これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれる仕事道

12/05
2022

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“鍵山掃除道”シリーズ第2弾! フダ付きのワル生徒の転身を支援!

“掃除に学ぶ会”の機関紙「清風掃々」。
広報担当理事ということで内容のチェックもあり
出版される前に手にするわけだ。
年4回の季刊発行なのだが、思う以上に度々チェック機会が訪れる。
今回も“校正”も兼ねたチェックをしていたのだが…
その内容が感動的でつい入り込んで読んでしまった。
(これでは客観的チェックはできないわけだが…)
今回は私が感動した内容をお伝えしよう。
↓ ↓ ↓
A君は学校でフダ付きの“ワル生徒”。
親はなんとか大学に入ってくれればと願っていたが、
本人はまったくその気なし。
そんな折、1996年9月に行われた“札幌掃除に学ぶ会”の
第1回掃除例会。
ご両親は会の発起人でもあり参加者を募ったがなかなか集められない。
さらに父親はその日に仕事が入り、途中退席予定だったという。
そこで父親は息子のA君に声をかけた。
「お父さんと一緒にトイレ掃除しないか?
お父さん途中でいなくなるかもしれないから頼む」
というと「うん分かった、行くよ」という返事。
A君が参加すると体育会系だけに、体力は大人以上で
どんどんトイレを磨き上げていった。
周囲のおじさん会員も“すげ~”や“ワァ~”の声。
取材に来ていた北海道新聞社の記者もA君に注目して記事を書き、
掲載されるや学校の中でのA君の評判はガラリと変わったという。
同級生も彼の存在を認めるようになった。

そうなるとA君自身が変わり始めた。
“オレはできる”と思い、急に大学進学したくなったという。
ところが成績も悪い上に何度も停学処分を受けていたことで
学校推薦はもちろん、受験ですら難しい状況。
それでも諦めないA君は全国の大学を訪ね歩いた。
しかしどこの大学も“学校推薦がないと無理”という回答。
失意の中で訪れたある九州の大学で
“うちも推薦がないと無理だが、大阪産業大学なら『一発芸入試』
というのがあると教えてくれた。
そこでA君は自分の一発芸となるものは?と考えた。
そして行き着いたのが“トイレ掃除”。

結果的に両親は、“札幌掃除に学ぶ会”の関係者に相談し、
巡り巡って“鍵山相談役”にその話が届くことに。
そして鍵山相談役は
「我々の活動は前途ある若者を育てることが
1番の目的です。喜んで推薦状を書きましょう」。
数日後には鍵山相談役直筆の推薦状が
掃除の会を通じて届いた。

自分の思いを込めた“高校生トイレ掃除日本一”の
申告書とともに大阪産業大学に届けられることに。
結果は見事合格!
A君の成績ではまず無理だった大学に入学することができた。
4年で無事卒業し、イギリスの有名大学院にも英語受験で合格し、
そこも2年間で優秀な成績で卒業した。
その後は大阪の有名企業に就職し…
↓ ↓ ↓
こんな記事が掲載されていた。

1997年6月の掃除例会で鍵山相談役と並ぶ
A君の写真も“清風掃々”には掲載されていた。
相談役はトイレ掃除を通じていろいろな貢献をしてきたわけだが、
広島での暴走族の若者たちとのトイレ掃除も
荒れた中学や高校でのトイレ掃除も全ては
そのプロセスを通じて“心を磨く”というのも目的なのだ。

“日本を美しくする会”のホームページ
http://www.souji.jp/about.html
の理念には…
『私たちは「心磨き」の会です。
掃除を通して、自分たちの「心の荒み」と「社会の荒み」
をなくすことを目指しています』
「学校や公共施設のトイレをお借りして
掃除実習を開催しています。
先生や生徒、企業や地域の方々が一緒になって
トイレを徹底的に掃除します。
この掃除によって心の修養を行います。」
と記載されている。

是非ホームページをご覧いただきたい。
「日本を美しくする会」は鍵山相談役の掃除道を
全国いや世界へも展開している。
その季刊誌が『清風掃々』で、
そのWEBマガジンがONE by ONE.
https://www.souji.jp/webmagazine/

A君の人生をがらりと変えたトイレ掃除や、
さまざまな記事が掲載されているので、
ぜひ読んでいただきたい。

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鍵山相談役の掃除道にぜひ触れてみてほしい

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選ばれる仕事道

11/21
2022

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鍵山秀三郎流“自分ファーストでない”人たちの支援とは?!

