これからの選ばれるビジネス!

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09/21
2021

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“この秋は、雨か嵐か知らねども・・・”非効率な稲刈体験

「この秋は、雨か嵐か知らねども、
今日のつとめの田草取るなり」
二宮尊徳の詩であるとか、ないとか・・・?
(それは置いといて・・・)

どれほど働いたら、どれだけの収穫を得られるのかを問わず、
まずは目の前のことに骨身を惜しまず取り組む姿を歌っている。
この姿勢が日本の本来の姿だったのではないか?
私も高校までは北海道の農家で育ったので、
この姿はあたりまえだった。

今回、日本企画、利社長のお誘いで千葉県習志野市の
有機栽培の田んぼで稲刈りを体験させていただき、
そんなことを思い出していた。
(利社長、いい体験の機会をありがとうございます!)

日も差したり、雨も降ったりのはっきりしない天気の中、
約30~40人で田んぼの稲刈りをした。
有機栽培の田んぼのため、バッタやかまきり、カエルなどの
小動物がいっぱい!
本来は、稲刈りの前には、数日田んぼの水抜きをし、
足元は泥濘んだりはしないものなのだが・・・。
日本企画さんの田んぼは湧き水の影響もあり、
水はけが悪く、田植えの時と変わらない程の水があり、
その高さは、私のふくらはぎあたりまで・・・!
そんなわけで40人が“どろんこ”になって稲刈りを楽しんだ。
本当にいい汗をかかせてもらいました。

稲刈りは4グループに分かれ、田んぼの縁から中央に
向かい刈っていく。
小動物達は稲がある方に逃げていくので、中央には
たくさんの小動物が集まりうごめきこれが面白かった。

この日は準備の段階も含め4時間ほどの作業だった。
田植えから、夏の間の草取り等の手入れ、そしてこの稲刈りと、
今後の採れる米の量を考えたら、生産性の面では
間違いなく非効率だ。
ただ、非効率ではあるが、この非効率なプロセスの中で、
“人への思いやり”や “(小動物までも含めた)周囲への配慮”、に
つながっていくのではないか・・・?
まさに、冒頭の詩の、
「秋に、雨・嵐により収穫できるか確約されていないが、
それでも日々の勤めとしての田の草取りに意味がある」という教えは、
私たちのビジネスや日常に通ずることがあるように思えたのだ。

鍵山相談役も、この詩を引き合いにして
非効率なことから何かを得ていたのが昔の人だと言っている。
「小さな努力で大きな成果ではなく
大きな努力で小さな成果でいい」と。
確実な成果が約束されていないと
取り組まないのでは、弱い人間しか育たないと。

ここで思い出したのは、
「非効率な会社がうまくいく理由」という拙著。
効率ばかり追っている会社が
うまくいくのか?というとそうではなく、
一見、非効率な日々を送っている会社の方が、
ステークホルダーであり、地域との関係性もよく
いい会社になっている事例が多いという内容。

40人もがどろんこになってする稲刈りは
本当に非効率だ。
でもここで採れたお米は最高に美味しいことだろう。
昨今の環境問題、格差問題などの社会課題は、
便利さや効率の追求の結果なのかもしれない。
そう考えると、非効率から得られるものを大切にしなければいけないと
改めて感じた稲刈り体験だった。

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有機栽培の田んぼ

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約40人でどろんこ稲刈り体験

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09/13
2021

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タワシ(・・・)捜索の先のシナジー!

毎週届く例の“日本講演新聞” 8月に合羽橋の“飯田屋”社長の話が掲載されていた。

飯田屋の飯田結太社長は6代目。
社長就任して、売上は最高益の頃の1/3になっていた。
このままだと倒産するという状況の頃に、
あるお客様から、「この大中小のおろし金のうち、
どれが1番やわらけぇんだ?」と尋ねられた。
このお客様がきっかけで、ただ商品を並べていても
だめだと気づいたとう。
そして、“こだわりのある商品”を“こだわる理由”を
書いて陳列することを始めたという
ここから6代目の逆転劇が始まるわけだが・・・。

話は変わるが・・・、
使っていたこだわりのタワシを使い果たしてしまい
そろそろ新しいタワシを買わねばと思い、
ネットで探しても、これに匹敵するタワシに出会えないでいた。
それまで使っていたタワシは、浅草の“まるごとニッポン”という
全国の地域の物産を販売している場所で買ったことを思い出し
出かけてみたが・・・。
コロナ禍もあり、“まるごとニッポン”はユニクロに変わっていた!
(ユニクロの片隅に、全国の食材だけはほんの少し
残っていたのだが・・・)

お目当てのタワシが見つからず、さてどうしようかと・・・、
そうだ!浅草と言えば、キッチン用の道具類の
卸問屋が集まる合羽橋を思い出し、
その時点で、ようやく“日本講演新聞”に掲載されていた
合羽橋の飯田屋さんがアタマに浮かんだわけだ。

そこでもう一つ、飯田屋の社長が“マツコの知らない世界”に
出演して“こだわりのフライパン”を紹介していた
ことも思い出した。
もしかしたら、飯田屋さんには、私が欲しい
“こだわりのタワシ”があるのではないかと店内を探すと・・・、
あったのだ!
(お~あれこれがつながっていく!)

