国の仕事なのでコンペ(競合)だったのだが、
弘兼先生(講談社にも)にお願いして、社長になりたての
“島耕作”をキャラクターに立て
「私も最低賃金法を守ります!」の一言を言ってもらうことに。
お陰さまでこの仕事を獲得して、新聞雑誌広告、ポスターと
あれこれ仕事をさせてもらった。
(弘兼先生、ありがとうございました)

もちろんこの仕事に限らず、
弘兼先生には仕事でもたくさんお世話になったのだ。

弘兼先生は今年喜寿を迎え、そして画業50周年ということ。
私は『黄昏流星群』(小学館)のファンでもあり、
今もビッグコミックオリジナルを毎号読んでいる。
この『黄昏流星群』は3〜4回で完結する短編の物語なのだが
会社のM&Aがテーマになったり、
AIロボットが奥様役で登場したりして
弘兼流に物語を今どきにアレンジしているのだ。
常に時代の流れと共に歩んできたのが、
弘兼憲史氏の漫画なのかもしれない。

そして弘兼先生は「人間万事塞翁が馬」という諺が
好きだと聞いたことがある。
まさに『黄昏流星群』のテーマは、
この“人間万事塞翁が馬”なのだろう。
人生いろいろな禍いもやってくるが、
それがきっかけとなり、次なるハッピーな展開へ。
これが弘兼流のファンタジーであり、
“人間万事塞翁が馬”ということ。

弘兼先生はまさに
『知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ』を
漫画家として一人でその両者を演じているのだろう。

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思わず手にとった

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選ばれる仕事道

10/21
2024

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石丸伸二氏が提唱する、 日本の人口危機と地方自治の未来

2024年の東京都知事選挙は、盛り上がった。
そう、前安芸高田市長の石丸伸二氏が立候補したからだ。

安芸高田市の市政を変え、給食費無料化や教育現場の改善など
市民に寄り添った施策も実施しつつ、
市の財政赤字からの脱却を果たした。

旧体制の考え方で停滞にあぐらを書いていた市議会と戦い、
議会と首長という二限代表制としてあるべき議論を推進しつつ、
着実に成果を上げた。
多くの方々がこのプロセスをYouTubeを通じて観たはず。

安芸高田市の公式YouTube登録者数は、
なんと20万人を超し自治体ナンバー1だという。
(このSNSの使い方は、これまでにない政治のオープン化!)

この都知事選に立候補する少し前に
東京NBCと安芸高田市による“包括連携協定”を結ぶこととなり、
私もその締結記念対談のファシリを手伝わせてもらったのだ。

◆石丸伸二市長が語る、包括連携協定締結の理由
https://youtu.be/P2F4kCxrDe8?si=KltPzsZMyd-sZ3mX

ということで、石丸氏とは
何度かやり取りさせていただいていることで
その人となりであり、
ミレニアル世代としてのこれからへの責任、
そして発想の根本もある程度理解させてもらっていたということ。
(これからは未来を見据えた地球規模での発想が重要で、
ミレニアル世代くらいの若きリーダーが求められている!)


【石丸伸二流、日本の人口危機への警鐘】

(『シン・日本列島改造論』解説より)
石丸伸二は語る“このままでは、日本は死ぬ!”と。
この日本の危機感を共有し、
一人一人が政治に関心を持ち、動き出そうと。

彼が危惧する危機感は、人口減少。
このままでは日本の人口は1300万人減る。
“国土の長期展望”中間とりまとめ概要によると、
現状12,693万人から、2030年には11,522万人、
2050年には9,515万人と大幅な減少が予測されている。
20年で1300万人、人口が減少する。

すなわち十人に一人が、あなたの隣から消えてしまうこと。
この減少は止められないのか。
1300万人、人口が減れば、何が起こるのか。
この減少にはどういう意味があるのか。
そして、そうなってしまわないためには、
日本をどうすればいいのか。

間違いなく言えるのは、地方から衰退が始まるということ。
そして、若い人口が20年で4割も減る。
人口戦略会議の報告によれば、
46都道府県の多くが消滅に向かっている。
地方の衰退は東京都の衰退につながり、日本の衰退につながる。

