これからの選ばれるビジネス!

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選ばれる仕事道

06/02
2014

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舩井幸雄氏に感謝

2014年1月19日、81歳で舩井幸雄氏が亡くなった。
(偶然にも私の誕生日である!)
晩年は病気がちでもあり、
お会いできる機会も少なかったけれど…
私にとっては実に多くのものをもたらしてくれた人だ。

今を去ること約25年前(いや30年前?)、
30代だった私は舩井氏の本を読んでいた。
そしてその中の考え方やキーワード
(“素直・プラス発想・勉強好き”だとか“必要・必然・ベスト”だとか)
に少しずつ影響を受けていたのだ。

その後、30代半ばには青年会議所で
当時船井総研(株式会社船井総合研究所・以下、船井総研)
の常務だった河口氏のお話を伺う機会を得た。
いつのまにか本を読んでいたことで
船井総研に興味を持っていたことは言うまでもない。
αクラブの第1回(21年前)の講師を
河口氏にお願いしたのも、そういう経緯があってのことだ。

その後、副社長をされていた泉田豊彦氏とも出会い、
マーケティングの勉強をさせていただいた。
大里綜合管理の野老社長との出会いも、
泉田氏主催のイベントでのことだ。
イエローハットの鍵山相談役との直接の出会いも
船井総研のコスモスクラブだったような…。
10数年、毎月一緒にCD収録をしてきた小山政彦会長とも、
佐藤芳直氏とも、当然船井総研を通して出会ったわけだ。

こうした人たちとの出会いが
私にもたらしたものの大きさは、計り知れない。

そういえば、船井総研主催の講演会でも、
舩井氏とはお話させていただいたことが何度かある。
さらに舩井氏の著書や講演会で
何度もでてきたキーワードは、
間接的にその後親交を深めた経営者たちとも
ことあるごとに確認し合うことで、
目には見えない絆を深めてくれた。

「ツキの原理を知り、管理し、ついている者と付き合う」。
「運をよく研究し、ツキを味方にする」。
「天地自然の摂理に従う」などなど。

これらは今も私の考え方のベースに
かなり入り込んでいると言っていいだろう。
思い返せば最初に本を読んでからの30年(?)、
そして人的ネットワークの始まりから25年、
私は「思想」と「人の繋がり」という
重要な要素において舩井氏に大きな影響を受けているのだ。

はっきりと意識はしなかったけれど、
「隠れ舩井流」だったと言っても良いかもしれない
(隠れてないかも!?)。

私だけではなく、
舩井氏の著作や講演会でその思想に触れる機会があった人や
一緒に仕事をした人にとっても、それは同じだろう。

舩井氏が亡くなった後も、「舩井流」が多くの人に
影響を与え続けていくことは間違いない。
改めて、その影響力に驚くと共に深い感謝を捧げたいのである。

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多くの人に影響を与えた船井氏!

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選ばれる仕事道

05/19
2014

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産直市場グリーンファームの現場

年商10億円、年間集客数60万人、
生産者数2500名を誇る直売所が長野県伊那市にある。
その直売所こそ「産直市場グリーンファーム」だ。

先日、そのグリーンファームの
会長にインタビューするにあたって、
現地へと足を運んできた。

というのも、仕事の実情を
しっかりと理解するためには、
現場に直接行くことが必要不可欠なのだ。
そこには、本やデータなどでは
得られない発見があるからだ。

グリーンファームまでは、
伊那市の駅から3キロの道のり。
3キロといっても、実際は急な坂あり、
高台あり、農道ありと大変なものだった。

すると、農道の横に車が多く出入りする小屋や
ビニールハウスばかりが並ぶところが見えてくる。

その中を覗いてみると、「これでも本部です」と
いった看板がかけてある。
なんとそこがまさにグリーンファームの中枢なのだ。
失礼ながら、どう見てもそこまでの
業績を残せるような外観には見えない。

しかし、先日お邪魔したときは(休日であったが…)
直売所の中に数台あるレジには常に4~5人が並んでいた。
では、なぜこんなにも多くの
生活者に愛されているのだろうか。

それは、お客さまと生産者、
そして販売員のみんなが笑顔だということに
理由(わけ)があるのだろう。
私が見た中の驚きは、プラスチックの桶に
ヒキガエルが売られていて、
その日に6匹が買われたという。
えっ?? 誰がどんな目的で??