「残念ながら、私の病気はよくなる見込みはありません。
普通なら現状に負け落ち込むところですが…
家族でなくて私でよかったと思うんです。
そして残念ながら方々に行くことはできませんが、
まだ私は世の中に何かを果たせることができると思ってます…」

先日iPadの動画を整理していたら、
約4年前の鍵山相談役の話に出会ったのだ。
致知出版社での月刊誌の取材(2018年)のときの動画で、
これは“日本を美しくする会”の広報担当理事としての役得でもある。

相談役が脳梗塞で倒れてから約2年後の動画だ。
もちろん私が撮影したわけだが…iPad? iPhone? か
それすら憶えてないが…
話は以下のように続いていた。

「例えば、全国で自分の身を削るように掃除を通じて
地域に貢献する人たち、または東北や災害の地に
支援に行く人たちなどへの支援です。
私が行けないわけですから…。

そしてテレビや新聞で知ったこんな人たちの支援もしています。
とんでもなく遠くの方で、苦労しながらものづくりをしている人たち。
例えば五島列島で…
真夜中に切干し大根をひっくり返すことに意義があるといい、
夫婦でやっているんですね。
また、災害地でコツコツと手間をかけてハムづくりしてるとか。
そういうのを見るとドサっと注文してしまうんです。
当然、家内はこんなにたくさん買ってどうするのといいます。
もちろん、方々に配ったりするわけです。
そして私が配った先の人たちが、また注文をしてくれるわけです。
するとものすごい数が売れたりするんです。

またこんなこともありました。
群馬県で蒟蒻芋を掘って倉庫に入れ、また土に植え
そしてまた掘り出す。
これを繰り返し5年がかりで生産する…

自分ではできない代わりに、
このような“自分ファーストでない”人たちを
経済的なチカラの及ぶ限り支えてゆきたいんですね。
“自分ファースト”の人たちが増えることは
日本が良くない方向に行くことになるんです。

ひとつ一つは些細なことでも、“自分ファーストでない”人を支えることが
日本がよくなることだと確信しています。
不自由な身体であっても使命があると思うと頑張れるわけです」
(中島による少しのリライトはありますが、こんな話でした)

自分が病気になり不自由な身になっても、まだ自分にできることがある。
掃除の人たちを支援したい。災害地で支援する人たちを支援したい。
そして“自分ファーストでない”人たちを支援したい。
まさに相談役がよく口にする“益はなくとも、意味がある”
ということの実践。

病気で不自由の身になったとしても、89歳の年齢になっても
その哲学もその生き方も変わらない鍵山相談役。
先達として私たちのこれからを導いてくれているわけだが
果たして私たちにできるだろうか。

これでも鍵山相談役に出会って、
私の生き方はかなり良くなっていると思うのだが…。

(致知出版社の皆さま、ご協力ありがとうございました)

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約4年前の鍵山相談役の動画

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選ばれる仕事道

11/14
2022

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中島流、来たるべき時代の“ビジネス予測”と「デザイン思考」

“時流をつかめ! ” 、“まだ来ぬ未流をつかめ! ”と
私は来たるべき時代のビジネスを
20年以上、いや30年以上にわたり予測して来た。
先日、これまで創った“デザイン概念図”を見て、
かなり前から“この来たるべき時代”を
しっかり予測できていたと、
自分のセンスに感心してしまった。

皆さんご存知の“パラダイムシフト75”は、
最初の拙著『非効率な会社がうまくいく理由』
(2007 年フォレスト出版)で語られている。
ということは、この説を16、17年ほど前から
セミナーなどで語っていたかもしれない。

その後、75年周期の概念図は進化し続けている。
2018年に創られていた“Bizパラダイムシフト75”は、
“昭和Bizパラダイム”から新たな“ニューBizパラダイム”へ、
ということで、DXも含めてのビジネスの大転換を予測し求めていた。
これまでの“昭和のビジネス”とは違うビジネスが
展開されることが概念図からも見て取れる。

