これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれる仕事道

02/16
2015

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“粋で細やかなおもてなし”が仕事道

“God is in the details.”

「神は細部に宿る」というこの言葉は、
細部の素晴らしさがあってこそ、
全体の価値が決定するという意味だ。

これは、主に建築デザインの世界で使われている言葉だが、
他の業界にも通じる本質を言い得ているだろう。

それを体現しているのが、
東京の水道橋にある、
「江戸の粋」をテーマにしたホテル
「庭のホテル 東京」だ。

ここは、オープンして僅か半年で
ミシュランの2つ星を獲得。
その後も6年連続で選ばれ続け、
今やその稼動率は90%を超えるという。

また、日本人の宿泊客はもちろんのこと、
利用客の6割は外国人観光客だという。
まさに「国内外問わず選ばれているホテル」といえるだろう。

では、なぜ「庭のホテル 東京」は
これほどまでに人々を魅了するのか。
その鍵を握るのが、
冒頭でも紹介した“God is in the details.”であり、
このホテルのテーマである「粋」なのだ。
そのこだわりは以下の通り。

・障子窓を活かし、主張しすぎない和モダンな空間を演出。
・客室に置かれている茶器などの備品もモダンかつ上質なものを。
・美しい日本庭園が、レストランから眺められる。
・フロントのカウンターも、
 お客様へのスムーズな対応を最優先にしたデザインに。

など。

これら以外にもまだまだこだわりは多くある
(ここでは紹介しきれないほどだ)。

このように、細部へのこだわりが徹底しているのは、
このホテルの総支配人であり、
株式会社UHMの代表取締役である木下彩氏が
「自分が泊まりたいホテル」を追求した結果にある。

木下氏が求める「泊まりたいホテル」は、
京都の雅のようなきらびやかなものではなく、
シンプルな美を好んだ江戸の庶民の“粋”。

それらを徹底して追及したからこそ、
何度でも訪れたくなる、
“自然な日本の美しさ”を感じる空間を
作り出すことができたのだろう。

また、忘れてはならないのが、
これらのこだわりの素晴らしさを裏付ける、
スタッフの存在だ。

その素晴らしい対応があってこそ、
細部へのこだわりが相乗効果を生む。
そして、国内外問わずおもてなしの心を伝えることができ、
多くの人から選ばれるに至ったのだろう。

「朝、目が覚めた瞬間から日本を感じることができる」
と評価される「庭のホテル 東京」。
国内外から選ばれ続けるそのホテルの根底には、
徹底した粋とこだわりを実践する“仕事道”が流れているのだ。


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国内外から選ばれ続ける「庭のホテル 東京」の
総支配人・木下彩氏の仕事道を追求!
2/22&3/7放送の『BUSINESS LAB.』をお聴き逃しなく!

InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝6時から好評放送中!
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ラジオをお聞き逃しなく!

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入り口から気品を感じる。

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何気ない備品からも漂う上質さはまさに“粋”。

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さりげない和モダンの空間。

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選ばれる仕事道

01/26
2015

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水野正人流“仕事道”

人と人というのは、意外なつながりがあるものだ。

そう実感したのは先日のこと。
私が参加していた青年会議所のシニア会にて、
そのOBとして、スポーツ用品を取り扱う
ミズノ株式会社の会長・水野正人氏とお会いすることができた。
そして、さらにはラジオ『BUSINESS LAB.』にも
出演していただいたのだ。

水野氏といえば、
「東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会」
としての活躍が記憶に新しい。

特に、IOC(国際オリンピック委員会)の
最終プレゼンテーションにて大きな身振りと笑顔を交え、
英語とフランス語で日本の強みを伝える姿は、
世界に向けて鮮烈な印象を与えただろう。
まさに招致活動成功の「陰の立役者」というわけだ。

テレビでも見た、
水野氏のあのプレゼンの素晴らしさが、
招致に大きく貢献したのでは?! と尋ねた。

すると水野氏は、招致成功は、
高円宮妃殿下の挨拶や
安部首相まで登場してのアピールが奏功したのだという。

このように、水野氏の活躍についての
謙虚な姿勢からは、水野氏の人間性が垣間見えたのだ。

そんな水野氏だが、
ラジオではオリンピック招致の話題はもちろん、
経営者としての話も聞くことができた。

水野氏は、バブル経済が終焉を迎えた際に、
会社がバブル期に拡大した事業を縮小するという
決断をしなければならなかった。

しかし、その決断のおかげで、
会社は本来の経営に立ち直り、
現在に至るまで多くの人に
選ばれ続ける企業の1つとなった。

そして、その後社長職を退き、
オリンピックの招致活動に専念したのだという。

とにかく、その立場を越え、
身近な雰囲気を演出してくれ、
ざっくばらんに話してくれたのだ。

ここに、水野正人流“仕事道”があるといえる。
つまり、水野氏の謙虚でありながらも、
相手との良い関係を築こうとする姿勢が、
ビジネスはもちろん、招致活動においても
良い結果をもたらすことにつながったのだろう。