そこをなんとかするためには、
一番大きな力を持つ東京都から動かす必要がある。
そのためには、東京都と他の道府県知事との緊密な連携が必要。
弱いものが集まっても何も進められない。
一番強い東京都が推進せねばならない。


【自治体にも“アジリティマネジメント”が求められている!】

自治体のクビ長に求められる
“住みたいまち、訪れたいまち”へ向けての
“アジリティマネジメント”
すなわち、“迅速なまちづくり経営”である。

日本には約1700の地方自治体が存在し、
その多くが人口減少や高齢化といった深刻な課題に直面している。
私たちのビジネスも“時間を買う”をテーマに
“ビジネスアジリティ”の大切さ発信してきたが、
1700を超す地方自治体も一緒。

2050年までに存続の危機にある自治体は40%と言われている。
存続のためには、意味ある施策をあれこれ展開し、
他の自治体より魅力あるまちとして発信することが大切なのだ。

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石丸氏著書『シン・日本列島改造論』

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09/17
2024

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“この秋は雨か嵐か知らねども…” 200年前も今も普遍の価値観かも?!

この9月の土曜日、いい天気に恵まれ、
汗だくだくでの稲刈りとなったわけだが…

小学校のころの北の大地での
“いなきび刈り”や“豆刈り”を思い出す。
もちろんこれらの作業は朝一から取り組むわけだが、
北海道十勝の農家の畑は広く、そして暑い時期の農作業となり、
毎日がハードで“汗だく”の日々が続く。
豆刈りの時期はみんな通常より
3~5キロくらいは痩せていたような…

ということで今年も“日本企画”さんに
稲刈り体験をさせてもらった。
(今年は田植えから稲刈りまで、ありがとうございました)
この田んぼは、自然栽培ということで
小動物たちが大量に出現する。

カマキリもコオロギも、蜘蛛やバッタたちも
ここを棲み家としていたのだろう。
そしてその虫たちのサイズは、通常の1.5倍くらいの大きさ。
この田んぼは居心地も良く、虫たちの健康にも良かったのだろう。
ここで獲れた米は、私たち人間にとっても美味しく
そして身体にいいことは間違いないだろう。

今年は温暖化の影響で台風が度々上陸して
日本列島はさまざまな影響を受けたわけだが、
この田んぼの稲穂はたわわに実っていたのだ。
そこでアタマに浮かんだ言葉が、
“この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめに田草取るなり”。

【農業に精通した二宮尊徳翁の普遍の価値観!!】

みなさんも耳にしたことがあるだろうこの言葉は、
約200年前の江戸時代後半に活躍した二宮尊徳翁の言葉。

“この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめに田草取るなり”。
秋になると雨が降ったり、嵐が来たりで、
稲がどうなってしまうか不安だけれど…
うんうん、今年の夏は台風が何度も上陸し、
甚大な被害を日本中にもたらした。
ところが、ここ習志野の畑の稲穂は元気に育っていた。
多分この田んぼの関係者が、“今日のつとめ”を
怠らなかったからだろう。

私たちはさまざまな問題や不安に対して、こうすれば大丈夫だとか、
こうしておけば安心だろうかという思いもあるだろうが、
さまざまな不安を募るより、秋を見据えて今やるべきことを
きちんとやっておくことこそが重要だという。

私たちのビジネスにおいても…
この先の世界情勢やVUCAの時代に対して
不安や大きな課題にぶつかっている今こそ、
その先を見据えて足下のことに全力で取り組むことが大切。
予測不可能な出来事や不安要素に惑わされることなく、
今できることを着実に実行することが、
企業や個人の成長に直結するということ。

そういえば、二宮尊徳翁は「積小為大」の言葉も残してくれている。
積小為大(せきしょういだい)“小を積んで大と為す”。
小さな努力をこつこつと積み重ねていけば、
いずれは大きな収穫や発展に結びつくという考え。
大事を成し遂げようと思うなら、
まず小さなことを怠らず努めることが大切だと。

「この秋はVUCAの時代で、円安か円高かしらねども、
今日のつとめに“ビジ達コラム”を書くなり」

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今年も稲刈り体験

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