これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

05/11
2015

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「ジェネリックスキル」とベンチャーニーズ

最近の大学教育の現場で、
注目のスキルがあるらしい。

それはジェネリックスキルと呼ばれる
特定の職業を超えて、あらゆる仕事に
活用できる“考える力”と
“生きる力”を合わせたスキルのことだ。

もう少し詳しく説明すると、“考える力”とは、
知識やノウハウを応用して困難を
いかに乗り越えるかという課題解決力のこと。

そして、“生きる力”とは、
仕事をするうえでのコミュニケーション能力や、
生きるうえでの自主性・自律性を応用していく力だ。

これらをまとめてジェネリックスキルとし、
いわば“社会人として活躍するために必要な能力”
ともいえるだろう。

大学ではこのジェネリックスキルを磨くために
専用のカリキュラムが組み込まれるほどらしいが、
むしろ、ビジネスの現場で求められる能力なのだ。

なぜなら、現在は世の中が
新しい価値観へと移り変わる過渡期にあるからだ。

たとえば、急速なIT化の影響で、
ボーダレス化が進む世の中では、
異業種だった企業が続々と参入してくる。
競争が激化する中で、
旧態依然としたビジネスを続けるだけでは
とうてい太刀打ちできない。
新たな企業内起業やそれまでの業種にとらわれない
ベンチャーを起こすチャレンジが必要だ。

過去のやり方を踏襲するのではなくて、
新たなビジネスをつくり推進する。
そこでこのジェネリックスキルが必要になるということだ。

1つの具体例として、
全国に900店舗以上を展開している
カメラのキタムラを例にとってみよう。

かつて、フィルムからデジタルの時代に移行したとき、
カメラプリントや現像のニーズが減り、
業界全体がこぞって元気がなくなった時期があった。

収益をカバーするためには、
次なる事業を立ち上げるしかないという
状況まで追い込まれたという。

そこで、新たな付加価値を組み込んだ、
子どもたち向けの洋服付き写真館もスタートさせ、
それまでのキタムラの店舗と連動することに。

さらにカメラのキタムラは、
それまで全く手を出していなかった中古カメラの
流通、買取・販売を皮切りに、スマホの販売事業まで着手。

こうしたチャレンジによってカメラのキタムラは、
新たな市場を創造し
苦境からの脱出を成し遂げたのだ
(浜田社長、いろいろと頑張ってますね~。
次なる新事業もそろそろ発進しますか? 応援してます)。

これはまさに中島流“エコーロケーション戦略”。
あらゆるチャレンジを続けることで、
次代のビジネスを察知することが出来る。

新たな一歩を踏み出すためには、
業界の知識だけに詳しくてもだめで、
チャレンジの原動力が求められる。

だからこそ、ジェネリックスキルが重要なのだ。
身につけた知識をいかに応用し、
新たなビジネスをつくりだすか。

やはり、これからのベンチャーニーズ時代に向けた
チャレンジに欠かせないスキルということだ。

まぁ~、できる経営者は、学ばずとも当然のように
このスキルを持っているけどね~。

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中島流“エコーロケーション戦略”

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カメラのキタムラのジェネリックスキルに迫る!

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04/27
2015

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“白熱教室”がシナジーを創る

ハーバード大学教授である
マイケル・サンデル氏の「白熱教室」。

これは、ひとつのテーマに対し、
さまざまな視点からディスカッションをし、
さらなる発想を引き出す講義スタイルだ。

ハーバード大学では大人気の講義であり、
日本でも注目を集めた「白熱教室」。

少し前のビジ達で、幕末の偉人である吉田松陰が、
松下村塾でこの「白熱教室」を
すでに実践していたのではないかと語った。

吉田松陰はすでに150年前、多くの塾生たちと、
ひとつのテーマに対して共有し合いながら、
問答を繰り広げていた。

自分の意見も反映されることによって、
参加意識も芽生え、到達した意見に対して
責任を持つ意識も高まっていく。

しかし、さらに時をさかのぼって約300年前!
ビジ達でも度々登場する「石門心学」でも、
この「白熱教室」が実践されていたのだ!

これは石田梅岩が江戸中期に始めた思想のことだが、
彼の有名な著書といえばやはり『都鄙問答(とひもんどう)』!

