これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

06/16
2014

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“不都合、好都合主義”

「渡る世間は鬼ばかり」で有名な赤木春江さん。
なんと今年で90歳だというのだ。
このところ数々の賞を受賞されているのだが
先日、ラジオ収録のために
お会いする機会があったので、
これまでの女優人生についてお聞きした。

その中で印象的だった言葉が、赤木さんは、
「来る仕事は全て感謝して受けている」
という言葉。さらに、
「一番の喜びはお客さまに拍手をもらうこと」と語り、
女優業を「大変だけどいい仕事だと思う」と締めくくった。

私はそのお話を聞いた途端、
「大変だけど」ではなく「大変だから」
なのではないかと感じた。
大変だからこそ真剣に向き合い、
いろいろな役をこなしてきたからこそ、
90歳になっても活躍し続けていられるのだ。


そういえば鍵山相談役も似たようなことを言っていた。
「鍵山秀三郎の一日一話」という
メールマガジンの中でのこと。

タイトルは“不都合をばねに”。

「好きなものばかり食べておりますと、
人間の身体も不健康になります。

好き嫌いせずにバランスのとれた食事を
摂るからこそ健康を維持することができます。

企業・ビジネスも同じです。
好き勝手に経営し、
ビジネスを展開していては良くならない。

不都合なことも受け入れて
工夫改善するところに新しい細胞が
生まれてくるものです。
不都合は会社を強くする。」とある。

不都合があるからこそいい会社になる。
不都合を不都合とせずに甘んじて受け入れていき、
創意工夫していくことで
新しい何かを修得することにつながるのだ。

自社のビジネスを振り返ってみても、
まだ経験をしたことのない
クリエイティブのお仕事を頼まれた際には、
自分たちのドメイン(生存領域)を
広げるチャンスと考えてあえてチャレンジしてきた。
それが新たなノウハウの構築につながったということだ。

「大変」や「不都合」をいとわずに、
積極的に新たなメディアを取り入れたり、
WEBの可能性にチャレンジしたり。
そして頼まれればイベントの企画まで手掛けてきた。
そうしてきたことで
お客さまから評価される力を身に付けることができたのだ。

挑戦し続けたことで、
結果的に弊社の人的ネットワークや
クリエイティブワークでのノウハウを
拡大することができたのだ。

大変さ、不都合なことをいとわずに
チャレンジする。

この「不都合、好都合主義」こそが
強い人づくり、社会づくりの秘訣に思えてならない。

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御年90歳の大女優、赤木春江さん

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女優業を語る赤木春江さん

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「一日一話」の鍵山秀三郎氏

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06/09
2014

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エジンバラ・リバプール・ロンドン視察ツアー

1996年の台湾視察から始まり、
今年で19回目になる海外研修ツアー。
今回の舞台は、ロンドン、リバプール、エジンバラ
(実際に巡ったのは逆の順番だが…)!

この海外研修ツアーでは、
「その土地(国)の文化を見て・知って・体感する」ことを
テーマとしている(もちろんビジネスに役立つ視点でだが…)。

その点、3つの都市はどれも“イギリスならでは”が詰まっており、
今回のツアーにはうってつけなのだ。

では、興奮さめやらぬ内に、
巡った場所を一部ご紹介しよう。

まず、スコットランドの首都であるエジンバラでは、
広さ160ヘクタールを誇る
「クレイジンズファーム」で農業視察。

その後、「グレンキンチー蒸留所」で
本場のスコッチ・ウィスキーの蒸留行程を見学した
(どちらかというとこっちが本命だったり?)。

次に訪れたのは、
イングランド北西部の中心都市であるリバプール。

ここは何といっても世界的ロックバンドである
「ザ・ビートルズ」誕生の地として有名だ。

そのビートルズをテーマにしたホテル
「ハードデイズナイトホテル」に宿泊し、
その隣になるライブハウス「キャバンクラブ」も体験し、
ビートルズ尽くしな1日を堪能してきた。

そして3つ目の都市は、
イギリスの首都であるロンドン!

ここでは、この都市を拠点として300年以上の歴史を誇り、
昔も今も愛され続ける老舗百貨店
「フォートナム・アンド・メイソン」や、
同じく高級老舗百貨店「ハロッズ」を視察してきた。

この他にも、かつては女人禁制だった
会員制クラブ「ナショナルリベラルクラブ」や、
イギリスが発祥のパブ体験など、
とにかく盛りだくさんのツアーだった。

さて、最初にも少し触れたが、
毎年の海外研修ツアーで大切にしているのは
「見て・知って・体感する」こと。

なぜなら、生で触れた海外の文化は、
日本との違い(文化・価値観)をよりリアルに、
ダイレクトに知ることができるからだ。

また、その経験が、結果的に
世界をマクロ的な視点で見るときの指標にもなる。

つまり、日本と世界を比較し続けることで、
ビジネスや物事を客観的に見ることができるということ。

また、俯瞰してみることで、
今後自分が学ぶべきこと、
大切にするべきものも見えてくるのだ。

そして、その価値観は、
選ばれ続けるビジネスを考える上で
大切な要素となるのだ。

この体験ツアーが結果として、
ビジネスに限らず
様々な相乗効果をもたらすことは間違いない。

さて、来年はどんなテーマを持って
どの国に足を運ぼうかな?