嬉しく思い、レジで店員さんと最近の飯田社長のご活躍
について会話をしたところ、その先にいらした
飯田社長を紹介してくれた。
そして、社長と話をさせてもらい、写真も撮らせてもらった。

これは、巡り合わせだと思い、その場で早速
自己紹介をし、資料を渡し、月刊CDの
出演交渉もさせてもらった。
もちろん念願のタワシも購入できたのだ。
こんなにも、全部がつながるとは思っていなかった。
(その後のメールのやり取りで、動画出演も決まるのだが・・・)

飯田屋さんを思い出すきっかけとなった
“日本講演新聞”は、講演会を取材して、講演の内容を
講師の方の許可を得て掲載している新聞だ。
この新聞を購読するきっかけは、会長の松田くるみ氏を
ある方から紹介して頂いてのことだ。

すなわち、
*私が松田くるみ氏を紹介してもらったこと
*日本講演新聞を購読させてもらっていること
*そこで飯田屋さんを知ったこと
*私がタワシにこだわり探し歩いたこと
これら、“たまたま”のことがつながり、飯田結太社長に出会えることに。
まさしくシナジー、相乗効果!!

これが“タワシ捜索の先のシナジー”というわけ。
その人のこだわりであり、追求心、行動力が、
さまざまな“シナジー”を演出してくれるということ。
(もちろん、このシナジーはあなたにも起きるはず!)

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この記事が相乗効果のきっかけとなった

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こだわりのタワシを購入

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08/09
2021

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令和ビジネスにおけるマネジメント&ディベロプメント

しばらく前に“コンピテンシーマネジメント”という
概念を発進した。
“成果につながる考え方や行動特性”を
マネジメントするというテーマで、
どう管理し達成するかという“マネジメント”と
どう成長してもらうかという“キャリアディベロプメント”
について発進した。
この中でリーダーであり、マネージャーが展開する3つの行動が
“ミーティング”と“コーチング”と“ティーチング”だった。

改めて、これからの令和ビジネスにおける有効な
マネジメントとキャリアディベロプメントについて考察し、
改めて“ミーティング”と“コーチング”と“ティーチング”の
3つの重要性に触れてみる。

私が主宰するリーダーズセミナーは4月から始まり
12月のプレゼンテーションのフィナーレまで
毎月開催しているのだが、ここでのテーマも
上記3つをどう使い分けていくかということ。
このリーダーズセミナーではどこかへ行き体験することを多くし、
その後にディスカッションをする。
この体験で何を得、今後どう活かして行くかを
みんなとのディスカッションの中で考察していくわけだ。
その日の事例や体験したことから考えてもらい、
私でありみんなでコーチングの役割をしながら
ミーティングの中で自分達の考え方や答えを導いてもらう。

なぜこの“3チング”が重要なのかというと・・・、
“時代がかわったから”なのだ。
山口周さんの言うように、今は“ニュータイプの時代”で、
すでにミレニアル世代とZ世代がイニシアチブをもっている
と言っていいだろう。
すなわち、成熟化した社会で育った
ミレニアル世代やZ世代へ向けての、
令和時代なればこそののマネジメントやディベロプメントが必要
とされているのだ。

今までの時代は、そのほとんどがミーティングとティーチングだったが、
今、必要なのはコーチング。
それは、問いかけによって、その人の答えを引き出してもらい、
自分の判断で行動に移してもらうこと。
(昭和の人たちはこのコーチングスキルが希薄なので難しいんだけどねえ~)
この時にマネージャーのスキルとして必要なのが、
モチベーションへの意識や、
フィードバック。
新しく自分で出した答えの実践へのフォローアップも大切となって来る。
“ミーティング”と“コーチング”と“ティーチング”を
をうまく使い分け、マネジメントをしながらの
キャリアディベロプメントが重要なのである。

ミレニアル世代とZ世代の人たちは自分で学び、
自分でチャレンジして、自分で成長する時代。
こういうコトが可能な世代に対して、私たちは
気持ちよく成長していってもらうために、
“ミーティング”と“コーチング”と“ティーチング”をうまく活用し、
マネジメントを実践していくことが大切なのだ。
そして、特に“コーチング”は今までとは違うスキルが
必要になるので学んでいってほしい。


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リーダーであり、マネージャーが展開する3つの行動

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これからの時代に必要なスキル

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06/28
2021

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“SDGs”実践に欠かせないのは、“我田引水欲”の抑制

このところ、“中島流のSDGsを語る”機会が増えてきている。
皆さん、ご存知の石坂産業の話、大里綜合管理の話、
鍵山秀三郎“掃除道”の話、これらこそが実際に取り組んで
いる会社の“SDGs”の話として紹介している。
(“SDGs”が注目される前から取り組んでいるわけだ)