その名の通り、問答形式に展開される書だ。
問答を徹底したからこそ、
次の世代にも語り継がれ、
今日まで教えが残されているのだろう。

ではなぜ、問答にこだわったのか?
その理由は梅岩の教えの中にある
「先も立ち、我も立つことを思うなり」
という言葉がある。

ついつい自分の都合を優先しがちだが、
相手にもメリットがあることを
考えることの大切さを語っているこの言葉。

たとえ師匠と弟子の立場であっても、
対等の立場から意見を交わすからこそ、
より良いものが見えてくる!
おそらく、この法則を石田梅岩はわかっていたのだろう。

武士や農民、はたまた商人も関係なく、
立場を超越した思想である石門心学。

江戸時代後半には、
藩がつくった公認の学問所が全国に220ヵ所あったそうだが、
石門心学の塾も全国に180ヵ所あったという。
それだけ多くの人に認知されていた理由は、
どんな人でも対等に意見を出し合うという、
白熱教室のようなスタイルにあったのだろう。

問答形式での講義スタイルは、
参加者にも意味のある結果を残す。
そして、自分の考えにも反映されることにより、
次なる世代にその考えをしっかりと受け継ぐことができる。

だからこそ、石田梅岩、吉田松陰、
そして近年でいうとマイケル・サンデル氏の教えは、
人の心を打ち、時代を超えても注目され続けるのだろう。

白熱教室的ゼミナールは、
時代を超えて、そのシナジー効果を立証している。
(私が主宰する“リーダーズセミナー”や
“三尺三寸箸会議”でも活用しています!)

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150年前から受け継がれている吉田松陰の教え

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約300年前の教えだって現代につながっている!

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日本に代々残っているものとは?

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04/20
2015

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ショールーム化による“見せる経営“

良い会社づくりをするのには、
“ショールーム化”が注目されている。

ネット購入する際に現物を確かめる意味で使われる
“ショールーム化”ではない。
あくまで、会社経営における“ショールーム化”だ。

これまでも、いろいろな会社が“見える化”を取り入れ、
それを会社経営に活かしているのだが、
石坂産業の“見える化”?
いや、“見せる化”はハンパじゃなかった。

産業廃棄物処理を行うこの企業は、
ベルトコンベアの上で処理されていくプロセスをすべて
“見える化”していたのだ。

しかし、ただ開放しているだけでは粉塵が
舞ってしまったり景観を損ねたり、
かえって地域住民の方に迷惑がかかる。
そこで、石坂社長が考えたのが
“見せる化”であり、ショールーム化なのだ。

地域の住民はもちろん、一般の企業の視察や教育関連、
そして同業者関係会社(すなわちライバルとなる企業も)
までも受け入れるショールームにしたのだ。

そこには、見学コースなるものが設定されている。
安心、安全に気を配った様々な処理工程と石坂産業ならではの
“里山づくり”まで見学することができるのだ。

これが思わぬ相乗効果を生むことになった。
それまで、関わりの少なかったお客さまとスタッフだったが、
スタッフから積極的に挨拶をしたり、
お客さま用の見学路をきれいに掃除したりし始めたのだ。
そうすることで、企業関係者だけではなく、
子どもや一般企業の方などひと月に500人ほどが
見学に来るようになったというからスゴイ。

スタッフも来ていただくお客さまの期待に
応える環境を維持しようとした。
きれいな状態を保つ努力をするようになり、
スタッフの帰属意識の向上や人間づくりにも大きな影響を与えたのだ。

つまり、ショールーム化が結果的に石坂産業を
“集まる価値のある場”に変えたのだ。

あれ、どこかで同じようなこころみをした企業があったような…
そうだ! 大里だ!
千葉県大網白里市にある大里綜合管理株式会社では、
石坂産業と同じように、自社の建物を開放し、
地域住民の方を招いてセミナーやコンサートを開催。
また、オーガニックレストランやスタッフが贈る大合唱など
地域の人が訪れやすい環境づくりをして会社をショールーム化している。

会社をきれいな環境に整え、
そして地域住民の方に信頼してもらえるようになった結果、
両企業は、おもてなし企業50選に選出されるような企業になったのだ。

これからの時代、選ばれていく企業になるためには、
“どう見せるか”が会社づくりの最大のキーワードなのだ。

お客さまから安心感を抱いてもらうために内部を公開することで、
そこで働くスタッフの対応や、行動、雰囲気をお客さまに見せることができる。

そのシナジー効果として、たくさんのお客さまに来ていただけたり、
スタッフの意識が改善されたりするのだ。
それは、イコール経営をオープンにすることにもなってくる。

つまり、これからはの会社経営は
ショールーム化によってシナジー効果を引き起こすのだ。

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石坂社長とパシャッ!

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見学可能なプロセス

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ベルトコンベアに乗った廃棄物

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お客さまを迎えるための見学道

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里山の勉強にもなる

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04/06
2015

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「松下村塾」もシナジーの効果

「志を立てて もって万事の源となす
書を読みて もって 聖賢の訓(おしえ)をかんがう」。

何をするにも志を持たなければ、始まらない。
そして本をたくさん読み、先人達の教えを参考とし、
自分の考えをまとめることが大切だという意味。

これは吉田松陰が残した多くの言葉の中でも、
私が最も好きな教えのひとつだ。

今回、吉田松陰が幕末に主宰した
私塾である「松下村塾」を訪れることに!
(2度目だけど…)

現在、NHK大河ドラマで「花燃ゆ」が
放映されている影響もあり、
多くのお客様が訪れていた。

現地では、松陰神社宝物殿「至誠館」の
上席学芸員の方に、松下村塾にまつわる
数々のお話を聞かせていただいた
(普段は入れない場所にも
案内してもらえることに!)。

多くの人から認められ、
今なお現代に名が残る久坂玄瑞(くさかげんすい)、
高杉晋作、吉田稔麿、そして入江九一。

松下村塾の門下生は数多くいる中、
四天王とも名高い塾生たちだ。

なんと、初代総理大臣である
伊藤博文も門下生!
世に知られるこれだけ優秀な人々が、
たまたま松下村塾に集っていたのだろうか?