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Mr.セイージ大活躍!

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こ~んなに広いファームを見学!

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ファーム内ではカフェコーナーも。

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スコッチウィスキーの歴史は深い!

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ウィスキーの芳香に誘われ…

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Mr.セイージもご満悦の表情

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ハロー、『ザ・ビートルズ』!

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06/02
2014

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2020年への掃除のご利益

いつものように新聞に目をやると、
興味深い記事をみつけた。
タレントのルー大柴氏が、
ひと月かふた月に一度、
誰に言われるでもなく川崎市の
公園のトイレ掃除を黙々としているというのだ。

理由が知りたくて記事を読み進めると、
鍵山相談役の著書が
そのきっかけだというではないか。

鍵山相談役の著書には、
掃除には「理屈じゃない。
口を動かすよりも、まず行動。
行動こそが自分の心を磨いてくれる」
と書いてあった。
一見華やかに見えるタレントのルー大柴氏
でさえそこに共感し、
トイレ掃除を凡事徹底しているのだ。

事実、ルー大柴氏はトイレ掃除を継続したことで
心が洗われたそうだ。
これは恐らく“掃除のご利益(りやく)”だろう。
ここで“ご利益”と言ったが、
一般的に言われているAをしたらBが
返ってくるという解釈ではない。

中島が考える“ご利益”とは、
石炭がダイヤモンドになるイメージに近い。
同じ炭素なのに熱を加え圧縮することで
大きく変化する。
つまり、とことんまでやり続けた先に
思ってもみない形で効果が表れるということだ。

ある雑誌の鍵山相談役の対談インタビューに、
甲子園で初出場初優勝という
偉業を成し遂げた
前橋育英高校野球部の監督とのものがあった。
その中で監督が活かしていたこと、
それは「凡事徹底」をテーマとして
日々の鍛錬を徹底することである。

だから、甲子園の遠征の最中ににも、
前橋での日々と同じようにホテル周辺の
掃除を毎日していたという。
そして、誰も予想していなかった
初出場初優勝という“ご利益”
につながったのではないだろうか。


掃除をすることで自分が磨かれ、
ちょっとした変化に気づくようになる。
それを見た周囲の方が応援してくれるようになり、
そのバックアップの先に
偉業が生まれたのではないだろうか。

さらに現西武ライオンズの菊池雄星投手も、
花巻東高校時代に毎日トイレ掃除をしたそうだ。
ここにも、活躍の陰には掃除の凡事徹底があったわけだ
(プロになった現在も、続けてくれているとよいのだが…)。

また、『五体不満足』で有名な乙武氏の
「新宿掃除始めます」 というポスターを
街で見かけた。

このように多くの著名人が、
いまや“誰にでもできることだが継続することが困難”
な掃除に取り組んでくれている。
それは、私としてはとっても嬉しいこと。

この徹底した努力がきっと大きな
“ご利益”につながるのではないだろうか。

2020年のオリンピックに向けて、
日本が世界から見てキラキラ光る
ダイヤモンドになれるかどうか。
それは、私たちの日々の凡事徹底に
かかっているに違いない。

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ルー大柴氏の新聞記事

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乙武氏「新宿掃除始めます」

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前橋育英高校野球部監督の記事

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05/26
2014

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小林史麿会長の善循環シナジー

「直売所は公共事業だ!」
グリーンファームの小林史麿(ふみまろ)会長の言葉である。
公共事業というと、お役所先導で税金を投入する
道路工事やハコモノ作りが思い浮かぶけれど…
一体なぜ、農産物の直売所が公共事業になるのだろう??

