
03/31
2025


ファッションの未来を染める色。 トレンドカラーとSDGs
先日、あの“チコちゃんに叱られる!”でも
取り上げられていたファションの“その年の流行色”。
実はその流行色、なんと“2年前に決められていた”のだ。
すなわちその年のトレンドカラーは、
2年前に国際流行色委員会(Intercolor)が方針決定し、
それに沿って国ごとにも独自にトレンドカラーを選定している。
日本では“日本流行色協会JAFCA”が、
国内の消費動向や市場を分析したうえで
トレンドカラーを選んでいるという。
ふっふっふっ…
実は、例の“中島セイジと行く海外研修ツアー”で
約20年前フランスのパリを訪れたとき
ファション系の専門学校を訪問して、
すでにこの話を聴いていたのだ。
(こういう文化的研修ツアーは、大切ですね~)
【この“流行色”の決定が、持続可能な社会に関係している?!】
ファッションの流行色は、
単なるデザインの一部としてだけでなく、
時代を映し出す鏡としての役割を果たしている。
国際流行色委員会で選定される過程は、
2年後のファッションの方向性を予見し、
人々がその時期に着用するであろう色を決めるプロセス。
えっ、私たちはこの専門家たちの選定によって踊らされている?
…ということではない。
実はこの“流行色”の決定がSDGsとも関係している。
まず、流行色の決定は、実シーズンの2年前に行われる。
このタイムラグは、ファッション業界全体がこれを基に
デザインや生産計画を行うための余地となり
比較的余裕を持って生産が行えるようになる。
これにより、大量生産による在庫過多や
売れ残りを減らすことにつながり、結果としてSDGsの
“つくる責任・つかう責任”に寄与することに。
また、この計画的な流れは、持続可能な素材の使用や
環境負荷の低減を考慮する時間ともなり、
長期的な視点でのエコフレンドリーな生産を可能にする。
【カラーが社会情勢や人々の心理にも影響を与える!】
さらに、“流行色”は単なるファッションのトレンドにとどまらず、
社会情勢や人々の心理にも影響を与える。
色には心理的な効果があり、人々の気持ちを明るくしたり、
安定させたりする力があるという。
そのため、“流行色”の選定には、時代のムードや
人々の内面的欲求を反映させることが重視されている。
これにより、消費者は何気なく選んだ色で日々の生活に
喜びや安らぎを感じることができるのだ。
ウクライナやガザ地区での戦いもあるし、
トランプ大統領になってからの世界的な経済的不安もあるし…
これらを払拭するには、
どんなファッションカラーがいいのだろう?!
“流行色”がもたらす感情的な効果や社会的意味を認識し、
自分にとって本当に必要なものを選ぶことで、
個々の消費行動も持続可能性に向けた一歩になるのだ。
結論として、“流行色”の決定は、
単にファッションをリードするだけでなく、
持続可能な社会を構築するための一助となる可能性を秘めている。
私たちは、このプロセスを活用し、
流行に振り回されるのではなく、賢明な選択をすることで、
より良い未来を創造することができるということ。