この雰囲気であり、活気がグリーンファームの
“人気”に繋がるのだろう。
とにかく、ここに集まる“人の気”がいいのだ。
もしかしたら、お客さまはこの“人の気”に
惹かれて来ているのかもしれない。

グリーンファームは20年をかけて、
この“人の気”を試行錯誤して築き上げたという。

結果、この“人気”に吸い寄せられた
お客さまが絶えず買い物に来続けて、
あの業績に繋がっているのだろうと納得する。
いわばこの“人気づくり”こそ、
グリーンファームの仕事道なのだ。

おそらく、この雰囲気は本を読んでも、
インタビューを聞いても理解する
ことはできなかっただろう。

この雰囲気は、職人の業のように言葉では表現できない
“暗黙知”と言うべきもの。“現場を体験することでしか、
理解することはできないということ”。

グリーンファームの仕事道を理解するためには、
本やデータを見るだけではダメということ。
電車を乗り継いでグリーンファーム行ったり、
そこに行くまでに感じることであったり、
現場で空気を感じないとダメだということだ。

まさに“現場にこそ仕事道がある!”ということだ。


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産直市場グリーンファーム

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レジ横に掲げられた「これでも本部です」

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なぜか売られているヒキガエル

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05/12
2014

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芝田山親方の“仕事道”

日本の国技とも呼ばれる相撲。
その歴史は古く、
これまで数々の力士たちが
しのぎを削ってきた。
強さに必要なものとは、一体何だろうか?

そんな問いに答えてくれたのは、
「スイーツ親方」なんて
呼び名もある芝田山親方
(実は出身地が同じで、
 以前から交流があるんだよね~)。

今では力士や行司、呼び出しなどを含め
総勢19名の大所帯だ。そんな親方曰く、
強くなるために必要なのは
「辛抱・努力・根気」!

親方の現役時代の四股名は“大乃国”。
そう、第62代横綱だ。
横綱時代はあまり派手に脚光を
浴びることはなかったが、
やはり横綱まで登りつめられる
理由は十分にあった。

辛い稽古にも「辛抱」し、
日頃の鍛錬を怠らずに徹底した
「努力」を続け、決してへこたれずに
「根気」強く力士生活を続けたのだ。

「辛抱・努力・根気」が実を結ぶのは、
相撲の世界だけでなく、
ビジネスの世界においても同じだ。
たとえまぐれで一時的に成功しても、
長く続けていくことは厳しい。

ビジネスの基本を身につけ、
一歩ずつ信頼づくりをしていく。
そして業界のプロとして
追求(努力)しながら、
人間性を高めていくことが必要なのだから。

芝田山親方は現在、相撲協会の副理事として
巡業や新弟子の育成にも尽力している。

そのような重要な役割を担っているのも、
横綱としてだけではなく、
親方として着実に相撲協会で
信頼を築き上げてきたからだろう。

さらに、古くから続く
日本ならではの文化“相撲”。
その歴史ある文化を次の時代に
継承していくためには、
何よりも“人づくり”と
親方が力説していた。

そして、私たちのビジネスにおいても
“人づくり”なくして継続はないのだ。

今後の相撲協会のあり方を考え、
弟子や関係者の“人づくり”を
徹底していけば、血の通った組織を
育むことができる。
これぞまさに“仕事道”だ!

相撲だけではなく、ビジネスも、生き方も。
“道”を歩む者が行き着く答えは、
同じなのかもしれない。

余談ではあるが、先日の
ラジオ番組の収録では
「スイーツ親方」と呼ばれるようになった
理由について語ってくれていた。

実は、そこには必然性があった…!
詳しくは、5/18、5/25放送の
InterFM『BUSINESS LAB.』を
ぜひ聴いていただきたい!

――――――――――――――――――――――
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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さすが元横綱の風格!

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04/21
2014

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“自然栽培”の追求はミッション

日本には有機栽培を行っている農家が
どのくらいあるかご存じだろうか。
なんと、全農家の
0.2%(JAS有機)しかないのだ!