そういえば、かつて五輪招致への国民の支持率は
半分にも満たない数字だったが、
招致発表直前には9割にまで上がったという。

招致活動を通して、IOCの委員だけでなく、
国民とも信頼関係を築けたということだろう。

それにしても、水野氏が私も所属していた
青年会議所の先輩だったとは…。
おかげさまでまた良い人間関係を
生み出すことができそうだ。

水野正人流“仕事道”のように、
謙虚さを忘れず、人間性を持って接し、
1つ1つ関係を築くことが、
次なる展開につながるのは間違いないだろう。



水野氏のビジネスや生き方に流れる
“仕事道”をもっと知りたい方は、
2/1放送の『BUSINESS LAB.』をお見逃しなく!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝6時から好評放送中!
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この笑顔を生で拝見できた!

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五輪招致に込められた深い思い

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気になる方はラジオをチェック!

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01/19
2015

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たまTSUKIの仕事道

池袋駅から徒歩10分。
路地にひっそりと佇むオーガニックバー
「たまにはTSUKIでも眺めましょ(通称たまTSUKI)」は、
こんなところに?と思うような静かな場所にある。
このビジ達でも何度かご紹介したのだが、
オーナーの高坂 勝(こうさか・まさる)氏は
『減速して自由に生きる(著作のタイトルでもある!)』という
独特のスタイル“ダウンシフターズ”を発信している方だ。

ということから、お店は土・日・月の週休3日!
年中無休を掲げるチェーン店が多い
現代では驚きのスタイルだ。

私が先日、高坂氏が企画する年一度の
酒蔵「寺田本家」見学バスツアーに参加したところ、
参加人数はなんとバスいっぱいの60名!
補助席まですべて出す人気ぶりだった。

実はこのバスツアー、参加にあたっては
「たまTSUKIに来たことがある」
「一度もこのバスツアーに参加した経験がない」
という条件が付いている。
つまり、誰もが最初で最後のバスツアー参加ということ。

う~ん、とはいえこの大盛況ぶりはスゴい。
参加している方のお話を伺うと、
退職したばかりの方、退職を考えている方、
NPO法人を立ち上げている方、など様々。
お店のファンであることはもちろんだが、
皆、高坂氏の想いに共感されての参加だ。

独自の経営方針で
ファンを掴んでいる「たまTSUKI」だが、
高坂氏も初めからこうした生き方を
選んでいたわけではない。

元は大手流通企業で、バリバリの企業戦士として
働いていたとのこと。
しかし、その生き方にふと疑問を覚えて2000年に退職し、
2004年に「たまTSUKI」をオープンした。
それも最初のうちは週休1日だったのだが、
あっという間に繁盛店になったこともあり、
「これではダウンシフトしていない!」
と感じて2009年には週休2日に。

さらに、2012年には週休3日にしてしまった。

週休3日とは言っても、
その間遊んでいるわけではない。
ご自分で農業を行ったり、
“ダウンシフターズ”に関する講演・執筆活動を
行ったりして、自営と自給を勧める(?)
活動に勤しんでいるのだ。

「たまTSUKI」の役割は、
ただ美味しい料理とお酒で
お客様をもてなすことだけではない。
健康で仕事を楽しみ、多くの人と触れ合うこと。
それによって人生を腐敗ではなく
“発酵”させていこう!という考え方を、
広めることにもあるのだ。

これこそがまさに「たまTSUKI」の“仕事道”。
利益のみを追求しなくても、
存在意義のある店・人は必ず継続できるという
お手本のようなものだろう。

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寺田本家にて、Mr.セイージ!

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バスツアーは大盛況!

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ここでもMr.セイージ大活躍!高坂さんと♪

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この人気の秘密とは!?