いや、そうではなく、
塾頭を務めた吉田松陰が行った
「人づくり」が影響しているのは
間違いないだろう。

実際に松下村塾を訪れ、話を聞き、
そして大河ドラマや書物を手にして
頭に浮かんだのは、松下村塾はまるで
「白熱教室」ではないか! ということ。

白熱教室とは、ハーバード大学教授である
マイケル・サンデル氏の講義スタイル。

ひとつのテーマに対して、
さまざまな角度からものの見方を
ディスカッションし、
さらなる発想を引き出していく方法だ。

志を立てることで
そのテーマに対する可能性を、
最大限まで引き上げる。

まさにこの白熱教室を、
吉田松陰は一昔前にすでに実践していたように感じたのだ。

さまざまな人や意見があるからこそ、
そこに相乗効果は生まれるもの。

その相乗効果を活かすことができれば、
たとえ突出した才能・知識がなくとも、
意味のあるものに転換していけるはず。

それを実現するためには、
やはりシナジーをどう活かすかが大切!

あの松下村塾で吉田松陰は、
日本のための偉大なるシナジーを
作り上げた人なのだろう。

ビジネスにおいても、
まず志を持つことはもちろんだが、
実現するためのスキルを身に付けるだけでなく、
仲間たちとどう相乗効果を作り上げていくのかが
重要なのかもしれない!

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ここで吉田松陰は誕生した

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普段では聞けないお話が盛りだくさん!

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普段は入れない場所まで案内していただきました

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松下村塾に来た記念にパシャリ!

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03/31
2015

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「松陰先生のことば」朗唱!

この間、心から「素晴らしい!」と
感動したことがあった。

それは、山口県萩市にある
明倫小学校の子どもたちのこと。

日本を美しくする会の関係者と、
山口県を訪れたのだが、
この明倫小学校のことは以前から聞いており、
一度は訪問したいと思っていたのだ。

山口県萩市といえば、
幕末の偉人である「吉田松陰」ゆかりの地であり、
最近では大河ドラマ「花燃ゆ」で注目を浴びている。

明倫小学校は、
吉田松陰が教鞭を執ったという
明倫館の跡地に建つ、
松下村塾とも深い関係を持つ小学校だ。

だからこそ、全学年の生徒が声高らかに
松陰先生の教えを朗唱する時間を、
毎日確保しているという。

小学校にお邪魔すると、
校長先生自ら校舎を案内してくださり
(校長先生もこの小学校のOBなんだとか)、
そこで1年生と5年生の朗唱を拝聴することに!

30年以上続くこの朗唱は、
学期ごとに言葉が決められており、
6年間で18の教えを朗唱するそうだ。

一緒に訪れた経営者の方々も、
朗唱する子どもたちの姿に大感激!

私が以前から知っていた朗唱の言葉は、
3年生の2学期に用意されている
「志を立てて もって万事の源となす
書を読みて もって 聖賢の訓(おしえ)をかんがう」。

この言葉は、何をするにも、
志を持つことが第一であり、
書物を読むことで聖人や賢人の教えを参考として、
自分の考えをまとめることが大切だという意味だ。

さらに孟子の言葉を引用した
「誠は天の道なり 誠を思うは人の道なり
至誠(しせい)にして動かざるは
未だ之(こ)れあらざるなり 誠ならずして、
未だ能(よ)く動かすはあらざるなり」

という教えからは、すべての元となる
誠の心を持ち続けることに達しよう、
至ろうと説いている。

松陰の言葉には、よく“志”や“至誠”
といった言葉が登場する。

子どもたちが大人になったとき、
日々繰り返し朗唱した言葉を
思い返すときがやってきたのなら。

まずは、志や至誠を持つことが大切だということに
改めて気付くだろう。
そして、本を読むことも忘れないだろう。

声を発し、身をもって学んだことは、
その後の人生に何かしらの
いい影響を与えてくれるはずだ。

今回の訪問を通し、校長先生をはじめ、
先生方の素晴らしさも垣間見ることができた。
こんな教育と経験を与えてくれた萩という地域と、
明倫小学校には、誇りが生まれ、帰属意識も高まるだろう。

よく環境は人をつくると言われるが、
まさにこの教育環境は、
日本一といっていいのかもしれない!

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やっと来れた明倫小学校

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大きな声で朗唱してくれました!

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学年と学期ごとに言葉が違う

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元気な生徒たちの姿に感動!

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