自然食に対する生活者の関心が高く、
ホールフーズ・マーケットや
トレーダー・ジョーズなどの、
オーガニック系ストアの多い
アメリカですら0.6%という実態だ。

そもそも、本来は
無農薬栽培が通常だったはずだ。
しかし戦後辺りから、
企業の戦略の下に農薬や化学肥料を
使用する農家が増えた。

確かに農薬や化学肥料を用いた
慣行の栽培法であれば、
都合に合わせた野菜づくりが可能だ。

しかし、農薬や化学肥料で
一度汚れた土地は、
そう簡単にはよみがえらない。
“奇跡のリンゴ”でおなじみの
木村秋則氏も、何年も何年も
試行錯誤を続けてきた。

また、何度かお邪魔させていただいている
関野農園の関野幸生氏は、
自然栽培の野菜づくりを続けている農家だ。

慣行栽培で使われるF1種と呼ばれる品種は、
しっかりと実をつけてくれるのは1年目だけ。
だから、毎年種を購入しなければいけない。

それでは、その土地に合った
強い品種は永遠に
つくれないことになってしまう。

そこで関野氏は、
本来の自然栽培ができる土壌を整え、
その土地に強い在来種を
育てようという発想をしている。

そして、オーガニック系の居酒屋や
妊婦の方向けの給食事業などを展開している、
株式会社自然回帰の大西礼二社長。

自然栽培の野菜などを使った
体によいメニューづくりや
店づくりをしていると、
正直なところ…割に合わないという。

しかし、なぜそれでも2人は
自然栽培にこだわった展開を続けるのか。
その答えは一緒だった。

「私たちは、それをミッションと
 思ってやっています」。

慣行栽培でつくった野菜が
安く提供できるのに比べると、
自然栽培の野菜は手間がかかり、
収穫量も比較的少ない分
どうしても割高になってしまう。
それでも彼らが自然栽培に取り組むのは、
使命感があるからなのだ。

本当に体によく、地域に優しい食とは。
子の代、孫の代まで考えたとき、
そのミッションは志になる。
これからの時代は
間違いなく自然栽培に向かっていく。

4/27のInterFM『BUSINESS LAB.』は、
なんと2時間スペシャル!!
関野氏と大西氏のお二方をお招きして、
自然栽培に対するビジョンについて伺います。
是非お聴きあれ!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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大西社長と関野氏の豪華共演!

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リンゴを実らせるまで試行錯誤を続けた木村氏

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04/07
2014

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大棟流・マニアの仕事道

「私たちクラウンはマニアなんです。
 マニアが社会性を持って
 一流のチームを成すと、
 非常に強く継続できる
 チームになっていくんです」。

クラウンや似顔絵師の育成・派遣などを展開し、
今年21年目を迎えたプレジャー企画。
その代表であり、自らもクラウンの一員である
大棟耕介氏は、以前こう語っていた。

先日の名古屋視察にて、
プレジャー企画を訪問させていただいた。
その際、クラウンのスタッフの1人が数日後に
シカゴの大会に出場するということで、
その予行練習も兼ねた
5分間のパフォーマンスを
見せてもらうことに。

曲の選び方からその芸の隅々まで、
意識が行き届いていないと
メダルは獲れないという。

そして驚いたのが、
大棟氏に会社の説明を
していただいているときのこと。

8人の経営者が大棟氏の周りを囲んで
話を聴いていたのだが、
あれよあれよと言う間に似顔絵師が
鮮やかな手さばきで
8人の似顔絵を描き上げたのだ!

その間、たったの15分程度(?)。
いや~どの似顔絵もそっくりで、みんな苦笑い。

自分の好きなことだからこそ、
飽きずに一生懸命やる。
そして、より高いレベルに到達するために、
もっと技を追求していく。

クラウンも似顔絵師も、
マニアだからこその高い志があるから、
ビジネスとして成立しているのだ。

そうそう、以前ご紹介した
フラットフォーの小森隆代表も同様だ。
好きが高じてフォルクスワーゲン・ビートル関連の
事業を展開したという。
まさにマニアのビジネスだ!

自分の好きなことを仕事にして
生活が成り立てば、働く人たちにとっても
非常に心地よい環境をつくることができる。

さらに次なるステージを
目指して追求を続ければ、
お客さまに提供する商品やサービスの
レベルも高くなり、喜んでもらえる。

結果的に社会性のある
ビジネスとして成り立ち、
“存在価値”が生まれるのだ。

特にプレジャー企画の場合は、
そのクラウンの数を活かした
“ホスピタルクラウン”という
領域まで踏み込んでいる。

ホスピタルクラウンとは、
クラウンが病院を慰問して、
入院している子どもたちを
元気づけるというもの。
その存在は日本にとっても、
意味ある存在となっている。

大棟氏の話を聴いていて思うのは、
「好き」という気持ちから始めるのが、
本来の仕事の形なのかもしれないということ。

マニアが社会性を持てば、
これほど強いビジネスモデルはない。
これこそまさに、“マニアの仕事道”!

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あっという間に似顔絵が完成!

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バルーンも体験

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マニアだからこそ高いレベルを追求

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その活動はますます社会的に

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