少し前に、“新・パラレルワークの実践”でもふれたが・・・。
産業革命以降、それぞれの国がそれぞれのやり方で
社会課題を解決しようとビジネスとして取り組んだ。
次第に社会課題は解決されて行き、
その社会課題をより“効率よく”解決することが
経済効率にもつながっていった。
ところが、この社会課題解決のためのビジネスは
格差社会や環境問題など次なる社会課題を
生み出すことになっていった。
その結果、解決するのに難易度の高い社会課題と、
お金になり難い社会課題が取り残されてしまったわけだ。

互いに競争し経済効率を求めたがゆえに、
次なる社会課題を発生させたと言っていいだろう。
格差社会が“貧困”“飢餓”を呼び込み、
また競争意識と我田引水欲は
より多くのエネルギーを消費することとなり、
CO2排出を加速させ、地球温暖化等による環境問題を
引き起こしている。

これらの問題は一部であり、その他にも山積している諸問題を
国連は“SDGs”と称し、解決しようとしているのだ。
そこで、中島流では、この“SDGs”17項目の前に、
ここまで至らせてしまった“欲”に着目。
自分達の国や地域、企業、個人の“我田引水欲”が
諸問題の発端なわけで、まずはこの“欲”を少しでも
抑制するところから始めるべきだとう思う。

“サスティナブル ディベロップメントゴールズ”
ということで2030年?を目指して
より早くゴールにたどり着くための17項目の目標を
かかげているのだが、
まずは、自分達の“欲”を抑えることが先決だ。

我が国の先達はいい言葉を残してくれている。
それは、「足を知る」!
これを私たちは忘れてはいまいか・・・?
どんどん我田引水しようと
「今だけ」「自分だけ」という欲の亡者と
なってはいまいか・・・?
“SDGs”に取り組むにあたり、
組織も個人も“足るを知り”、欲を抑えながら
成長をしていくことが求められている!?

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“中島流のSDGsを語る”機会が増えてきている

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06/15
2021

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川野泰周先生の“Connecting the dots”シナジー

“Connecting the dots”はステーブ・ジョブス氏の
スピーチにつかわれた考えで、“点と点を結ぶ”ということ。
川野泰周先生には、セミナーや取材でも何度もお世話になって
いるわけだが・・・。
今回は私との対談の中で、「セルフ・アウェアネス」について語り、
それと鍵山秀三郎相談役の「徹底した掃除」とが
関係していると話してくれた。

川野泰周先生は臨済宗 建長寺 派林香寺の第19代目
住職で精神科の臨床医でもある。
実は今の日本において、精神科医で
禅宗の住職は他にはいないという。
すなわち、日本の人口を1億2600万人とすると、その中で
たった一人ということなのだ。
皆さんご存知の、「100万人に1人の存在になる方法」の論理では、
まさに1億2600万分の1を実践されている。

では、川野泰周先生はどのようなdotsを打ってきて
今に至っているのかを改めて検証してみると、
1つ目のdot 慶応大学、医学部精神科で学ぶ
2つ目のdot 30歳まで臨床医として活躍
3つ目のdot その後、林香寺の跡取りとしての3年半の禅宗修行
4つ目のdot 林香寺の住職
5つ目のdot “マインドフルネス”を研究し教え広めている

川野先生は他にもdotsを打ってきておられると思うがこの
5つのdotsは他の人ではなかなか打てないdotsばかりだ。
5つ目のdotは、医学的視点と禅宗の修行で得た価値感を
ベースにしての活動なわけで、これぞ川野先生特有の
オリジナルな発信となっているいうこと。

精神的疾患が増加傾向にある時代の自分の役割として
“マインドフルネス”を広め、“セルフ・アウェアネス”
(自分自身を知っておくことで大きなうねりにながされない
こと)の実践の手ほどきをされている。
川野先生は、もともと5つ目のマインドフルネスを広めよう
と目指していたわけではない。
たまたま歩んできたものを足してみたら他の人が
なしえないポジションにいたということ。
ただ求められるものに集中して自分のスキルやノウハウを活かし、
それを結んでみたら、結果として今に至っているわけだ。

私たちは、川野泰周先生のような狭き門を
いくつも通ることはできないが、
日々の何事かに興味を持ち、徹底していくことで、
dotsを打っている。
そして私たちが過去に打ったdotsをつなぎあわせた時に、
他の人ではなかなかなし得ない領域と進み、
自分オリジナルのものが
見いだせるということ。

今回は川野泰周先生なればこその“Connecting the dots”シナジーの
話だったわけだが、私たちもこれまでどんなdotsを打ってきたのか、
そして次はどんなdotを打つのか!?
その後を楽しみに前へ進もう!


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川野泰周先生なればこその“Connecting the dots”

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