“パラダイムシフト75の25”では戦後の75年を3等分して
それぞれを“経済復興時代”、“バブル経済時代”、
“インターネット経済時代”として、
新たな時代を“プラットフォーマー時代”とネーミングしている。
地球規模で展開するメガプラットフォーマー企業たちの
出現はこれまでのビジネスの常識を変え、
私たちのビジネスにも少なからず影響を与えると予測していた。

その後、時代の大きなパラダイムシフトを
元号が“令和”となったことを受け、
“昭和Bizパラダイム”から“令和Bizパラダイム”とした。
そしてこれからのビジネスの方向性として、
DXのための具体的キーワードや項目をあげ発信しているではないか!
(うんうん、さすが発信内容が立体的で具体的でもある)

そして、2020年の新型コロナウィルスの到来を受け、
この“令和Bizパラダイム”への移行が、
約10年短縮される可能性も概念図で語っている。

加速度を持ってどんどん変化する掴みどころのない時代を
このような中島流の“デザイン概念図”とすることで、
来たるべき未来を分かりやすく表現しているのだ。
今注目の“デザイン思考”と言われるものは
まさにこういうことなのだろう。

なかなか言葉や文字で表現しにくいもの、
どんどん流れて行くものをカタチにして表現することで、
視覚的に分かりやすくして皆さんにお伝えしている。
誰もがする予測ではあるが、中島流の“デザイン概念図”により
ビジネスがどこに向かおうとしているのか、
経営者はどう先取りをすればいいのかを示唆してきたということ。
未来を読み取り、次なる手の発想への手がかりにも
なっている。

“選ばれる仕事道”として、私のしてきたことを
紹介するのは照れくさいのだが…。
自画自賛してみた

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Bizパラダイムシフト75

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CORONAトランスフォーメーション

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選ばれる仕事道

10/31
2022

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“三ん寅”になぜ60分も並ぶのか⁈ “意味の消費”時代の仕事道‼︎

先日、“やっぱりここはラーメンでしょ”ということで
並ぶ覚悟で、人気店の江戸川橋の「三ん寅」へ。
13時頃から並び、店内に案内されたのは14時。
ちょうど1時間である。

目の前にどんぶりが現れ、蓮華でスープを一口啜った途端に
“うんうん、これこれ!”と、1時間並ぶのも納得してしまう。

並んでいる若者たちも、仲間と会話しながらも
行儀よく静かに並び60分間待っている。
そして食べ始めるとみんな納得の顔になるのだ。

実はこの“三ん寅”から2〜3分のところには、
ラーメン専門店や中華屋さんが4〜5店、軒を連ねる。
街には様々なラーメン屋さんが並んでいて、
ある程度以上の味づくりがされていたとしても、
1時間も費やしても注目の人気店に並ぶということ。
これが、このところ繰り返し発信している“意味の消費”現象だ。

すなわち、自分にとって“意味のあるもの”にはお金も時間も使う。
ということは、提供するモノやサービスを
いかに“意味あるもの”に創り上げるかが重要なわけだ。
すなわち“意味の創出”である。

ところで、この“三ん寅”だが、
一朝一夕につくられたラーメン屋ではない。
ラーメン好きならご存知の方も多いと思うが、
札幌の名店“すみれ”で17年も店長をされた方が
満を持して、ここ江戸川橋にお店を出した。

そこまで北海道の激戦区で尖ったラーメンづくりを追求してきたから
“意味の創出”につながっているわけだ。
ここには店主の“仕事道”が存在する。

そして、“意味の創出”ということで、もうひとつ紹介したいのが
“Rojiura Curry SAMURAI.”。

このお店も神楽坂近くにあり、既にビジ達でも紹介しているが
“野菜を食べる”をコンセプトにしたスープカレーのお店だ。
札幌で小さなお店から始まり、今は全国で20店舗ほどに拡大。
そこで出されるライスは、ここの経営者の北海道の実家でつくられているという。

このスープカレーのお店は、ミレニアル世代やZ世代にも人気で
やはり行列のできる繁盛店だ。
野菜が13種類も入っていて、
写真を見てもらうとわかるように“映え”が若者にも刺さるポイントだろうか。