その答えはグリーンファームを知れば見えてくる。

長野県伊那市にあるグリーンファームでは、
地元の人たちおよそ60人が働いている。
売られているのは、地元農家が中心となり
生産した新鮮な野菜や特産品だ。

生産者約2,500人の平均年齢はおよそ70歳、
高齢者がほとんどだが皆がイキイキと楽しそうに
生産活動をしている。
さらに、敷地内には動物園もあり、
訪れる人たちにとってはちょっとした
テーマパークのような楽しみもあるのだ。

もちろん、こういった充実した直売所がある!
ということが伊那市のブランディングにも
繋がっていることは言うまでもない。
海外20カ国以上から視察がやってくるというのも納得だ。

・地域雇用の産出
・高齢者の生きがいづくり・健康づくり
・地元農家の活性化
・地域のブランディング などなど…

整理してみれば、
これらは本来なら伊那市が地域活性化の
公共事業としてやってもいいようなことだ。

それを、小林会長は20年かけて、
充実した形で達成してしまったのである。
「直売所は公共事業だ」というのは、そういう意味だろう。
グリーンファームの年間集客数は約60万人。
売り上げは10億円にも及ぶというが、
こうした経営的な成功の裏には、
単なる商売に終わらない善が善を呼ぶ好循環のシナジーがある。

お客様は新鮮な野菜や活気ある市場の様子を見ることで笑顔になり、、
それを見た生産者・従業員にもやる気が満ちてくる
(ここは生産者が購入者でもあり、よく足を運んでいるという)。
そのやる気が魅力ある商品づくりにつながり、
さらなるお客様の満足になる。
小林会長の“仕事道”が、
このすばらしい相乗効果をつくり出したわけだ。

まさに、シナジースペシャルにふさわしい
『善循環シナジー』!

小林会長をお招きして、
じっくりとお話を伺うBUSINESS LAB.は
Inter FMで6月1日・6月8日、日曜朝の6:00から!
グリーンファームのこと、
経営のこと、たっぷり聞いちゃいます!

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小林会長の若々しさ!

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収録は充実したものに

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これが善循環シナジー!

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05/19
2014

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“顧客第二主義”の理由

まずはタイトルを見て驚かれる方もいるのではないか。
お客様は神様、という言葉もあるのに
“顧客第二主義”…!?
もちろんこれには理由がある。

15年ほど前、アメリカ国内航空の会社である
サウスウエスト航空の取り組みが話題になった。
CA(当時でいうスチュワーデスだ)の制服に
キュロットやパンツスタイルを採用したのだ。
その裏には「従業員の満足(Employee Satisfaction)」
と「顧客第二主義」というポリシーがあった。
つまり、まずはそこに従事する者が
気持ち良く働ける企業であること。
それが、結果的に顧客満足につながるという考え方だ。

現在でも徹底されているこの理念によって、
1967年に設立され、当初は赤字続きだった
小さな航空会社が現在では全米に路線網を持つ
大手航空会社となった。

従事する者が気持ちよく働く現場であれば
サービスも向上し、お客様も自然と満足を覚える。
すると当然リピーターとなり、
社員はさらに生き生きと働き…。
従業員満足:Employee Satisfaction=ESと、
顧客満足:Costomer Stisfaction=CSは互いに
相乗効果の関係にあるのだ。

最近私が見た企業では、
産直市場グリーンファームはまさに
ESとCSがうまく噛みあっている例だろう。

農家の人たち(生産者兼顧客である)
は自分の作物が食べてもらえることに喜びを覚え、
買いに来たお客様も活気あふれる
市場の様子に笑顔になっていく。
もちろん市場で働いている人たちも含め皆、
実にいきいきとしているのだ。

それから、北海道のお菓子メーカー、
六花亭の取り組みにも感心したことがある。

従業員約1000人を超えるこの会社では、
なんと「日刊」社内報を出しているのだ!
B4のタブロイド判なのだが(その当時は)、
そこには従業員の顔写真と一言コメント、
表彰事例などが掲載されていた。

日刊であるから、いかに1000人企業といえど
年に一度は(あるいは二度三度??)
載る機会もあるだろう。

そして、多くの社員に自分のコメントを
見てもらえるとなれば、それはかならず
モチベーションに繋がるのだ。
これも、立派なES施策である。

ESをどのようにしてつくり出すか、
という問題に答えはいろいろあるだろうが、
一つ言えるのは決して金銭の
報酬だけに頼ってはいけない、ということだ
(一時、成果主義というものが流行ったけれど…)。

お客様から「期待してるよ」「これは良かったよ」
と言ってもらえる環境作りも良いだろう。
それから、上司や社長から
直接褒められる機会があることも大切だ。
人の気持ちは金銭のみによって動くのではなく、
目には見えない満足があってこそ、本当のESとなる。

そしてそのESがやがてはCSにつながり、
会社全体の満足にも繋がっていく。

ESなくしてCSなし!
CSはESとの相乗効果でこそ生まれる。
「顧客第二主義」という一見奇抜な発想の裏の、
こんな相乗効果がこれからの時代必要になってくるのだ。

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サウスウエスト航空の奇跡、というキーワードで知られる

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グリーンファームでは、皆がいきいきと…

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