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01/13
2015

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ホスピタル・クラウンの仕事道

度々語っていることだが…
仕事には、「お金になる仕事」と
「お金にならない仕事」が存在する。

つい、「お金になる仕事」を
優先しがちになってしまうが、
実はお金にならない仕事の方が、
社会にとって重要だったりするもの。

そのことを改めて
考えさせられたきっかけが、
大棟耕介氏率いる、
ホスピタル・クラウンの活動だ。

先日、掃除関係の先輩から伺った話。
岐阜県の保育園で思いがけないトラブルが発生し、
子どもたちや保護者も、
元気を失っていたという。

そこで、私の友人である大棟氏が頭に浮かんだ。

大棟氏は、名古屋に本社を構え、
常に子どもに笑顔を届ける
クラウン(道化師)の活動を続けている
(NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会代表)。

私は、無理を承知でその話を振ってみた。
すると、大棟氏は、快諾してくださり、
すぐに対応してくれたのだ!!

現在、その保育園の子どもたちは、大棟氏率いる
クラウンたちが継続的に訪問し、
パフォーマンスを披露したことで、
かなり元気を取り戻したという。

こうしたホスピタル・クラウンの活動には主軸がある。

それは、全国の小児病棟に入院しながら
闘病をしている子どもたちを訪問して
笑顔を届ける活動のこと。
それも10年間も続けているのだ
(継続して訪問している病院は約65箇所!!)。

他にも、東日本大震災の後も、
東北の被災地の仮設住宅を訪れ、
テントサーカスを開催し、
笑顔のコミュニティをつくってきた。

大棟氏は、“人を元気にする活動”は
お金にはならなくても、
世の中が円滑に循環するという点で、
非常に大きな社会的意義があると考えているそうだ!

日本ホスピタル・クラウン協会にとって、
こうした活動の数々こそが、
まさに“仕事道”なのだ!

私は、経営デザイナーとしても、
一個人としても、このホスピタル・クラウンの
支援の輪をぜひ広げていきたいと思っている。
実は、活動には年間3,000万円ほど予算が必要だという。

私たちも、その活動に参加する意味でも、
応援しようではないか。

そんな日本ホスピタル・クラウン協会の
サポーター大募集!!!
(活動資金を支援していただく賛助会員)。

NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会の
応援はこちらから!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
応援はこちらから!!


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サポーター大募集!!

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クラウンのKちゃんはこんな顔!

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大棟氏とは10年以上のお付き合い

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01/05
2015

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石坂産業の“推し知る仕事道”

「推して知るべし」ということばがある。
細部を見れば、他の部分も容易に推察できるという意味だ。
例えばお店のトイレを見るだけで、
その店の考え方や状況を推し量ることができる。

このように、細部を見るだけで、
その“仕事道”ぶりを窺える仕事こそ、
“推して知る仕事道”=“推し知る仕事道”なのだ。

先日のビジ達「犬も歩けば里山に当たる」で
ご紹介した産業廃棄物処理の会社、
石坂産業は、まさにこの
“推し知る仕事道”を実践していた。

縁あって二代目社長・石坂典子氏(この方がとっても美人!)に、
石坂産業の産廃処理施設を
見学させていただく機会があった。
まずは産業廃棄物処理の会社イメージを裏切る、
全天候型の処理施設にビックリ!!
周辺に粉塵を撒き散らさないように
室内で行っているとのこと。

また、出入りするトラックのタイヤをも、
毎週清掃するシステムが備わっているのだ。
これも、施設外に迷惑をかけない配慮の一つ。

また、処理する機器は研究され、充実しているのだが、
ポイントは、手作業によって分別作業を行っているという点。
人の目と手がしっかり働いている現場なのだ。

見学者に対する気配りも万全で、
見学ルートは緑色に分けられ、
ガラス窓を通して工程作業を
見学できるよう工夫されている。

さらにおおっ!と思ったのは、
窓越しであろうと、気がつけばスタッフの方が
見学者に挨拶してくれること。
うーん、これはスゴイ!
(作業中なのに申し訳ないと思ってしまう)

一つひとつは小さなことかもしれないが、
こんな気配りができる会社のレベルは
まさに「推して知るべし」。

こうした姿勢が評価され、
石坂産業は経済産業省の
おもてなし企業選にも選出されている。

産業廃棄物処理の会社では異例のことだけに、
現在では注目度もぐっと高まり、
視察希望者が続出!

処理場を視察すれば、
この石坂産業という企業の姿勢を
ほとんど知ることができると言っても過言ではない。

一を聞いて十を知る、ではないが
「処理場の一を見て石坂産業を知る」。
“推して知る”=“推し知る仕事道”を
実践されている石坂産業は、
これからますます注目されていくに違いない。


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石坂産業の美人社長・石坂典子氏

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石坂産業敷地内風景

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処理中の風景

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石坂産業の全体写真

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洗浄を徹底!

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