野菜は追加もできれば、嫌いな野菜を他の野菜に替えることもできて、
無添加スープで辛さも変えられるが、とにかく味がいい。
やっぱりここにも、北海道からチャレンジするに値する
商品づくりの“仕事道”が存在するのだ。

やはり、“意味の消費”時代の繁盛店は、一朝一夕にはできていない。
そこに至るまでのストーリーがしっかり存在していることが共通点だ。
もしかしたら“意味の創出”には関係者の“仕事道”が
必須項目なのかもしれない。

ちなみに“三ん寅”は、TRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)を受賞し、
コンビニにも“三ん寅”のカップラーメンがあれこれ並んでいた。
味はまさに“三ん寅”の味そのものが再現されていて、美味しかった。

こだわりやストーリーがあるものは“意味の創出”につながり、
お金も時間も使う“意味の消費”が生まれるわけだ。

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スープカレーのお店“Rojiura Curry SAMURAI.”

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選ばれる仕事道

10/03
2022

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『シン・メイド・イン・ジャパン』という書籍の贈り物

ある日、私の手元に届いた書籍。
そこにはこのような手紙が添えられていた。

「唐突に書籍をお送りしましたこと、お許しください。
株式会社セルコというコイル巻線の会社の
会長の小林と申します。
20数年前、海外取引が中心だった当社は、
注文を一気に打ち切られ、
倒産の危機の中、どうにか這い上がり、
昨今ようやく人並みの売上、利益率を出せるような会社になりました。
一昨年、息子に社長をゆずり、私は代表取締役会長として
まだまだ現役で、この会社をもうワンステップ上の段階に
押し上げるべくがんばっています。
そこでこの度、同封の『シン・メイド・イン・ジャパン』
という本を出版する運びになりました…
(中略)
私は“月刊CDビジネスイノベーション”の
始まりからずっと聴かせていただているヘビーユーザーです。
特に小山政彦さんのお話は、何度も何度もお聴きしているうちに
頭がすっかり洗脳され、会社も小山さんがいつも
仰っている方向に向かっています…」

こんな内容の手紙だった。
月間CDのスタートから聴いていたという小林延行会長。
船井メディアが制作していた時からなら
20年超は間違いない。
そして地方の方々は車で聴くことが多く、
乗るたびに何回も繰り返し聴いてくれている。
結果として倒産の危機から“注目の企業”へとV字回復するわけだから、
とにかく嬉しい話なのだ。

この月刊CDのプロデューサーであり
パーソナリティでもある私は、
書籍が届いてからすぐ小林会長に電話を入れ、
この月刊CDビジネスイノベーションにゲストとして
登場していただくことになった。
(ふっふっふっ、この決断は素速い)
いろいろな試行錯誤の上、
“シン・メイド・イン・ジャパン”に行き着いたわけで、
ここまでの経営者としてのチャレンジ、決断について
ぜひ聞いてみたい。

さて、実はこれまでも月刊CDの受講者がゲストとして
登場してもらったケースはいくつかある。
その代表事例を紹介すると…、
【事例:1】ブックオフの創業者で、“俺の株式会社”社長だった
(故)坂本 孝氏。
記憶に残る面白い社長だった。
これまでの起業の勝敗は2勝10数敗とよく口にしていた。
“ブックオフ”とピアノ買取の会社は勝ち組企業。
“俺の株式会社”含め、まだまだ勝ち組起業といえないと言っていた。
坂本社長のお誘いで俺の株式会社の経営計画発表会にも
参加させてもった記憶が…。

【事例:2】“手芸センタードリーム”の小野株式会社,小野兼資社長。
香川県に本社を置く企業で、
今や日本全国に100店舗になろうとしているのだ。
香川NBCに所属していることで知り合い、
ずっと聴いているCD受講者だと知った。

月刊ビジネスイノベーションはもうすぐ20年となる。
本当に受講者の方々に感謝である。
小林会長は、この11月に長野県小諸市から社長含め何人かで
収録に来てくれるという。収録日が楽しみだ。

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小山氏の月刊CDビジネスイノベーション

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